約2年5か月ぶりのニューアルバム『GENETICA』リリース記念、ELISAインタビュー!

前作『AS LIFE』から約2年5ヶ月ぶりとなるニューアルバム『GENETICA』を完成させたELISA。アニソン・カバーアルバム『ANICHRO』、TVアニメ『91Days』EDテーマ「Rain or Shine」に続く2016年最後にリリースとなる本作について話を聞いた。

──約2年ぶりとなるアルバム『GENETICA』が完成しました。その間アニソン・カバーアルバムやシングルなどリリースも多かったですが、幅広い楽曲をやってきたなかで、どのような位置づけでアルバムを作ろうと考えましたか?

ELISA 『GENETICA』は造語なんですけど、「GENE」が遺伝子で、「CA」は大陸っていう意味があって。ELISAというひとつの遺伝子を元に、ELISAという大陸をここで大きく広げて行きたい意味を込めて作りました。

──前作(『AS LIFE』)以降となると、それまでの白っぽさや透明感から、映画とのコラボレーションやアニソンのカバーアルバムとかを経て、衣装も黒や赤へと色も変わってきていて。ご自身を構成する遺伝子が様々な形になって現れた部分もあるように感じます。

ELISA そうですね。「GENE」には原子という意味もあるんですが、私的には遺伝子の意味合いの方が強いかなって思っていて。アンビエントとかプログレのイメージが私にはあると思うんですけど、『革命機ヴァルヴレイヴ』や、「EONIAN -イオニアン-」のような作品とのコラボとか『ANICHRO』など、いろんな楽曲に出会っていく中で、「私は何色にも染まれる」っていう思いから、「今までの全ての曲を含めてELISAという音楽が構築されたんだ」って思ってきて……。だから今回のジャケットは私を全面に強調したイメージになっているんです。

──なるほど。いろいろやってきてるから、いわゆる「バラエティに富んだアルバムです」って言い方にもなるけど、その一方で、ちゃんと自分の主張やしっかりした遺伝子、DNAが刻み込まれているという。

ELISA 今の私にしか歌えないアルバムになったなって思います。

──歌入れはすんなり臨めました?

ELISA テクニカルな部分では難しいと思った曲もありました。「ex:tella」は「Fate/EXTELLA」の主題歌ということで、KOTOKOさんが作詞してくださっていたり、「コントレイル」を作詞してくださった緒方恵美(em:óu)さんや、「ありがとう」を作詞・作曲してくださった高橋美佳子さんといった、本当に豪華な方々が何かのつながりを感じて、今回『GENETICA』に参加してくださったのかなって。携わってくださった皆さんの「想いのバトン」を受け取って、気合いを入れてレコ―ディングしました。

──曲をもらった段階で、熱いものを受け取ったという感じですか?

ELISA そうなんです。だから絶対にそれに応えたかったし、耳から全身に力強さが伝わるような楽曲たちにしたかったんです。

──特に前半はアッパーな楽曲が多いですよね。

ELISA すごい!それ後で話そうと思ってたんです。

──先に言っちゃった(笑)。そういう意図があったんですか?

ELISA 前半で新しいサウンドというか、進化した私を見せようというところで攻めたんです。

──「ex:tella」はELISAらしい楽曲ですし、そこから「EONIAN -イオニアン-」への流れ……これが前半に入ってくるのがびっくりしました。「EONIAN -イオニアン-」は、映画の性質上エンディング向きの楽曲だったりするから、この前半でみんなが知っている部分を見せつつ、ここから攻めてる印象があるんですよね。

ELISA そうですね。それと、リード曲「ex:tella」につながる1曲目の「prologue of GENETICA」にもぜひ注目してほしくて!心臓の音みたいで、どんどん高まっていって「いよいよはじまる!」って感じがします。

──これまでのアルバムのプロローグのなかでもわりと攻撃的というか。強めのイントロになりますよね。

ELISA (渋い声で)「行くよ、ELISA!」みたいな(笑)。ライブ前にかかったら自分がドキドキしちゃいそうだなって。

──続く「Dimensional Journey」とか「コントレイル」の辺りは、キャッチーなサウンドが新鮮です。そして「ORIGIN OF LOVE」とか「グラン・シャリオ」はゴリっとしたメタルですが、そこでもギターのゴリゴリなサウンドに影響されることなく、ボーカルはELISAらしくて。

ELISA 「ORIGIN OF LOVE」は、Mish-Moshさんのイメージが強かったかもしれないですね。Mish-Moshさんの楽曲って大好きで、プリプロをしてる段階で「たのしい!」って歌ってる本人が思っちゃうんです。歌ってて気持ちいいんですよ。ゴリゴリっていうのはあまり意識せずに自然と歌えました。

──「ありがとう」は、音楽制作ユニット「BB」としても活躍中の声優、高橋美佳子さんの作詞・作曲ですね。

ELISA 高橋美佳子さんとは『ハヤテのごとく!!』でお会いした事はあったのですが、実はちゃんとお話したことはなくて。打ち合わせで初めていろいろお話して、そのあと「ELISAちゃんのことよく知りたいから」ってメールのやり取りをさせてもらったんですけど、「何が好き?」とか「大切にしてるのものは?」とか「アルバムで伝えたいことは何かある?」みたいに、パーソナルな部分まで近づいてくれたのですごくうれしかったです。なので、私も一生懸命答えたいって思って。「箇条書きでいいよ」って言ってくださったんですけど、その答えに、「何故なら~」って理由も付けて長文で送りました(笑)。今回「優しい嘘」という曲で私も作詞・作曲をしてますが、実は5年前にはできてた曲なんです。歌詞は1番しか作ってなかったんですけど、一度だけライブで披露はさせてもらった事があって、そこからフルサイズで作り上げたいなっていう思いもあって、今回改めて歌詞を書きました。で、「5年前と今ではやっぱりちょっと違うんだな」って思いつつ、それをどう組み合わせようって考えていたときに、美佳子さんから「想った事をそのまま書けばいいと思うよ。」ってアドバイスをいただいて。「ありのままでいいんだな」って楽になったんです。それで1番を少し変えて2番まで作ったら、今度は伝えたい事が収まりきらなくなっちゃいましたね(笑)

──そこも縁があるというか。高橋美佳子さんとのつながりも「優しい嘘」が生まれたひとつの要因でもあるんですね。そういった意味では、まさに、最初に言っていた「いろんな人の熱い想い」を受け取ったアルバムになったというか。

ELISA そうですね。関わってくださってる人の想いを感じながらの制作でしたね。

──緒方恵美さんが作詞した「コントレイル」の歌詞も意味深ですね。

ELISA 緒方さんはとても優しくて、レコーディングにも足を運んでくださいました。「コントレイル」は飛行機雲って意味なんですけど、飛行機雲はある程度の高さに行かないと出来ないそうで、「デビューして来年で10年になるELISAだからこそ歌える楽曲にしてほしい」と言ってくださって。私の中でいちばん難しかったのがこの曲なんですけど、そのひと言で、「コントレイル」ってタイトルを付けてくださった意味もすごくわかったし、「いろんな曲を歌えるのはすごく幸せなことなんだよ。ELISAちゃんらしい曲は何曲でもあるかもしれないけど、こういう『らしくない曲』に挑戦して歌わせてもらえる幸せをかみしめながら思いっきり歌ってほしい。ELISAちゃんなら絶対出来るよ」って言ってくださったのもうれしかったです。

──ある意味、この曲のテーマが『GENETICA』を表してるようにも感じます。

ELISA そのあたりも考えて作っていただいたと思います。

──曲に込められた想いやメッセージをくみ取ることでどんな曲でも歌えるし、できるってことが今回のアルバムで証明されたというか。それこそボーナストラックには自分のルーツともいえる曲が収録されていて。今のELISAのサウンドで、いわゆる定番曲をカバーするのも今だからできたという。

ELISA そうですね。デビューのきっかけになった曲で、小さい頃からずっと聴いてた曲なので、カバーなんですけど、自分らしいトラックにしてもらえるっていう幸せで、感慨深いものがありました。

──そういった意味ではこれも「GENE」ですからね。

ELISA ほんとに奇跡的なつながりを感じますね。

──そして、「ex:tlla」のMVも拝見しましたが、背中丸見えじゃないですか?

ELISA 背中パックリなんですよ(笑)。『GENETICA』ってタイトルが決まったところで、どういうビジュアルにしようかってなったときに、「強いイメージを出したい。」「自分の音楽世界みたいなものを表現したい」と。話が進むうちに「異世界みたいな、異国の大陸のような大きな感じがいいよね」ってところで、クレオパトラって単語が出てきたんです。

──その段階でそういうイメージはあったんですね。

ELISA ありました。で、クレオパトラって聞いたときに「あれ?」って思って調べたら、クレオパトラって何世もいるんですけど、いちばん有名なのは7世で、声が楽器のようだったと。そして秀才だったとも書いてあって、まさに私のことじゃないかと。

──最後がちょっと引っかかるけど……。

ELISA まさに秀才って私じゃないかと。

──「声が楽器のよう」のほうですよね!(笑)。でもそういう方だったんですね。

ELISA そうなんです。そして、ゴールドって部分でいうと、元々私のテーマカラーとしては白でやってきましたけど、個人的に好きな色は赤なんですね。で、「赤に合う色はゴールド」って勝手に思っていて。なので身につけるものもゴールドだったり、元々エジプト料理屋さんにすごく行ったりしてて、エジプトって聞いたときにも違和感がなかったんです。この衣装の首輪もいくつか持ってきていただいてはめてみたんですけど、これ元々私にはまってたんじゃないかってくらいしっくりきて……(笑)。

──クレオパトラを研究してたら自分にしっくりきたんですね。

ELISA もしかしてエジプトの遺伝子がちょっとあるのかも?前世とか……?(笑)。

──そんなアルバムがリリースされて、年明けにはライブがありますね。

ELISA 1月8日は大阪の梅田シャングリラ、東京は15日の代官山UNITです。

──アルバムを引っ提げてなのでどう再現していくかも楽しみです。ライブ向けの曲も多いですしね。

ELISA 一緒に盛り上がれる曲ばかりなので楽しみですし、他にも大切な楽曲を織り交ぜたいですね。

──それこそライブという部分での「GENE」ですよね。どういうステージになるか楽しみです。

ELISA このゴールドの衣装着たいんですけど……どうですかね(笑)楽しみにしてて下さい!

──全貌はMVで確認してくださいと。

ELISA ぜひ!初めてダンサーさんとご一緒したり、とてもゴージャスになってます。

──ライブステージでもビジュアル面が少し変わってくるかもしれませんね。

ELISA そうですね。今いろいろと内容を練っているところなので、お楽しみに!

Interview By 澄川龍一(リスアニ!) Text By 編集部


●リリース情報
ELISAニューアルバム
『GENETICA』
11月30日発売
161202-c002

【初回生産限定盤(CD+Blu-ray)】
品番:SECL-2103~4
価格:¥3,426+税

【通常盤(CD)】
品番:SECL-2105
価格:¥2,913+税

<CD>
01. prologue of GENETICA
作曲・編曲:前口 渉
02. ex:tella(PlayStation4/PlayStationVita用ソフト「Fate/EXTELLA」主題歌)
作詞:KOTOKO 作曲:西木康智 編曲:前口 渉
03. EONIAN -イオニアン- / ELISA connect EFP(映画「楽園追放 -Expelled from Paradise-」主題歌)
作詞:六ツ見純代 作曲:Mish-Mosh 編曲:前口 渉
04. Dimensional Journey
作詞・作曲・編曲:重永亮介
05. コントレイル
作詞:em:óu 作曲:成本智美 編曲:渡辺拓也・住谷翔平
06. ORIGIN OF LOVE
作詞:六ツ見純代 作曲:Mish-Mosh 編曲:前口 渉
07. グラン・シャリオ
作詞:黒須克彦・新井弘毅 作曲:黒須克彦 編曲:新井弘毅
08. Rain or Shine(TVアニメ『91Days』EDテーマ)
作詞:zopp 作曲:伊原シュウ・ツカダタカシゲ 編曲:前嶋康明
09. 優しい嘘
作詞・作曲:ELISA 編曲:前口 渉
10. the amber moon
作詞:Satomi 作曲・編曲:Acky Lano
11. Ark
作詞:zopp 作曲:南 直博 編曲:大久保薫
12. ありがとう
作詞・作曲:高橋美佳子(BB) 編曲:森 空青(BB)
[Bonus Track]
13. You Raise Me Up
作詞:Brendan Graham 作曲:Rolf U.Lovland 編曲:前口 渉
14. Time to Say Goodbye
作詞:Lucio Quarantotto 作曲:Francesco Sartorii 編曲:大久保薫
15. EONIAN -English Ver.- / ELISA connect EFP
作詞:六ツ見純代 作曲:Mish-Mosh 編曲:前口 渉 英訳:Chika

<Blu-ray>
・EONIAN -イオニアン- / ELISA connect EFP (Music Video)
・君をのせて (Music Video)
・Rain or Shine (Music Video)
・ex:tella (Music Video)
・The Making of “ex:tella” Music Video

●ライブ情報
「ELISA LIVE 2017 GENETICA」
2017年1月8日(日)【大阪】梅田シャングリラ
開場16:00 / 開演16:30
2017年1月15日(日)【東京】代官山UNIT
開場16:00 / 開演17:00
チケット:4,500円(税込)
※ドリンク代別途 ※オールスタンディング ※4歳以上有料・3歳以下入場不可

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