『魔法つかいプリキュア！』の前期主題歌を収録したシングル。胸の“Dokkin-Dokkin” が止まらないよ！

2016年2月より放送されているTVアニメ『魔法つかいプリキュア！』。『プリキュアシリーズ』の13作目となる今作はタイトル通り“魔法”が物語のテーマ。魔法界からやってきた魔法つかいの少女 “十六夜リコ（キュアマジカル）”とナシマホウカイ（人間界）の少女 “朝日奈みらい（キュアミラクル）”との出会いによって誕生した伝説の魔法使い “プリキュア”のストーリーが展開されている。

その前期OPテーマとEDテーマを収録したシングルとなる『Dokkin♢魔法つかいプリキュア！／CURE UP↑RA♡PA☆PA！～ほほえみになる魔法～』。OPテーマは前作『Goプリンセスプリキュア!』のEDテーマを前後期、ともに担当した北川理恵が歌唱している。ハイレゾ配信はCDよりも遅れて4月27日より開始。子供たちの豊かな感受性を育くむにあたって、もっともふさわしいハイレゾ作品といえる。

「Dokkin♢魔法つかいプリキュア！」

魔法が引き起こすドキドキワクワクなストーリーのイメージを、ポップでキャッチィなサウンドで親しみやすく仕上げたOPテーマ。作詞は、2016年に作詞家デビュー40周年を迎えた森雪之丞。2016年5月に発表された2400曲を超える作品の中から選ばれた173曲を収めた9枚組CD BOX『森雪之丞原色大百科』のキャッチコピーは、“「ドリフのバイのバイのバイ」から「映画プリキュアオールスターズ」まで!!”。アイドル、ロック、アニソンと幅広い森雪之丞の活動を集約した実に的確な言葉だ。作曲は、『ハピネスチャージプリキュア！』にも楽曲を提供しているシンガーソングライターの奥村愛子。後期も森雪之丞とのコンビでOPテーマ「Dokkin◇魔法つかいプリキュア！ Part2」を手がけている。

CDはキラキラとした高音を多用しながらもまろやかな質感。音は背後に控え、ヴォーカルの発音がよく目立つ。刺激を抑えたサウンドと、すぐ覚えて口ずさめる歌詞の聞き取りやすさは、子供たちの耳に配慮した仕上がりなのだろう。またどのような再生環境でも対応できる、わかりやすい音のバランスを感じさせる。ハイレゾはその傾向を活かしながら、情報量でそれぞれの音に肉付けをしたというところ。空間の奥行きと音の立体感も増やして、魔法をイメージしたエフェクト音や“Dokkin-Dokkin”のコーラスもちょっと飛び出すような感触。“犬喋ればワンだフルでしょ”など語呂のいい言葉が弾むように、元気さがさらに前のめりになっている北川理恵の眩しい歌声も印象的だ。

「CURE UP↑RA♡PA☆PA!～ほほえみになる魔法～」

メインキャラクターのキュアミラクル役・高橋李依とキュアマジカル役・堀江由衣の二人が歌う、60年代初頭のオールディーズといった風味のポップス・ナンバー。作詞は、『プリキュアシリーズ』でもおなじみの六ッ見純代。作曲は、茅原実里の『Reincarnation』ではオーケストレーションを務め、『プリキュア』繋がりではキュアフェリーチェ役、早見沙織の初ソロヴォーカル＆初キャラソン「この世界がいつかは」（TVアニメ『桃華月憚』EDテーマ）を手がけている多田彰文。

こちらもそれぞれの音が厚みを加えつつも、清涼感があふれるすっきりとした音像。解像感がサウンドを引き立て、高域の煌びやかさやコーラスも美しい。また抜けの良さや躍動感も増しており、軽やかにリズムがノリよく伝わる。左のキュアミラクルと右のキュアマジカルと二人の立ち位置もエンディングの映像そのままに、ヴォーカルの定位もはっきりと程よいステレオ感。“キュアップ・ラパパ”と魔法のことばを散りばめた歌は、“ウレシ→タノシ→ファンタジー”など語感と韻の踏みが心地好く、キュートな歌声と相性も抜群。爛漫なキュアミラクルと朗らかなキュアマジカルの歌声が優しく響く、小粋なガールズポップに仕上がっている。

OP：北川理恵／ED：キュアミラクル(CV：高橋李依)&キュアマジカル(CV：堀江由衣)
「魔法つかいプリキュア！」主題歌【通常盤】OP：Dokkin♢魔法つかいプリキュア！／ED：CURE UP↑RA♡PA☆PA！～ほほえみになる魔法～

Marvelous Inc.
2016.04.27

FLAC・WAV 88.2kHz/24bit

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