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INTERVIEW

2016.12.27

アジアツアーも来る年も、この1枚と駆け抜ける! Pile「素晴らしきSekai」リリース記念インタビュー

アジアツアーも来る年も、この1枚と駆け抜ける! Pile「素晴らしきSekai」リリース記念インタビュー

2016年を駆け抜け続けたPileが、さらにその勢いを加速させんと年の瀬にリリースするニュー・シングルが「素晴らしきSekai」。表題曲のMVにVR動画というあらたな試みも取り入れつつ、その基盤となる楽曲に対しては変わらず真摯かつ楽しく取り組んだ模様を、しっかりと語ってくれた。この1年を振り返りつつ、これから先を見据える彼女から語られた言葉を受け取って、ぜひこのシングルを手に取ってほしい。

駆け抜け続ける姿にうってつけの、新曲ができました!

――2016年はユニットにソロにといろんなことがありましたが、特にソロとして2016年印象に残った出来事を挙げると何になるでしょう?

Pile アジアツアーで海外に行ったりいろんなフェスに出たりするなかで、「あ、ソロとして自分のことを知ってくれて応援してくれる人がこんなにいてくれるんだ」っていうのを実感した1年でした。ソロでのいちばん大きな舞台はアニサマだったと思うんですけど、私のことを応援してくださってる方が、ソロでの私を知らない人にサイリウムの色を広めてくれて。そのアニサマで最後に歌った「ドリームトリガー」では、会場がこの曲の色のブルーに染まったり……2015年はソロでは初出場だったので、「失敗しちゃいけない」とすごく緊張していたんですが、今回はそういう様子までも観ながら、「どれだけの知らない人たちが、興味を持ってくれるのかな?」という気持ちで楽しんでステージに立てました。

――そんな経験を経てのニュー・シングル「素晴らしきSekai」ですが、1枚通して飛翔するイメージを感じました。表題曲は前作「Melody」からの繋がりを考えると、追い風さん(※ファンの総称)から帆に風を受けて、そこからいざ飛び立つぞ……という感じがして。

Pile そうですね。「Melody」が「恐れないで前に進もうぜ!」という序章の曲みたいなところがあったので、その爽やかさを受け継ぎつつ、より元気な力強い曲になっていると思います。2017年の初め頃までは開催中のアジアツアーも続いているので、そのまま駆け抜けていくという意味でもすごくいいタイミングで出せる曲だと思いますね。

――そんなこの曲、歌っていて特に印象深い部分を挙げるなら?

Pile やっぱりサビ前ですね。この曲はサビの直前で、突然拍数が2拍増える複雑な曲なんですよ。なのでそこは、最初違和感があって難しかったです。

――その分、サビへのスイッチになっているというか。

Pile Bメロもメロディに音の上下がなくて溜めみたいな感じがして、そこからのサビが結構激しいので、切替のポイントみたいな。レコーディングも、私は細かく分けるわけじゃなくフレーズごとではなく1コーラスずつ録るスタイルなので、その段階から難しさを感じてました。しかもライブだと魅せる部分にも意識が行くからなのかより消耗するので、やっぱり大変な曲だなぁとは思います。

――(※取材時点では)日本ではまだ披露されていないので、どんな反応が返ってくるのか楽しみでは?

Pile そうですね。でもBメロの前にも一瞬落ちるポイントがあるので、皆さんもどう乗るか大変ですよね(笑)。でもだからこそ、ステージ上から皆さんの反応を見れるのが楽しみです。もちろん個々にノッていただければいいんですけど、それがなぜかだんだんまとまってくるのが、アニソンが好きな方の応援の特色なようにも感じているので。

――ちなみに、そのサビ前以外の部分でレコーディングで印象に残ったことはありますか?

Pile 歌っていていちばん楽しいのは、サビですね。爆発的な感じがして。でも最高点がすごく高いので、そこを地声にするのかファルセットにするのかは相談して作りました。大体の場合は高くても声が出るので歌っちゃうんですけど、「CDで何回も聴いてもらうには、キンキンしすぎかな?」と思うときは相談しながら決めていくんです。でもそういうのを考えながらも、レコーディングは全体的に楽しかったので、本当にあっという間でした。

――そしてこの曲のMVが、なんとVR動画ということで。驚いたのですが、なぜ今回こういった形になったんでしょう?

Pile 元々「VRでやりたいね」っていう話はあったんですよ。そこに「“朝と夜”とか対になる感じはどうでしょう?」という具体的なアイデアが加わり、さらに最近応援してくださる方に増えてきた女の子に、“キャーッと言われたい願望”が……出てしまいまして(笑)。たまたま髪も短かったので、私の「“メンズPile”と“レディースPile”とかどうですか?」という提案をうまく取り入れてくださって、そんな両極になった私のいろんな面を楽しんでいただけるMVになったなと思います。皆さんそれぞれお好みのアングルをずっと観ていられる良さもあると思いますし。

――そしてその歌詞違いバージョンの「デュエル」も、今回通常盤・アニメ盤に収録されています。こちらは『デュエル・マスターズVSRF』のOPテーマに起用されています。

Pile こっちはデュエマの世界のことだけを考えて作っていったバージョンで、歌詞のほかにもサビのトラックが「素晴らしきSekai」の2サビだったりと違う部分はあるんですが、実はアニメの制作があるのでレコーディングはこっちが先だったんですよ。

――あ、そうなんですか!

Pile はい。だから逆に「素晴らしきSekai」がもっとシンプルに感じられて歌いやすくて。皆さんも、同じ曲で歌詞が違って、こんなに表情が変わるんだ……っていうのを、わかりやすく感じられるかもしれないですね。

――たしかに。歌声も、こちらのほうがより力強さを感じました。

Pile そうですね。歌詞も「しようぜ」とか男の子が歌いそうな感じというのもあって……だから、ちっちゃい子にも浸透していって、口ずさんでくれていたりしたらうれしいですね。

 

半年ぶりのSpecial Liveに持ち帰る、一種の“修行”だったツアーでの経験とは?

――そしてカップリングの「FLY」は、ピアノとシンセストリングスの映えるミドルバラードです。

Pile 最初聴いたときからすごく好きな曲調だと感じたので、何曲かあった候補の中から「これがいいです!」と選ばせてもらいました。切なくて、しかも歌詞も私が日常感じる想いに近い部分が結構たくさんあるんですよ。だから前回のカップリングの「angel song」に近いところもあると思うんですけど、今回はもっと前向きで明るい曲だと思います。

――そう、マイナー・コードなのにすごく前向きな曲なんですよね。

Pile うん。「迷いの森を抜け出そう」って言ってるのも、すごくいいですよね。今はソロでちゃんとやっていくことにもう迷いはないですけど、でもやっぱりそういう想いを抱えていた時期もあったりはしたので。だからこそ、今歌うのがすごくちょうどいいタイミングなのかな、って思います。だから、表現するという意味では勢いで突き抜けられる表題曲よりも、こっちのほうが難しいと思うんですよ。だからレコーディングでは、集中しつつ慎重に歌いまして。自分自身が感じたことのある想いを乗せた歌声として聴いてもらえるように、歌いましたね。曲自体にも、根を張ってスッと下に広がっていく感じの壮大感がありますし。

――ブワッと広がる感じの表題曲に対して、どっしり構える感じというか。

Pile そうなんです。静かな壮大感があって。だからこの2曲も本当に対極だと思うし、それが1枚のシングルに収まっているというのは聴いていてすごく面白いんじゃないかな、って思います。

――そんな楽曲も引っさげつつのアジアツアーが、現在開催中です。やはり海外での反応は、日本とはやっぱり違いますか?

Pile 違いはあまりないですね。いつも行けないようなところではありますけど、ライブ中は言葉の壁も感じずに、逆に日本語バリバリのトークでも笑ってくれたりして。しかも覚えていったその国の言葉を喋ると、それも皆さんめちゃめちゃ喜んで盛り上がってくれて……本当にありがたいです。今度は年明け、東南アジアを回るのを楽しみにしています。

――その前に、年明けというと1月1日のTOKYO DOME CITY HALLでのライブもございます。5月のSpecial Live以来、約半年ぶりの会場ですが。

Pile アジアツアーを回っていくなかで、ライブ全体としていいパフォーマンスをできるように、体力配分や力を入れるバランスの取り方がちょっとずつ身についてきた気がするんですよ。もちろん全開にするところではすごく暴れまわってきているので(笑)、それを経てのTOKYO DOME CITY HALLは、とっても楽しみです。

――なんだかステージ自体も楽しみつつ、修行もされてきたような感じがしますね。

Pile あ、もう完全にそうだと思います。アジアツアー中に腹筋も始めましたし。

――え、それはまたなぜ?

Pile ツアー中、フィリピンだったかな? 冗談でスタッフさんと腹筋大会みたいなことをしたんですよ。そしたら本番中、めっちゃ声が出て! それでスタッフさんも交えてライブ前に腹筋をするようになったんです。人見知りの私にとっては、そうやって言葉で「今日1日よろしくお願いします」って言うだけの関係じゃなくなったっていうのも、成長かもしれないですね。ちゃんとステージに立つ人として、周りを巻き込んで楽しくできたらって……まぁ、迷惑な巻き込み方かもしれないですけど(笑)。

――そうしてより周りを楽しく巻き込みながら進んでいくであろう2017年、Pileさんはどんな年にしたいですか?

Pile うーん……変わらず成長もしていきたいですけど、「これなら今日、みんな絶対楽しかっただろうな!」って思ってもらえるようなステージを、毎回毎回できるようにしたいです。なのでまずは元日の2公演でいいスタートを切って、そこからまた実りのある、さらに追い風さんを増やせるような1年にしたいですね。

Interview&Text By 須永兼次


●リリース情報
5thシングル
「素晴らしきSekai」
12月28日発売

【初回限定盤A(CD+DVD)】
news-1611102030-c003

品番:VIZL-1086
価格:¥2,000+税
※360度VR動画「素晴らしきSekai」Music Video full ver.試聴コード付き

【初回限定盤B(CD)】トレーディングカード封入
news-1611102030-c004

品番:VICL-37236
価格:¥1,200+税

<CD>
M1. 素晴らしきSekai
M2. FLY
M3. 素晴らしきSekai -off vocal-
M4. FLY -off vocal-
※W購入キャンペーン応募券封入

<DVD>
・「素晴らしきSekai」Music Video All View ver.
・「素晴らしきSekai」Music Video short ver.
・Making short movie

【アニメ盤(CD)】
news-1611182300-c003

品番:VICL-37237
価格:¥1,000+税

<CD>
M1. 素晴らしきSekai
M2. デュエル
M3. 素晴らしきSekai -off vocal-
M4. デュエル -off vocal-
※W購入キャンペーン応募券封入(初回生産分のみ)

【通常盤(CD)】
news-1611102030-c005

品番:VICL-37238
価格:¥1,200+税

<CD>
M1. 素晴らしきSekai
M2. FLY
M3. デュエル
M4. 素晴らしきSekai -off vocal-
M5. FLY -off vocal-
M6. デュエル -off vocal-
※W購入キャンペーン応募券封入(初回生産分のみ)

LIVE Blu-ray/DVD
『Pile SPECIAL LIVE!!!「P.S.ありがとう…」 at TOKYO DOME CITY HALL』
12月28日発売

【Blu-ray】
news-1611102030-c006

品番:VIXL-179
価格:¥6,816+税

【DVD】
news-1611102030-c007

品番:VIBL-826
価格:¥5,816+税

<Blu-ray/DVD>
01.チェックメイト
02.Dream of Princess
03.ヒカリフライト
04.angel song
05.EGOIST
06.Black Butterfly
07.Not Alone
08.雪降る夜
09.Furuwasete
10.ヴァンパイア革命
11.ドリームトリガー
12.金糸雀
13.HANABI!!
14.一歩先へ
15.⇨NEXT WORLD⇨
16.P.S.ありがとう…
17.いつかキミに届ける世界
-Encore1-
18.キミがくれたKISEKI
19.Melody
– Encore2-
20.伝説のFLARE
21.Melody
※W購入キャンペーン応募ハガキ封入(初回生産分のみ)

<Blu-ray・DVD共に初回生産分のみPile SPECIAL VISUAL BOOK!!!仕様>
ライブ写真と歌詞が楽しめる40Pのビジュアルブックと映像ディスクを収納するトレイが一体となったスペシャル仕様。
※初回生産分終了後は、通常仕様(Blu-ray・DVD共にトールケース)となります。ビジュアルブックの付属もありません。

 

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