井口裕香「RE-ILLUSION」レビュー

2017.06.07

TVアニメ『ソード・オラトリア ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝』のOPテーマとなる8thシングル。爽やかな疾走感が広がるタイトル曲やアグレッシブなナンバー「ワン・オブ・ワンダーランド」、ハイレゾには<アニメ盤>のカップリング曲「JOURNEY」も収録。

2017年4月より放送されているTVアニメ『ソード・オラトリア ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝』。本編にあたるTVアニメ『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』のオープニングテーマ「Hey World」に続き、今作も井口裕香がオープニングテーマ「RE-ILLUSION」を担当している。

シングルCDは5月24日にリリースされ、ハイレゾは6月7日より配信が開始。ハイレゾには<アニメ盤>に収録されている「JOURNEY」(スマホゲーム『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか~メモリア・フレーゼ~』主題歌)も収録している。

「RE-ILLUSION」

作詞・作曲は渡辺 翔。井口裕香の2ndシングル「Grow Slowly」、5thシングル「リトルチャームファング」などを手がけている。編曲は、「START:DASH!!」「どんなときもずっと」「微熱からMystery」「Cutie Panther」など、『ラブライブ!』の楽曲も多く手がけている佐々木 裕。井口裕香の楽曲では「Hey World」「リトルチャームファング」「Valentine Eve」「なんとなくの話」などのアレンジを担当している。

「Hey World」の世界観を引き継ぎながら、またあらたな冒険の始まりを描くこの曲では、電子音のSEがファンタスティックなイメージをさらに膨らませ、優雅な音色を奏でるストリングスのフレーズ、ギターやシンセのリズムが爽やかな疾走感を生み出している。ハイレゾでは楽器の弾むようなアクセントが特に感じられるそのサウンドは、メインキャラクターの多くが女性である今作の雰囲気によく似合っている。

Aメロ・Bメロの終わりやブリッジなどにキメを多く使っているのもこの曲の特徴。展開の推進剤として作用させ、柔らかなイメージを壊さずに、楽曲へメリハリを加えている。スピード感あふれるポップなメロディに乗って弾む歌声は風のように軽やか。言葉にはさまざまな優しさのニュアンスを含ませ、大事な人との絆を強く感じさせる。それは物語やキャラクターたちに寄り添うように温かい。

「ワン・オブ・ワンダーランド」

井口裕香とファンが犬という設定、そしてライブ会場をドッグランドに見立てたイメージで只野菜摘が歌詞を書き上げたカップリング曲。陽光の下、犬たちが芝生の上でじゃれあっているような、のどかなものを想像していたら、スピーカーから飛び出してきたサウンドがあまりにもアグレッシヴだったのでちょっとビックリ。ブラストビートを交え、怒涛のごとく突き進むサウンドは、舌を出して駆け回っている犬の大群に取り囲まれているような感じ。「ライブでとにかくはしゃげる曲がほしい」という井口裕香からのリクエストに応えたとのことだが、まさかここまで弾けるとは!「ゆかちメタル」と呼びたくなるダイナミックな仕上がりだ。

そんなワイルドなサウンドとは対照的に、会場の一体感を楽しんでいるヴォーカルはキュートで表情も朗らか。でもライブでの解放感を促しながら、“なんか お利口サンにまとまっちゃってたのかも”とか、天真爛漫な歌声はちょっぴり煽っているようでもあり、“溶け合ったら カオス”のフックもライブの一番中心にいる人物からの発言だけに、無邪気な確信犯のように思えてきてなんだかとてもスリリング。

井口裕香
RE-ILLUSION

ワーナー ブラザース ジャパン
2017.06.07

FLAC・WAV 48kHz/24bit

ハイレゾの購入はこちら

e-onkyo music
groovers
mora

 収録曲

 1.RE-ILLUSION (TVアニメ「ソード・オラトリア ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝」オープニングテーマ)
   作詞・作曲:渡辺 翔 編曲:佐々木 裕

 2.ワン・オブ・ワンダーランド
   作詞:只野菜摘 作曲:山田智和 編曲:河田貴央

 3.JOURNEY(スマホゲーム「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか~メモリア・フレーゼ~」主題歌)
   作詞:Satomi 作曲・編曲:重永亮介

 4.RE-ILLUSION(Instrumental)

 5.ワン・オブ・ワンダーランド(Instrumental)

 6.JOURNEY (Instrumental)

この記事を書いた人