INTERVIEW
2017.01.27
――アニメソングの業界で繋がっているお二人ですが、生田さんはアニメソングというものに今までどんな関わりを持っていましたか?
生田 小さい頃に『GS美神 極楽大作戦!!』と『らんま1/2』を見ていて、がっつりしたアニソンとの出会いはそこでしたね。妹がいるんですけど、TSUTAYAでビデオを借りてきて二人で一週間毎日見るっていうのをずっと繰り返してました。僕は音楽に対する興味が芽生えたのが中学生からで、それまで聴いていた音楽は流れていってしまってたんですよ。でもアニソンだけは耳に残ってたんですよね。そこから小学校に上がって『名探偵コナン』が好きになって、最初に出た主題歌のベストアルバムを買ってアニソンと音楽に目覚めました。ポップスやバンドとして聴けるし、アニメの曲としても認知されているというものに始めて出会ったんですよ。その後中学に入って音楽に興味が出始めて、昔アニソンとして聴いていたB’zやZARDとか、『コナン』以外にも『らんま』や『ガンダム』で知った方たちの曲を漁って聴きまくったんです。僕は中3くらいからギターを始めたんですけど、ギターをやりつつ「バンドの曲も好きだけど、アニソンも捨てがたい」と思って、アニソンを聴きながら即興でパワーコードでガーッて弾くみたいな遊びをずっとしてたんですよ。なのでずっとアニソンは聴いてましたね。
――基本の所にアニソンがあって、そこから派生して色々な音楽を聴くようになったんですね。
生田 その時はすごく幅広く聴いてましたね。その後徐々に徐々に狭まっていって、「このバンドとこのバンドと、このアニソンのこのCDが良いよ!」みたいになりました。その頃、『ガンダム』の主題歌を1stからまとめたベストアルバムが3枚出てたんですよ。当時お小遣いが1500円だったのを2ヶ月分貯めて、やっと1枚買えるみたいな感じでしたね(笑)。
――『GUNDAM-SINGLES HISTORY-』ですかね。結構ゴツいアルバムでしたよね。
あつき 本気のやつじゃん!(笑)。
生田 始めて買ったCDが『ガンダムSEED』の主題歌だった、T.M.Revolutionの「INVOKE-インヴォーク-」でしたからね。
――お話を聞いていると、意外とオタクな少年時代だったんですね。
生田 当時は結構がっつりオタクだったんですよ。……友達いなかったんで(笑)。
一同 (笑)。
――あつきさんは子供の頃はどんなアニメがお好きでしたか?
あつき まず僕も『らんま1/2』がめちゃくちゃ好きです!
生田 おおー!
あつき 今本当に、同じ『らんま』世代で良かったなと思ってます。めちゃくちゃ好きでしたねえ。それこそレンタルビデオ屋で全巻借りて見てましたね。全然関係ないですけど、僕はシャンプーが好きでした(笑)。
生田 わかる!(笑)。あれはねえ、シャンプーかうっちゃんですよね。
あつき ああー!うっちゃんも良いよね!
生田 分かれるんですよねー、そこで!
あつき うっちゃんはたまにね、女の子の方の制服を着てくるんですよ。
生田 ああーヤバイ、あれはヤバイですよ!(笑)。お好み焼き屋さんをやってる時の服ももちろん良いんですけど、制服の時のうっちゃんがめっちゃ可愛いんです!
あつき たまに出てくるのが良いんだよねえ。「うっちゃんが女の子の制服を着る」というのがフィーチャーされた回があって、その回を終えた後は意外とローテーションで「学ランの時もあれば女の子の制服の時もある」みたいな感じになってましたね。あれは良かったですねえ。
――あかねや女らんまではなく、シャンプーとうっちゃんなんですね(笑)。
生田 あかねは今となっては王道感のあるツンデレですよね。
あつき 下手したら元祖かもしれないね。……なんの話をしてたんだっけ(笑)。
――お互いに共通するアニメの体験があればと思ったんですが……。
あつき たぶん本当に世代が一緒なんですよ。『コナン』を見始めた時期も、あんまり見なくなった時期も全く一緒だと思います(笑)。
生田 僕は小学校を卒業して、中学で部活を始めたこともあって1回アニメをあんまり見れなくなったんですよ。アニソンは聴いてたんですけど。
あつき OPでコナンがパラパラやってる時期くらいから見なくなったかなあ。
生田 僕もあの辺!(笑)。ちょうどそれが小6くらいの時ですね。
――『ガンダム』はあつきさんはご覧になっていましたか?
あつき それがねえ。本当に申し訳ないんですけど僕、ロボットアニメを全然見てないんです。だから『ガンダム』は通ってないんですよ。可愛い女の子が出てこないとどうにも(笑)。
――生田さんはシリーズ全体がお好きなんですか?
生田 初期の作品は小さい頃にめっちゃ見たはずなんですけど、記憶が抜けてるんですよ。最初に見たのが保育園の時に見た『SDガンダム』の15分くらいの短編アニメで、そこからハマって武者頑駄無とか騎士ガンダムのビデオを借りて見てたんです。その流れで同じシリーズものだと思って1stを見たんですよ。それでガンダムがどーんと寝てるのを見て、「え、知ってるのと違うじゃん」って思いました(笑)。
あつき SDのガンダムって、もしかして『BB戦士』?
生田 そうそう!プラモとかがあったあれです。全然ストーリーも覚えてないんですけど、それがすごく好きで見てた記憶があります。
――あつきさんが好きな「可愛い女の子が出てくるアニメ」だと、生田さんから最近のオススメはありますか?
生田 最近の中で可愛い子か……『ニセコイ』ですかね。
あつき ああー、なるほど。
――因みに誰がお好きなんですか?
生田 最初は苦手だったんですけど、千棘ちゃんですね。見た目だけで「可愛いじゃん」と思って見始めたら、所謂ツンデレではなく言葉では表現しきれない「デレ」をするんですよ。わかります?
あつき なんとなくわかるよ。ジャンルでは言い表せない「そいつはそいつだ」って感じ。
――「ツンデレじゃない」と言い切れる所に本気を感じますね。
生田 「これってツンデレだな」とか、大体何かにジャンル分けできるじゃないですか。ただ千棘は、ツンデレに入れることは可能かもしれないんですが……!
あつき ガチだもん、もう(笑)。
生田 「主人公と嘘で付き合う」っていうお話なんですけど、ストーリーが進んでいくごとにどんどん意識し始めちゃって、最初ツンツンしてたのがデレの割合がすごく増えていくんです。ツンも最初は本当のツンだったのが、実は子供の頃に誓いを交わし合った幼なじみなんじゃないかということになって、それを意識し出してからどんどんキャラが変わってくるんですよ。そこがすごく良いんです。こういう作品って女の子が最初のキャラを貫くことが多いですけど、千棘は成長して変わっていくんですよね。ふたりがちゃんと進んで行ってる感じがあって、それがすごく好きなんですよ!
――こんなに『ニセコイ』について熱弁する人に初めてお会いしました(笑)。
あつき 僕も昔はツンデレ大好きだったんですけど、実は最近ちょっと苦手になってきちゃってたんですよ。ツンデレの子がヒロインのアニメって、進展するまでが長いじゃないですか。だから僕が言いたいのは一言ですよ。「早く付き合えよお前ら!」(笑)。
一同 (笑)。
あつき だから最近は、意外性のある女の子の方が好きになってきました。パターンとして読めないというか、「今までこういうタイプの子いなかったな」みたいな。『おしえて!ギャル子ちゃん』とかは「珍しいタイプのヒロイン出てきたな」と思いましたね。見た目はギャルで口調もチャラい感じなんですけど、中身は純情なんですよ。しかも結構家庭的な面を持っているという。最近自分はそういうギャップ系にやられてしまいますね。
生田 確かにギャルの見た目って、メインのキャラクターであんまり使われないですよね。受け入れられる幅がちょっと狭いイメージがありますし。
あつき しかもギャル系って、オタクが割と毛嫌いしてるタイプじゃないですか。でもそこを敢えてギャップとして使ってきたかと思いましたね。
生田 ってなると、3次元でも見る目が変わってくる。
あつき 「この子も実は純情で家庭的なんじゃないか」と(笑)。
生田 妄想が膨らむ(笑)。
あつき この世は妄想ですよ、本当に(笑)。
――他に「こういう子を好きになりがち」という傾向はありますか?
あつき 僕は昔ツンデレを見過ぎたのか、素直な女の子が好きです。あのー、たぶん僕ロリコンなんだと思うんですけど……。
一同 (笑)。
あつき 僕が知っているロリなキャラクターって、意外とツンデレが多いんですよ。そうじゃなくて例えば、「大人びてる小さい女の子」って結構ギャップありません?
生田 「見た目は子供、頭脳は大人」ね。
あつき 『コナン』に戻ってきた!ちゃうわ(笑)。そんなに最近でもないですけど、『To LOVEる』の妹の美柑とかがそういう感じですね。
――確かに美柑は「母性的な妹」というギャップがありますね。
あつき 俗に言う「バブみを感じる」というやつですね。「バブみを感じる幼い子」というものが、今後需要が出てくるのではないかと思います(笑)。
生田 『機動戦艦ナデシコ』のホシノルリとかは?大人びたロリというか。
あつき あれはどちらかというとクールキャラって感じですね。クールになってくるとまたちょっと違うんですよ。
生田 もっとしっかりさんみたいな?
あつき そうそう、もうちょっと人間味があった方が好き。
――結構細かく好き嫌いがあるんですね(笑)。
あつき 結構ワガママで、俺。
一同 (笑)。
生田 僕はロリはないからなあ。
あつき えっ、本当に!?
生田 普通にキャラクターとして可愛いとは思うけど、そういう可愛いではないというか……。
あつき ああマスコット的な感じね。……こっちだっていやらしい目で見てる訳じゃないよ!心外だなあ!!(笑)。
――生田さんは好みのタイプのキャラはいるんですか?
生田 僕はこういうタイプが好きというよりは、作品ごとに「この子好きだな」って人間性含めて好きになることが多いです。昔『エヴァンゲリオン』を見た時に、見た目だとアスカが好きな感じだったんですよ。でも話が進んで、新しい綾波が出てくる所で「綾波ーー!!」ってなって(笑)。そこで綾波を好きになり、でも2周目を見たらミサトさんが好きになったんですよ。中学2年の時に初めて見て、そこから数年間は「ミサトさんが好き!」って言い続けてました。
――どういう変遷を経てミサトさんに辿り着いたんですか?
生田 見た目の第一印象ではアスカが好きなんですよ。「学校でこんな子いたら絶対惚れるやろ」と思っていて、対して綾波は冷たい子っていうイメージだったんです。でも綾波はストーリーの中で周りから色んなことを学んで成長していって、感情が芽生えた所に惚れたんですよ。そこでキュンときたのにリセットになっちゃって、「この子切ない!俺はこの子を救ってあげたい!」みたいな感じになったんです。
――まんまとハマってますね(笑)。
生田 今ならアニメを一歩引いて見れますけど、当時はのめり込んでますからね。で、一通り映画も見終わって2周目を見たりする訳ですよ。となると、どんどんミサトの大人の魅力に気付いてしまうんです。
あつきき 今まで見えてこなかった部分が見えてくるんだね。
生田 そうそう。それまで興味がなかった部分が見えてきて、「あれ!?年上ってアリかもしれない!」と。それまでは絶対同年代じゃなきゃ無理だと思ってたし、実際自分もシンジたちも中2で年代が一緒だったんですよ。だからミサトさんは「年上はなあ……」と思ってた所を、初めて「アリじゃん」と気付かせてくれた存在です。「大人のキスよ」のシーンを見て、「ああー、俺はこの人についていくー」って思いました(笑)。
――生田さんは物語に感情移入する過程で、キャラクターを好きになることが多いんですね。
生田 そうですね。作品ごとに違うっていう感じです。最近だと『ばらかもん』というアニメになるっていう方言で喋るちっちゃい女の子がいて、あの子がすごく好きで毎回楽しみに見てましたね。ただそれはロリとかではないです。そこには壁があるんで(笑)。
あつき なるほどなるほど……なるには僕もちゃんと壁がありますよ!(笑)。あれはもう本当に、マスコット的な可愛さですからね。あれはそういう目で見たらあかんですよ。あれはロリではありません、あれはなるです(笑)。
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