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INTERVIEW

2018.03.08

キャラに寄り添ったビジュアルワークにも注目!BREAKERZ「D×D×D/GREAT AMBITIOUS -Single Version-」インタビュー

キャラに寄り添ったビジュアルワークにも注目!BREAKERZ「D×D×D/GREAT AMBITIOUS -Single Version-」インタビュー

BREAKERZの新曲「D×D×D」はアニメ『ダメプリ ANIME CARAVAN』との本格コラボレーションで制作されたBREAKERZ流“アニソン”!音楽で、ビジュアルで、アニメの世界と見事に融合したこのナンバーについて、そして両A面曲「GREAT AMBITIOUS -Single Version-」についても話を聞いた。

――アニメ『ダメプリ ANIME CARAVAN』のオープニング曲「D×D×D」。楽曲はどのようなイメージで作っていかれたんでしょうか。


SHINPEI
 BREAKERZもアニメ作品で何曲も楽曲を書かせていただいているんですが、今回はフィーチャリングというよりは、がっつりとコラボレーション。アニメが立ち上がります、というタイミングでお話をいただいて、そこから携帯でゲームをやりながら僕自身もゲームにハマっていきまして。すっかり魅入られた状態になっていたので、制作メンバーの一員のような感覚に勝手になっていました。もう、ファンです。このゲームが好きなので。そういう気持ちで制作ができたので、作品との親和性も高いものになったんじゃないかなと思います。

――『ダメプリ』の魅力はどこにあると思われますか?

SHINPEI とにかくカッコいい男というのは同じ男としても憧れる部分はありますよね。でもその対象が完璧だと「自分には程遠いな」と思ってしまうんでしょうけど、この『ダメプリ』のキャラクターたちはどこか抜けている。そこに親近感を持ちますし、声を楽しめるアプリというのはこれまであまり体験したことはなかったんですけど、楽しいものだな、と思いましたね。

――楽曲を作るにあたって、作品に夢中になられていることも大きな要素かとは思うのですが、この世界のどんな部分を表現しようと特に意識を傾けられたのでしょうか。

SHINPEI 王宮とか、王子というイメージ。それがイコールしてクラシカルなイメージがあったんですね。それが僕の中ではストリングスと融合したギターサウンドというのが結びついて行って、それをBREAKERZのバンドサウンドに、華麗さとして混ぜていくには……と考えながら作っていった感じですね。だからギター・ソロも自然とクラシカルなフレーズになりました。

――AKIHIDEさんはこの曲があがってきていかがでしたか?


AKIHIDE
 最初は純粋にカッコいい曲だな、と思いました。その時点では仮歌を歌っているのはSHINPEIだったんですけど。何曲か候補曲はあった中からだったんですが、さらに仮歌でDAIGOくんがその場で声を録ったらそれだけで世界が出来上がっていった印象でした。そこからアレンジを加えていくなかでSHINPEIがアニソンらしい構成を作ってくれました。そしてビジュアルイ・メージを今回のように作り込んでいったので、自分としてもすごく刺激的な作品へと変貌していきましたね。

――王宮であったり王子であったりというイメージを音で出すために、どんなことをされたのでしょうか。

AKIHIDE 特に最初の段階でそういうイメージを言葉にしていたわけではなかったんですけど、僕は僕で王子様っぽいものって何かなって思ったときに、速弾きでクラシカルなフレーズかな、と思ったんですね。ギタースタイルとしてはあまり僕のキャラではないんですけど、それを敢えて入れることで楽曲の世界観が作品にも寄っていくかな、とも思ったので。それは自然と、言葉にしなくても各々がやっていっていたのかな、と思いますね。

――そしてDAIGOさんは、この世界観を歌詞でどう表現しようとお考えでしたか?


DAIGO
 このアニメは本当にキャラも魅力的だし、面白いゲームだったし、アニメも今、すごく面白い。歌詞を書くタイミングではもちろんまだアニメはできてはいなかったんですが、テーマとして本当に個性的で魅力あるけれどちょっとダメな王子たちがいて、そういうダメだと言われる部分は人間誰しもが持っているもので、場合によってはそれは個性にもなりうるんじゃないか、という気持ちを歌詞にしていきましたね。

――これまでタッグを組んだどのアニメとも違う今作。見る層は女性が多いですし、世界観は煌めく王子様たちの活劇ですし。

DAIGO だからもう、思いっきり「『ダメプリ』ソング」にしたいというのは僕の中であったので。それでタイトルもそうですし、歌詞の中では「DAME×PRINCE」っていうワードも入っていますし、ダメプリの世界観を考えながら、ワードも紐づけさせながら書いていきましたし、そうしたら人間誰もダメなところがあるし、完璧な人なんていないよな、っていう想いが湧いてきたんですね。自分ってなんてダメなんだろう、と思っている人の背中を押せるような歌詞であり曲に最終的になったかな、と思いますね。

――実際にアニメのオープニング映像をご覧になっていかがでしたか?

DAIGO 絵とばっちり合っていますよね。ああいう瞬間は本当にうれしいですね。曲の威力が増すというか。

――楽曲を作った側から仕かけはされたんですか?

SHINPEI イントロもそうですし、歌の最後のキメのインパクトのあるフレーズはきっと画面が切り替わるだろうな、ということは予感していたので、その通りにカッコよく作ってくださっていたので、うれしかったですね。一緒に作品を作っているんだ、という気持ちになりましたし、もうひとつのMVを見ているような気がしました。

――そのMVですが、今回皆さんは本格的にコスプレをして、それぞれDAIGOさんがナレク、AKIHIDEさんがヴィーノ、そしてSHINPEIさんはまさに推しキャラのリオットへと変身されています。

DAIGO そうなんです。僕らはVAMPS主宰のハロウィンライブで毎回コスプレをさせてもらっているんですが、そこでの経験値の全てがここに活かされたな、という想いがあります。やるからには中途半端ではなく、しっかり出来る限り再現して、自分たちの納得できるまでやりきりたい、という想いがあるので。それもあってSHINPEIはこの10年の中で初めて、映像作品の中でサングラスを取る、という覚悟。AKIHIDEさんは髪を金髪にしました。

――動きも意識されていましたよね?ヴィーノはどのようなことを意識されましたか?

AKIHIDE ヴィーノは女性が好きなキャラクターなんですが、性格云々もあるんですが、身体の動かし方でアニメーションっぽくできるな、と思いました。極端に誇張した動きじゃないとアニメーションっぽくならないと感じたんです。普通に立ったり座ったりでは普段の演奏シーンになってしまうので、かなり動きをデフォルトして撮影しましたね。ヴィーノの立ち姿も、表現しようとするとかなり大変でしたけど、面白かったですね。

――DAIGOさん、ナレクはいかがでしたか?

DAIGO ナレクはやっぱり“オレ様”な感じで行こうと思っていたんですけど、再現するためにまず頭のサイズを測ったりして、特注のウィッグを作って、目の色もちゃんとやりたかったからカラコンをつけて。結構、そこもこだわりましたね。前髪が×印みたいになっているところまでこだわって作り上げたんですけど。やってみて自分的にも本当に楽しかったですし、カッコいい感じになりました。ダメプリファンの方は気に入ってくれるんじゃないかなと思いますし、BREAKERZファンの方は「これもBREAKERZなんだ!」という刺激的な作品になったと思います。『ダメプリ』とのコラボによってインパクトの強い作品になったなと思っています。ナレクをやれて良かったなと思います。

――そしてご自身の推しキャラに変身されたSHINPEIさんです。MVはどうでしたか?

SHINPEI 僕はもう、リオットに敬意を表して、僕のスタイルであるサングラスをついに外しました。真面目なところにも筋肉がチャームポイントなところにもシンパシーを感じていたんですが、せっかくやるならのめり込もうという想いで撮影に臨めたので、抵抗なくサングラスも外せたかなと思っています。ただ、この衣装、意外にも重たいんですよ。盾とかをしっかりつけるために衣装も固定をしているので、カットによっては抱えている剣もあるんですが、それもすごくリアルでカッコいいんですよ。ガッチリとした衣装だったので、それを着てギターを弾くというのは騎士団長としてのチャレンジでした。でも楽しかったです。

――そして今回のシングルは両A面で。「GREAT AMBITIOUS -Single Version-」についても伺いたいです。こちらも同じく振り切っての、等身大。

DAIGO 「D×D×D」が本当に作り込んでの世界観の極み。やりきってる感があるので、こちらでは本当に自然体で等身大の自分たち。俺たちも私服でジャケ写やビジュアルイメージも作っていきましたし、MVも私服でスタジオでリハしている風景で。音楽の楽しさを改めて伝えられるような作品になっているんじゃないかなと思いますね。

――バンドを結成したばかりの人たちの物語を感じます。

DAIGO そうですね。音楽にいろんなパワーをもらったり、音楽を始めたときの初期衝動や感動があるんですよ。ギターを初めてジャーンと鳴らしたときの感動って。

AKIHIDE ありましたね。あのギターの音がどうやって出るのか、最初はわからなかったですから。僕も最初はペケペケした音で練習して「鳴らないなぁ」って言ってて、アンプから流したディストーションの音で「これだ!」って衝撃を受けましたから。あの感覚は歌詞のまんまです。忘れられないですから。未だに憶えています。

SHINPEI まさにそうですよね。僕も初めて持ったギターは親父のおさがりのクラシック・ギターだったので。当時はB’zさんとかGLAYさんとかいろんなカッコいいバンドの音を聴いて「このイントロをやりたい」って思ったものですが、なかなかその音が出なくて。それをお小遣いを貯めて買ったアンプを通して鳴らしたギターの音はやっぱりディストーションサウンドでしたから。サウンドに感動する、というのはロックの魔法のひとつなんじゃないですかね。

――だいたいギタリストの方は初期衝動でそのお話をされますよね。今、その衝動を曲にしようと思ったのはどうしてだったんですか?

DAIGO それはGLAYのみなさんと対バンをすることになったときに、僕たちのGLAYさんに対するリスペクトであったり高校生から抱いてきた様々な想いを感謝の気持ちと共に曲にしたんです。その曲をアルバムに収録して、そこからこの曲を改めて音源にしたい、ということでシングル・バージョンを作りました。結成から10年経って、改めて初期衝動を思い出して。先輩たちは今もむちゃくちゃすごい次元で活動をされていますし、その姿を見て、GLAYさんやHYDEさんの背中を見ながら俺たちも俺たちらしく頑張って行こう、という想いを込めた曲です。今、ある意味デビュー10周年を迎えたBREAKERZが届けるにふさわしいタイミングでもあるかなと思います。

――MVは非常に良き表情で。

SHINPEI NOAHというリハーサルスタジオで撮ったんですが、メンバーそれぞれ10年以上前からリハーサルで使ってた場所でもあるので、感慨深いですね。

――本当にリハをしているような雰囲気がまた素敵だなと感じます。この曲の最後に「僕らのGREAT AMBITIOUS」と歌っておられますが、今現在の皆さんのGREAT AMBITIOUSとはどんなものでしょうか。

DAIGO 長く続けることはひとつ大事なことだと思っているんです。長く続けているからこそいろんな人と出会えて、縁が出来て、活動ができているので、とにかく20周年をめがけて頑張っていきたい。そういう想いで今、やっています。

――このシングルを発売して、DAIGOさん40歳のお誕生日にライブがあります。意気込みをお願いします。

DAIGO ライブ当日に40歳になるということで、この40年という時間を早くも感じてしまいますが、とにかく楽しみですね。どんな40代が過ごせるのか。すごい先輩はたくさんいますが、もう若手ではない俺たちがどういう音楽を作っていくか、進化、変化していく部分もあると思うので、40代に突入することが楽しみでもあるんです。そんな一日に楔を打ち込んで、いい40代のスタートになるような、いいライブにしたいです。

 Interview&Text By えびさわなち


●リリース情報
BREAKERZ Double A side 19th Single
「D×D×D / GREAT AMBITIOUS -Single Version-」
3月7日発売

【初回限定盤A(CD+DVD)】

価格:¥1,700(税込)

<CD>
M1. D×D×D
words:DAIGO music:SHINPEI
M2. GREAT AMBITIOUS – Single Version-
words:DAIGO music:DAIGO

<DVD>
・「D×D×D」Music Clip + Music Clip Off Shot

※封入特典:連動特典応募用ID封入

【初回限定盤B(CD+DVD)】

価格:¥1,700(税込)

<CD>
M1. GREAT AMBITIOUS – Single Version-
M2. D×D×D

<DVD>
・「GREAT AMBITIOUS – Single Version-」Music Clip + Music Clip Off Shot

※封入特典:連動特典応募用ID封入

【通常盤(CD Only)】

価格:¥1,000(税込)

<CD>
M1. D×D×D
M2. GREAT AMBITIOUS – Single Version-
M3. ポジティブブルー ~Acoustic Version~
words:AKIHIDE music:AKIHIDE arrangement:Masanori Takumi & BREAKERZ

※封入特典
・トレカ4種類のうち1種類をランダム封入
・連動特典応募用ID封入

【ダメプリ盤(CD+アニメ描き下ろしジャケット)】

価格:¥1,000(税込)

<CD>
M1. D×D×D
M2. GREAT AMBITIOUS – Single Version-
M3. D×D×D ~TV Size Edit~

※封入特典:ゲーム内アイテムシリアルコード付き

●作品情報
TVアニメ『ダメプリ ANIME CARAVAN』
TOKYO MX ほかにて毎週水曜22:30~放送中

●ライブ情報
“BREAKERZ LIVE 2018 ~DAIGO’s 40th BIRTHDAY~”
4月8日(日) EX THEATER ROPPONGI

“DAIGOソロデビュー15周年記念ライブ”
7月21日(土) 中野サンプラザホール

“AKIHIDE SEASON LIVE 2017-2018 -Spring- 綿毛のゴンドラ”
4月21日(土) Motion Blue yokohama
4月22日(日) Motion Blue yokohama

©DAME×PROJECT / NHN PlayArt Corp.

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