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2017.07.11

横浜という“港”で、あらたな一面も発揮したステージに! “TrySail Live 2017 Harbor × Arena in YOKOHAMA”レポート

横浜という“港”で、あらたな一面も発揮したステージに! “TrySail Live 2017 Harbor × Arena in YOKOHAMA”レポート

7月9日、横浜アリーナにて“LAWSON presents TrySail Live 2017 Harbor × Arena”が開催。麻倉もも、雨宮 天、夏川椎菜の3人による新世代トライアングルガールズユニット・TrySailにとって初となる単独でのアリーナ公演ではあったが、持ち前の歌声とダンスパフォーマンスのクオリティの高さを発揮して、10,000人もの観客を熱狂させていた。

10,000人が熱狂!TrySail初の単独アリーナ公演が開幕!

開演前、スクリーンにはテーマパークのような画像が映し出され、影ナレもどこかそのキャストのような語り口で空気を作る。そこに汽笛とともに近づいてきたTrySailという名の船が横浜アリーナに“寄港”し、ライブはスタート。序盤はキュートさやみずみずしさの強い楽曲が並び、「Sail Out」では頭サビ明けに3人が「セイルアウトー!」とシャウトしてライブの幕開けを改めて宣言した。また、このブロックでのダンスは楽曲のテイストにそれぞれ馴染むような柔らかめなものでありつつ、3人揃えるポイントではピタリと揃わせており、フォーメーションチェンジもスムーズ。なかでも、スペース狭めのステージ階段上でもそれをまごつかずに美しく見せるのは、素晴らしい点だった。

これらの楽曲を笑顔とともにパフォーマンスしていく一方で、凛とした楽曲や激しい楽曲ではその世界に入り込み、キリッとした表情と曲に応じた感情を思い切り乗せた身振り手振りとともに歌唱していく。それが特に顕著だったのが、ライブ中盤を思いきり盛り上げてくれた「High Free Spirits」。全身を激しく使って想いの爆発を表現しつつ、歌声にも強さが表れる。よりいっそう力が込められるサビ終盤のソロ部も、3人とも突き抜けるような強さを持って歌い上げていく。そこからは、ボーカル面での彼女たちの成長もはっきりと感じ取ることができた。

加えて、この日は各メンバーが1曲ずつソロ曲も歌唱。いずれもライブという形では初披露となる楽曲だ。まずトップバッターを飾った麻倉は、センターステージに登場して「トクベツいちばん!!」を披露。楽曲の持つテイストとも相性のいい天性のキュートさをもって、ピンク一色に染まった横浜アリーナへとパフォーマンスを展開していく。しかも正面はもちろん上手・下手にもそれを向けるなど、アピールもバッチリだ。続く夏川はソロデビュー曲「グレープフルーツムーン」を歌唱。タイトルにも歌詞にも実によく似合う甘くてちょっぴり苦く切ない歌声を、彼女はイエローの海へと染み込ませていく。派手なボディアクションがなかったのも、そのムードを高めるためには効果的な見せ方だったように思う。そして雨宮が歌ったのは、リリース直前の新曲「irodori」。攻め系だったこれまでの表題からすると一風変わったジャジーなこの曲は、その佇まいやボーカルの抜き方などからも艶っぽさが際立つ。押すだけでない表現力を身につけた彼女の歌声を受け、客席は彼女のカラーである青と、この曲のイメージである赤との2色に染まっていた。

そして、TrySailのライブ恒例・朗読劇ももちろん敢行。「1912 × 豪華客船」と題された今回の朗読劇は、従来よく見られたコメディとは一線を画す、シリアスなミステリーモノ。それぞれの役どころも、麻倉が大人の令嬢、雨宮が老婆、夏川が少年と、それぞれが普段演じる機会の少ないバリエーションのものだったが、3人とも締まった芝居できっちり演じきってくれた。

ライブも終盤に突入すると、3人はクライマックスを迎えんと再びアッパーなナンバーで会場をアツく盛り上げていく。最新シングル曲「adrenaline!!」など、コール部の多い曲では観客はより大きな声を張り上げ、自身はもちろんステージ上の3人をもさらに高ぶらせる。それを受けての、デビュー曲「Youthful Dreamer」などの鉄板曲で3人はさらに熱のこもったステージングを展開。最高のステージを見せ、ステージを降りていった。

その後、ほどなく上がったアンコールの声に呼ばれ、TrySailはステージに再登場。「広い会場で不安もあったけど、みんながすぐそばにいる感じがして安心できました!(麻倉)」「今日すごく思ったんですけど……TrySailって、こんなにたくさん味方がいたんですね!(雨宮)」「この場所に立てているのが奇跡だと思うし、TrySaliを好きな人だけで横浜アリーナを埋め尽くせるのは幸せです!(夏川)」とひと言ずつメッセージを届けると、最後にもう一曲披露。再びの大歓声に包まれたところで、ライブは無事幕を下ろしたのだった。

これまで開催してきたライブよりも、遥かに大きな規模のステージを見事に成功させたTrySail。しかし7月末には、神戸ワールド記念ホールにてこのライブの関西編の2Days公演が控えている。横浜アリーナでの経験を活かして、神戸ではどれほど充実したステージを見せてくれるのだろうか。そこでの成長した姿と、さらにその先に待つであろう今後の飛躍に期待したい。

 

Text by 須永兼次
photo by Hannah Eto(SHERPA+) , HAJIME

“LAWSON presents TrySail Live 2017 Harbor × Arena”
2017.07.09@横浜アリーナ


●ライブ情報
“LAWSON presents TrySail Live 2017 Harbor × Arena in KOBE First Day”
7月29日(土)OPEN 16:30/START 17:30
会場:神戸ワールド記念ホール

“LAWSON presents TrySail Live 2017 Harbor × Arena in KOBE Second Day”
7月30日(日)OPEN 15:00/START 16:00
会場:神戸ワールド記念ホール

お問い合せ:ソーゴー大阪 06-6344-3326(平日11:00~19:00)

●リリース情報
TrySailセカンドフルアルバム
『TAILWIND』
8月23日発売

【初回生産限定盤(CD+BD)】
品番:VVCL-1083~1084
価格:¥4,500+税

【初回生産限定盤(CD+DVD)】
品番:VVCL-1085~1086
価格:¥3,800+税

【通常盤(CD)】
品番:VVCL-1087
価格:¥3,000+税

<CD>
「High Free Spirits」、「僕らのシンフォニー」、「センパイ。」、「BraveSail」、「オリジナル。」、「Chip log」、「adrenaline!!!」、「かかわり」、新曲としてタイトル曲「TAILWIND」を含む4曲を収録した、全12曲入り

<BD/DVD>
・アルバムタイトル曲「TAILWIND」ミュージックビデオ
・メイキング映像

<初回盤特典>
・フォトブックレット封入(Blu-ray・DVDで内容が一部異なります。)
・三方背ケース仕様

※CD収録内容は、初回生産限定盤(CD+BD)・初回生産限定盤(CD+DVD)・通常盤、全て同じとなります。
※映像収録内容は、初回生産限定盤のBD・DVD共に同じとなります。

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