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INTERVIEW

2016.10.25

SUGIZO、chelly (EGOIST)とのコラボにも注目の3rdアルバム『TRICK』リリース記念!TRUSTRICKインタビュー

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今年7月~9月に放送されたTVアニメ『ダンガンロンパ3 -The End of希望ヶ峰学園- 未来編』のEDテーマを担当し、さらにOPテーマでは黒崎真音とのコラボでも話題を呼んだ、神田沙也加とBillyによるユニット・TRUSTRICK。そこでの経験を経て完成した3rdアルバムでは、さらなるコラボでファンを驚かせた。ユニット・デビューから精力的な活動を続け、さらなる進化を遂げるふたりに話を聞いた。

ファンでもあるchellyちゃんのディレクションもさせてもらって、想いが昇華されていく感覚を味わいました(笑)(神田)

――TVアニメ『ダンガンロンパ3 -The End of希望ヶ峰学園- 未来編』での黒崎真音さんとのコラボでも話題になった今年の夏でしたが、周囲の反応はいかがでしたか?

神田沙也加 アニメでは、終わりに向かっていくにつれて、オープニングとエンディングの歌詞の意味がわかってくるようになっていて。ファンのみなさんからも反応をいただくようになっていきましたね。OPテーマ、EDテーマそれぞれの使命の中でうまいバランスを持って物語の終わりに向かえたんじゃないかなと個人的にも思っています。

――真音さんとは、アニサマでもコラボされましたしね。

神田 でもこのコラボは、ALTIMAさんの出演が同じ日だったので、お客さんからは予想されてもいましたよね(笑)。MCで「Recall THE END」を歌いますって言ったときにも、会場がワァ!と湧いて下さったので、『ダンガンロンパ』をみなさんが楽しんでくださっているんだな、ということもわかりましたし、この曲が来るだろうな、という空気も会場にありましたね。

Billy 前回のリスアニ!さん(リスアニ!Vol.26での黒崎真音との対談)の取材でも「(「DEAD OR LIE」MVの撮影で)ハーレム状態だった」というお話をさせていただいていたんですが、それをさいたまスーパーアリーナでやらせていただけたのは幸せでした。

神田 (MVの中で)顎クイみたいなのを真音ちゃんにする場面があったんですが、せっかくなのでもっと近づきたいと思って、うなじを引き寄せるような振りを入れたんですね。その瞬間の写真があがっていたんですけど、自分でもこれが自分なのかと思うくらい、信じられないくらいにイイ顔をしていましたね(笑)、悦に入っていて。あまりにイイ顔なので真音ちゃんとのLINEの背景にしました。それくらい世界観に入り込めるコラボになりました。

Billy しっかりアーティスト同士の絆も深められました。いちばん近くにいるアーティストさんなんじゃないかと思います。

――さらには先日、リクエストライブも大成功。実際にファンの方々からリクエストされたものをやっていくのはいかがでしたか?

神田 つくづくバラードが強いなと感じました。リクエストの上位はバラードが占めていましたから。オープニングから3曲続けてのバラード、という構成になったので、なかなか「行くよ!」と煽ることが出来ない、珍しいライブになりました。むしろ緊張したし、どうしたら空気を変えて行けるかな、とも思いました。いろいろと考えたことで、充実したライブでしたね。

――そんなこれまでの活動を振り返れるライブを経て、ニュー・アルバムが発売となります。1年9か月ぶりとなりますね。

Billy E.P.という形ではコンスタントにリリースをしていたので、そんなに間隔が空いていたのか、と自分たちでも驚きました。でも改めてこのアルバムなら作り込んだライブもできそうだな、とも感じられる、そんな作品になりました。そもそもアルバムとライブはひとつのパッケージだと思っていて、ライブで見せたいからこういうアレンジにしよう、というのも考えていますし。ライブを念頭に置いて作ったアルバムですね。

神田 曲数が15曲あるので、全曲やったとしてもライブで言えば4分の3くらいになりますし。今までの曲を織り交ぜたとしても、すごくしっかりとしたボリュームでのライブができるなと感じていますね。

――そのアルバム『TRICK』。まずは1曲目に「TRICK feat.chelly (EGOIST)」が収録されています。いきなりのコラボ曲。しかもchellyちゃん!

神田 chellyちゃん、大好きなんです!なにしろ『ギルティクラウン』がすごい好きなので。そこからEGOISTさんも好きで、EGOISTさんと共に『PSYCHO-PASS サイコパス』 も追いかけてた感じなので、chellyちゃんのいいところをいっぱい知ってるんです。ファンだからこその研究家でもあると思いますし(笑)。「こういう言葉を、こんなニュアンスで歌ってほしい」とか、「この音を伸ばしたときの倍音が好きだ」とか。そういうものを念頭に置いて歌詞も書かせていただいたので、非常に満足しています。

Billy ボーカルのタイプとしては(神田と)近いものがあるんですが、味としては違う声と表現力なので、すごくいいコラボになったなと思っています。実は、この曲はコラボをする、という前提で作ってはいなかったので、意外な形になったなと思っています。レコーディングでは、(神田が)chellyちゃんのディレクションもやっていたので、いい声の響きなどを見事に録っていく様子に「なるほど!」と納得しましたね。それくらいの説得力がありました。

神田 ファンなのにディレクションもしちゃう。想いが昇華されていく感覚を味わいましたね(笑)。

――ryoさんが引き出すのとはまた違う味が出ましたよね。

神田 そう言っていただけるとうれしいです。彼女に歌っていただいているところが、私自身が聴きたい彼女の声なんですけど、歌い分けも私が考えていたんですね。例えば、英語の部分を歌ってもらうときに、好きな発音のところとか、ここで声を抜いて欲しいなぁ、と思っているところが、まさに思っていた通りの音になっていくのを、「ほらね」とほくそ笑んでました。もはやフェティシズムのように、わたしが聴きたいところを歌ってもらった感覚です。2曲目に収録した「Recall THE END」が個性の強い曲なので、アルバムのマップを作ったときに、1曲目に「TRICK」という曲があれば、アルバムの幕開け感が出るんじゃないかな、と考えて、chellyちゃんに来ていただいたんです。イメージとしては『TRICK』というアルバムの緞帳を、わたしとchellyちゃんとで両側から開けていく感じですね。

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ライブを強く意識しながらのアルバム制作でもあったので、ライブも期待してください!(Billy)

――個性の強い既存曲を含みながらも「TRICK」をはじめとしたアルバム曲とを織り交ぜていく。いちばん意識したことはなんですか?

Billy いちばん意識したのは「切なさを出す」ことですね。発売時期も秋ですし、そのテーマは守れたかなと思っています。収録曲それぞれのテイストも幅広いので、濃い曲を先に作って、ノれる曲を作って、終わりに向かっては明るいんだけど切ない、という流れを決めてから制作をしていったところはありましたね。

――そんなアルバム曲の中でリード曲である「I wish you were here.」ではSUGIZOさんとのコラボレーションとなりました。こちらの感想は?

Billy 僕が前々から尊敬をしている大先輩なんですが、SUGIZOさんもTRUSTRICKの曲を聴いていてくださっていたそうなんですね。それでTRUSTRICKは元々ピアノとかバイオリンとかの音を、楽曲の編成要素としても大事にしてきているので、バイオリンをお願いしてみようかな、とダメ元でお願いしたところ快諾していただけたんです。バイオリンが入ることにより、浮遊感もあり、MVにもよりリンクする楽曲の世界観を生んでいただいたと感じますね。何といっても音での空間の使い方が上手な方なので、世界観を深めてくださいました。

――このところ外的刺激が多いですね。「Recall THE END」でのNARASAKI氏プロデュースもありましたが。

神田 そうなんです。でも大事ですよね。ずっと最少人数なユニットで作ってきていたので。それぞれの音楽の作り方を教えていただいたり、コミュニケーションを取ることで刺激をもらって自分たちに返るものも大きいな、とも感じました。

――そんな新鮮な刺激を受けながらも、ずっと大切にしてきた一曲「Proud」が初CD化で収録されていますね。

神田 こんなに時間が空くとは思っていませんでした。

Billy でも最初DVD(「TRUSTRICK First Film “Iolite”」)に収録するために作ったときから、CD化するなら先の話だろうね、と言っていた曲でもあるんです。ただTRUSTRICKらしい愛がテーマの曲で、お客さんと共に育ててきたものを今回のアルバムの最後に収録できたことで、アルバム全体にもTRUSTRICKの歴史という意味で綺麗な流れができたな、と感じています。

――そして特筆すべきは今回のアートワークです。

神田 今回はType AとType Bのジャケト写真で合わせ鏡にしたい、というのと、間違い探しをしたい、というのがあったんです。それともう一つはトリックアート。その全てを今回のアートワークで実現できました。なので、今の心情としては、一片の悔い無し、です。間違い探しは、実は10か所あるんですね。でもスタッフでもみんな8個までしか見つけられなくて。なので皆さんも探してみてください。

――ライブでもこのアートワークを楽しめるのかな、と思ってしまいます。

神田 そうなるといいですね。ただMVによっても衣装も違いますし、今回はライブハウスとホールとでライブがあるので、どんなふうに魅せようか、というのはこれから詰めていこうと思っています。

Billy ライブも楽しみにしてもらいたいですね。先ほどもお話ししましたが、ライブを強く意識しながらのアルバム制作でもあったので、期待してください!

Interview&Text By えびさわなち

「I wish you were here.」Music Video(short ver.)

TRUSTRICK アルバム『TRICK』全曲ダイジェスト


●リリース情報
TRUSTRICK 3rd Album
『TRICK』
10月26日発売

【Type-A(CD+DVD)】
news-161012100-c003

品番:COZP-1258~9
価格:¥3,333+税

【Type-B(CD)】
news-161012100-c004

品番:COCP-39753
価格:¥2,778+税

<CD>
01. TRICK feat.chelly (EGOIST)
02. Recall THE END
03. I wish you were here.
04. blur blur
05. pixie
06. mint gum (sugarless version)
07. LOVELESS
08. 星の無い夜
09. beloved
10. 寂しさの宙から
11. innocent promise
12. Honey Complex
13. 未来形Answer
14. So long
15. Proud

<DVD>
01. I wish you were here. (Music Video)
02. blur blur (Music Video)
03. TRICK Jacket Making Clip
04. I wish you were here. (Making Clip)
05. blur blur (Making Clip)

●ライブ情報
『TRUSTRICK TRICK TOUR 2016』
11月26日(土) 【宮城】仙台darwin
開場 17:00/開演 17:30
席種:スタンディング
問い合わせ:キョードー東北 022-217-7788

12月3日(土) 【愛知】ボトムライン
開場 17:00/開演 18:00
席種:スタンディング
問い合わせ:サンデーフォークプロモーション 052-320-9100

12月4日(日) 【福岡】BEAT STATION
開場 17:00/開演 17:30
席種:スタンディング
問い合わせ:キョードー西日本 092-714-0159

12月10日(土) 【大阪】なんばHatch
開場 17:00 開演 18:00 席種:全席指定 問い合わせ:サウンドクリエーター 06-6357-4400

12月17日(土) 【東京】中野サンプラザホール
開場 17:15/開演 18:00
席種:全席指定 問い合わせ:SOGO TOKYO 03-3405-9999

チケット料金:
仙台、名古屋、福岡:スタンディング ¥5,000(税込・ドリンク代別途)
大阪、東京:全席指定 ¥5,800(税込)※大阪のみドリンク代別途
※未就学児童入場不可

チケット一般発売日:11月5日(土) 10:00~​

●イベント情報
TRUSTRICK 3rdアルバム『TRICK』発売記念イベント
10月26日(水) 池袋 サンシャインシティ アルパB1F噴水広場 18:00~
内容:ミニライブ&握手会 ※観覧フリー

10月29日(土) 舞浜 イクスピアリ 2F セレブレーション・プラザ 19:00~
内容:ミニライブ&握手会 ※観覧フリー

10月30日(日) 渋谷 HMV&BOOKS TOKYO 5F店内イベントスペース 14:00~
内容:握手会&3ショット撮影会

*特典会への参加方法詳細はHPにて確認を。

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