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2018.05.04

鈴木このみのオープニング主題歌も生披露!“Anime Japan2018”『LOST SONG』ステージレポート!

鈴木このみのオープニング主題歌も生披露!“Anime Japan2018”『LOST SONG』ステージレポート!

3月25日、東京ビッグサイトで開催されたアニメイベント“AnimeJapan 2018”の「WHITE STAGE」にて、鈴木このみ・田村ゆかりのW主演による新作TVアニメ『LOST SONG』の放送直前スペシャルステージが開催された。主演の二人に加え、久野美咲、茅野愛衣、鈴木裕斗という主要キャストが登壇した同ステージの模様をお届けする。

会場のオープンから間もない午前中の開催だったにも関わらず、多数のお客さんが駆け付けたこの日のステージ。まずはドレッシーな赤い衣装に身を包んだ鈴木このみがマイクを片手にゆっくりとステージ中央に登場し、『LOST SONG』のOPテーマオープニング主題歌となる新曲「歌えばそこに君がいるから」を披露する。

彼女をデビュー時から支える作詞家の畑 亜貴と鈴木本人が初めて詞を共作し、『LOST SONG』の劇伴音楽も担当する白戸佑輔が作編曲したこの楽曲。逡巡を乗り越え、夢に向けて力強く突き進むような歌詞は、おそらくアニメの登場人物やストーリーに向けられたものでもあるだろうが、何より歌い続けることでファンに気持ちを届け、またファンに支えられてきた鈴木自身の境遇とも重なるもの。2番の歌詞“涙で終わりたくない 終わらせない”の部分でグッと力を込め、会場を明るい表情で見渡す彼女の歌声には、聴く者の心を揺さぶる何かがある。ラストの“Song for you”のフレーズで客席に向けて手を差し伸べる姿に、ステージに愛される者の風格を感じたのは筆者だけではなかったはず。エモーショナルなサウンドを含め、鈴木の新しい代表曲となることは間違いないだろう。

初っ端からのスペシャルソングのプレゼントに会場が沸くなか、今度は司会進行役の鷲崎 健が登場し、キャストをひとりずつ呼び込んでトークコーナーへと移行。リン役の鈴木このみ、フィーニス役の田村ゆかり、アル役の久野美咲、コルテとメルの二役を担当する茅野愛衣、ルード役の鈴木裕斗が登壇し、キャストが『LOST SONG』の魅力や裏話をプレゼンするコーナーへ。それぞれフリップボードを手に発表していく。

「私あまりおもしろくないから!」と主張して一番手になった田村は、〈言ってほしいけど、言わないで〉というお題でトークを展開。「私はアフレコする前に(物語の)先の展開を知りたくないんですよ。なんて言うのかな……今を生きたい(笑)」「毎週ドキドキしたい、キャラクターとして今を生きたいから、監督には〈先の話は言ってほしいですけど、絶対に言わないでください〉ってお願いしてました」と、アフレコ時の裏話を語る。

続く久野がフリップボードに書いた〈LOST SONG RADIO〉とは、彼女と鈴木このみがパーソナリティーを務めるラジオ番組のタイトルのこと。久野が演じるアルは、鈴木演じるリンと一緒に育った発明好きの男の子ということで、ラジオでもふたり一緒に仲良く番組を盛り上げているという。久野の「このみちゃんが歌をワンフレーズ歌って癒してくれるコーナーもあるんですよ」という言葉に、鈴木は「毎回豪華なキャストさんが(ゲストで)いらっしゃるので、緊張しながら歌ってます」と恐縮しながらも、毎回自分の生歌が聴けることをアピールする。

さらに久野は、2017年9月に行われたイベント「TVアニメーションシリーズ『LOST SONG』~序曲~」にて、ポニー役のたかはし智秋がキャラクターとまったく同じ格好で登場したことを写真付きで紹介。ポニーのセクシーな格好をコスプレさながらのクオリティーで再現したたかはしの姿と、田村が披露した「これ私服なんだって、すごくない?」というエピソードに、客席からは驚きの声が上がった。

ゴルト王国の第一王子で憎まれ役のルードを演じる鈴木裕斗は〈男子飲み会〉について紹介。アフレコは毎回和気あいあいとした雰囲気で行われたとのことで、その仲の良さがプライベートにまでおよび、森田と純平監督の呼びかけのもと、バズラ役の小山剛志、ヘンリー役の山下誠一郎で集まって飲み会を行ったことがあるのだという。さらに彼は「僕はもともとヘンリー役をオーディションで受けたのですが、その時に『ルード役もやってみませんか?』と言われて演じた結果、ヘンリーでなくルード役に決まったんです」という裏話も明かした。

リンの姉のメル、フィーニスの侍女のコルテの二役を演じる茅野も、実はメルのみを受けるつもりでオーディションに臨んだのだが、当日にコルテ役も演じるように薦められたところ、後日二役とも合格になってビックリしたというエピソードを披露。「それにはちゃんとした理由があったんです。でもまだ言えません」と謎めいたアピールで会場の興味を誘う。そして茅野はフリップボードに書いた〈あの頃は…〉というお題に絡めて、『LOST SONG』の魅力は鈴木このみにあると主張。茅野と鈴木はこれまでもアニメ作品を通じて一緒に仕事をすることが多く、まさかお互い声優として一緒にアフレコすることになるとは、出会った〈あの頃〉には想像もしなかったと語る。「このみちゃんの歌声がパワフルなことは皆さんご存知かと思うんですけど、お芝居もものすごくパワフルなので、そこに注目してもらいたいです」と、彼女の声優としての魅力についてアピールした。

そしてラストの鈴木このみがフリップボードに掲げたのは〈実は知っていました。〉という言葉。『LOST SONG』はオリジナルアニメということで、基本的にはキャストもみんな台本を受け取った時点で物語の展開を知ることになり、アフレコ時には毎回みんなで今後の展開について予想しながら盛り上がっていたのだという。だが、鈴木はオープニング主題歌の歌詞を書く必要上、実は物語の内容をすでに知っていたことをここで告白。キャスト陣は「現場では驚いた様子を見せてたのに……」(鈴木裕斗)、「あれお芝居だったの!?ショック!」(茅野愛衣)といった反応を見せるも、鈴木このみの懺悔で丸く収まった。

続けて本邦初公開となるPV第3弾の映像がスクリーンに投影され、穏やかではない展開を予感させる内容に客席も息を呑む。キャスト勢もこの映像を見るのは初めてとのことで、「スケールが大きくて映画みたいで、さらに物語の核に迫るようなPVですね」(鈴木裕斗)、「収録の時は絵コンテだったので『こんなふうにキャラクターが動くんだ!』と思って感動しました」(鈴木このみ)と、興奮を隠し切れない様子だった。

そしてエンディングは登壇者からのメッセージで締め括り。それぞれ以下のように語って、アニメ放送への期待を高めた。

「歌やキャラクター、僕たちキャストなど、いろいろな方向から興味を持ってくださってる方がいると思いますが、そういったすべての方を損させない内容になっています。1話1話仕掛けがあって、アッと驚くような展開が待ってますので、皆さん注目していただければと思います!」(鈴木裕斗)。

「台本をいただくたびに驚いてばかりで、皆さんを退屈させず、目が飛び出ること間違いなしだと思います。なのでぜひ『LOST SONG』を見てみてください。よろしくお願いします」(茅野愛衣)。

「私、アニメで男の子をガッツリやるのは初めてなので、ぜひ注目していただけたらうれしいです。お話が進むにつれて、このみちゃんや田村さんももちろんなんですけど、他のキャラクターたちも歌ったりするので、物語のなかで歌がどう作用していくのか、本当に楽しみにしていただきたいです。ラジオもぜひ聴いてください!」(久野美咲)。

「オリジナルのアニメなので、みんな情報がない状態で見ると思うんですよ。なのでしばらくはハテナが出るかもしれないんですけど、どんどん見ていっていただくと『なるほどね!』ってなると思うので、とりあえず見てください(笑)。よろしくお願いします」(田村ゆかり)。

「リンちゃんは素直な女の子なんですけど、正義感も強くて、それゆえにいろんなキャラクターと絡んでいく、そしていろんなキャラクターのおかげで成長していくキャラクターだと思ってるので、私もリンちゃんに負けじと成長していけたらと思ってます。皆さんと放送を楽しめたらと思います。よろしくお願いします!」(鈴木このみ)。

鈴木このみと田村ゆかりというふたりの歌姫をW主演に迎え、「歌」が重要なファクターとして扱われるというオリジナルアニメ『LOST SONG』は、Netflixで先行配信が開始され、各放送局でも現在TV放送中。アニメ好きな人も音楽好きな人も注目すべき作品になりそうだ。

Text By 北野 創


●作品情報
TVアニメ『LOST SONG』

<配信>
Netflixで先行配信中
Netflix全世界配信:2018年夏

<TV放送>
TOKYO MX:毎週土曜25:30〜26:00
サンテレビ:毎週土曜25:30〜26:00
KBS京都:毎週日曜23:30〜24:00
テレビ愛知:毎週日曜25:35〜26:05
BSフジ:毎週水曜24:00〜24:30

【キャスト】
リン:鈴木このみ
フィーニス:田村ゆかり
アル:久野美咲
ポニー・グッドライト:たかはし智秋
ヘンリー・レオボルト:山下誠一郎
アリュー・ルックス:瀬戸麻沙美
モニカ・ルックス:芹澤 優
コルテ/メル:茅野愛衣
バズラ・ベアモルス:小山剛志
ルード・ベルンシュタイン4世:鈴木裕斗
ドクター・ヴァイゼン:小形満
タルジア・ホークレイ:糸博

【スタッフ】
原作・監督・脚本:森田と純平(MAGES.)
キャラクター原案:福田知則(MAGES.)
アニメーションファシリテーター:櫻井親良
メインキャラクターデザイン:金子志津枝
サブキャラクターデザイン:原修一・藤澤俊幸
デザインワークス:バーンストーム・デザインラボ
美術監督:大久保錦一
背景美術:でほぎゃらりー
色彩設計:大西峰代
撮影監督:山本弥芳
作詞:畑 亜貴
音楽:白戸佑輔(Dream Monster)
音楽制作:MAGES.
制作:LIDENFILMS×ドワンゴ(共同制作)

●リリース情報
オープニング主題歌
「歌えばそこに君がいるから」鈴木このみ
作詞:鈴木このみ・畑 亜貴 作曲・編曲:白戸佑輔
5月23日発売

【アーティスト盤(CD+DVD)】
品番:USSW-0094
価格:¥1,800+税

【アニメ盤(CD)】
品番:USSW-0095
価格:¥1,300+税

エンディング主題歌
「TEARS ECHO」フィーニス(cv.田村ゆかり)
作詞:畑 亜貴 作曲・編曲:白戸佑輔
5月23日発売
品番:USSW-0097
価格:¥1,200+税

© MAGES./LOST SONG Production Committee

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