“FLOW 15th Anniversary TOUR 2018「アニメ縛り」”ファイナルとなる豊洲公演をレポート!

デビュー15周年のアニバーサリーイヤーを全力で駆けてきたFLOWが、今年4月から敢行している“FLOW 15th Anniversary TOUR 2018「アニメ縛り」”。彼らの15年を彩ったアニメとのコラボレーションを一挙に聴かせる最強のライブツアーはいよいよファイナルを迎えた。

2017年12月に日本青年館で開催されたFLOWの「アニメ縛り」ライブは、実に10倍という倍率の中でプラチナチケットを手にしたファンのみが観ることができるという、メンバーの予想を遥かに超えた展開を迎え、急遽の全国映画館でのライブビューイングが決定。ライブ会場の外でも伝説を作るほどのライブとなった。

この日本青年館でライブの最後に発表されたのが、この「アニメ縛り」をそのままツアーにパッケージして全国のライブハウスでも開催する、というもの。国内外で数多くのアニメフェスやイベントに出演してきたものの、いまだアニメファンの多くは彼らのワンマンライブを観ることはかなわないでいる。そんな状況を蹴っ飛ばすように開催された“FLOW 15th Anniversary TOUR 2018「アニメ縛り」”で、彼らの熱いライブは全国を席捲した。そのツアーのファイナルは、東京へと戻り、豊洲PITで開催。全国各地でパワーとパワーの交歓をしてきたFLOWの渾身の「アニメ縛り」ライブをレポートする。

レジェンド級に人気を博すアニメソングが次々と流れ、そんなナンバーに合わせて声をあげて歌うオーディエンスが待つ会場のBGMがひときわ大きくなると暗転。期待感高まる中、フロアに響いたのはおどおどとしたかわいらしい女の子の声。「こんにちは……日向ヒナタです…」の自己紹介に会場が割れんばかりの歓声があがる。FLOWにとってアニメとの出会いとなった作品『NARUTO-ナルト-』のヒロインだ。そこからヒナタを演じる声優・水樹奈々の声となってライブの注意事項のアナウンスがされるという、ファイナル公演だけのスペシャルな企みにライブが始まる前からヒートアップする豊洲PIT。そして日本青年館のときと同じく、『交響詩篇エウレカセブン』のエウレカとレントン、『サムライフラメンコ』の羽佐間正義や『コードギアス 反逆のルルーシュ』のルルーシュとC.C.、『テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス』のスレイとミクリオ、そして『NARUTO-ナルト-』のナルトにサクラ、サスケにシカマルにヒナタ、と彼らの楽曲が主題歌として彩ったアニメ作品のキャラクターたちのライブへの期待に満ちた言葉がオープニングを飾ったところで「アニメ縛り」はスタート!「オープ!オイ!」のコールが沸き上がり、観客は踊り出す。ヘヴィに響く「WORLD OF THE VOICE」、タオルが一斉に旋回する「Steppin’ out」に続き、レントンの「I Can Fly !」の声にオーディエンスの声が重なってスタートした『エウレカ』パート。「DAYS」、「Realize」、そして息子・アオへの想いを吐露するエウレカが呼び込む「ブレイブルー」、と『交響詩篇エウレカセブン』ファンにはたまらない時間とあって観客の熱も高まる。

この日、レントンモデルのスニーカーを履いてくるほど気合いの入るKEIGOにMCの途中で天の声として声をかけてきたのは『サムライフラメンコ』の羽佐間正義。「いても立ってもいられずついて来ちゃいました!」という彼とFLOW、そしてオーディエンスで一斉に「サムライフラメンコ!」コールで「愛愛愛に撃たれてバイバイバイ」を歌えば、ここからはヒーローである正義の歌を口火にヒーロー作品のターン!

「CHA-LA HEAD-CHA-LA」、「HERO~希望の歌~」とアッパーに攻め立てる『ドラゴンボールZ 神と神』の楽曲たちにMARVEL制作のアメリカンヒーローアニメ『HEROMAN』のサウンドトラック「INVATION」からの『HEROMAN』エンディング曲であるドラマティックな「CALLING」と熱い想いを滾らせた楽曲で畳みかけた。

ライブは中盤に差しかかり、「今回のツアーで訪れた高崎clubFREEZの店長からプレゼントされた」とステージ上に持って来られた大きなダルマ。高崎市と言えばだるま市で有名。ひとつだけ目を入れられたダルマは、“ツアーファイナル翌日のデビュー日までを無事に駆け抜けられますように”という想いと“ツアーがちゃんと豊洲PITまで辿り着けますように”との想いを込めてKOHSHIが高崎で入れたものだと言う。そしてこのファイナルのステージで、今度は残る目に“支えてくれたオーディエンスへの感謝”を込めてKEIGOが目を入れると、大きな拍手が湧いた。笑顔を見せるFLOWの面々。そしてKOHSHIが語り始める。
「我々、『NARUTO』をきっかけにアニメのテーマをいろいろとやらせていただきまして。さらに『ドラゴンボール』もやらせてもらって。少年誌ジャンプのカリスマ的作品にはあともう一個あるよね?ゴムゴムのなんとか!もうこれが揃ったら冒険に出るしかない!……今日はスペシャルゲストを呼んでおります!」
とステージに現れたのはきただにひろし!そう、言わずと知れたアニメ『ONE PIECE』の主題歌「ウィーアー!」を歌うパワフル・ボーカリストだ。きただにが来たからには歌うしかない!と轟いた「ウィーアー!」。「Hey!Hey!」とイントロからチャントが沸き、灼熱のテンションまでヒートアップした会場は大合唱。“ありったけの夢をかき集め 捜し物を探しに行くのさ”と歌い上げる。

汗の滴るほどの熱を帯びながら国民的名曲の一曲を楽しそうに演奏するIWASAKI、GOT’S、TAKE、そして満面の笑みで歌うきただにとKEIGO、KOHSHIの表情が印象的だった。

ヒーローの熱気の後にはダークヒーローが登場。響く声はルルーシュ・ヴィ・ブリタニア、その人の声だ。「撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだ」。意志の強い声が放たれると「COLORS」のイントロが流れ出す。大きく拳をあげるオーディエンスに応えるように「WORLD END」へと繋がる『コードギアス 反逆のルルーシュ』のパートは赤き焔の歌「BURN」で剣と魔法の世界へとオーディエンスを連れて行く。今度は導師をめざす、という夢を語るスレイとそんな彼を支えるミクリオの輝くような声が響くと「風ノ唄」のイントロが鳴る。「WowWowWow~!」と大合唱で迎えられるケルティックロック、そして天地の慟哭を思わせる「INNOSENSE」で魅せた『テイルズオブ ゼステリア ザ クロス』の世界を堪能させた。

「この『アニメ縛り』というツアーはFLOWとしては新しい表現方法でライブをやらせてもらいました。でも今、FLOWがいちばんやりたかったライブです。僕らがアニメのテーマソングをやらせてもらうときは、ただのタイアップソングとしてやっているつもりはまったくないです。スタッフの人が命をかけて作った作品に、声優の皆さんが命を吹き込んで出来上がる作品に対して、自分たちはバンドとして、音楽のプロとして、自分たちの曲とアニメの作品のコラボレーションだと思ってやらさせてもらっています」とKEIGO。今回の「アニメ縛り」ではライブハウスを廻った。そこは彼らがずっとライブをしてきた場所。そこでアニメの楽曲を演奏することに覚悟を持って挑んだと言う。FLOWをアニソンバンドと言う人がいる。ロックバンドだと言う人もいる。しかし彼らにとって呼び方はどうでもいい。ジャンルとジャンルの間にボーダーラインや壁があるとしたら、彼らはそれをただ跨いでいるのではなく、ぶっ壊していく!と高らかに宣言をすると会場は割れんばかりの拍手に包まれた。

ここから新しい一歩を踏み出すために、と歌いだした「光追いかけて」から火の国・木ノ葉の里の「あ・うん」の扉が開かれる。ナルトやサスケたちが盟友・FLOWのライブに期待している、と喝を入れると「Re:member」のイントロが掻き鳴らされ始まる大合唱。重なる声はチャクラ色。ヤンチャなナルトたちの少年時代を彷彿とさせる「SUMMER FREAK」から『NARUTO』への感謝の想いの集大成とも言える「虹の空」、そして少年から青年へと成長していくナルトが焼き付くような「Sign」と畳み掛けた『NARUTO』パートの、そして「アニメ縛り」のラストを飾るのはやはりこの曲。FLOWがアニメと、『NARUTO』と出会った大切な曲。たくさんのオーディエンスとの彼らとを繋げたはじまりの曲「GO!!!」だ。

会場が一体となってジャンプし、拳をあげて、枯れてしまうほどに大きな歌声をあげる。ライブハウスだからサイリウムの光はないけれど、それでも心の目にはしっかりと映っていた。オレンジ色の光が。そして木ノ葉の里の人たちの笑顔が。

ここで幕を閉じたように思われた「アニメ縛り」。だって「GO!!!」を歌ったのだ。大団円だ。さらにこの日が41歳の誕生日だったKEIGOのバースデーをサプライズで会場の全員でお祝いもした。本当に大団円だ。しかし!そこはFLOW。日付が変わればいよいよ15年から先へと踏み出す彼らは、あらたなフェーズへと向かうことを高らかに宣言すると、ピアノの音色が印象的なアーバンな雰囲気宿る8月29日発売の新曲「音色」を披露。満足気な笑顔でステージを降りて、スクリーンにはエンドロールが流される。楽屋に戻り、ビールで乾杯する彼らの姿。しかしジャケットを羽織ると車に乗り込み、ライブの様相から表情を変えた5人。その車が到着した先は……日本武道館!

ここで発表となったのは10年ぶりの日本武道館公演。開催は1月30日。さぁ、次の旅路の行く先はもう目の前だ。

Text By えびさわなち
Photography By 柴田恵理

FLOW 15th Anniversary TOUR 2018「アニメ縛り」
2018年7月1日(日)東京・豊洲PIT

<SET LIST>
#1『Hey!!!』 TVアニメ『べるぜバブ』オープニングテーマ
#2『WORD OF THE VOICE』 TVアニメ『ペルソナ~トリニティソウル~』オープニングテーマ
#3『Steppin’ out』 TVアニメ『デュラララ!!×2結』オープニングテーマ
#4『DAYS』TVアニメ『交響詩篇エウレカセブン』オープニングテーマ
#5『Realize』 ゲーム『エウレカセブン TR1:NEW WAVE』主題歌
#6『ブレイブルー』 TVアニメ『エウレカセブンAO』オープニングテーマ
#7『愛愛愛に撃たれてバイバイバイ』 TVアニメ『サムライフラメンコ』オープニングテーマ
#8『CHA-LA HEAD-CHA-LA』映画『ドラゴンボールZ 神と神』主題歌
#9『HERO〜希望の歌〜』 映画『ドラゴンボールZ 神と神』劇中歌
#10『INVATION』(Band Inst cover) TVアニメ『HEROMAN』Sound Track
#11『CALLING』 TVアニメ『HEROMAN』エンディングテーマ
#12『ウィーアー!』(FLOW×きただにひろし Special Collaboration) TVアニメ『ONE PIECE』主題歌
#13『COLORS』 TVアニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』オープニングテーマ
#14『WORLD END』 TVアニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ R2』オープニングテーマ
#15『BURN』 ゲーム『テイルズ オブ ベルセリア』テーマソング
#16『風ノ唄』 TVアニメ『テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス』第1期オープニング主題歌
#17『INNOSENSE』 TVアニメ『テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス』第2期エンディング主題歌
#18『光追いかけて』 ライブ・スぺクタクル「NARUTO-ナルト-」公演イメージソング
#19『Re:member』 TVアニメ『NARUTO-ナルト-』オープニングテーマ
#20『SUMMER FREAK』 TVアニメ『NARUTO -ナルト- 少年篇』オープニングテーマ
#21『虹の空』 TVアニメ『NARUTO-ナルト- 疾風伝』エンディングテーマ
#22『Sign』 TVアニメ『NARUTO-ナルト- 疾風伝』オープニングテーマ
#23『GO!!!』 TVアニメ『NARUTO-ナルト-』オープニングテーマ
#24『音色』 ABCTVドラマ「幸色のワンルーム」主題歌

【CAST】
「NARUTO-ナルト-」
うずまきナルト:竹内順子
うちはサスケ :杉山紀彰
春野サクラ  :中村千絵
奈良シカマル :森久保祥太郎
日向ヒナタ  :水樹奈々

「テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス」
スレイ :木村良平
ミクリオ:逢坂良太

「交響詩篇エウレカセブン」
レントン :三瓶由布子
エウレカ :名塚佳織

「エウレカセブンAO」
エウレカ :名塚佳織

「コードギアス 反逆のルルーシュ」 「コードギアス 反逆のルルーシュ R2」
ルルーシュ:福山潤
C.C.  :ゆかな

「サムライフラメンコ」
羽佐間正義:増田俊樹

影ナレーション
水樹奈々

●ライブ情報
FLOW10年ぶりの日本武道館単独公演開催決定!!!
15th Anniversary Final「FLOW LIVE BEST 2019 in 日本武道館 〜神祭り〜」
2019年1月30日(水)日本武道館
17:30 OPEN / 18:30 START

FLOW武道館2019特設サイトはこちら

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7月16日(月)23:59まで受付中[抽選]
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オフィシャルサイト先行
7月18日(水)23:59まで受付中[抽選]
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●リリース情報
ニュー・シングル
ドラマ「幸色のワンルーム」(ABCテレビ)主題歌
「音色」
8月29日発売

【初回生産限定盤(CD+DVD)】
品番:KSCL3082~3

【通常盤(CD)】
品番:KSCL3084

【期間生産限定盤<「幸色のワンルーム」盤>(CD+DVD)】
品番:KSCL3085~6

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