リスアニ!WEB – アニメ・アニメ音楽のポータルサイト

REPORT

2018.05.01

またリスアニ!が巻き込まれた!?「中村繪里子 キラとき☆」第9回公開録音レポート!

またリスアニ!が巻き込まれた!?「中村繪里子 キラとき☆」第9回公開録音レポート!

声優・中村繪里子がパーソナリティを務めるラジオ番組「中村繪里子 キラとき☆」の第9回公開録音が、2月12日に東京・YMCAホールにて行われた。今回の記事では番組のエンディングテーマ「そんな素敵な夜だから」に観客と一緒にコールをつけるなど斬新な試みが行われた夜の部の模様をレポートする。

「中村繪里子 キラとき☆」は全国のコミュニティFM局で毎週火曜24:30~25:00に放送されているラジオ番組。お住いの地域にコミュニティFM局がない方も、ネットでサイマル放送(同時放送)を聴取することができる。(聴取方法はこちらを参照)

当番組の公録イベントは今回で9回目。今回の公録は昼の部、夜の部と2回公演が行われたのだが、両方を観覧できる“通し券”が発売されていた。通し券購入のお客さんは昼の部と夜の部の間もずっと会場内にいることができるというものだ。しかも、通し券購入者には弁当(ロケ弁で有名なお店の豪華な弁当)が配られて、会場内でスタッフと一緒にご飯を食べることができるという特典付き。確かに前回の公録の時にスタッフがそんな話をしていたのだが、まさか本当に実現させてしまうとは……。なお、通し券の料金は通常のチケット代から割増されているわけではなく、弁当代は完全にスタッフ側のサービス。夜の部が始まるまでの時間はスタッフとの撮影大会のようなことも行われたらしく、ここまでアットホームな雰囲気のイベントも珍しい。

パーソナリティの中村繪里子が登場とすると、まず昼夜の通し券(弁当付き)というやんちゃなシステムを導入したことについて、みんなが自己責任で騒いだりとか、座席に弁当をこぼしたりしないという信頼のもとで成り立っていると説明。そして、「こぼしたヤツいるかー? ……私はこぼしたので自分で拾ったんですが」と笑いを誘った。

ここで「夜の部は前回に引き続き、リスアニ!の方に遊びに来ていただいています」と、ありがたいことにスタッフの“助六”さんからご紹介いただいた。そして、なぜか「ここでうちの番組の信用を作っておけば、来年スケジュール空けといたほうがいいかもしれないよ。武道館(“リスアニ!LIVE”のこと)とか呼ばれるかもしれないから」「マジで!うわー、楽しみだなー」と話は妙な方向に(笑)。あのー、それは私からは何とも言えませんので、リスアニ!編集部のほうに言っていただけますと……(笑)。それはともかく、前回の公録レポートを大変喜んでいただいたそうで、編集部澄川のほうに直接お礼を言ってくださったというエピソードまで披露していただいた。ありがとうございます中村さん!

さて、公録の前に今回も「キラとき☆」から生まれたキャラクター“えりこっこ”が活躍するショートアニメ『とびだせ!! えりこっこ』の第4話が上映された。今回は新キャラクターのモデリャーニが登場し、教育テレビのようなほっこりする内容だったのだが、上映後はえりこっこが持ってきた食べ物がチキンだったのではないかという疑惑が持ち上がっていた(ひよこなのに……)。なお、過去の回も含めて「キラとき☆」の公式YouTubeチャンネルで視聴可能となっている。

上映が終わり、ここからいよいよ「キラとき☆」の公録本編となった。「飽きることなど、ないのだ」という第一声で番組はスタート。「みんなの声、聞かせてー」と歓声を煽ると、「重ね録りするからあと3回聞かせてー!」とさらに3回続けて歓声を要求。きっとオンエアではものすごい大会場で公録をやっているかのように聴こえていることだろう(笑)。

まず最初のコーナーは“春が来た!早く来た!”。これは“春の到来にまだ気付いていない中村さんに春の到来を教えてあげてください”というもので、当日集まったリスナーへのアンケートで募集された。回答例として「中村さん、春ですよ~。みいちゃんがおんもに出ました」というものが挙げられていたのだが、これに対して「“おんも”ってなんすか?」というリスナーからの疑問が寄せられた。“おんも”とは“表(おもて)”の幼児語で、童謡「春よ来い」の歌詞からとったネタなわけだが、意外とこの言葉を知らないというリスナーが多かったそうだ。じゃあ、おんもってなんだと思っていたのかと聞いてみると、“トイレ”という答えが返っていた。次にこたつの話題になったのだが、今度は中村が“こたつむり”という言葉を“こたつに彼氏と二人羽織のような体勢で入ってぎゅっとするというファンタジー”だと認識していたことが判明。そこで会場のリスナーにマイクを回し、こたつむりとはこたつが殻・人間が身となってかたつむりのようにこたつと一体化した状態であることを説明してもらっていた。こうやって何気ないお題から言葉の認識の違いの話に広がっていくというのもいかにもラジオらしい。

次に「中村さん、春ですよ~。弟から初めて来たLINEの内容が“高校合格”でした!」というおめでたい報告のお便りが紹介され、会場からは温かい拍手で祝福されていた。その一方で、「(中村さん……春ですよ……きこえますか…今…あなたの脳内に直接呼びかけています…コーラとポテチを買ってきてください……あと春でーす……」という適当なものも(笑)。この公録ではアンケートの回答を読まれたお客さんのところにマイクが回され、その内容について話すというシステムになっていたのだが、そこで中村は「コーラとポテチってカロリー気になる? 今、友人たちの間で流行っている“ゼロキロカロリー説”というのがあるんだけど……」と、高カロリーの食品を2種類摂取するとカロリーとカロリーが衝突するのでゼロになるという最新の学説を披露。すかさずお客さんから「目を覚ましてください! 幻想です」とツッコまれていた(笑)。この他にもいくつかの回答(パンツをはいていない話など)が紹介され、次のコーナーへ。

続いて“キラとき☆あいうえお作文”のコーナー。今回は“は・る・よ・こ・い”の5文字を使って“あいうえお作文”を作ってもらうというお題だった。その中で「は…函館 る…留萌 よ…余市 こ…公開録音 い……in北海道」という回答が紹介され、この回答を書いたリスナーにマイクが回された。そのリスナーの方が函館と留萌・余市は遠いという話をされると、北海道2Daysで公録をやろうとか、夜行列車を借り切って移動中に公録をやりたいなどと盛り上がり、いつかは必ず北海道で公録をすると約束した。

また、「は…ハワイに土地を持っていて る…ルックスもそこそこ よ…世の女性たちが放っておかないはずの僕が こ…この歳まで未婚なのは い…陰謀です(アメリカの)」という回答を紹介すると、やはりそのリスナーにマイクが回された。そのリスナーの顔を見た中村が「陰謀だよね。だってルックスもそこそこだもん。ハワイに土地があるの?」と聞くと、「いや、ハワイにはちょっと持ってないんですけど……」との答えが。するとすかさず中村は「ルックス全然じゃねーか!」とツッコミを入れていた(笑)。こうして文字にするとちょっとキツめのツッコミに見えるかもしれないが、毒を吐きながらリスナーと当意即妙のやり取りをしていくスタイルは、かの名番組「毒蝮三太夫のミュージックプレゼント」のような熟練の技である。リスナーも9回目の公録とあってかみなさん受け答えが上手で、リスナーもまたプロだなと感心させられる。その後、楽屋にあったパンを勝手に食べたとか、アンドーナツの中央のアンの部分を食べて周りの部分だけドーナツ状に残されてたとかいう醜い争い(笑)でかなり脱線して、このコーナーは終了。

お次は“いろいろなんでもやるよ”のコーナーが行われた。文字通り、アンケートに書かれたことになんでも答えるよというコーナーなのだが、「納豆にネギを入れますか?」というこれ以上ないってほどのライトな質問に、「私、納豆にネギを入れる男、大嫌い~」とヘビーな返しをする中村(笑)。食べ物の好き嫌いが多いそうで、生のネギの匂いが苦手らしい。でも、ネギをごま油で炒ってかつお節を入れて冷奴に乗っけたりすると最高とのこと。たしかにおいしそう……。また、「面接が金曜にあるので応援ください」というリスナーには、即答で「応援するよ!」と回答。あれ?このコール&レスポンスって他の人のやつじゃ……(*>△<) なお、その後で「初めてのことだから失敗するのは当たり前。失敗するのも時給のうちだと思って」とちゃんしたアドバイスをしていたことも付け加えておく。

番組の最後は“一問一答”のコーナー。「札束と名声、どちらがほしいですか?」というリスナーからの一問への繪里子の一答は「えっ、いらない。結構ガチで」というものだった。ライブなどの楽しいことをするために札束(お金)が必要なだけで、札束がほしいわけではないし、名声よりも「中村さんって変な人ですよねー。好きです」って言われるほうがうれしいとのこと。一番ほしいのは“愛情”だそうで、一人焼肉も一人水族館もできるけど「一人人生だけは無理」という結論に達したそうだ。そうか……。最後は「それじゃまた来週。楽しい時間を一緒に過ごしましょう。お相手は中村繪里子と、みんなでした! ありがとう~!」と会場のリスナーの拍手の中で番組を締めくくった。

ここで公開録音の本編は終了。ここからは番組エンディングテーマとなっている「そんな素敵な夜だから」のコールをみんなで考えるという企画が行われた。通常は公式が手をつけない領域であるコールを、本人も交えて作ってしまおうという野心的な試みである。

……とその前に、先ほど番組内でアンケートが読まれたリスナーに配布していたステッカーが一人だけ渡せていないことが発覚。つい遠慮してしまって手を挙げにくいようなところだったが、中村の問いかけに1人のリスナーが手を挙げた。こうして、勇気あるリスナーの挙手により、無事全ての採用者にステッカーが行き渡ったのだった。「きっとこういったこともリスアニ!さんの記事になるんでしょうねー」とおっしゃっていたので、ちゃんと書いておきました(笑)。

さて、まずは音源を流して、みんなに思い思いにコールをしてもらうということで、観客が本物のライブさながらにコールを行った。そしてその結果、「面白いね~。すごいバラバラだね~(笑)」とさすがの中村もまとめるのが大変そうな感じに(笑)。まず、前奏のところからリズムを刻む“シャドウ部隊”と、クラップ(手拍子)の2部隊に分かれており、どちらに統一すべきかという問題が持ち上がった。協議の結果、アタマはクラップにしようという結論に。

みんなが動き出したのがサビの部分。どうやってサイリウムを振るのかと、中村がアカペラで1フレーズずつ歌いながらリスナーと話し合い、確認していく。サビのところはサイリウムを大きく左右に振り(いわゆる“ワイパー”)、最後の伸ばすところで高く掲げる(いわゆる“捧げ”)と決定。ワイパーからの捧げ。後半の「少しだけ~」のところでは追いかけるように「少しだけ~」とコールが入って、「キター!」と中村も大喜びだった。もちろん中村は普段歌う側でコールをすることはないので、“ワイパー”や“ミラー(※鏡のように左右逆で振りをマネすること)”といったファン特有の用語を初めて聞いて大変興味深かったようだ。こうして中村自身も大いに楽しみながらコールが完成した。

最後にまとめとして観客がみんなスタンディングして実際にコールをやってみることになった。中村が「楽しい時間は本当にあっという間で……」と本当のライブの終わり頃によくあるMCで笑いを誘い、「そんな時間は本当にキラキラときめいていて、これからの私にもたくさんの未来を見せてくれる、そんな気がしています」と番組のタイトルを織り込んだ話へつないだ。「それでは最後の曲です。みんなで盛り上がっていきましょう!『そんな素敵な夜だから』」と言って歌が始まると、最初のバラバラなコールからは一変して観客の息がぴったり合ったコールで大いに盛り上がったのだった。なおこの時、中村はカメラを装着していて、スクリーンには中村の視点から見た映像が映し出されていた。この映像は「キラとき☆」公式YouTubeチャンネルにアップされるとのことなので、具体的にどんなコールに仕上がったかを確認してほしい。

今回は疑似的なライブだったが、本人としてはいつかはライブという形でこの曲を披露したいという意向を示した。ライブもやらなきゃいけないし、北海道にも行かなきゃいけないし、夜行列車も貸し切らないといけないので大変なことである(笑)。……などと笑っていたら、「曲どうやって増やしたらいいだろうね?」という中村に対し、助六さんから「大丈夫、リスアニ!さんがいれば(笑)」と、いきなりこちらへ弾が飛んできた。あのー、すみません、それは私ではなく編集部のほうにご相談いただけないでしょうか……(笑)。ちなみに、ぐるたみんが手がけた「そんな素敵な夜だから」は現在、iTunesで配信中。また蝶々P(一之瀬ユウ)が手がけたオープニングテーマの「約束の場所まで」も配信中だ。

中村はこの番組のリスナーを家族のような存在として“ファミリスナー”と呼んでいる。「私が“ファミリー”と呼んでいるのはこの場だけだと思うんですよ。“仲間”とか“メンバー”とか“チーム”というのはいろんなところにあるんでけど、リスナーに“ファミリスナー”といっているのはここだけなんですよ」「これからもぜひ私の家族でいてください。今日は長い時間ありがとうございました。中村繪里子でした!」と最後の挨拶をして、今回も2時間以上となった公録イベントは幕を閉じたのだった。

たしかに、リスナーとスタッフが共に同じ空間で弁当を食べたりするなど、「キラとき☆」のアットホームな感じというのは他ではなかなか見られないものだ。今回も中村繪里子の話術に笑い転げながら、そんな温かさも感じる公録となった。なお、次回の公録は5月12日(土)に、今回と同じく東京・YMCAホールで行われていることが決定している。火曜深夜の「キラとき☆」を聴いて、“ファミリスナー”になった方は公録に足を運んでみてほしい。

Text By 金子光晴


●配信情報
新テーマソング
「約束の場所まで」「そんな素敵な夜だから」
iTunes storeほか、各ストア・サブスクリプションにて配信中

●番組情報
「中村繪里子 キラとき☆」
毎週火曜24:30~25:00(MUSIC BIRD)
※お近くのコミュニティFM局でネット配信中。
またはパソコン・スマートフォンの方はサイマルラジオで視聴可能。

『中村繪里子 キラとき☆』から生まれたキャラクター「えりこっこ」がKiraToki Islandで愉快な仲間たちと繰り広げるハートフルストーリー(?)「とびだせ!!えりこっこ」公開中!
キラときYouTubeチャンネル

●イベント情報
第10回公開録音決定!
2018年5月12日(土)
場所:YMCAホール
昼の部 開場 12:00 開演 13:00
夜の部 開場 16:00 開演 17:00
チケット発売中! 詳しくは番組HPをチェック!

関連リンク

SHARE

RANKING
ランキング

もっと見る

PAGE TOP