4thシングルの表題曲「Fight on!」が『ゲーマーズ!』のEDテーマとなり、先日のアニサマ(“Animelo Summer Live 2017 -THE CARD-”)への初出場も果たしたLuce Twinkle Wink☆。発売中の『リスアニ!』Vol.30では載せきれなかったトークをリスアニ!WEBにて掲載!話題の「Fight on!」から、そのPVやカップリングについてまで5人がしゃべり倒してくれた。
――まずは、『ゲーマーズ!』のEDテーマである「Fight on!」についてですが、レコーディングで意識したことを教えてもらえますか?
深沢紗希 私はやっぱり、「青春!」の『ゲーマーズ!』主題歌なので、ブースで歌ってはいたんですけど、教室でカーテンが揺れてる感じをイメージしながら歌いました。
――空いた窓から風が吹き込んでカーテンが揺れる、みたいな?
深沢 そうですそうです。ふわーってなってて。自分もなんか制服着て『ゲーマーズ!』の中の人、みたいなイメージで歌いました。
板山紗織 私は、強気の気持ちが歌詞に込められていると思ったので、歌い方も強めでハキハキとしてみました。イメージ的にはポニーテールの女の子を想像していました。ふふふ(笑)。
桧垣果穂 私も、初めて聴いたときはすごく爽やかだと思ったんですけど、歌詞を見てみたらサビの“正解なんて分からないけど 思いつくまま進むんだ”とか、メッセージ性というか力強さのある歌詞がすごく多いので、Aメロのサビ前までは「可愛らしく、爽やか、夏!」っていう感じで、サビではもう「全開でいくぞー!」っていうのを意識しました。
宇佐美幸乃 私はめっちゃ踊りながら歌いました。手振りとか。普段は結構、ヘッドホンを抑えながら歌うことが多いんですけど、「OK?」のところとかも、指でOKサインを作るとか。
――それ、メンバーに見られなかったんですか? レコーディングの順番は?
宇佐美 私が最初だったので誰にも見られてないです。
深沢 見てなーい。見たかった!
桧垣 動画撮らないと。
錦織めぐみ 別に見たくもないですね(笑)。
――(笑)。動きは自然と出たんですか? それとも動きをつけてみようと考えたんですか?
宇佐美 考えました。そのほうがニュアンスをつけられるかと思って。今までの表題曲ってかわいい曲が多かったので、その世界観の中に入り込んで歌う、という感じだったんですけど、今回は等身大の自分たちで歌えている感覚があったので、だったらとことん自分っぽくやろうって思いました。これまでは自分らしく歌ってたら「もうちょっとかわいく」とか「ここは抑え目で」とか言われることも多かったんですけど、それもなくて。自分の強みであるパワフルさ、元気さを声に乗せようと思ったんです。
――レコーディングに続いて、振付の練習もあったと思いますが、今回はどうでしたか?
宇佐美 2週間ちょっとぐらいあったかな。
錦織 今回は練習期間がしっかりあった方だと思います。
宇佐美 いつも1週間くらいの練習で披露しているので。でも、踊りやすかったよね。
錦織 先生に振りを教えてもらう振り入れの日から、わりとスッと体に入ってきていました。
深沢 先生にも「覚えるの早かった」って言われました。
――それは、皆さんの実力があがってきたから、というところではなく?
錦織 いやいやいや。
深沢 そう!そうじゃないですか?そういうことにしときましょ!
宇佐美 いや、そうじゃないと思います!
深沢 なんでよ!
桧垣 でも、要所要所で難しいと思うところもあるんですよ。2番の最初のところで、(ドラムの)音に合わせて動きを止めるところがあるんですね。そこはめっちゃ苦戦しましたね。
深沢 苦戦しました!
板山 みんなで角度を揃えるのがね。
桧垣 身長のバランスとか手の長さとか、0.1度レベルで合わせました。
宇佐美 合わせたよね。アクセントのとり方も結構難しかったので、ダンスしない人が前に出て、ダンスしている人をチェックする、っていうのを交代でやっていくとか。そうやって合っているか確認しました。1列になるところは前から見てひとりのように見えるか、とか。
板山 あとは、間奏も難しかった。
深沢 難しかったねー。
板山 なんか、テンポが早くて。あと、マイクを持ってくるくる回す振りがあるんです。でも。
深沢 重いんですよね、マイクを持ってると。
錦織 しかも、私たちが定期公演やってるTwinBox秋葉原だとライトが低いので、ぶつかってマイクがガッシャンガッシャンなりそうなので、リハではちっちゃくやってました。
宇佐美 だから、野外とか天井気にせずできるところでやりたいよね。
深沢 いいねー!
――実際に初披露したときの感覚は?
宇佐美 初披露を終えて思ったのは「メンバー同士の信頼感がないとできないな」って。細かくフォーメーションするので、結構ぶつかりそうになるんですよ。だから、息をぴったり合わせる必要がある曲だなと思いました。メンバーとメンバーの間を縫ったり、前を向きながら横に歩いていかなきゃいけなかったり。練習中、たまにぶつかったよね。
板山 ぶつかったよね。もうなんか、「シマウマ」ですよ。
4人 ……シマウマ?
――すみません、どういう意味ですか?
板山 あの、こう目が、その、横も見える。
――ああ、馬みたいに視野が広く、ということですね(笑)。
錦織 拾う必要なかったですね(笑)。
深沢 でも、正直言うと、初披露のあとにアニサマの発表があって。だから、初披露のことは一気に飛んでしまって、あんまり覚えてないところはあります(笑)。
錦織 ファンの人からも特典会で「アニサマおめでとう」って言われて、「あ、『Fight on!』がかすれてる」って思いました(笑)。
宇佐美 おめでとうって言いたかったんだよ!
桧垣 でも、私たちの曲ってファンの方と一緒に振付を踊るっていうのが多くて、この曲もサビで猫パンチするんですよ。言わなくてもファンの人が、「あ、こういう感じね」っていう感じですぐにやってくれて。私たちもみんなにやってほしいし、だからそういう振付をダンスの先生も考えてくださっているので、アニサマだと盛り上がるんじゃないか、楽しみです。
――ルーチェとしては初出場ですが、アニサマの経験はありますよね。
宇佐美 はい。fripSideさんのバックダンサーとしてステージに立たせていただきました。
――じゃあ、もう慣れた気持ちで?
5人 いやいやいや!
宇佐美 ならないです!
深沢 びっくりでした。
――「なんで選ばれたんだろう?」ってまだ思う?
錦織 あー……。
4人 (笑)。
宇佐美 でも、「期待してくださったんだろうな」って思います。他の出演者の方と比べたら、知名度も実力も比べるのもまだまだですけど、「アニサマを通じてもっともっと成長してくれるんじゃないかと思ってくださった結果なのかな」って勝手に思ってました。
――経験させようという気持ちも込めてですね。また、今回もMVを制作しましたが、撮影はどんな様子でしたか?
宇佐美 いろんなとこに行ったよね。
桧垣 そうだね。室蘭のスキー場でも撮りました。
宇佐美 大きなスキー場で。緑が広がる中で私たちルーチェがぽつんとダンスしてるシーンを上からドローンで撮りました。
桧垣 あと、崖?じゃなくて丘?でも撮りました。
深沢 こっち行ったらすぐ海みたいなところで。
――ああ、岬で撮ったんですね。
宇佐美 反対には夕焼けがあってね。「青春」っていうワードから連想されるような、いろんな場所に行きました。
桧垣 学校の教室とか。
錦織 廃校になった学校で撮って。楽しかったよね。
板山 廊下走ったり(笑)。
深沢 あとは屋上で。
――それを1日で撮影したんですか?
宇佐美 2日間でした。
深沢 自然いっぱいの中で撮ったので、MVがなんか、(手を広げながら)大、大……
桧垣 壮大?
深沢 壮大!なMVになりそうです。
――今、よくわかりましたね。
宇佐美 なんでわかったの?
板山 すごーい!
深沢 私、今「大草原」しか出てこなかった。
4人 (笑)。
桧垣 これ(=手を広げる動作)でわかりました。
深沢 私がびっくりしました(笑)。
――(笑)。MV撮影での一番の思い出は?
宇佐美 丘のいちばんてっぺんから私たちが海をバックにドローンを飛ばすところですね。本当は操縦している人は別にいるんですけど。
深沢 エアー飛ばしですね(笑)。
錦織 コントローラーを紗希ちゃんが持って、みんなで「飛ばすよー」って言ってます。
宇佐美 あれ、ホント「青春」だった。
深沢 ねー!
錦織 でも一歩間違えればもう、崖だよね。
宇佐美 落ちるよね(笑)。なのに、スタッフさんは「まあ、落ちたら命ないね」くら
にさらっとしてて。
錦織 「すごいところに登るんだな!」ってびっくりしました。
――そんな錦織さんのいちばんの思い出は?
錦織 私たちは夏期講習に来ているという設定で学校に行くんですけど、そこでドローンをみんなでデコりまして。それがすごく楽しかったです。
深沢 撮影終わってもデコってました(笑)。
――学校の教室での作業って盛り上がりますよね。
宇佐美 文化祭を思い出しました。なんかワクワクしたよね。
桧垣 ねー!
板山 楽しかったー。あの、私は、みんなでいろんな乗り物に乗って。
深沢 乗った!
板山 幸乃ちゃんとめめたん(錦織)が自転車で、ハムちゃん(桧垣)がキックボードで。で、私と紗希ちゃんが三輪車に乗ったんです。結構大きめの三輪車で、それでも普通の自転車よりは全然小さいんですけど。私が三輪車に座って、紗希ちゃんにこいでもらって、っていうのがすごい楽しかったです。
深沢 楽しかったけど……。
宇佐美 すごい叫び声が聞こえたもん。
板山 (笑)。
宇佐美 私とめめはロケバスで待機してたんですよ。そしたら3人のすーごいはしゃぐ声が。
錦織 しかも雨が降ってるのに、「ぎゃーー!」って(笑)。
深沢 でも、楽しかったって言ってますけど、漕いでたの私ですから!もうね、この歳になると、っていうか、ちっちゃい子じゃないので普通に重量があるじゃないですか(笑)。
宇佐美 たしかに(笑)。
深沢 だから漕ぐのがしんどくて。それ、「楽しかった」の悲鳴じゃなくて「辛かった」の悲鳴だったよ、私は。
宇佐美 あ、そっちだったんだ!
板山 私は操縦してたんですけど、下手すぎてカメラマンさんにすごいぶつかっちゃったんですよね(笑)。
宇佐美・桧垣 想像できる。
板山 メイキングで使いますって言われました(笑)。
――じゃあ、深沢さんのいちばんとなると別のところですか?
深沢 いちばん楽しかったということなら、自然がいっぱいあるスキー場でダンスシーンを撮ったときですね。それがすごく気持ちよくて。どこまでも壁がないので最高でした。野外でライブやりたいって思いました。風が涼しくて、気持ちよかったです。
桧垣 私も山のスキー場でとったシーンが好きですね。やっぱり景色がすごくきれいで夏っぽくて。ホントに素敵だったんです……けど。
――けど?
桧垣 ひとつ、大変なことがあって。山の斜面なので高低差がすごくあったんですよ。ダンスの(位置を示す)バミりが大変でした。位置がばらばらに見えちゃって。細かくバミりを意識したのが苦労したところでした。
錦織 左右対称にするのが難しかったよね。
桧垣 そう。でも苦労したぶん、きっといいMVになってると思うので。
深沢 下に行くのはいいんですけど、戻るのが大変なんですよね(笑)。
板山 もう山登りでした(笑)。
――さて、2種類あるカップリング曲のうち、「Treasure」についても教えてもらえますか?
錦織 なんか、歌割りが新しいんですよ。
深沢 ひとりずつ連続、ってあんまりないです。特にサビがすごい新鮮だった。
錦織 今までのサビではなかった分け方だよね。
――細かいですし、次々と重なっていくのも面白いですよね。
宇佐美 あと、結構アップテンポな曲調なのでリズムを意識して歌いました。まだ発表されていない、もう一曲の「恋のprologue*」とも「Fight on!」とも違うので、それぞれで違うルーチェを見せられたらなと思って歌いました。
深沢 私は、すごく自分らしく歌えた曲でした。元気よくというか、飾らないで歌うことができたんですよ。「Treasure」では自分の歌いたいようにうたえましたね。
板山 私は、メロディーにきらきらした音がたくさん使われていたので、海っぽいイメージが浮かんだんです。なのですごく爽やかな感じに歌いました。あと、Rayさんが書いてくださった歌詞がすごくかわいくて。
4人 ありがとうございました!
――Rayさんに届きましたかね(笑)。
板山 それで、私はいつも歌うときにひとりの女の子をイメージしているんですけど、この子はTシャツ、ショー(ト)パン(ツ)に、ツインテールというイメージでした。
――「Fight on!」はポニーテールの女の子っていうイメージでしたね。
板山 だから「Fight on!」よりも幼い感じ?をイメージして歌いました。
錦織 私はキャラクターソングっぽく歌おうと思ったんですよ。私もマリンっぽい、はじけた感じがあったので。例えば、『ラブライブ!』の(高坂)穂乃果ちゃんみたいな主人公をめざして、明るい感じで歌いました。
桧垣 サビから始まる曲なんですけど、メロディに懐かしさがある曲だと思ったので、爽やかでかわいい中にも聴いた人がいろんな情景を思い浮かべるといいな、と思っていました。あと、Rayさんが作詞してくださるって聞いて、すごく楽しみだったんですけど、そうしたら、歌詞に「ときめき」っていうワードが入ってて。私たちの「いつも輝く瞬間をときめきに」っていうキャッチフレーズを入れてくださったんです。後輩のことを思って書いてくださったんだと思って、すごく光栄で、すごくうれしくて。これからも大事に、Rayさんの気持ちを受け継ぐように歌っていきたいと思いました。なんて言えばいいんですかね?ギブアンドテイク?
4人 (笑)。
宇佐美 ハムからその言葉出るの、なんか変(笑)。
深沢 急に出てきた(笑)。
――恩返しってことですね(笑)。
桧垣 はい。「Treasure」に限らず、いろんな先輩たちから受け取ったものを、今度は私たちルーチェからファンの皆さんに与えられればな、って考えています。fripSideさんのダンサーとしてツアーを一緒に回らせていただいていたときも「ステージに立ったら上下関係とか関係ないし、一演者として、という気持ちで立ちなさい」って先輩方に仰っていただいたんです。だから、今年はアニサマやANIMAX MUSIXといった大きなアニソンイベントにも出させてもらうんですけど、大きいステージだからって恐れることなく、ルーチェとして私たちだからこそ届けることができる思いを伝えられれば、と思っています。
Interview&Text By 清水耕司(セブンデイズウォー)
●リリース情報
Luce Twinkle Wink☆ 4thシングル
「Fight on !」
9月6日発売
【初回限定盤(CD+DVD)】
品番:GNCA-0502
価格:¥1,667+税
<CD>
01. Fight on!(TVアニメ『ゲーマーズ!』エンディングテーマ)
作詞:KOTOKO 作曲・編曲:ツキダタダシ
02. 恋のprologue*
作詞:黒崎真音 作曲・編曲:大久保 薫
03. Fight on! (TV Size)
04. Fight on! (Instrumental)
05. 恋のprologue*(Instrumental)
<DVD>
・「Fight on!」MV
・「Fight on!」MV -Dance ver.-
・ MV Making
・SPOT[発売前/発売中/宇佐美幸乃ver./深沢紗希ver./錦織めぐみver./桧垣果穂ver./板山紗織ver.]
・TVアニメ『ゲーマーズ!』ノンクレジットエンディング
【通常盤Aタイプ(CD only)】
品番:GNCA-0503
価格:¥1,111+税
<CD>
01. Fight on!(TVアニメ『ゲーマーズ!』エンディングテーマ)
作詞:KOTOKO 作曲・編曲:ツキダタダシ
02. 恋のprologue*
作詞:黒崎真音 作曲・編曲:大久保 薫
03. Fight on! (TV Size)
04. Fight on! (Instrumental)
05. 恋のprologue*(Instrumental)
【通常盤Bタイプ(CD only)】
品番:GNCA-0504
価格:¥1,111+税
<CD>
01. Fight on!(TVアニメ『ゲーマーズ!』エンディングテーマ)
作詞:KOTOKO 作曲・編曲:ツキダタダシ
02. Treasure
作詞:Ray 作曲・編曲:no_my
03. Fight on! (TV Size)
04. Fight on! (Instrumental)
05. Treasure(Instrumental)
●ライブ情報
“Luce Twinkle Wink☆ FIRST LIVE TOUR 2018”
2018年1月14日(日) 大阪・OSAKA MUSE
2018年1月20日(土) 神奈川・CLUB CITTA’
●配信情報
レギュラーラジオ番組
超!A&G+「A&G ARTIST ZONE THE CATCH」
毎週火曜日18:00〜19:00(動画付き生放送)
パーソナリティー:宇佐美幸乃、錦織めぐみ
番組ブログはこちら
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