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INTERVIEW

2016.11.16

奇跡のような夢の軌跡。渡部優衣1stシングル「夢のキセキ」発売記念インタビュー

奇跡のような夢の軌跡。渡部優衣1stシングル「夢のキセキ」発売記念インタビュー

6月のメジャーデビューアルバム「FUN FAN VOX」から約半年。アーティストとしての声優・渡部優衣が待望の1stシングル「夢のキセキ」を11月16日にリリースする。初回限定盤には「夢のキセキ」のミュージックビデオと渡部のインタビュー映像が収められたBlu-rayが付属、通常盤には通常盤のみのボーナストラック「Days」が収録されるという大変悩ましい構成だ。
初のシングル発売に向けた彼女自身の関わり方や、12月3日にバースデーライブを控える今の心情などについて語ってもらった。

──最近何か楽しいこととか、ありました?近況的に。

渡部優衣 ええっと、家族で旅行に行きました。おばあちゃんと母親と私、女3世代で。改めて、みんなボケなんで大変だなと思いました。ツッコミが追いつかないんですよね。

──お母さんは若い頃ソフトボールの全国的な選手だったんですよね。おばあちゃんはどんな方なんです?

渡部 おばあちゃんはいまだにバレーボールやってますよ!

──ママさんバレーならぬ。

渡部 チームの中だとおばあちゃんは若い方やって言ってました。おばあちゃんも元はソフトボールやってたんですよ。おばあちゃんはちっちゃいんですけどね、めっちゃ元気でバレーボールやってます。

──旅行はどのあたりに?

渡部 石垣島とか、いろんな島方面ですね。まぐろとかイカが大きかったのと、向こうはあったかいのでシュノーケリングをしたり。天気はいまいちだったんですけど、そのぶんきれいな虹が見えたりして!……母親には、いつかいい人ができたら一緒に来なさいといわれました……。でも、(いい人を見つけるのは)あっもう無理か!とか言うんです(笑)。そういうのはあきらめられ気味です……でもきれいな海は大好きなので、老後は宮古島とかで暮らしたいですね~。

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1stライブを経て臨んだ1stシングル制作

──さて、まずはちょっと前になりますが、 7月23日の1stライブ「FUN FAN STORY」のことから。メジャーデビュー後初のライブはどうでしたか?

渡部 当日のライブ前はすごく緊張していて、もうこのままステージに出ないで今日は終わりですってならないかなって思うぐらいの緊張でした。でも、おーばーちゃー?

──「overture」、ライブの開幕BGMですね。

渡部 それです、overture!それがいざ流れて、会場の青いサイリウムが見えたら、なんだかすごくほっとしたんです。迎え入れてくれたような、そんな感覚があって。少し緊張がほぐれてステージに立ったら、やっぱり皆さんと過ごす時間は楽しくて!ライブはあっという間に終わりました。

──「夢のキセキ」のレコーディングは1stライブ後?

渡部 ライブのあとですね!

──お客さんの前に立って、その場所を体験したあとだと、また気持ちも違うのでは。

渡部 それはやっぱり違いますね。表題曲の「夢のキセキ」とかは特に、歌っているときの情景を思い浮かべながら歌いました。

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──今回のシングルはElements Gardenが参加しています。制作までのプロセスに渡部さんは関わったりは?

渡部 前回のアルバムではスタッフさんにおまかせしていた部分にも関わってみようと思って、候補曲の中からの選曲会に参加させて頂きました。全部で40曲ぐらい候補があったのかな?どの曲も本当に素敵で、私が数曲、スタッフさんが数曲絞ったものを、みんなで改めて聴きました。それで選ばれたのが、「夢のキセキ」「FUN FUN LOVE」「Days」の3曲です。

──渡部さんの一押し曲とかはあったんですか?

渡部 「夢のキセキ」はスタッフさんが選んでくれたなかにありました。私が選んだ曲にあったのが「FUN FUN LOVE」でした。でも、何度も聴いていると、どの曲も良くて本当に選べないんですよ! なのである程度絞り込んでからは、スタッフさんたちの感覚にお任せしました。

──シングルの表題曲「夢のキセキ」は、アルバムのリードナンバー「Brightest story」に通じるような、かっこよくてちょっと新しい渡部さんの一面の延長に感じます。

渡部 「夢のキセキ」は「Brightest story」の続きにしたいねと話していたんです。だから作詞については同じハラユカ。さんにお願いしてるんです。「Brightest story」は過去から現在の物語を、「夢のキセキ」は現在からその先へ進んでいくものになっています。だから、続けて聴いてもらえたら新しい発見があると思います。

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──ハラユカ。さんの詞は渡部さん自身の心情にハマる感じがあるんでしょうか。

渡部 そうですね。「Brightest story」を作るときに直接お会いして、限られた時間ですけどお話させていただいたんです。そのなかで私の気持ちのかなり深いところまで汲み取ってくださったんです。そのうえで生まれた、「Brightest story」のアンサー・ソングじゃないですけど、つながる楽曲として書いていただいたのが「夢のキセキ」なので……。だから、照れくさいぐらい私の心情が出ていて、たぶん私が自分の気持ちを表現しようとしてもここまで的確に書けないんじゃないかと思います。本当にありがたいです。

──「夢のキセキ」で気に入っているフレーズとかってありますか?

渡部 的確すぎててれくさい……となったのが、「夢のままで終わらせないから見ていて」とかは、自分では言葉に出しずらいけど、これだなってフレーズでした。あとは「君と大きく飛びたくて」「夢のキセキを一緒に見よう」とかは、私がファンの皆さんに対して思っていることが出ていると思います。

──「キセキ」はカタカナですね。

渡部 辿ってきた軌跡と、ミラクルの奇跡、ふたつの意味があるんです。地球上に何十億人もいるなかでファンの皆さんに出会えたこと、見つけてもらえたことは奇跡だと思います。そんな皆さんと一緒に歩いてきた軌跡があるから今の私がある……って、言葉にすると、やっぱり照れるんですけど。

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──「夢のキセキ」は藤永龍太郎さん、「FUN FUN LOVE」には母里治樹さんと、Elements Gardenのメンバーが作曲を担当しています。Elements Gardenのイメージは?

渡部 エレガさんの楽曲はいろんなアーティストさんの曲で聴いてきたので、ご提供いただいて嬉しい気持ちと、私の中でエレガさんの楽曲は難しいイメージがあったので、自分に歌いこなせるのかな?という気持ちがありました。でも頂いた以上、歌をいれることで素敵な楽曲に仕上げたいという気持ちも強かったです。

──実際の収録はいかがでしたか?

渡部 やっぱり難しかったです(笑)。楽曲から自分に要求されるレベルが上がったのかなと思います。すごくテンポが早いし、低いところからすごく高いところまでの音域の幅が広いんです。でも難しい分、歌っていてわくわくもしました。

──渡部さんが選んだ「FUN FUN LOVE」はどのあたりがピンときましたか?

渡部 AメロBメロCメロ……と流れていく音の流れがすごく好きなんです。選ぶときは自分が歌って難しいとかはあまり考えないです。サビがいい!とかとはまた違った、全体の流れがいいなぁと思った曲が「FUN FUN LOVE」でした。歌うとやっぱり、メロを聴くのとは違って難しく、それが楽しかったです。かわいい女の子の曲なんですけど、彼女が恋したりするなかで感じているわくわく感、ドキドキ感と、私が難しい曲に挑戦する中で感じるドキドキ、形は違うけどテンションとしてはリンクするものがあるのかなと思いました。まっすぐ大好きを届けたい歌です。

──通常盤に収録される「Days」は、かなり雰囲気が違う楽曲ですね。

渡部 KOHさんに作っていただいた曲で、ファンタジー感があって、儚げだけど芯の通った歌だなと思いました。「夢のキセキ」と「FUN FUN LOVE」をまとめるような、総集編のような曲だとも思うんです。「Days」があることで、すごくまとまりが出る気がするんです。歌詞の流れも含めて、全然別に作って頂いているのに、ひとつの流れがある感じが気に入っています。そういう感覚があったので、皆さんが3曲目として聴いたときにストンと入る感じの曲にしたいイメージで「Days」は歌いました。

──ライブ曲として見て、この3曲を歌うイメージはどんな感じ?

渡部 「夢のキセキ」はイベントで何回か歌ってきているので、ライブではもっとパワーアップさせたいですね。「FUN FUN LOVE」は私の感情を爆発させるような、全力全開で歌いたい楽曲です。「Days」はライブでも皆さんの心にすっと入ってほしい曲なので、特に大切に歌いたい気持ちが強いですね。

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MV撮影や12月の2ndライブについて

──今回ジャケットが2種類ということで、それぞれの衣装や撮影について教えてください。

渡部 初回限定盤はミリタリー系のイメージで選びました。スタッフさんはもう少しロック系な衣装をイメージしていたみたいなんですけど、1着だけ傾向が違うこの衣装を着てみたら、スカートのフリンジの感じや、後ろが長くなった丈感や、上の赤い感じとかがすごく気に入ったんです。それでスタッフさんと相談して、肩とか帽子をミリタリーっぽくしてもらって、こうなりました。通常盤は、イノセントな感じにしようってコンセプトだったんです。白いワンピースが多かったなかで、ゴールドと緑が入った感じがおしゃれで生地に柔らかさもあって。身長の高めな私にもフィットする感じだったので、これがいいなとなりました。

──MVでは2つの衣装をどう使い分けたんでしょう。

渡部 唇の動きがついた歌っているシーンはミリタリー系の衣装が中心ですね。そこにちょっとイメージ映像っぽくイノセントな衣装が入ります。そちらは表情や雰囲気で見せる芝居もしているので、注目してもらえると嬉しいです。まだまだMVの撮影は慣れないので、初々しさも楽しんでもらえるとありがたいです(笑)。

──映像に込めたイメージはどんな感じ?

渡部 基本は等身大の私なんですけど。アトリエを訪れた私が絵を見て、絵の中の私に出会って。そこで何かを見つける……みたいなイメージです。

──ああ、絵の中のもうひとりの自分のイメージが。

渡部 はい、ミリタリーな方の歌っている私です。

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──12月3日には2ndライブ「FUN FAN BIRTHDAY 2016」が予定されています。どんなライブにしたいですか?

渡部 一回目は手探りで、自分とバンドさんの音楽だけで2時間成立させるライブって初めてだったので、一生懸命でがむしゃらなライブだったと思います。でもそのがむしゃらさが私らしさなのかなと思うので、そこは変えずに行きたいです。ありったけの自分を全力全開で出したいですね。楽曲がそんなに増えたわけではないのでに劇的に変わるかはわからないんですけど、何かしら成長したなというところは見せたいです。

──前回の反省点ってありますか?

渡部 あまりにもテンションが上がりすぎたんですね。それでマイクを口に当てずに歌ったりしていたのは反省です(笑)。もうちょっと、落ち着かないと……お客さんに「はいっ!」とマイクを向けたまま自分のパートを歌っちゃったり。あとは私、話しだしたら止まらなくて、MCが長いんです。

──1stライブのラストは、舞台脇からの「巻いて!」の空気がすごかったですね。

渡部 あのとき8分の予定のMCで20分話してたんですよ!タイムキープの感覚を養って進行すること、マイクを忘れないようにするのがテーマです!

──最後に一言メッセージをお願いします。

渡部 11月16日に1stシングル「夢のキセキ」発売になります。こうしてリリースにたどり着かせてくれた皆さんの応援に応えられるように頑張っていこうと思っております。ぜひぜひ皆さん一緒に、夢の“キセキ”を見ていきましょう!

Photography By 山本哲也
Interview By 中里キリ


●リリース情報
渡部優衣
メジャー・ファースト・シングル
「夢のキセキ」
2016年11月16日発売

【初回生産限定盤(CD+Blu-ray)】
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品番:TKCA-74443
価格:¥1,852+税

<CD>
1. 夢のキセキ
作詞:ハラユカ。 作曲:藤永龍太郎 (Elements Garden)
2. FUN FUN LOVE
作詞:ハラユカ。 作曲:母里治樹 (Elements Garden)
3. 夢のキセキ (Instrumental)
4. FUN FUN LOVE (Instrumental)

<Blu-ray>
1. 夢のキセキ (Music Video)
2. FUN FAN VOXから夢のキセキへ (スペシャル・インタビュー)

【通常盤(CD)】
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品番:TKCA-74444
価格:¥1,204+税

<CD>
1. 夢のキセキ
2. FUN FUN LOVE
3. Days
作詞:Lily-Rings, KOH 作曲:KOH
4. 夢のキセキ (Instrumental)
5. FUN FUN LOVE (Instrumental)
6. Days (Instrumental)

●ライブ情報
渡部優衣「FUN FAN BIRTHDAY 2016」
12月3日(土) 新宿ReNY
<1部> 開場 13:45/開演 14:30
<2部> 開場 17:45/開演 18:30
チケット 5,400円(全自由・整理番号順入場)

渡部優衣「FUN FAN BIRTHDAY 2016」
BIRTHDAY PARTY IN大阪
12月4日(日)ホテルモントレ ラ・スール大阪
開場:16:30/開演:17:00
チケット代:8,000円(卓盛ブッフェ料理・1ドリンク付き)

関連リンク

渡部優衣オフィシャルサイト

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