TVアニメ『リトルウィッチアカデミア』OPテーマ「Shiny Ray」でメジャー・デビュー!YURiKAインタビュー

2013年に『アニメミライ2013』作品の一つと制作された後、クラウドファンディングで出資を集めて2015年には続編となる劇場版を公開。そして、2017年1月からは、TVシリーズが放送開始された『リトルウィッチアカデミア』。劇場版で大原ゆい子をメジャー・デビューさせたのに続き、今回もオーディションで新星を抜擢。伸びやかで深みのある声を持つ正統派アニソンシンガー、YURiKAがここに誕生した。

――まず、『リトルウィッチ』の主題歌でデビューすることはいつ知ったのか、というところから教えてもらえますか?

YURiKA オーディションで合格したとき、「これでデビューします」って『(リトルウィッチアカデミア )魔法仕掛け(のパレード)』のDVDを渡されました。『リトル』のことはそのときに初めて知って。具体的にこの作品でアニソンが歌えるんだってわかったのと、魔女になりたくて頑張るアッコの姿がアニソン歌手になりたかった私と似てる気がしたのとですごく実感がわきました。

――そのあと、生活が一変したんじゃないですか?

YURiKA 7月末に合格して、練習が始まったのは8月の頭だったんですけど、世界が急に変わり過ぎて。それまでバイトしていたスーパーも辞めました。

――お店側も驚いたでしょうね。

YURiKA 急だったし、しかも合格ってことが言えないんですよ。ただ、スーパーのおばちゃんたちは私の活動を応援してくれてたので、「(活動が)いい感じなんだね」みたいになんとなく察してくれていました。

――デビューに向けてのレコーディングでは、どんなところが大変でしたか?

YURiKA メロディをいただいたときはまだ仮の歌詞で、それで練習を始めたんですけど、レコーディング前日までの間にも歌詞が何度か変わったんですね。そういうことへの対応が正直未熟なのでそこが大変でした。それからレコーディングでも、「優しく歌ってみて」と言われたのでそう歌ってみるんですけど、正しく歌えているのか、そういう対応力も不安でした。あとは、全体的にテンションが高くて元気な曲なので、気持ちの維持みたいなのが難しかったです。

――自分でよくできたと思うのは?

YURiKA よくできたかどうかはわからないですけどサビが好きでした。Aメロ、Bメロ、サビ、Cメロ、Dメロ、サビという感じなので、同じメロディがサビしかないんです。だから愛着が生まれたんですけど、特に“空に叫ぶの!”がすごく好きで。魔女のアッコが空を飛んでいるイメージで歌っていました。曲もジェットコースターみたいですし。でも実は、最初1番だったのに“焼きついたように色づいた風景は”と入れ替わってしまったんですよ。「あ、2番に行っちゃった」って思いました(笑)。あとは最後の締めの部分、“光見つめて歩いてく”はなんとなく自分とリンクして、好きなフレーズですね。

――では、「歌ってみた」してもらうときのポイントを教えるとしたら?

YURiKA “魔法掛けて踊りだす”では、時計の秒針がチッチッチッてなるみたいに、サビに向かって徐々に上がっていく感じが好きなんですね。だから、この流れを聴いてほしいし歌ってほしいです。

――歌詞はどんな気持ちでとらえましたか?

YURiKA オーディションを何回も受けてきて最後で落っこちるというのを繰り返してきて、今やっとスタート地点に立てたという私なので、勝手にアッコに共感していました。“ただ追いかけてたあの日が幻でも”も、「あの日、こんな悔しいことがあったな」ではなくて、「今ここにいるから頑張ろう」ってあの日を思うような、前向きでひたむきに進む自分を思いながら歌いました。

――すでに『リトル』のイベントでも歌いましたね。お客さんの前で歌ってみて気づいたことはありますか?

YURiKA この曲、難しいな、って思いました(笑)。

――レコーディングでは思わなかったんですか?(笑)。

YURiKA いや、思ったんですけど、やっぱり、という感じで。でも、人前に立つのが好きなので、緊張せずにのびのびと歌えて楽しかったです。あと、アニメのイベントに実際行っていた身なので、「いやー、見てた側だったのに」って感動しました。

――憧れのアニソンをレコーディングしてみて、どんな気持ちですか?

YURiKA 私って今までは、ビブラートをがんがん使う歌い方だったんですけど、今回は“空に響け”でしか使っていないんです。やっぱり、自分100%ではなくてアニメの中に入らないといけないので。でもそれは苦ではなくて、自分が作品に寄り添っていく感じが楽しかったです。そういうところに魅力を感じてアニソンシンガーを目指していたので。

――今までも、歌うときにいちばんイメージしていたのは作品のことだったんですか?

YURiKA 自分とアニメと混ぜ合わせて歌うのがアニソンシンガーだと思っていて、その曲を作った人がどういうイメージで作ったのか、自分なりに解釈して表現するのが好きなんです。ちっちゃいライブハウスですけど、自分がアニソンカバーを歌うときは(主題歌になっている作品を)全話観るくらいにアニソンシンガーというものにこだわっていました。むしろ自分を100%にするならアニソンを歌う意味がないと思うので。うまく混ぜ合わせるのが楽しいですね。

――デビューに即して、レコーディングやイベント、ジャケットやMVの撮影など、いろいろな経験をしましたが、どれがいちばん新鮮でしたか?

YURiKA MV撮影でした。自主製作でCDも作っていて、レベルが全然違うんですけど写真を撮られることは大好きだったんです。でもMVはいちばん難しかったです。「自由に(動いて)」って言われることが多かったんですけど、ライブじゃないからあおるのも違うし。アッパーな曲なので立ち止まっていたら変だし。

―――完成したMVを見た感想は?

YURiKA 楽しそうでした(笑)。あと、最後の夕陽のカットは海辺で撮ったんですけど、数十分だけめっちゃきれいに晴れてくれたんですよ。私、すっごい晴れ女なんです。そこが見どころですね。崖の上に立つとかも楽しかったです。

――TVアニメ版の『リトルウィッチアカデミア』を観た感想は?

YURiKA すごく動きがきれいですよね。でも、(自分が)オタクで良かったと思いました。ホントに好きだから価値が分かるじゃないですか。「あのTRIGGERさん!」って。『キルラキル』とかめっちゃ大好きでした!1話のアッコ・ロッテ・スーシィの出会いのシーンも、『魔法仕掛け』や無印(=アニメミライ版)からのファンの気持ちを残しつつ、私みたいに新しく入る人にも楽しめると思いました。私、保育の短大を卒業して、幼稚園教諭と保育士の資格を持っているんですけど、ぜひ子どもに観てほしいと思いましたね。色もカラフルだし、どこか懐かしさも感じるし。小さい頃は『おジャ魔女どれみ』が大好きだったんですけど、それを観ていたときのドキドキがあると思います。アニメって子どものためにあるものだと思っているので、毎週30分があっという間で、「来週がまた楽しみだな」って思える、きらきらした魔法みたいところが大好きです。日曜日の24時放映ですしね。あ、Netflixは月曜日ですけど。その、日曜日って憂鬱じゃないですか。『リトル』を見てちょっとワクワクした気持ちになって、「次の日から頑張ろう」ってなれると思います。そんな作品で自分の歌がかかることに感動ですね。

――せっかくなのでカップリングの2曲についても教えてもらえますか?

YURiKA 2曲目はゴリゴリのロックで、作・編曲が齋藤真也さんなんです。私、ライブとかで中川翔子さんの「空色デイズ」をめちゃくちゃカバーしてたんですよ。だから、音源が届いたのが仮歌を録る前日で、「歌詞がまだなのでラララで録るよ」って言われてたんですけど、すんなり覚えられました。齊藤さんのいろんな曲が体に入っているので。歌詞の上園彩結音さんも大好きで。私、オーディションや大会で主題歌を歌うぐらいに『薄桜鬼』が大好きだったんですよ。最初の頃、ディレクターさんに好きな作家さんを聞かれて、バーッてたくさん書いたんですけどまさか実現するとは。こんな好きなものしかないCDで。「いいのかこんな幸せで」みたいな気持ちですね。3曲目はロックバラードみたいな壮大な曲なんですが、歌詞の“憧れが現実と重なり合う度に 君が背中を押してくれた言葉は”を読んだときに泣きました。過去のことが走馬灯のように浮かんできて。憧れだった世界が一気に現実へと変わったんですよ。だってその、『リスアニ!』とかも大好きで、“リスアニ!LIVE”で武道館にも観に行っていたんですよ。「リスアニ!TV」も土曜日の楽しみで。だからこの(インタビューの)時間も夢のようです。

――ありがとうございます(笑)。光栄です。

YURiKA 本当に「信じる心は、あなたの魔法よ。」っていう『リトル』の言葉と同じで、好きでまっすぐ信じてきたんですよね。だから、カップリングには責任感を感じていますね。「Shiny Ray」と違って自分100%で歌いましたし、これから歌っていく私の曲なんだ、(この曲で)頑張るんだ、という責任みたいなものを感じました。

――カップリングはYURiKAさんのために書かれたわけですしね。

YURiKA そうなんですよ。どちらの歌詞をもらう前にも、私の情報をください、と言われて。私への応援歌というわけではないですけど、今の気持ちを書いてくださいました。

――3曲入ってどんな一枚になったと思いますか?

YURiKA 私の「好き」がいっぱいつまっています。それと、これからTVが始まる『リトル』と、これから始まる私の希望がつまった1枚でもあります。なんとなく、朝に聴いてほしいですね。

――ここまでもアニソン好き、アニメ好きなのが伝わってきましたが、最初に好きになったきっかけはなんだったんですか?

YURiKA 小学校6年生のとき、テレビを見ていたら『創聖のアクエリオン』のCMが流れたんです。CMなんてなんとなく見ているものだと思うんですけど、その瞬間、衝撃を受けたんです。まず「“一万年と二千年前”っていつ?」って思ったし、音楽もキャッチーだし。「え、何、何、何?」ってなりました。で、『アクエリオン』を観て「そういうことか」と思ったんですよね。全話十何時間を4分にまとめるってすごいことですよね。ドラマの主題歌と違ってアニソンって独特だと思うし、そこにすごく魅力を感じて「アニソン」を歌いたいと思うようになりました。

――それまでも歌手にはなりたいと思っていたんですか?

YURiKA 幼稚園の卒園文集に「歌手になる」って書いていました。でも、なぜ書いたのか分からなくて。ただ歌うのは好きでした。歌うのが恥ずかしくて、誰もいない車の中で歌っていた時期もあったんですけど、ずっと好きでした。でも、田舎者なので家にパソコンもないし携帯も持ってないし、どうやったらなれるのかがわからなくて。アニソン限定ってなかなか難しいじゃないですか。わからないまま中学が終わって、高校生のときに友達から「全日本アニソングランプリ」のことを教えてもらいました。

――アニメも好きだったんですか?

YURiKA 中学生の時に中二病にかかりまして。

――中学生だから大丈夫ですよ。

YURiKA ですか?(笑)。その頃、深夜帯のアニメを観るようになって、『黒執事』とかああいう世界観に憧れを持ちました。

――高校生のときからオーディションに応募し始めたんですか?

YURiKA はい。「全日本アニソングランプリ」はいいところまで行ったんですけど落ちたので悔しくて。それからは、「アニソン限定のオーディションだからダメなんだ」と思って、オールジャンルのオーディションを受けるようにしました。「歌唱王」とか「のど自慢」とかカラオケ採点の番組とか。でも、どこでもアニソンを歌っていたらちょっとずつ応援してくれる人が増えてきて、今回のオーディションもファンの方に教えてもらったんです。それに、一般の人も出るようなところでアニソン歌うことで、「ホントに好きなんだな」ってわかってもらえるので。堂々と「好きです」って歌うのが自分には合っていると思ったし、その延長でここにいられると思います。

――今後の目標について教えてください。どんなアニソンシンガーになりたいですか?

YURiKA 今回、『リトル』の力を借りて歌わせていただくんですけど、いつかは「YURiKAが歌っているからこの作品を見よう」って作品を引っ張れる、自分が入り口になれるようなアニソンシンガーになりたいです。自分にとって『創聖のアクエリオン』がそうだったので、今も昔もそう思ってます。

――ここで歌いたい、っていう場所は……。

YURiKA さいたまスーパーアリーナです!(埼玉県)蓮田(市)出身なので。

――地元ですからね。でも、いきなり大きいところを目指しますね。

YURiKA そうですよね、そうですよね……。でも、“アニサマ”にもよく行っていたので。埼玉県ってホントに何もないんですけど、「夏は“アニサマ”があるんだ」って気づいたんですよ。なので、まずはアニサマに出たいです。あと、蓮田にはハストピアっていうホールがあって、そこでやりたいですね。それから蓮田駅の発車ベルがいつか自分の歌になったらいいですね。20年後ぐらいに蓮田駅を降りたらYURiKAの曲が流れる、みたいな。

――遠い遠い(笑)。でも、蓮田駅に降りる理由になりますね。地元発展のためにも。

YURiKA マネージャーさんと市役所に行って、市長さんにも挨拶してきたんですよ。「のど自慢」の埼玉県大会に出たときに「蓮田市から来ました」って言ったこともあって、蓮田市が応援してくれてます。蓮田の星になりたいですね。

Interview&Text By 清水耕司(セブンデイズウォー)


●リリース情報
TVアニメ『リトルウィッチアカデミア』OPテーマ
「Shiny Ray」/YURiKA
2月22日発売

【アニメ盤(CD+DVD)】
161225-c003
品番:THCS-60131
価格:¥1,600+税
<特典内容>
DVD(ノンクレジットオープニング収録)
オープニングムービー絵コンテブックレット
<仕様>
アニメ描き下ろしジャケット/ジュエルケース

【アーティスト盤(CD+DVD)】
161225-c004

品番:THCS-60132
価格:¥1,600+税
<特典内容>
DVD(「Shiny Ray」ミュージックビデオ収録)
フォトブック
<仕様>
アーティスト撮り下ろしジャケット/ジュエルケース

【通常盤(CD)】
161225-c005

品番:THCS-60133
価格:¥1,200+税
<仕様>
アーティスト撮り下ろしジャケット

<CD>
1.「Shiny Ray」
2.「AKATSUKI DEPARTURE」
3.「My Destination」
4.「Shiny Ray」(Instrumental)
5.「AKATSUKI DEPARTURE」(Instrumental)
6.「My Destination」(Instrumental)

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