第三章公開&第二章主題歌CDリリース記念『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』テレサ役・神田沙也加インタビュー

『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』で宇宙の平安を願う女神のテレサ役を演じる神田沙也加が同作「第二章」のエンディングでテレサとして響かせた「月の鏡」が待望の音源化へ。第三章の上映も直前となった彼女の、テレサへの想いや楽曲への想いを直撃した。

――劇場上映アニメ『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』でテレサ役を演じられることが決まったときの心境はどのようなものだったでしょうか。

神田沙也加 ビックリしました。どうして私なんだろう?と思ったし、もっと落ち着いた声質の方じゃなくていいのかな?とも思いました。今までのどの作品を観て、テレサに抜擢してくださったのか、未だに気になっています(笑)。でも「『アナと雪の女王』に出演される前からご一緒したいと思っていました」と監督がおっしゃってくださったのがうれしかったですね。結局今も「どの作品がきっかけだったんだろう」というのは伺えず終いで、気になっているので、いつか伺ってみたいなと思っています。

――実際にテレサ役を演じられての感想や印象はいかがでしたか?

神田 出演者陣が本当に豪華で、アフレコに行ったときにはものすごく緊張しました。このあとにも久々に演じるんですが、多分、今度のテレサはセリフが多いので、きっと前回以上に緊張するだろうと思っていますし、そうなるとそのアフレコの日は「今までの人生でいちばん緊張したアフレコ」になるはずだ、というくらいに既に緊張しています(笑)。

――歴史ある『宇宙戦艦ヤマト』ですが、作品に対してはどのような印象がありますか?

神田 私はリアルタイムで観ていた世代ではないですが、それでも「『ヤマト』への出演が決まりました」と言われたときに、ファンの方だけじゃなく、私の所属する事務所の方とかも今までにない反応をしていたんですね。「『ヤマト』なの!?」って(笑)。『ヤマト』を観てきた世代の方たちは、「ヤマト愛」の深い方が多いんですよね。元々ファンの方たちは、自分なりの『ヤマト』を持っていたりしますし、時代によっては人生で影響を受けた作品と言う方もいる。歴史が長いし、とても深い作品なんだ、ということが出演を発表したあとから実感することが多いです。今回、リメイクながらオリジナルと呼んでもいいという要素も多分にありますけど、その中の一片になるわけですから光栄に思う反面、萎縮してしまう気持ちも少しありますね。

――そのテレサとして、第二章のEDテーマ「月の鏡」も歌われました。この曲でエンディングを担うことが決まったときはどのようなことを思われましたか?

神田 今お話したようにガチガチの初回のアフレコなのに「是非歌もお願いしたいと考えておりまして」というお話が小耳に入っていまして。でもキャラソンを歌うというわりには、まだ本編の中でも「こういうキャラクターだよね」という印象までは残せていないだろうなと思ってもいたんです。キャラソンというと物語の中に存在していたキャラとして、声色や精神状態のまま歌うからこそ「キャラクターが生きている」という感覚に繋がるのだと思うんですが、今回の場合はまたちょっと違う存在としての印象ですし、普通のキャラクターソングとは違うな、と感じたんですね。だからどんなふうに歌うのがいいのかとずっと考えていて。結果的には、曲がキャラクター作りを、逆に助けてくれたという感じです。神田沙也加として「テレサはこんな人なんだね」とこの曲を通してわかった部分と、テレサとしてあの少ない言葉で出た印象と、その中間の部分での歌になったなと感じます。

――中間の部分?

神田 テレサがしゃべったらどうなるか、というのがまだ完全には見えないなかで、歌ったらどんなふうになるのか、というイメージの構築にもヒントが少なくて。でも歌詞や自分がイメージするヤマトの色彩感がすごく似合う曲でもあったので、その中でテレサはこういうふうにしているよ、というのが自分でも想像できました。さらに言えば、第二章という気になるエピソードでのエンディングでもある、というのも意識していましたから。私、EDテーマの意義、というのはめちゃくちゃあると思っているんですね。あの第二章のあとに直接イントロが付いてきて流れるエンディングでの歌声、という意味は大きいとも思うんです。長らく本編には関わってきていないけれど、あの第二章に歌声があることでテレサがずっと見守っているんだ、という感覚が伝わると思いますし、それが歌うことへの集中力にも繋がったと感じています。

――なるほど。だからこそ歌声に「神田沙也加」感がなかったんですね。

神田 キャラクターソングやポップスとも違って、ミュージカルで培ってきた表現の要素が多かったかもしれないですね。イメージソングに近いかもしれないです。

――楽曲に助けられた、というお話も出ましたが、この楽曲を受け取ったときの印象を教えてください。

神田 コラボレーションや企画にフィーチャリングで参加させていただくのとは違って、キャラクターの要素で歌うことを、アナ以外ではあまりやったことがなかったので、「ちょっと神秘的な曲なのか」、逆に「もっと言葉にならないインストに近いものなのかな」と想像していたときに「月の鏡」が届いて。聴いただけで私の大好物な感じの世界観だったので、そんな曲を自分が歌えることがとにかくうれしかったです。あとは久しぶりに自分が書いた歌詞ではない歌を歌える。ブロードウェイで歌われてきた曲とも違う。だからそれがすごく新鮮でした。

――そうするとレコーディングに臨むまでにご自身の中での世界観作りはしっかり出来ていたんですね。

神田 すごく曲として好きだったので、早かったですね。

――では、「月の鏡」の聴きどころを教えてください。

神田 日本語がすごくきれいだっていうことですね。ノリで、とかグルーヴでっていう音楽が多いなかで「日本語はやっぱり美しい」っていうことを再確認しましたし、そこを感じていただきたいです。日本語って言ってしまえば抽象的な表現も多い言語ですが、その中でも美しい言葉たちをメロディと共に奏でるにあたって、どこで区切ればちゃんと言葉として届くかをすごく考えながら歌ったので、ブレスのポイントなども特に意識して歌ったんです。なのでまずはその歌詞……言葉をじっくり聴いていただきたいですね。あとはCDと、実際にEDで流れていたものとは違うんですが、最後の方でエンディングのムービーと一緒に流れるなかでの浮遊感というか。音の昇っていく感覚がクライマックスではすごく気持ちがいいので、そこでの神々しい気持ちが溢れる感覚も聴きどころかなと思っています。

――そしてついに「月の鏡」がシングルとして発売されます。

神田 歌ったときはとにかく「第二章を締め括らなきゃ」と思っていたし、それと同時に「救わなくては!」という想いもありました。物語と地続きになって聴いてくださった方からも「あの音源は買えますか?」という声が多くて。物語の中での「救わなくては」「締め括らなくては」という想いの先に、音楽的にも気に入ってくださった方が多かったんだな、というのがすごくうれしかったんですね。だからこうしてCDとして、音楽的にもヤマトの世界観をお届けできるのがうれしいです。

――それでは最後に、読者のみなさんへメッセージをお願いします。

神田 「月の鏡」というにはとてもいい季節でもある秋。歌ったのはもっと前ですが、リリースにはとてもいい季節を選んでいただけたな、という想いもありつつ、やっぱりお手元にお届けできることがすごくうれしいです。劇場で聴くと、物語と続いていることもあってすごく壮大で荘厳な曲として受け取っていただいたと思うんですが、手に取って、歌詞を見ながら聴いていただきたいです。あとは10月14日から上映となる「第三章」も趣向の違うエンディングなので、そこの対比も楽しんでいただくためにも、ぜひこちらのCDを手に取っていただいて、劇場で「第三章」も楽しんでいただけたらうれしいです。ぜひアニメ本編とCD、合せて楽しんでください。

Interview&Text By えびさわなち
Photography By  山本哲也


●リリース情報
アニメ『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』主題歌シングル
「月の鏡」歌:テレサ(CV.神田沙也加)
10月11日発売

品番:LACM-14665
価格:¥1,200+税

<CD>
1.月の鏡(『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』第ニ章EDテーマ)
作詞・作曲・編曲:S.E.N.S, Project 歌:テレサ(CV.神田沙也加) プロデュース:S.E.N.S. Project
2.『宇宙戦艦ヤマト2202』メインテーマ
作曲:宮川 泰 編曲:宮川彬良 指揮:宮川彬良 演奏:オオサカ・シオン・ウインドオーケストラ
3.月の鏡(Instrumental)

●作品情報
『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』第三章 純愛篇
10月14日より3週間限定劇場上映

【劇場上映館】
東京:新宿ピカデリー/シネマサンシャイン池袋/MOVIX亀有/MOVIX昭島
神奈川:横浜ブルク13/川崎チネチッタ/MOVIX橋本/TOHOシネマズ海老名
千葉:MOVIX柏の葉
埼玉:MOVIXさいたま/ユナイテッド・シネマわかば
栃木:MOVIX宇都宮
群馬:MOVIX伊勢崎
静岡:MOVIX清水
宮城:MOVIX仙台
北海道:札幌シネマフロンティア
大阪:なんばパークスシネマ/大阪ステーションシティシネマ
京都:MOVIX京都
兵庫:神戸国際松竹
愛知:ミッドランドスクエアシネマ/MOVIX三好
岡山:MOVIX倉敷
広島:広島バルト11
福岡:T・ジョイ博多

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