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REPORT

2018.06.22

“自由”をテーマに約9時間に渡って開催!複合型アニメ音楽イベント“リスアニ!PARK Vol.02”レポート

“自由”をテーマに約9時間に渡って開催!複合型アニメ音楽イベント“リスアニ!PARK Vol.02”レポート

アニメ音楽誌「リスアニ!」による新しいタイプの複合型アニメ音楽イベント“リスアニ!PARK Vol.02”が、6月17日(日)に東京・新木場STUDIO COASTで開催された。

アーティストによるライブとアニクラシーンで活躍するDJたちのプレイが複数のステージで同時に展開され、来場者は会場を回遊しながら思い思いのスタイルで楽しむことができる、“自由”をテーマにした本イベント。昨年8月に初開催された“リスアニ!PARK Vol.01”から約10ヵ月ぶりの開催となる“Vol.02”は、約9時間(!)という長丁場にもかかわらず、会場にはアニメ音楽を愛する人たちの笑顔が絶えず溢れていた。

アーティストたちの生パフォーマンスをライブハウスばりの距離で楽しむことのできるメインステージ“CIRCUIT STAGE 1”、その横に設置されたDJ/VJによるサブステージ“CIRCUIT STAGE 2”というメインフロアの2ステージに加え、多彩なDJたちが途切れなく曲を繋いでアニクラ気分を味わうことができる“ナイトSTAGE”、そして今回が初登場となるイベントステージ“GAME STAGE”と、多種多様なステージが用意された今回の“リスアニ!PARK”。そのなかでも、正午のイベント開始からつねに盛り上がりを見せていたのが“ナイトSTAGE”でのDJプレイだ。

ひと口にDJと言ってもそのスタイルは千差万別。いわゆる“BACK TO BACK(=複数のDJが交互に楽曲をかけるスタイル)”でグルービーな楽曲を巧みに繋いでみせたオープニングDJのjumeauxを皮切りに、リミックス曲を挟みながら豪快にフロアを盛り上げたD-YAMA、得意のスクラッチ技も冴えわたっていたDJ濱、新旧の特撮ソングを連発して好き者たちを喜ばせた出口博之など、各DJがそれぞれの個性に特化したプレイを披露していく。

そうしたなかで、DJけいたん from RABが交流の深いFLOWの「GO!!!」でお客さんにウェーブを促して見事に成功させたり、アニメーション監督の水島精二が西城秀樹への追悼として「ターンAターン」(TVアニメ『∀ガンダム』OPテーマ)から始めて「走れ正直者」(TVアニメ『ちびまる子ちゃん』EDテーマ)で締めくくるなど、見せ場も多数。

前回の“リスアニ!PARK”ではラジオドラマDJ風の朗読劇スタイルだった声優の中村繪里子が、今回は(chefobaのサポートがあったとはいえ)DJとしてバッチリの選曲&繋ぎでお客さんを踊らせていたのも印象的だった(選曲はジューンブライドに合わせて“愛”をテーマにしたものだった)。

そして“GAME STAGE”は、第一回目にも出演したRAB(リアルアキバボーイズ)のダンスパフォーマンスからスタート。離れのテントスペースに設置されたステージは立錐の余地もない盛況ぶりで、立ち見のお客さんが外に溢れるほど。MCではディープなヲタクトークやムラトミの失敗談で笑いを取りつつ、「ハレ晴レユカイ」やangela「全力☆Summer!」などをブレイクダンス仕込みのキレとネタたっぷりのコミカルな動きを披露して会場を沸かせた。


そのほかにも、eスポーツによる「EQリーグ in リスアニ!PARK Vol.02 エキシビジョンマッチ」が実施されたり、アニメとゲームで楽しむことができるスマホアプリ「レイヤードストーリーズ ゼロ」のスペシャルトークステージには、同作のアニメ版主題歌「throw together」を歌う海弓シュリや、バンダイナムコスタジオ所属の北谷光浩ら音楽制作チームが登壇するなど、幅広いコンテンツの魅力に触れることができた。

それらのステージが盛り上がるなか、メインフロアとなる“CIRCUITエリア”が開放に。2ステージを交互に使ってライブとDJパフォーマンスが切れ目なく展開される同エリアの“CIRCUIT STAGE 1”のトップバッターを飾ったのは、活動10周年を経てますますライブバンドとして進化を遂げている岸田教団&THE明星ロケッツだ。ボーカルのichigoが登場早々「STUDIO COASTにお集まりの皆さん、最高に盛り上がりましょう!」と檄を飛ばし、初っ端から「GATE~それは暁のように~」「ストライク・ザ・ブラッド」と人気曲を立て続けに披露する。
本人たちがMCで明かしたところによると、彼らがライブイベントで1番手を務めるのは今回が初めてとのこと。「私たちがコケたとしても、最終的にはKOTOKOさんが幸せにしてくれると思うから(笑)」(ichigo)と冗談めかして語るも、もちろん彼らのライブがコケるわけがない。「やりすぎるなとは言われてないので、メチャクチャにいきます!」(ichigo)との宣言どおり、最新ヒット曲「ストレイ」からメジャー・デビュー曲「HIGHSCHOOL OF THE DEAD」と熱い曲をバンバン投下してオーディエンスを熱狂の渦に叩き込む。さらにコブシを突き出してのパフォーマンスも印象的だった「天鏡のアルデラミン」で怒涛のアニメタイアップ攻勢を締めくくり、最後は「アニメソングじゃないんですけど、こうしてみんなに出会えたことの感謝と、これからのよろしくを込めて歌います」(ichigo)と前置きして「LIVE MY LIFE」を披露。ワイルドかつ晴れやかに我が道を突き進み、トップバッターとして会場をこれ以上ないと思えるほどに温めてみせた。


<岸田教団&THE明星ロケッツ>
1.GATE~それは暁のように~
2.ストライク・ザ・ブラッド
3.ストレイ
4.HIGHSCHOOL OF THE DEAD
5.天鏡のアルデラミン
6.LIVE MY LIFE

続いてDJステージとなる“CIRCUIT STAGE 2”には、Taku Inoueが登場。普段はバンダイナムコスタジオ所属のコンポーザーとして、『アイドルマスター』シリーズをはじめ様々な作品の楽曲を制作している彼。この日のDJは速水 奏「Hotel Moonside」から始まり、「Miracle Night」や「Radio Happy」といった自身制作の『アイドルマスター』楽曲を次々と投入していく。馬渡松子「微笑みの爆弾」とPa’s Lam System「I’m Coming」の特製マッシュアップや、『アイカツ!』より「START DASH SENSATION」のリミックスなど、フロア仕様に改変したアニソンも挟みつつ、ラストはブラジリアン・ドラムンベースの熱気を思い出させる名曲「Pon De Beach」で“ヤーマン!アロハ!”の大合唱を巻き起こして次に繋いだ。

“STAGE 1”に姿を現したのは、今年3月にソロ・アーティストとしての活動を本格スタートさせたばかりの石原夏織。ソロ始動後、ライブイベントに登場するのは2度目となる彼女は、まずデビュー曲「Blooming Flower」で会場に爽やかな風をもたらす。青いワンピース風の衣装で、手で花の形を作ったりといった可憐な振り付けを披露しながら歌う彼女に応えるように、客席からは盛大な歓声が上がる。歌唱後、にこやかな笑顔でリスアニ!関係のイベントに初参加できた喜びを伝えつつ、DJブースと交互に歌う経験は初めてということで「ちょっと緊張しました!もう心臓バクバク~」と語る彼女。さらに「でも、こうやってみんなの顔を見たら落ちつくなあと思いました」とファンを喜ばせる。

続けて7月11日リリースのニュー・シングル「Ray Rule」より、カップリング曲「半透明の世界で」をフル尺で初披露。“はじけるサイダーの泡のように”といった夏らしい情景が浮かぶ歌詞と、ドライブ感満点のロッキッシュなサウンド、そして石原の清涼感ある歌声の相性はバツグン。お客さんも初披露曲にもかかわらず、息の合ったコールやクラップで彼女との交流を楽しむ。そして最後はクールな振り付けがついた「Untitled Puzzle」で締め。特技のダンスを活かした、ときに艶めかしさも感じさせるタイトな動きやポージングで魅了して、この日のステージを終えた。

<石原夏織>
1.Blooming Flower
2.半透明の世界で
3.Untitled Puzzle

そんな石原とバトンタッチするように、今度はYURiKAが登場。昨年の“リスアニ!PARK Vol.01”では、DJ和のステージに飛び入り出演して1曲歌唱した彼女だが、今年は念願の“CIRCUIT STAGE”でのライブとなる。エメラルド色に光る照明演出のなか、動きを控えめにどこか厳かな雰囲気で幻想的な光景を描いてみせた「鏡面の波」でオープナーを飾ると、MCでは一転して明るく元気いっぱいな声で「皆さーん、盛り上がってますかー!」と呼びかける。「(ステージ時間が)15分だからって甘く見ないでほしいです」と期待を煽り、ここで7月より放送がスタートするTVアニメ『はねバド!』のOPテーマとなる新曲「ふたりの羽根」をTVサイズでライブ初披露。そのハツラツとした歌声と楽曲はもちろん、曲のラストでYURiKAがバドミントンのシャトル(サイン入り)を客席に打ち込むというサービスでも盛り上げた。

そこから彼女のデビュー曲「Shiny Ray」、そして「MIND CONDUCTOR」というTVアニメ『リトルウィッチアカデミア』のOPテーマに起用された2曲をメドレー形式で歌い、ラストはPlayStation®4用ゲーム「リトルウィッチアカデミア 時の魔法と七不思議」の予約特典ゲーム「魔導戦士グランシャリオン」の主題歌となる「魔導戦士グランシャリオン」を披露。キラキラしたポップ・チューンからヒーロー・ソングさながらの情熱的なナンバーもバッチリと歌いこなし、短めながらも盛りだくさんで爪あとを残すステージとなった。


<YURiKA>
1.鏡面の波
2.ふたりの羽根
3.LWAスペシャルメドレー(ShinyRay~MIND CONDUCTOR)
4.魔道戦士グランシャリオン

その余韻も束の間、ウマ好きなら聴き覚えがあるであろうファンファーレを鳴り響かせ、『ウマ娘 プリティーダービー』のOPテーマ「Make Debut!」で華やかに出走したのがDJ WILDPARTYだ。“リスアニ!PARK Vol.01”では“ナイトSTAGE”でプレイしていた彼だが、今回は「ようこそジャパリパークへ」や「かくしん的 めたまるふぉ~ぜっ!」などの鉄板曲を惜しみなく投入して、フロアのお客さんをガッチリ踊らせる。それら定番のなかに愛美「LIVE for LIFE ~狼たちの夜~」や河野マリナ「Morning Arch」といった忘れ難き名曲を挟み込むところも、実に彼らしいプレイだったのではないだろうか。

続いては“リスアニ!PARK”初登場となるZAQの出番。華やかかつジェットコースターのような曲展開と歌力でオーディエンスの心を一気に持っていった「JOURNEY」でスタートを切ると、DJもライブも混然一体で楽しめる“リスアニ!PARK”というイベントについて触れ、「私の飛び込んでみたかったアニソンの世界はこうなんだよなと思って、この場に立つことができて本当にうれしいです!」と感謝の言葉を述べる。だが、それを言うならZAQの音楽性こそ“自由”そのものと言えるだろう。トラップもアシッドジャズも4つ打ちも自在に融合した次曲の「カーストルーム」を聴きながら、そのサウンドの独創性にシビれた人も多かったはずだ。

 

続けて最新アルバム『Z-ONE』よりビッグバンドジャズ風味のゴージャスかつ力強いナンバー「Zone」を放つと、クラップを促したり「トビはねろー!」と客席を煽りまくる。ライブは3月以来久々とのことで、そのパフォーマンスの端々から気合いのほどが伝わってくる。ラストは性急なロック・チューン「BRAVER」を、照明が激しく明滅するなか髪を振り乱しながらワイルドに歌唱。歌詞の“光を もっと光を”の部分ではお客さんと声をぶつけ合うかのような応酬もあり、パワフル極まりないライブだった。


<ZAQ>
1.JOURNEY
2.カーストルーム
3.Zone
4.BRAVER

ZAQと入れ替わりでステージに登場したのは、昨年に続いての“リスアニ!PARK”出演となる新田恵海。まずは最新アルバム『EMUSIC 32 -meets you-』より、プライベートでも親交のあるZAQが作詞した「君に咲く愛のうた」で、柔らかくも伸びやかなハイトーンボイスを会場いっぱいに染み渡らせる。花柄の華やかな衣装に身を包み、元気いっぱいの声で「皆さん楽しんでますかー!」と呼びかけるえみつんに、ファンも最大級の声援で応える。

新田は「(“リスアニ!PARK”は)どちらかと言うとフェスじゃないですか」ということで、次はフェスっぽくみんなで一緒に踊れる曲として、同じくニュー・アルバムより「Colorful Parade」をチョイス。曲に入る前にえみつん自ら振り付けをレクチャーし、「プチャヘンザして楽しんでください!」と呼びかけた甲斐もあってか、オーディエンスもラスサビに入る頃には息ピッタリとなって全員で手を上げて楽しむ。最後は未来への希望に溢れたライブの定番曲「ROCKET HEART」で一体感を生み出し、笑顔いっぱいの全3曲をあっという間に駆け抜けていった。


<新田恵海>
1.君に咲く愛のうた
2.Colorful Parade
3.ROCKET HEART

そしてこの日の注目アクトとなる、プロデュースチームのQ-MHzによるDJプレイへ。普段は裏方として数々のアーティストの楽曲を制作する彼らが、DJとしてどのようなパフォーマンスを見せてくれるのか気になっていた人は多かったはずだ。この日はメンバーの黒須克彦が、バンドマスターを務める内田真礼のライブ・ツアーの福岡公演とスケジュールが被ったため、畑 亜貴、田代智一、田淵智也の3人で出演。まずは黒須が欠席を謝罪するコメント映像が流れ、画面外から内田らしき人の「リハ再開しますよー」という声も聴こえて会場が沸くなか、3人がブースに登場して内田真礼「ギミー!レボリューション」からDJをスタートさせる。

先日解散することを発表したWake Up, Girls!「恋?で愛?で暴君です!」が流れた瞬間には大きな歓声が起こり、同曲を作詞した畑が前面に踊り出て振り付きで歌うという激レアな光景にフロアもさらに沸く。そこから麻生夏子「エウレカベイビー」や「最強パレパレード」「ワンウェイ両想い」といったメンバー関与曲が続き、Q-MHzがプロデュースした小松未可子「Maybe the next waltz」のイントロが流れてきたかと思うと……なんと、みかこし本人がシークレット・ゲストとして登場!客席からは絶叫のような歓声が巻き起こる。

1曲まるまる歌い終えた小松は「黒須さんの代打で来ましたー!」と自己紹介。メンバーとお揃いのQ-MHzTシャツ(デザインは蒼樹うめ)をアピールしつつ、Q-MHz全面プロデュースのニュー・アルバム『Personal Terminal』よりリード曲「Restart signal」、さらに前作のアルバム『Blooming Maps』より「HEARTRAIL」も披露して、そのたおやかな歌声をたっぷり届けてくれた。さらに最後にかけた畑×田代コンビによる名曲「ハレ晴レユカイ」では、田淵がブースから身を乗り出さんばかりの勢いで歌う場面もみられ、Q-MHzのステージは熱狂のうちに終了した。


<Q-MHz>
DJ MIX
1.Maybe the next waltz
2.Restart signal
3.HEARTRAIL
DJ MIX(ハレ晴レユカイ)

そんなサプライズ尽くしのQ-MHzに続いては、この5月にソロ・デビューしたばかりの山崎はるかがステージに立つ。まずは声優デビュー作でもある『劇場版 ハヤテのごとく! HEAVEN IS A PLACE ON EARTH』のOPテーマとして歌った水蓮寺ルカ役でのキャラソン「僕ら、駆け行く空へ」を歌唱。黒をベースとしたゴシック調のドレス姿で華麗に歌い踊る。「こういうフェスみたいなイベントに参加するのは初めてなので緊張するんですけど、とってもたくさんの人が観てくれて、ありがとうございます!」と語る表情は実に朗らかだ。

これがライブ初披露となる「金曜日のBambi」では、オレンジ色のライトが夕景のような効果を生み、ささくれだったギター・サウンドとキュートな歌声も合わさって不思議なエモーショナルを創出する。「まだまだおぼつかない感じなので、ぜひ応援していただけるとうれしいです!」と語った彼女は、最後にデビュー・シングルの表題曲となる「ゼンゼントモダチ」をパフォーマンス。先ほどとは対照的に青いライトを主体としたクールな世界観に、深みのある大人っぽい歌声、キレのあるダンスと、今後の様々な可能性を感じさせてくれるステージだったように思う。


<山崎はるか>
1.僕ら、駆け行く空へ
2.金曜日のBambi
3.ゼンゼントモダチ

そしてこの日のライブアクトの大トリを飾るKOTOKOの登場だ。腕利き揃いのバンドを従えて、銀色に光る煌びやかな衣装に身を包んだ彼女は、まさかの「さくらんぼキッス ~爆発だも~ん~」からライブをスタート。スイートな甘え声で“すきすきすkiss”と連発するKOTOKOに、客席もピンク色のペンライトを振って熱狂的に盛り上がる。「遊べるイベントだからこそのセットリストということで、1曲目から遊んでみちゃいました(笑)」と語りつつ、「ここから本気モードのKOTOKOでいきます!」と宣言。出だしからフロアがジャンプでヒートアップした「TRUE-BLUE」、イントロが流れた瞬間から歓声が巻き起こった名曲「being」、デジタル・サウンドが勇ましく加速する「→unfinished→」など、アニソンからゲーソンまで休みなく歌っていく。

そのなかで特にファンの耳を惹いたのが「sign -KOTOKO Ver. Remix-」だろう。「sign」と言えば、昨年に歌手活動を終了したRayのデビュー曲。元々歌詞はKOTOKOが提供しているので、いわばセルフ・カバーになるわけだが、こういった形で歌い継がれていくのは、楽曲にとっても幸せなことのはずだ。続いてI’veの高瀬一矢との完全タッグで制作したニュー・アルバム『tears cyclone -廻-』より、初披露となるエッジーなデジタル・チューン「廻-Ro-tation」でフロアをダンス空間に塗り替えると、ラストは人気のトランス・ナンバー「Re-sublimity」で会場のボルテージを最高潮まで高めて、貫録&圧巻のステージを終えた。


<KOTOKO(with KOTOKO BAND)>
1.さくらんぼキッス ~爆発だも~ん~
2.TRUE-BLUE
3.being
4.→unfinished→
5.七転八起☆至上主義!
6.sign -KOTOKO Ver. Remix- ※
7.廻-Ro-tation
8.Re-sublimity

そして、トータル9時間にも及んだ“リスアニ!PARK Vol.02”は“CIRCUIT STAGE 2”のトリとなるkz(livetune)のDJがスタート。彼は出てくるなり、「先ほどのQ-MHzといいKOTOKOさんといい、歴史なんですよ。そしたら僕は何の歴史に立ち向かえばいいのかな?と思ったときに、リスアニ!の歴史に立ち向かえばいいと思ったので、この曲から始めたいと思います」と語り、「リスアニ!Vol.01」の付録CDに収録されたClariSの楽曲「DROP」から自身のDJプレイをスタート。そこからKOTOKO「☆-未来-列車-☆」やセブンスシスターズ「Sparkle☆Time!!」「SEVENTH HAVEN」、アイドリッシュセブン「MONSTER GENERATiON」といった自作曲を中心に強靭なグルーヴを組み立てていく。クラブアンセムとして知られるヨリス・ヴォーン「Incident」と「もってけ!セーラーふく」のマッシュアップという飛び道具も挿みつつ、終盤はほかのDJたちもブースに集結し、大槻 唯「Radio Happy」のkzリミックスから「カレンダーガール」のkzリミックスへ繋いで多幸感を生み出し(ここで水島監督も乱入!)、最後はClariS「PRIMALove」という見事な流れでイベントを締めくくった。

“自由”をテーマに掲げ、ライブやDJなど複数のステージを設けて回遊型にすることで、お客さんが思い思いのスタイルでアニメ音楽を楽しむことができる“リスアニ!PARK”。そこにはイベントとしての“自由さ”があるのはもちろんのこと、アニソンという音楽自体の“自由さ”に気づかされる瞬間が多くあったように思う。アニメ音楽にジャンルの壁が存在しないように、“リスアニ!PARK”もまた様々な要素を複合するボーダーレスなイベントとして今後も進化し続けるだろう。

Text By 北野 創
Photography by 山本マオ

リスアニ!PARK Vol.02
2018年6月17日(日)新木場STUDIO COAST

“CIRCUIT STAGE”セットリスト
<岸田教団&THE明星ロケッツ>
1.GATE~それは暁のように~
2.ストライク・ザ・ブラッド
3.ストレイ
4.HIGHSCHOOL OF THE DEAD
5.天鏡のアルデラミン
6.LIVE MY LIFE

<石原夏織>
1.Blooming Flower
2.半透明の世界で
3.Untitled Puzzle

<YURiKA>
1.鏡面の波
2.ふたりの羽根
3.LWAスペシャルメドレー(ShinyRay~MIND CONDUCTOR)
4.魔道戦士グランシャリオン

<ZAQ>
1.JOURNEY
2.カーストルーム
3.Zone
4.BRAVER

<新田恵海>
1.君に咲く愛のうた
2.Colorful Parade
3.ROCKET HEART

<Q-MHz>
DJ MIX
1.Maybe the next waltz
2.Restart signal
3.HEARTRAIL
DJ MIX(ハレ晴レユカイ)

<山崎はるか>
1.僕ら、駆け行く空へ
2.金曜日のBambi
3.ゼンゼントモダチ

<KOTOKO(with KOTOKO BAND)>
1.さくらんぼキッス ~爆発だも~ん~
2.TRUE-BLUE
3.being
4.→unfinished→
5.七転八起☆至上主義!
6.sign -KOTOKO Ver. Remix- ※
7.廻-Ro-tation
8.Re-sublimity


●イベント概要
リスアニ!PARK Vol.02
2018年6月17日(日)
開場 12:00 / 開演 13:00
会場:新木場STUDIO COAST

出演者(出演順)
■CIRCUIT STAGE 1(LIVE)
岸田教団&THE明星ロケッツ/石原夏織/YURiKA/ZAQ/新田恵海/山崎はるか/KOTOKO(with KOTOKO BAND)

■CIRCUIT STAGE 2(DJ・VJ)
Taku Inoue/DJ WILDPARTY/Q-MHz(出演:畑 亜貴・田代智一・田淵智也)/kz(livetune)/u-z(VJ)/KITUNE(VJ)

■ナイト STAGE(DJ)
D-YAMA/minamo/DJけいたん from RAB/DJ濱/水島精二/吉田尚記/出口博之/EsuPa/Hifumi,inc. CreatorS/中村繪里子/chefoba/DJ和
【OPENING DJ】jumeaux

■GAME STAGE
【ACT】
RAB(リアルアキバボーイズ)
【EVENT】
EQリーグ in リスアニ!PARK Vol.02 エキシビジョンマッチ
(出演:石田晴香/山口百恵/ジョリー惑星フラポテおおた/みょん/白河優菜/福田朱子)
【EVENT】
「レイヤードストーリーズ ゼロ」スペシャルトークステージ『レイゼロミュージックトーク』
(出演:海弓シュリ、「レイヤードストーリーズ ゼロ」音楽制作チーム)

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