リスアニ!WEB – アニメ・アニメ音楽のポータルサイト

INTERVIEW

2018.05.02

明るく元気な表題曲は、歌もダンスも挑戦の多い1曲に! Run Girls, Run!「キラッとスタート」リリースインタビュー

明るく元気な表題曲は、歌もダンスも挑戦の多い1曲に! Run Girls, Run!「キラッとスタート」リリースインタビュー

昨年7月、“Wake Up, Girls! AUDITION 第3回アニソン・ヴォーカルオーディション”に合格した林 鼓子・森嶋優花・厚木那奈美の3人によって結成された声優ユニット、Run Girls, Run!(通称:ランガ)。前作リリースから約2ヶ月という短いスパンでリリースされる2ndシングル「キラッとスタート」は、テレビアニメ『キラッとプリ☆チャン』のオープニングテーマ曲に起用。同作には林が桃山みらい役で、厚木が青葉りんか役で声優としても出演している。今回はその表題曲や『キラッとプリ☆チャン』への想いはもちろん、前身となる“プリティーシリーズ”への想いや直前に迫った、先輩・Wake Up, Girls!とのイベント共演など、多岐にわたっての話を聞いた。

──「リスアニ!WEB」に初登場ということで、まず最初に皆さんそれぞれ自己紹介をお願いします。


林 鼓子
 はい。では、イベントのときみたいに自己紹介させてください……皆さーん、せーの?

森嶋優花厚木那奈美 ここんにちはー!

 ありがとうございます!高校1年生・15歳の林 鼓子です。好きな食べ物はフライドポテトと冷麺です。歌うことが好きで、中学生の頃吹奏楽部をやっていたこともあって、ドラムも叩けます。

──吹奏楽でドラムということは、打楽器をやられていた?

 そうなんです。そのなかでドラムもやる曲があったので、練習していました。ただ吹奏楽は小学生のときもやっていたので、打楽器自体は6年間やっていました。お仕事では、4月から放送が始まったテレビアニメ『キラッとプリ☆チャン』の、桃山みらい役を務めさせていただいています。ちょっとでも気になってくれる方がいたら、ぜひアニメのほうもチェックして、林の声を聴いてみてください!


森嶋
 では……みなさーん、こんもちはー!

厚木 こんもちはー!

森嶋 ありがとー(笑)。森嶋優花と申します。あだ名が“もっちー”なので、それを取ってファンの方と“こんもちは”っていう挨拶をやっています。私は元々ずっとアニメが大好きで、普段はいろんな声優さんや声優アーティストさんの曲をたくさん聴いて過ごしています。ライブに行くのもすごく好きで、ANIMAX MUSIXとかAnimelo Summer Liveとかにも声優になる前に行ったりしていました。なので、ここに今いられてすごくうれしいです!

──アニメやアニソンを好きになったきっかけの作品はあるんですか?

森嶋 元々少女漫画を読んでいて、『きらりん☆レボリューション』の原作を読んでアニメを観たんです。いろんな曲が流れていて、それが、アニメとかアニソンにハマるスタートになりました。


厚木
 はい!皆さんごきげんよう♪

森嶋 ごきげんよう♪

厚木 ありがとうございます!厚木那奈美と申します。私の好きなことは踊ることで、3歳から10年以上クラシックバレエをやっておりました。あと、ごきげんようという挨拶は出身の女子校での挨拶だったんですけど、ふたりに「なんか、いいんじゃない?」と言われて(笑)、この挨拶をさせていただいています。

──ありがとうございます。今回リリースされる「キラッとスタート」は『プリティーリズム』『プリパラ』から続く“プリティーシリーズ”の新シリーズ『キラッとプリ☆チャン』のオープニングテーマ曲に起用されていますが、その“プリティーシリーズ”自体への皆さんの印象をお教えいただけますか?

 ちっちゃい頃からずっと見ていた作品だったんです。よくプリズムストーン(※『プリティーリズム』シリーズの、プレイヤーキャラをコーディネートするアイテム)を集めて、回してアミューズメントゲームで遊んだりもしてて……。

──初期作品じゃないですか!

 そうなんです!だから緊張する部分もあるんですけど、『プリパラ』を代表するi☆Risさんのように、私たちも『キラッとプリ☆チャン』と一緒に頑張っていきたいです。

森嶋 私自身もプリティーシリーズには憧れがあったので、その分“憧れだから届かない世界”みたいに思っていたんです。だから今こうして、オープニングテーマを私たちで歌わせていただいているというのが本当に信じられないぐらい、夢のように思っています。

厚木 私もプリティーシリーズが、特に『プリパラ』が好きだったんです。でも今までのように夢を与えてもらう側ではなく、今度は私も歴代のオープニングに並ぶような素敵な歌をうたって、全国の女の子たちに夢を届けたいです。

──先日開催された噴水広場でのリリースイベントでも、イベント中に親子連れが増えていきましたね。

厚木 そうなんです!足を止めてくださって……。

 しかも上のほうのフロアを見ると、ちっちゃい子が手すりとかにつかまって見てくれてるのがわかるんですよ。その子たちに手を振るとすごくうれしそうな顔をしてくれて、「こんな私でも、ちっちゃい子を笑顔にさせることができるんだなぁ」と感じられて、うれしかったです。

──では、放送の始まった『キラッとプリ☆チャン』自体へは、皆さんどのような印象をお持ちですか?

 今回はアイドルだけじゃなくて“動画配信サイト”がテーマになってるんですけど、今の流行りを取り入れるのもプリティーシリーズらしいと思いますし、今までとはちょっと違った観点で様々なことに「やってみよう!」ってなっているのも新しいところなので、『キラッとプリ☆チャン』を観て「いろんなことに挑戦してみよう!」って思ってくれる子が増えたらいいなと思っています。

厚木 毎週いろんな職業が出てくるから、「私、これやってみたいかも!」って思ってくれるようなものが見つかったらうれしいですね。たとえば私が演じてる青葉りんかちゃんは、ふたりを支えるマネージャーという立ち位置でして。もちろんアイドルの輝いている姿はとっても素敵なんですけど、「しっかりと影で支えるマネージャーも、素敵なお仕事なんだ!」っていうのをりんかちゃんを通じて知ってもらえたらうれしいです。

森嶋 たしかに。「手を伸ばせば、私もできるんじゃないかな?」っていうすごく身近なものがいっぱい描かれているので、そういうところでちょっとでも、小さい子どもたちが将来に向かって一歩踏み出すお手伝いができたらいいなって思います。

──2話では早速、お花屋さんを繁盛させるエピソードもありましたし。

 そうなんです。そういうこれまでのシリーズとは少し違う側面からキャラクターの成長も見られていくんですよ。

──りんかちゃんも、早速2話から動画投稿指南をしていたり。

 しっかりしてたよね。「許可は取らなきゃダメ!」とか。

厚木 うん。なので『キラッとプリ☆チャン』を通してマナーも学んでもらえるとうれしいです(笑)。

──そしてそのオープニングテーマに起用されているのが「キラッとスタート」ですが、楽曲を受け取ったときの最初の印象はいかがでしたか?

  イントロからジャーン!って来る、「はじまるぞー!」っていう感じが、すごくプリティーシリーズのオープニングらしいなって思いました。それに、私たちの曲はこれまでロック調のかっこいいものが多かったので、ランガとしても新鮮に思いました。「こういうかわいい曲、歌ってみたかったな」っていう気持ちもありましたし、「歌えるのかな?」っていう不安もあって。でも3人でこの曲を歌うのは、すごく楽しみでした。

森嶋 私は最初「絶対、初めて聴いた人でもノリノリになれる曲だ!」って思って。しかも歌詞が私自身勇気づけられるようなものだったので、自分の歌声にもその気持ちを乗せて、「聴いてくれた人たちを勇気づけられたらいいな」と思った、とても大切な曲です。

──特に、どんなところで勇気づけられましたか?

森嶋 「運命のボタンを押して」っていうところです。この“運命のボタン”っていうのは、自分の人生にも言えることだと思っていて。生きていたらちょっとしたきっかけで人生が変わることっていっぱいあるじゃないですか?この言葉は、そういうことを言い表していると思うんです。あと『キラッとプリ☆チャン』のアミューズメントゲームには、押すとキラチケが出てくる“キラッとボタン”があるので、そことのリンクもすごく感じるんですよね。

厚木 私は「キラッとスタート」は、プリティーシリーズのオープニングテーマらしい夢見る女の子の応援ソングになっているなぁと思うんです。だから「叶えるチャンスだよ」っていう言葉の使われているサビの部分が、いちばん好きなんです。あと、「世界中をハッピーでつなげよう」っていう言葉はアニメを観ずに聴いても素敵な歌詞だなと思うんですけど、アニメを観て作品のテーマを感じてから聴くと「なるほどね!」ってなる、本当に素敵な歌だなぁって思いました。

──そういう部分って、アニソンの醍醐味ですもんね。

厚木 ホントですよね! 作中とリンクしてるのを観て、さらにうれしくなることってありますし。オープニングの映像とかも最初は、知らないキャラクターとかが出てきてるじゃないですか?だけど話を追っていくごとに、意外とそういう人がキーパーソンだったりとかして。話を観ていくうちに「なるほど、やられた!」みたいになるよね?

 うん、めっちゃわかる(笑)。

──そんなこの曲、レコーディングではどういった点に気をつけて歌われましたか?

森嶋 私はとにかく「聴いた人を元気にしたい!」っていう気持ちがあったので、なるべくハッピーオーラ全開で……でも「元気に歌う」っていうのが、実は難しかったんですよ。いくら歌っても「いや、ちょっと元気が足りない」っていうディレクションをいただいて。それで最後に、「世界一かわいいと思って歌って!」って言っていただいて歌ってみました。

厚木 ふふっ(笑)。

森嶋 元気にかわいく歌うって難しいんだなと思いました。

厚木 私も、歌で笑顔を表現するっていうのがすごく難しくて。元々の声の響きとかもあるんでしょうけど歌声が暗くなっちゃいがちだったので、思いっきり笑いながら遠くに聴いてくれる人がいるっていう想像しながら、何度もやり直しました。

 私もふたりと同じように、自分の歌声が全然笑顔に聴こえなかったんですよ。途中で「今、こんな感じだよ」って聴かせていただいて「えっ、怖い……」と思っちゃって。でも歌っているうちにだんだん私自身も楽しくなってきて、ほっぺたが筋肉痛になるぐらいずーっと笑いながら、その楽しい気持ちが伝わるように体を動かしたりしながら歌っていきました。

──さて、この曲にももちろんダンスがありますが、かわいくて楽しそうな反面大変そうだなぁと感じる部分もありまして……。

森嶋 よく言われます(笑)。

厚木 脚を上げる振付が多く出てくるんですけど、ちっちゃい子がパタパタやったら絶対めちゃくちゃかわいいと思うんです!でも歌って踊るとなると、もうなんか「あー!あー!」ってなるよね(笑)。

 ファンの皆さんにも「みんなやってねー!」って言ったら、「お、おう……」っていう反応で(笑)。

厚木 今までのランガの楽曲ってロック路線が強かったので、手振りの激しい曲が多かったんです。でもここに来て……。

 脚が来た(笑)。しかも腕も結構振ってるから、「全部攻めてきたなぁ」って感じました(笑)。

森嶋 全身使ってるからね(笑)。1個レベル上がったな、って感じです。

──その脚をパタパタさせるところも、伸ばしてやらなきゃいけないから余計大変だなぁと思うんですよ。

森嶋 そうなんですよ。実は……!

厚木 あそこもうしろに蹴り上げるとかだったら、まだ人間の関節上そんなに大変ではないんですけど……。

 しかも上半身も支えなきゃいけないから。

厚木 だからだいぶ難しいなと思って。でもいつかちっちゃい子が踊ってくれるのを観れると信じて、がんばります(笑)。

──ちなみに、ダンスにはなにかモチーフみたいなものがあるんですか?

森嶋 結構いろいろ散りばめられてるよね?

 うん。たとえばサビの「憧れキラキラ」のところでは、みらいちゃんの「キラッと☆」っていうポーズを表してもらっていたり……。

森嶋 そのほかにもサビの最後はスマホのスワイプみたいになっていたりと、フレーズごとに小さい子供でもすぐできちゃうような、パッと見た人も覚えられるような簡単なフリがついています。

 それと、ファンの方に言われて気づいたんですけど、その「キラキラ」部分には眼の前に横でピースする振り付けがあって。そこが「かしこまっ!」みたいって言われたりしたので、歴代のプリティーシリーズも受け継いでいるのかな、と思っています。

──そしてカップリング曲「プリマ☆ドンナ?メモリアル!」は『劇場版 プリパラ&キラッとプリ☆チャン ~きらきらメモリアルライブ~』の主題歌になっていますが、歌詞がとんでもないですよね。

 本当に!そう思いますよね!?

森嶋 最初から出てくるもんね?

3人 「プリティーリズム・オーロラドリーム」!

厚木 サビでは「未来のわたしがイチバン!」っていうところもあって、もう「ヤバい!ヤバい!」って思いました。

 本当に、今までのプリティーシリーズの集大成みたいな曲なんです。映画も今までのプリティーシリーズの総集編みたいな感じなので内容にもハマッていますし、自分たちでも歌詞を見て「あ、これはあのシーンだ!」みたいに思ったりして、ドキドキしながら歌いました。

厚木 特に1-Bメロ目の「プロミス!交わす約束が」から始まる歌詞が「チーム結成の儀式の言葉じゃん!」と思ってすごくアツくて、たまらなかったです。

 しかもさっきあっちゃんが見つけて教えてくれたんですけど、そのBメロの歌詞を縦読みすると『プリパラ』になるんですよ。

──おー!

厚木 激アツですよね!だから今までのプリティーシリーズを観てきた人がこの曲を聴いたら「あー、わかってる!」ってなると思うんです。

森嶋 逆に『キラッとプリ☆チャン』を入り口にしてあとから『プリパラ』シリーズを観るような子たちが、後々その意味に気づいてくれたらうれしいよね。

厚木 それに、夢に対しての女の子の、「このお仕事やってみたいけど、どんななんだろう?でも、このお仕事して輝いてる私、絶対いい!」っていう気持ちがぎゅぎゅっと詰まっている、素敵な曲だと思います。

──そしてこのシングルのリリース10日後には、LIVEイベント“Green Leaves Fes.”で、先輩であるWake Up, Girls!さんと初めて同じステージに立たれます。

森嶋 もうリハーサルが始まっているんですが、私とはやまるはまだWUGさんとリハーサルをご一緒できてないんです。あっちゃんはひと足先に皆さんとリハーサルをしてて、すごくうらやましいなと思ってます(笑)。

 ほんとにうらやましい!

──ちょっとおあずけ食らってるような状態。

森嶋 そうなんです!

森嶋 ファンの方も待ってると思うんですけど、私たちもじらされてる感があります(笑)。

 すごく緊張してる部分もあるんですけど、WUGさんとの絡みも今まであまりお見せしたことがなかったので、そういうところも皆さんに注目してほしいです。

──厚木さんは、一緒にリハーサルをされてみてどんな感想をお持ちですか?

厚木 WUGさんたちの動きがかわいいかつ洗練されすぎてて、同じ動きをしているはずなのにまったく同じに感じられなくて、全然ついていけないといいますか……本当に一つひとつの動きから、“ピッ!”っていうエフェクトが出てるような感じなんですよ!ハートがぴゅんって飛んでる、みたいに見えます。

 本当に。ライブを観させていただくと、すごくかわいいもんね。

厚木 なので楽しみではあるんですけど、「それだけすごい先輩方と同じステージに立つんだ」っていうドキドキも大きいです。でも大船に乗った気持ちで、一緒にステージに上がれたらな、と思っています。

Interview & Text By 須永兼次
Photography By 山本哲也


●リリース情報
Run Girls, Run!ニュー・シングル
「キラッとスタート」
5月2日発売

【CD+DVD盤】

品番:EYCA-11865/B
価格:¥1,800+税

【CDonly盤】

品番:EYCA-11866
価格:¥1,200+税

<CD>
・キラッとスタート
・プリマ☆ドンナ?メモリアル!
・キラッとスタート instrumental
・プリマ☆ドンナ?メモリアル! instrumental

<DVD>
「キラッとスタート」Music Video

関連リンク

SHARE

RANKING
ランキング

もっと見る

PAGE TOP