INTERVIEW
2017.12.06
───こうして出来上がった曲がアニメのオープニングとして放映されました。初めてご覧になられたときはいかがでしたか?
YURiKA 第1話の放送日にライブで京都にいたんですけど、関西だと放送が夜中の2時半過ぎなんですよ。テレビで自分の歌とアニメの映像が合わさる最初の瞬間をどうしてもリアルタイムで味わいたくて、ライブが終わったあとホテルでずっと起きていました。そして夜中、「来たーッ!」って(笑)。昔からアニソンが好きでアニソンシンガーになりたかったので、だからこそわかる特別感というか……自分の歌とアニメの映像、ふたつの作品が同時に流れるなんて普通じゃないと思うんです!
───『宝石の国』は歌と映像のシンクロも見事ですよね。
YURiKA サビ前に『宝石の国』のタイトルがきれいな文字で出てくるんですけど、あのタイミングにしてくれた映像チームに「ありがとうございます!」って気持ちでいっぱいです(笑)。映像チームの方々も、デモ音源を聴いたときからあの“探してる”の歌詞のところでタイトルロゴを出すって決めてくださったそうなんです。引っ張って引っ張って、ここでタイトルだよね!って。
───ビジュアル面ではCDのアートワークも印象的です。アニメ盤は主人公・フォスフォフィライトの、まさにオープニング映像のイメージと重なる姿。そしてYURiKAさんが写っているアーティスト盤も幻想的なビジュアルとなっていますが、これはどのように撮影したものなのでしょう?
「鏡面の波」アーティスト盤のジャケット
YURiKA 実際に鏡の上で横になっているんですけど、割れそうな鏡の上という時点でもう既に緊張でした。しかも私の周りを囲んでたくさんのガラス細工があるじゃないですか。これ全部本物のガラス細工なんです。このためにわざわざ作っていただいて。だからうっかり倒したりしたら割れちゃうんですよ、フォスみたいに。
───強くてもろくて美しいアートワークですね……お疲れさまでした。その甲斐もあって素敵な仕上がりになりました。
YURiKA はい。ガラス細工のキラキラした感じで宝石のような美しさを表していただけました。あと私の本体ではなく、鏡に写っている方の私と皆さんの目が合うような視線になっていて、そこもポイントです。
───YURiKAさんの表情も、意味や感情を出さない透明感みたいなものが表れています。
YURiKA 実はほとんどメイクしていないんです。これまでの作品のアートワークはすべてquia(キア)の松田 剛さんにデザインしていただいているんですけど、毎回違うものを私から引き出してくださるんです。
───さて躍動的なオープニングに対して、エンディングの映像はゆったりとした雰囲気ですが、こちらはどのように感じましたか?
YURiKA 原作に通じる手描き感があって、曲の雰囲気や(大原)ゆい子さんの柔らかな歌声ととても合っていますよね。見終わったあと、浄化されたような気がしました(笑)。すごく落ち着きます。
───今作のEDテーマを担当されている大原ゆい子さんとYURiKAさんは一緒にイベントに出演されることも多いですね。
YURiKA ゆい子さんがほんわかしていて、私が爆進するタイプなので(笑)、ちょうど良いバランスというか、ふたりでいると居心地がいいですね。イベントではOPテーマなので先に歌わせてもらうことが多いのですが、私が暴れたあとに(笑)、ゆい子さんがきれいにしっとりとまとめてくれるので、ついつい頼ってしまっている部分もあるかと思います。またいつもさりげなく気遣ってくださるので、私にとっては優しい先輩、お姉さんって感じです。
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