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2014.04.15

『機動戦士ガンダム』劇場版三部作Blu-ray BOX発売記念、オールナイト上映会でのトークショーのオフィシャル・レポートが到着!

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『機動戦士ガンダム』劇場版三部作Blu-ray BOXの発売を記念して、4月12日より新宿ピカデリーにて「劇場版三部作『機動戦士ガンダム』オールナイト&スペシャル上映会」がスタート。初日のオフィシャル・レポートが到着した。

 

【オフィシャル・レポート】
■劇場版三部作『機動戦士ガンダム』オールナイト上映会 ゲストトーク
日時:2014年4月12日(土)
会場:新宿ピカデリー

『機動戦士ガンダム』劇場版三部作Blu-ray BOXの発売を記念して、「劇場版三部作『機動戦士ガンダム』オールナイト&スペシャル上映会」が、4月12日より新宿ピカデリーでスタートした。初日はオールナイト上映会として、ゲストトークショーと『機動戦士ガンダム』『機動戦士ガンダムII 哀・戦士編』『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編』の一挙上映が行われた。

トークショーに登壇したのは、板野一郎(アニメーション監督、劇場版三部作アニメーター)、関田 修(アニメーション監督、劇場版三部作フロアディレクター)、福井晴敏(作家、『機動戦士ガンダムUC』ストーリー担当)の3名。司会はアニメ特撮研究家の氷川竜介が務めた。

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●写真向かって左から、司会:氷川竜介と板野一郎、関田 修、福井晴敏 

板野と関田は制作スタッフの代表として、福井はファン代表としての登壇。オールナイトで『ガンダム』劇場版三部作を観ようということで、作品に対する想いが強い観客が多かったようで、当時の現場の状況を知る貴重なスタッフの生の声を聞き逃すまいという、静かな緊張感が会場内を覆っていた。
氷川から、現在では伝説的な作品と考えられている『機動戦士ガンダム』が「制作当時はそんなに力を入れている作品ではなく、現場は大変な環境だったそうですね」と問われた板野は、富野監督が局の偉い人からの電話に「すいません、すいません」と謝っていたという話を披露。監督は電話を切ってため息をついてから、元気を出すためにファンの手紙を読んでいたという。サンライズ第1 スタジオで作業をすることになった板野は、席がクオリティに厳しい安彦氏のすぐ近くで緊張したとのことで、「外部から上がってきた原画を見て、『こんなの使えるか~』って怒って、四隅を止めて、くるくるポイしちゃうんですよ」と当時のエピソードを披露した。

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福井は会場に向かって「<板野サーカス>という言葉を初めて聞いた人?」と質問。さすがに詳しいファンが多く、手を挙げたのは数人であったが、<板野サーカス>と呼ばれる板野氏が編み出した戦闘シーンの演出手法を解説。『機動戦士ガンダム』劇場版の公開前にテレビ放映されていた『伝説巨人イデオン』に言及し、「普通だとそのまま当たるんだけど、アディゴが逃げちゃうんですよね。それをミサイルが追っかけて」とアクロバティックな戦闘シーンの思い出を語った。「最近は板野さんの影響で、戦闘シーンの絵コンテをメカデザイナーさんに送ると、別の絵コンテが上がってくるんです」とメカ作画で演出を膨らませるという前例を作ったのが板野だった、と語った。

氷川は板野作画のもうひとつの例としてフラミンゴのシーンを上げた。会場のスクリーンにはジャブローから離脱するホワイトベースのクルーが見ていた、飛び立つフラミンゴのシーンの場面が映された。板野は「安彦さんが遠慮して、絵コンテではフラミンゴの数を少なめに描くんだけど、僕が勝手に増やしちゃった」と語り、誰もが敬遠する、画面に多くのものが登場して手間のかかるシーンをあえて引き受けていたと語った。すると関田がある打ち上げの席で、板野がある仕上げ会社の社長からいきなり殴られたというエピソードを披露。「お前のおかげで何人辞めたと思ってるんだ~」と怒っていたという。

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場面はエルメスのコクピットのシーンに変わり、当時の撮影テクニックに話が及ぶ。このシーンでは光がだんだん増えていくのだが、これは関田が撮影に立ち会い、現場でマスク用紙に針で穴を空けて増やしていったと解説した。また、別のガラスが割れるシーンでは、白い線をマーカーで書き足しながら撮影していたと語った。「最近はパソコン処理で自由に修正ができるので、直しがいつまでも終わらない」と語る福井は、当時の潔さに感嘆していた。

最後に氷川からBlu-ray トリロジーボックスについて説明。プレミアムエディション(初回限定生産)の特典「劇場版三部作5.1ch特別版」は当初1枚のディスクにまとめる予定だったが、EDテーマが違ったり、絵のタイミングが微妙に異なっていたりするほか、技術的な問題もあり別ディスクになった経緯が解説された。
また、今回の特典である『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編』のパンフレットは、場面写真が違う別バージョンとなっている。これは、サンライズにも残っていなかった資料を、氷川が秘蔵のコレクションを提供したことにより復刻が実現したものであるためだ。

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今回の劇場版三部作『機動戦士ガンダム』オールナイト上映会は1日だけであったが、劇場版三部作『機動戦士ガンダム』スペシャル上映会は、翌日の4月13日から18日(16日は除く)まで行われる予定だ。

 

●会場ロビーには劇場公開当時のポスターを展示
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●フレームをはずしたセル画を見ることができる高解像度スキャン セル画名場面集
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■Blu-ray BOX情報
●機動戦士ガンダム Blu-ray トリロジーボックス プレミアムエディション
初回限定生産:2014年5月28日発売
予約締切日:2014年4月16日(水)
BCXA-0884/カラー/本編Disc3枚(412 予定)+5.1ch特別版Disc3枚(412分予定)+特典Disc2枚
価格:¥20,000(税抜)

●機動戦士ガンダム Blu-ray トリロジーボックス
2014年5月28日発売
※期間限定生産(2016年5月27日まで)
BCXA-0883/カラー/本編Disc3枚(412分予定)+特典Disc1枚
価格:¥12,000(税抜)

ディスク内容や付属の特典内容について、詳しくはこちらをチェック!

(C)創通・サンライズ

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