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INTERVIEW

2017.05.03

アガる・弾ける楽曲満載! 『J-アニソン神曲祭り-スパーク-』リリース記念 DJ和インタビュー!

アガる・弾ける楽曲満載! 『J-アニソン神曲祭り-スパーク-』リリース記念 DJ和インタビュー!

2012年に第1弾が登場したアニソンミックスCD“J-アニソン神曲祭り”シリーズも、早くも見事5周年を迎える。その第7弾として5月3日にリリースされるのが、『J-アニソン神曲祭り-スパーク-』。その“スパーク”の名に偽りのない、アガる楽曲のみ・全41曲で構成された鉄板の1枚が誕生する。そこで今回は、本作の選曲とミックスを手掛けたDJ和へのインタビューを敢行。選曲へのこだわりはもちろん、“DJならでは”のこだわりが随所に垣間見える、アツい言葉が次々と飛び出してきた。

――今回が、シリーズ第7弾のリリースとなります。

DJ和 本当におかげさまで、すごくいい意味で習慣みたいに定期的に出させていただいており、アニソンって毎クールとてつもない曲数が出るので、これを出し続けること自体に意味があるんだと思っています。

――多いときだと新番50本以上のときもありますし。

DJ和 そうすると、それだけで考えてもOP/EDで100曲ですよね。そこに挿入歌やキャラソン、舞台のある作品やスマホゲーム限定の曲とかがあって……ちょっと恐ろしいですよね(笑)。だから僕らが今生きてる時代って楽しむ部分がいっぱいある、本当に楽しい時代だと思うんです。でもだからこそ、チョイスしていくことの難しさも感じますね。

――聴くだけでなく、実際のプレイへの反応も選曲には反映されているのでしょうか?

DJ和 はい。今回のは特に、今まででいちばん“現場仕様”なんです。クラブ・ライブを通じた“現場アンセム”というか。ただ、アーティストさんがライブで歌う曲とクラブでDJがかける曲とは、似ているようで違います。ライブだと自分のスペースがある程度決まっていて「聴きに行く」みたいな感じですけど、クラブはどの場所にいてもいいので、もっと流動性があったり、ライブ会場では100%NGな「この曲で肩組んでラインダンスしてはしゃぐ」みたいなこともできるんです。そんなクラブでの、お客さんが楽しむ姿を想像しながら作っていきました。

――その点も含めて“現場仕様”なんですね。

DJ和 そうですね。今までは割と「現場に行かない人でも知ってるような感じ」だったんですけど、今回はどちらかと言うと現場で聴いて「アニメは知らないけど、この曲高まる!」みたいな曲が多いんですよ。だから、10代後半から30代前半ぐらいがアニソンライブやクラブにいる中心の層だと考えて、その人たちにとってのクラブやライブでのアンセムが中心になるよう、2000年代の後半から最近の曲の中から選びました。

――そういった曲は、先日のAnimeJapan2017のようなフリースペースでも反応はよさそうですね。

DJ和 そうなんですよ。しかも1コーラスでどんどんやってると「おぉ、どんどん変わってくぞ?」「あれ、じゃあ次何来るんだろう?」ってどんどん楽しみになってくれて。それがDJの魅力だよなぁと思います。ああいうところに出展すると「あ、アニソンでDJやる人いるんですね!」って未だに言ってくれる方もいるんですよ。僕もあそこでは「こういうことをクラブでやってるんだよ!」って伝えるデモンストレーションのような気持ちでやっているので、こういう場をきっかけに「クラブとかDJイベント行ってみようかな?」って思ってくれたらすごくうれしいですね。

――そこにも『J-アニソン神曲祭り-スパーク-』の看板を出されていましたが、ジャケットのコンセプトも和さんが出されたんですか?

DJ和 これはチームで考えました。ライブや現場の盛り上がりみたいなものをポップで明るい絵にできたらいいなと思って、最終的にはこのCDをお祭り気分で楽しむ野外フェスととらえて、その入口みたいな雰囲気にしよう……というイメージで、今回もいとうのいぢさんにお願いしました。だからペンライトとかリストバンドという記号も、絵の中に織り込まれているんです。

――そんなコンセプトで選曲された本作、最初に決められたのはどの部分でしたか?

DJ和 僕はいつも最後の曲を、「これしかないな」と早めに決めるんです。というのもアニソンの場合はクラブ・ミュージックと違ってイントロのインパクトが本当にすごいので、どの曲を頭においてもインパクトがあるんですよ。むしろ「どういう流れで最後に行くんだ?」みたいなところが、いちばん難しいんですよね。

――ということは今回は、「LOVE.EXE -momo-i quality version-」から?

DJ和 そこから決めました。毎回作品ごとにラストの曲は「最後は揺るぎない伝説級の、フィナーレを迎えられる曲」にしているんですけど、今回はこのコンセプトだからこそ「アニソンや周辺文化の盛り上がりのなかでレジェンドと言えば?」という考えに至れたんですよ。その結果「桃井はるこさんしかいないな」となり、最終的にここに持っていくにはどうするか……という流れを、試行錯誤して決めていきました。

――だからこそ、ラストだけじゃなくて冒頭にもゲーソンも並んでいて。

DJ和 そこ、ツッコまれるんですよね(笑)。実は今までにも1~2曲入れたことはあるんですが、こんなに目立ったのは初めてで。これを「アニソン」と断言しちゃうのも事実ではないので難しいところなんですけど……でも一旦タイトルを別にして考えると、今回の収録曲ってどれも現場で同じようにかかるんですよ。逆に現場ってそういう壁をまったく意識していなくて、単純に「自分たちが好き」とか「ここからこの曲に繋ぐのがいいんだ!」とかシンプルに考えているので、「今回のコンセプトだったら、ゲームソングも入れられるんじゃないかな?」と思って、その現場の雰囲気をできる限りそのままCDに持ってきました。だから作りながら、自分でも「ツッコまれるだろうな」とは思っていたんですよ(笑)。でも「今までの『神曲祭り』とちょっと違って、攻めてるね」みたいなところまで行けたらいいなと思って、結構冒険しましたね。

――今回は、そういったアニソンの周辺にあるものに目を向けさせてくれる1枚になっていると思います。

DJ和 アニメって、もちろんオリジナルもありますけど、ゲームやマンガやラノベが原作だったり、周辺にアニソンもあったりと派生するものがすごくいろいろあるじゃないですか? そんなジャンルってなかなかないし、ヘタしたら人生これだけでも十分楽しめる量ですよね。それって本当にすごいなと思うんですけど、逆にこういうCDを作ると「まだこれ聴いたことなかった」みたいな曲がある人も、少なからずいるとは思うんです。そういう人たちがこういうミックスCDから入って、曲やアーティストさんやアニメに興味を持って「観てみようかな」と思ってくれたら、僕は本当にうれしいですね。

――そういうカタログ的な要素もあると思いますし……そう、ラスト3曲もアニメじゃないんですよね。

DJ和 すごいですよね、今回(笑)。「You & Me feat.motsu from m.o.v.e」はアニメ主題歌じゃないですけど、ヘタするとアニメのシングルより盛り上がるレベルのものすごいアンセムですし。

――それがSCREEN modeと並んでいるのは、曲自体の並びに加えて“太田雅友さんプロデュース繋がり”と言うのもありますか?

DJ和 そうですね。曲の時代はちょっと離れてるんですけど、DJ的にはこういう繋ぎをすることに意味があるなと思って。なので僕はミックスCDは「うんうん」っていう納得の流れと「来た来た!」っていう高まる流れ、それと「マジ!?」っていう突然の驚きみたいなものを連続させて作っているんですよ。それも“新しい世界に触れられる”という意味では、ちょっとジャケットのイメージと結びつくかもしれませんね。

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