INTERVIEW
2018.04.24
ボーダー柄の服のコンビが、サイコロ片手に“ノー・ボーダー”の精神でナイスな音楽を聴き歩く――。
「ボーダーズの“音の場”season2」第18回となる今回ふたりが降り立ったのは、都庁そびえる名実ともに東京の中心地・新宿。駅の一日の乗降客数世界一を誇るこの土地で、ふたりはどんな音楽を聴くのでしょうか?
――今回は新宿に来ております。歩いてみていかがでしたか?
藤村鼓乃美 まず歌舞伎町に行きましたね。何か思い出ってあります?
北川勝利 歌舞伎町入口の看板のあたりに、バンタイっていうタイ料理店があって、友達と辛い物を食べに行く会で行ってました。当時辛い物って得意じゃなかったんですけど、メニューの唐辛子マークが多いやつから頼むようになっちゃって、おいしさよりも刺激の強さを求めて食べ歩いてたなぁ。
藤村 そこの近所にとんかつ茶漬けのお店ありますよね? 前に食べに行ったんですけど……私はとんかつとお茶漬けは別々がいいなぁって思ってました(笑)。
北川 茶漬けだと急いで食べないといけないから。
藤村 そうスピード重視で(笑)。そこから映画館のゴジラ像(TOHOシネマズ新宿)でしたね。そういえば有楽町篇でもちっちゃいゴジラ像を見ましたよね。
北川 そんなこともあったな。
藤村 あんなにかわいかったのに、今じゃずいぶん大きくなって……(笑)。
北川 あのでっかいゴジラ、気にはなってたんだけど、あんなに気軽に行けるものだと思わなかった。
――てっきり入場券とかが必要だと思っていたら、フルオープンでしたね(笑)。
北川 「行ってもいいんですか?」って聞いたら超気軽にOKもらって。あのゴジラ、時報みたいに鳴くらしいんだけど、お茶飲んでて見逃しました(笑)。
藤村 北川さんが楽しみにしてたサイフォンで淹れてくれるというコーヒーは、遠い所で淹れられて出てきて(笑)。
北川 テーブルの上で淹れてくれるものだと思っていたら、完成した状態で運ばれてきた(笑)。
――「時間がかかります」って言われて期待してたら、スッと出てきてびっくりしましたね。
藤村 なんか全体的に文句しか言ってないように見えますけど、見晴らしも広くて良い所でしたよ!
北川 もうちょいゴジラ推しの何かがあるものだと思ってたから……。
――映画公開時とかには何かイベントがあるんですかね。
北川 映画を観た人は上まで上がってこないんじゃないかなぁ。そういえばあの映画館って、元々はコマ劇だったよね?
――あのビル一帯が新宿コマ劇場でしたね。
北川 すっかりきれいになってたなぁ。昔のイメージとは全然違ってた。
――昔のコマ劇周辺ってリアルに『シティーハンター』の世界でしたからね。
北川 そうだ!そういえばそうだった。
藤村 例の伝言板があそこにあったんですか?
――そうです。みんなが「XYZ」って書いてた場所が今はあんなにきれいになってるという。
藤村 なんか隣にもすごい施設が建ってましたね。
――「VR ZONE SHINJUKU」という、VR系のアトラクションが遊べる施設だそうです。
藤村 全然知らなかった……。
北川 さっきあのあたりを歩いてきて、LIQUIDROOMが新宿にあった頃を思い出した。入ってた建物自体は残ってたけど周りはきれいになっちゃって、記憶と全然違うなぁって。
藤村 そうだ、北川さんが新宿BLAZEに行ったことないって聞いてびっくしりました。
北川 今日初めてちゃんと場所を認識した。
――新宿BLAZE周辺ってもっと薄暗い印象があったんですが、再開発でものすごく明るくなってましたね。
藤村 ああー、たしかに。健全な感じになってましたね。
――前はVR ZONEの場所が映画館(新宿ミラノ)でしたし、広場が噴水とロータリーになってて人が寝てたりしてましたからね。
藤村 あの辺りって用事がないとなかなか行かないんですよね。
北川 昔も新宿LIQUIDROOMに行くか、同じビルのモーモーパラダイスに行くかでないと近寄らなかったなぁ。
藤村 新宿LOFTは出たことないんですか?
北川 何かで出たな……。何だったのか思い出せないけど。
藤村 私あそこでサマバケ歌ったことあるんですよ。
北川 じゃあそんなに昔じゃないね。
藤村 そうですね。3~4年前ぐらいかな。
北川 アイドルイベント?
藤村 そうだったと思います。
北川 今はLOFTに限らずライブハウスってそんな感じか。出演者もバンドだけじゃなくなってますよね。
――バンドの数が少ないというか、楽器をやってる人がほんとにいないらしいですね。
北川 LOFTの建物自体も今日久しぶりに行った気がする。
藤村 たしかに。ちょっと前にリスアニ!ナイトを観に行ったことはあります。
北川 そうだ、そうでしたね。
藤村 で、LOFTの次に行ったのがゴールデン街。あそこいろんなお店があって面白いですね。
――昼なら迷わず歩けますけど、夜になると高確率で迷いますね。
藤村 あのお店が全部開いてるってことですよね。どこに入っていいか分からない……。
北川 何回か連れて行ってもらったことがあるけど、その店にもう一回行けるかっていうと無理だと思う。
――実際は曲がり角なんて2箇所ぐらいしかないはずなんですよ。
藤村 えぇーもっといっぱいあった気がする。
――路地はたくさんあるんですが、基本的には1回曲がったら外へ出ちゃうんですよ。それぐらい狭いんです。
北川 1軒につき4、5人ぐらいしか入れないんだけど、階段を上がっていく途中に小さい丸テーブルを置いて食べたり飲んだりするから、誰かの家でずっと飲み続けるみたいな感じだったなぁ。あと80年代アイドルのレコードがびっしりあるお店とかに連れてってもらって、リクエストしたりしながら飲んでた。
藤村 あそこに行く人たちは、一軒目からゴールデン街なんですか? それともどこかで食べたり飲んだりしてから行くんですか?
――どちらもいますね。ご飯を食べるような店もありますよ。
藤村 へぇ~。私には未知の世界ですよ。一番最初はどこの店から始まったんでしょうね。
――元々は戦後の焼け跡のバラック地帯だと言われていますね。「思い出横丁」とかもそうですけど、駅の周辺にバラックができて飲食店が始まるパターンが多いんです。権利的にも複雑で、大抵は建物を間借りしてるだけの店が多くて、建て替えるとなると元の地形に戻さなきゃいけなかったりするそうで、古いままにしてるらしいという話は聞きました。
北川 お隣が2階建てにしたから、うちも隣の壁を使って2階建てにしましたみたいな感じだったね。
藤村 あの光景を見てると自分の家が狭いとか言ってられないなって思えてきますね……。
北川 そういう話なの!?「自分ちも2階を増やせるな」とか。
藤村 いやさすがにそこまでは……(笑)。
北川 最近ゴールデン街って行きました?
――元々あんまり通ってないですね。なんか朝まで飲む覚悟がないと、行く意味がない気がしちゃうんですよね。
藤村 たしかに。
北川 でも朝までは嫌だなぁ。
――入ったら出られそうにないですよね。
北川 入ったら出られなくて、次の人が来たら強制的に出ざるをえなくなりそう。
藤村 ロケットえんぴつみたいに(笑)。で、その次が花園神社でしたね。
――花園神社は有名ですから、今更何をいわんやという感じですが。
藤村 なんともいえないおみくじを引きましたね。
北川 良くもなく、悪くもない普通の結果の。
藤村 要は「がんばれ」って書いてありました。
北川 今日歩いた場所って、知らなくはないんだけど、そんなに頻繁に行く所じゃない上に、昼間だったから記憶の印象と全然違ってたね。
藤村 私も新宿ってだいたい乗り換えで使うか、ちょっとした買い物ぐらいでしか来ないですからね。
北川 新宿来て「神社行こうぜ!」ってあんまりならないもんね。
――正月の酉の市の時にはにぎわってるイメージですね。
北川 そんなイメージですよね。酉の市とか初詣とかで出店があって賑やかなイメージ。あと昔は花園神社のちょっと先に、日清パワーステーションがあったけどもう無いし……。
藤村 パワーステーションって何ですか?
北川 日清の本社の横にライブハウスがあったんだよ。
――その向こう側に抜けると厚生年金会館がありましたね。
北川 あとは最近なくなっちゃった新宿JAMっていうライブハウスがあって、そこはライブに出たり、中のリハスタでリハやったりとか。あと新宿の思い出ってあるかなぁ。
藤村 あれはスタジオNOAHだったと思うんですけど、北川さんに呼ばれて行った覚えがありますね。
北川 ほんとに?新宿のNOAHってどこだっけ?
藤村 なんとも形容しずらい所にあるんですよね。西口の方です。
北川 え?呼び出された?何の用で?
藤村 バンドの練習で歌が必要だからとかだった気がします。
北川 あぁ~、そうかあれ新宿か。新宿西口っていえば昔はレコード屋さんとか、ブートレッグ専門店とかがあって、どうしても見たいライブの映像をピンポイントで探しに行ったりしてたな。まだあるのかなぁ。中古盤のお店自体が減ってるけど。
藤村 タワレコはたまに行きますよ。新宿タワレコでは何回かインストアライブもやりましたね。サマバケが発売したときはフリップ持って写真撮りました。
北川 やってたね。懐かしい。もっとこう、新宿思い出話したいのに全然出てこないな……。
藤村 あとは映画を観に来たりとかはしてますね。
北川 映画を観に新宿へ来るの?
藤村 大小いろんな映画館があるので、新宿に来ればとりあえず何か観られるって感じで。
北川 でもそれは映画の思い出話で新宿の思い出じゃないもんなぁ。
藤村 そうなんですよね、主要都市すぎて難しい。思い出って言われると……。あ、上京して初めて新宿に来たときは、西とか東とか全然違う場所って感じがして、新宿怖いってなった記憶があります。
北川 たしかに新宿駅って歩くの難しいよね。出口を間違えたらもう戻れない(笑)。
藤村 うまくいかないと乗り換えにものすごく時間かかりますね。
――南口とかから出たら京王線にはまず乗り換えられない(笑)。
北川 初めて新宿に降りたのはたしか高校の修学旅行で、知識ゼロなのに漠然とした興味で向かって、適当に改札通って、適当な出口から出たら「うわーすごいビルー!だよねー!」みたいな感じだった。でもすぐに「歯が立たなそうだから戻ろう……」って(笑)。
――「一応新宿の土は踏んだぞ」と(笑)。
北川 そうそう。あと大学生になって東京に出てきたときに、ある先輩が新宿で西武線から小田急に乗り換えて通ってたらしいんだけど、その先輩が3年生か4年生ぐらいのときに、一緒の用事で新宿経由でどこかに出かけたことがあったんですよ。でもその先輩、3年も通ってるのに新宿駅から西武新宿駅への道をものすごい遠回りで行ってて、「ここをこう行ったらもっと近道ですよ」って言ったら「マジで!?」って言われて、「えっ、3年も通ってますよね!?」って(笑)。なんか小田急からの乗り換え通路を突っ切る経路を知らなくて、出口は律儀に全部出なきゃいけないと思っていたらしく。
――たぶん西口から出てそのまま大ガードの方へ歩くルートですよね?
北川 そうそうそうそう!
藤村 あっ、私今日それに騙されそうになったんですよ(笑)。いつも通りこっちへ進めば東口だなって思ってたら、西口に行くはずの方へ「東口」って書いてあって、ウソだろ?でも矢印書いてあるし……って思いながら歩いてたら途中でその表示がなくなって、慌てて引き返しました。
――街の規模に対して線路の幅が狭いから、西口と東口が近接してるわけじゃないですか。だから歩いてると時々不思議なことになりますよ。
藤村 味方だと思ってた表示が途中で消えて「信じてたのに……」ってなります。
北川 あのずっと駅を工事してるのは、まだ完成しきってないの?東と西を繋ぐ真ん中の通路がもっと分かりやすく存在してれば、間違えても引き返しやすくなると思うんだけど……。
――まだどんどんデカくなってますね。ちょっと昔は南口なんて存在してなかったですし。
藤村 なんかオシャレな建物が出来た方ですよね?
――あれ本来的にはバスターミナルですからね。
藤村 えっ、そうだったんだ。
北川 だいぶ新宿知らない人になってる(笑)。
藤村 まだ新宿のこと知らないんだなぁ……。
北川 東京駅のときと似てるね。あそこも新幹線使ったりしてよく通るけど外には出ないし。
藤村 外に出た瞬間にまったく場所がわからなかったですからね。
――新宿駅の乗降客数は世界一なんですけど、おそらくその9割以上は外には出ないだろうと言われていますね。私も未だに東口のルミネの行きたい店にちゃんと行けないんですよ。
藤村 そもそもルミネ自体がいっぱいあるじゃないですか。
――そうですね。昇ったり降りたりでややこしくて、街が基本的に建て増しで作られてる感じで、そういう意味ではゴールデン街と同じイメージですね。
北川 でも池袋より新宿の方がわかりやすいかなぁ。
藤村 えぇーそうですか?
――ではそんなおふたりの新宿の選曲を聴いていきましょうか。
藤村村 じゃあ私からいきますね。
★藤村’s Select
「Toucha-Toucha-Touch Me」『ロッキー・ホラー・ショー』オリジナル・サウンドトラックより
藤村 新宿BLAZEに何回か行ったことがあるんですけど、その中の一回が『ロッキー・ホラー・ショー』の……あれは何て言えばいいんでしょう、参加者みんなコスプレして、ライブをやって映画をみんなで観るっていう観客参加イベント?映画が流れてるスクリーンの前にコスプレした人が立って、一緒にセリフを言うっていうイベントを観に行ったことがあって。『ロッキー・ホラー・ショー』っていう作品を知らずに参加したら衝撃を受けて(笑)。
――すごいですね。むしろよくその状態で参加しましたね(笑)。
藤村 カルチャーショックだったんですよ。だからあそこは思い出深くて。選曲は挿入歌の「タッチ・ミー」なんですけど、この曲は前にも話した海外ドラマの『glee』で、『ロッキー・ホラー・ショー』のイベントをやろうとして大問題になる回があって、そこでも使われてるんですよ。かわいい曲なんです。私が見たイベントではこの曲が流れたら、下着姿のお姉さんが何人も壇上に立って歌って踊ってて。
――それはみんな勝手に上がってるんですか?
藤村 そうです。めっちゃ自由なんですよ。私は今何を目撃してるんだろう……っていう。
北川 『ロッキー・ホラー・ショー』って映画館でみんな歌ったりセリフを言ったりする作品の元祖だよね。それをライブハウスでやったの?
藤村 そうです。2015年ぐらいだったと思います。ニーコさんとかが出演してました。これが私の新宿の思い出です。
北川 そうかぁ……。
藤村 反応薄いな!じゃあ北川さんの今回の宣伝を聴こうじゃないですか。
北川 じゃあまずは……。
藤村 まずは……?
★北川’s Select
「Lose Your Way」ROUND TABLE feat.Dan
北川 この曲は前にも一回流したんですけど、『Fate/Grand Order』の新宿編の主題歌です。
藤村 そうだ、そうですよね。
北川 実はどんな新宿のストーリーなのかはあまりわかってないんですけど……。
藤村 この新宿っていうのは私たちが今いる新宿でいいんですよね?
北川 たぶん……。
藤村 首をかしげないでくださいよ(笑)。
北川 この曲はこれまで配信オンリーだったんですけど、このたびCDに収録されたので、場所と相まってちょうどいいタイミングだなぁと。
藤村 北川さんが珍しく歌ってますし。
北川 そう久しぶりに。宮川弾君とふたりで歌ってるので、自分の曲だし新宿の曲だし。
――北川さんがこんなに土地に選曲を寄せたのは久しぶりじゃないですか。
藤村 なに寄せてきてるんですか(笑)。超ニアピン賞じゃないですか。
北川 ボーダーズのセレクトの中で初めてじゃない?
――たしかに『Fate/Grand Order』に日暮里編とか無いですからね……いやいやいや、これまで欲しかったのはこういうことなんですよ北川さん(笑)。
北川 いやでも、新宿以外でこんなこともうないと思う(笑)。
藤村 今日が神回かもしれない。もう2度と起きないかも。
北川 じゃあせっかくなので、他に持ってきたのも聴いていい?
藤村 せっかくなのでってどういうことですか(笑)。
★北川’s Select
「ストロベリーアイスクリーム」十倉栄依子 starring 嶺内ともみ
北川 『スロウスタート』っていうアニメのキャラソン・アルバム収録曲です。7曲入りなんですけど、全曲の作曲、アレンジ、プロデュースをやってます。
藤村 初回盤のパッケージを見たんですけど、冠ちゃんが主人公みたいでしたね。
北川 あ、見たんだ。キャラソンをこんなにアルバム丸ごとがっつりやるのってあんまりなかったので、楽しく作りました。この後で映像のパッケージが全6巻で出るんですけど、そっちにも1巻につき1曲ずつ曲が収録されて、そこでは藤村にコーラスとかを手伝ってもらってるんです。
藤村 毎回楽しくやってます。
北川 マンスリーで締切が来るんで、「漫画の月間連載ってこんな感じか……」って感じで。完成したと思ったらもうすぐに次だ!みたいな。
藤村 頑張って!
北川 頑張ってるので、もう1曲いいですか?
★北川’s Select
「Dancing in the Moonlight」ワルキューレ
北川 これはワルキューレの曲なんですけど、この曲が「決まりました!」って連絡が来たのが、ボーダーズの恵比寿篇のロケをやってる最中だったの。インタビューを録り終わったぐらいで電話がかかってきて、調整する箇所とかをその場で打ち合わせしてて。
藤村 やってましたね!
北川 そんな思い出と、さっきの歌舞伎町のTOHOシネマズで『マクロスΔ』の映画を観ましたっていう。
藤村 今日めっちゃ繋がってるじゃないですか!
北川 これの仮歌も藤村に歌ってもらったんだよね。ワルキューレが5人組だから、5通りの声の感じが必要だったんだけど、5人も呼ぶわけにはいかなかったので、いつも歌ってもらってる藤村とアカネマダーさんにお願いして、5人に聴こえる感じで仮歌を作らせてもらいました。去年の恵比寿篇の直後から始めて、去年いっぱいぐらい作業してたなぁ。2017年でいちばん時間をかけた仕事だったかもしれない。
藤村 完成したのを最初に聴いたとき、アレンジは仮歌の時点でしっかり聴いてたから、「なんの曲だっけ……あっ、懐かしい!」ってなりましたよ。東山奈央ちゃんと同じ現場だったときに、奈央ちゃんから「仮歌聴きました!」って言われて(笑)。
北川 レコーディングのときに「この仮歌は誰が歌ってるんですか?」って聞かれて、「たぶん共演してると思うけど藤村だよ」って話した。
藤村 『響け!ユーフォニアム』で一緒なんですけど、こっちも映画の『リズと青い鳥』が公開中ですね。
北川 今日すごい、いろいろ繋がってるじゃん。
――ほんとですね。思い出はそんなになかったのに。選曲で奇跡的につながっていく。
北川 最終回みたいな盛り上がりだね。
藤村 勝手に終わらせないでくださいよ(笑)。まだ半分ぐらい残ってるんですから。
――まだ地味な街が待ってますよ。
藤村 聴けば聴くほどいい曲ですよね。めっちゃ聴いてますよ。
北川 なにやらインタビューとかでワルキューレのみんなが「この曲は難しい」って話してたらしくて、発表後に感想とかを検索したら「難しいって言われてた意味がわかった」とかみんな書いてて、いやこの曲はそんなに難しくないよーって思ってるんだけど(笑)。
――では次の駅を決めてもらいましょうか。
藤村 じゃあいきますね。
――サイコロは「13」なので次は西日暮里駅ですね。
北川 また全然知らない駅だなぁ……。
藤村 日暮里と西日暮里は何が違うんですか?
――正直あんまり違いがないんじゃないかという気がしていますが、どうなることでしょう。
北川 困ったらまたお寺とかに助けてもらおう。
――神頼みじゃないですか。お寺だから神様じゃないですし。
北川 じゃあ神社か。あるのかなぁ。
(西日暮里編へ続く!)
Interview By 田中尚道(クリエンタ)
Text By 市川太一(クリエンタ/学園祭学園)
Photography By 山本哲也
●今回のSelect Song
★藤村’s Select
「Toucha-Toucha-Touch Me」『ロッキー・ホラー・ショー』オリジナル・サウンドトラックより
★北川’s Select
「ストロベリーアイスクリーム」十倉栄依子 starring 嶺内ともみ
●リリース情報
『スロウスタート』キャラクターソングアルバム
「Step by Step」
発売中
品番:SVWC-70333
価格:¥2,500+税
※サウンドプロデュース:北川勝利(ROUND TABLE)
<CD>
1.「スパークルデイズ」百地たまて starring 伊藤彩沙
2.「ストロベリーアイスクリーム」 十倉栄依子 starring 嶺内ともみ
3.「ほんわかびより」千石冠 starring 長縄まりあ
4.「Sweet Slow Days」京塚志温 starring M・A・O
5.「ココロ替え宣言」万年大会 starring 内田真礼
6.「シュガー&シュガーレス」榎並清瀬 starring 沼倉愛美
7.「みんなありがと。」一之瀬花名 starring 近藤玲奈
『劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ』ボーカルソング集
「ワルキューレは裏切らない」
発売中
品番:VTCL-35269
価格:¥1,500+税
<CD>
01. ワルキューレは裏切らない
作詞:喜介 作曲・編曲:渡辺拓也 ストリングス編曲:倉内達矢
02. チェンジ!!!!!
作詞:岩里祐穂 作曲・編曲:Rasmus Faber
03. Dancing in the Moonlight
作詞:北川勝利・acane_madder 作曲:北川勝利 編曲:北川勝利・acane_madder
ストリングス編曲:宮川 弾
<ボーナストラック>
04. ワルキューレがとまらない~without Freyja~
作詞:唐沢美帆・加藤裕介 作曲・編曲:加藤裕介
ほか、各曲のInstrumental も収録
【スタッフ】
原作:武田綾乃(宝島社文庫『響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章』)
監督:山田尚子
脚本:吉田玲子
キャラクターデザイン:西屋太志
美術監督:篠原睦雄
色彩設計:石田奈央美
楽器設定:髙橋博行
撮影監督:髙尾一也
3D監督:梅津哲郎
音響監督:鶴岡陽太
音楽:牛尾憲輔
音楽制作:ランティス
音楽制作協力:洗足学園音楽大学
吹奏楽監修:大和田雅洋
アニメーション制作:京都アニメーション
製作:『響け!』製作委員会
配給:松竹
【キャスト】
鎧塚みぞれ:種﨑敦美
傘木希美:東山奈央
リズ/少女:本田望結
中川夏紀:藤村鼓乃美
吉川優子:山岡ゆり
剣崎梨々花:杉浦しおり
黄前久美子:黒沢ともよ
加藤葉月:朝井彩加
川島緑輝:豊田萌絵
高坂麗奈:安済知佳
新山聡美:桑島法子
橋本真博:中村悠一
滝 昇:櫻井孝宏
©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会
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