新曲に苦労しながらも「曲作りって楽しいな」という実感が。ZAQ ニュー・アルバム『Z-ONE』インタビュー

2ndアルバムから2年弱。ZAQが3rdアルバムをリリースする。この間、『Animelo Summer Live 2017 -THE CARD-』のテーマソングを手がけ、内田真礼や新田恵海に楽曲を提供するなど精力的かつ華々しく活動してきたが、今作でシンガーソングライターとしての自身を発信するZAQ。発売中の「リスアニ!Vol.33」でのインタビューに続いて、ここではアルバムのために書いた新曲の解説を通して彼女の気概を感じてほしい。

ハームタイムショーでみんなが一緒にノるような曲を

――「リスアニ!Vol.33」のインタビューのときには絶賛制作中だったアルバムが、ついに完成しましたね。今回、interludeを含めればアルバム用に5曲の新曲を制作されましたが、それぞれを制作順に解説していただいてもよろしいでしょうか?まずは、本誌でもお話を伺いましたが、タイトル曲の「Zone」が最初ですよね。

ZAQ そうですね。この曲は、(Mark Ronson feat. Bruno Marsの)「Uptown Funk」のような、(NFLなどで行われる)ハーフタイムショーで流れるようなノリのいい曲をイメージして作りました。大きな場所でみんなが一緒になって盛り上がれるような。というのも、「カーストルーム」以降、自分の音楽性が変化してきたと感じている中で、一シンガーソングライターとしてストレートに自分の音楽を発信したいという思いがあったんです。どうしてもアニソンは、求められたものを汲み取るという部分があるので。といって私の特徴でもある、癖のあるメロディは失わずに、半音を増やしたりペンタトニックを使ったり、そういうのを織り交ぜてZAQらしさは踏襲しようと思っていました。

――詞もZAQさんらしく、整われていないですよね。

ZAQ “頷いてあっはっは”ってとってもダサいですよね(笑)。“壊すようなヤツは bye bye bye”とか。自分でも絶妙なダサさだと思っています。

――ZiNGさんとコライト形式で作った曲ですが、共同作業の中でいちばん印象的だったことというと?

ZAQ びっくりしたのは、2番のAメロ“始まる音への 覚悟は出来てる”でコール&レスポンスが入っていたことですね。ライブを想定してくれていて、最初のアレンジから入っていました。そこはちょっと衝撃的でした。

女性らしい一面も見せたいと思っていました

――次に作ったのは?

ZAQ 「ロストグロウ」ですね。「蓮尾(理之)さんにアルバムで1曲書いてほしいなー」と言っていたらプロデューサーが繋いでくれて。なので、デモから「蓮尾さんにやってもらうんだ」というイメージで打ち込んだ曲です。スネアのゴーストが多いドラムとか、ピアノが躍る感じとか。この曲のピアノは私がほぼ弾いていて、それを蓮尾さんがいじってくれています。蓮尾さんも鍵盤弾きなので、「ピアノバトルみたいな曲にしたいね」と仰っていたんですが、そういう感じが出ていますよね。

――今どきな感じですよね。ガーリーで。

ZAQ わかります。今どきな感じですよね(笑)。女性らしい歌にしたのはアルバムのバランスを考えたからで、「僕」が一人称の「Zone」にしろ、「BRAVER」「Last Proof」「カーストルーム」と殺伐とした楽曲が多いので、「女性である」という一面も見せたいと思っていました。

――ちなみに、蓮尾さんにお願いしたかった理由は?

ZAQ ファンだったんです!

――なるほど(笑)。

ZAQ トリッキーな音の使い方をしますし、メロディも不思議な感覚ですし、プログレッシブなアプローチをする方だと思っていたんですよね。だから、一緒にやってみたかったんです。この曲は、プロデューサーからご紹介いただいたニラジ・カジャンチさんというエンジニアさんにお願いしていますが、その出会いも大きかったですね。エンジニアってメイクアップ・アーティストだと思っているんですが、彼は整えるというよりも、ドンドンドン!って大胆に音を突いてくる感じのミックスで(笑)、私が好きな感じだったんです。主張があるエンジニアってやっぱりかっこいいと思いますよ。

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