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2015.12.16

うたパス×リスアニ!「アニソン・コンピレーションch」第12回【リスアニ!編集部selection 特選!アニソン 2015 冬】

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 auの“音楽聴き放題”サービス「うたパス」と、リスアニ!編集部がコラボレーション企画をスタート! 最新J-POPからアニソン、カラオケ定番曲まで様々な音楽チャンネルが月額300円で聴き放題となる同サービスのなかで、リスアニ!編集部が“アニソン限定”で様々なチャンネルを作成します。なお「チャンネル」とは、膨大な楽曲の中から30〜40曲をピックアップした、言わば「うたパス」オリジナルのコンピレーションアルバム。「うたパス」にはいろいろなジャンルのチャンネルが常時500以上もあるのでぜひチェックしてみよう! 本企画では毎回異なるテーマを設け、アニメソングがより楽しくなる深掘りウンチクと共に名曲たちをお届けしていきます。お楽しみに!

リスアニ!×うたパス特集チャンネル【特選!アニソン 2015 冬】はこちら


auの“音楽聴き放題”サービス「うたパス」と「リスアニ!WEB」が連動して展開中のコラボ企画「アニソン・コンピレーションチャンネル」。第12回となる今回は、2015年10〜12月にリリースされたアニメソングより40曲をセレクト。TVアニメ主題歌はもちろん、声優/アニソンアーティストのアルバム収録曲などもピックアップし、2015年冬のトレンドを網羅します!

2015年10-12月クールを席巻した『おそ松さん』

2015年のラストを飾る話題炸裂アニメといえば、『おそ松さん』。ご存知、赤塚不二夫の名作ギャグ漫画の3度目のアニメ化で、今作では大人になった六つ子のドタバタ劇が繰り広げられている。他作品のパロディが過ぎて第1話が配信停止&BD/DVD未収録になるという憂き目(逆にオイシイ!?)に会いながらも、主に女子からの絶大な支持を得てブレイク中だ。
OPテーマ「はなまるぴっぴはよいこだけ」を歌ったA応Pは2012年に結成されたアイドルユニット。「アニメ“勝手に”応援プロジェクト」とうたい地道にテレビ東京系アニメの主題歌を担当してきたが、ここにきてアニメファンの間にも知名度が急上昇している。80年代を思わせるどこかノスタルジックなメロディをカオティックなボップスに昇華させるアイドルソングの王道は、ここアニメソング界においても快調に伝播。そういえば今期はアイドルカレッジの「イチズレシピ」(『俺がお嬢様学校に『庶民サンプル』としてゲッツされた件』OPテーマ)といい、アイドルユニットの健闘が目立っている。この背景には声優とアイドルのハイブリッドとして独自の活躍を見せるi☆Risの影響が大きいのではないだろうか。ほんの以前までリアルアイドルの席巻にアレルギーのあったアニソン業界だが、昨今のアニソンライブではPPPHだけでなくミックスも見られるようになり、いよいよ声優とアイドルの境がなくなる時代が近づいているように思う。
そしてEDテーマはイヤミと六つ子の歌唱による「SIX SAME FACES ~今夜は最高!!!!!!~」。TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUNDの作詞作曲編曲によるオシャレなディスコサウンドに、有名イケボ声優たちのコミカルな歌唱がベストマッチ。O.A.では8バージョンが用意され、ED映像もこまめに切り替わるなど細かい仕事ぶりだ。とにもかくにも、この曲ではイヤミのギャク「シェー」を用いた様々な遊び心を堪能したい。韻を踏んだりバックコーラスに使ったり……60年代に流行ったギャグがハイセンスに昇華されている。最近、バラエティ番組でもお笑い芸人が「シェー」をたまに使うが、今後もしもお茶の間に流行るようなことがあれば、かのギャグはこれで3周目の全盛を迎えることになる。ちなみに2週目はテレビ第2作が放送された80年代末の頃。ん? およそ25年周期になっているのは偶然か!?

あらゆるジャンルも時代は廻る

さて、このように『おそ松さん』のOP&EDテーマは80年代サウンドを現代風にリアレンジした点で共通しているが、この手のリバイバルは他作品でもよく見られる現象だ。今期では酒井ミキオの「アイデンティティ」(『落第騎士の英雄譚』OPテーマ)、Suaraの「不安定な神様」(『うたわれるもの 偽りの仮面』OPテーマ)あたりもぜひよく聴いてほしい。アニメ主題歌がどの時代のサウンドに温故知新を見出しているのかを知ることで、作品への理解も少々変わってくるだろう。アニソンは作品と楽曲によるコラボレーション。一つひとつの選択に背景があり意味があるのだ。

ノンタイアップ曲に見るアーティストのエゴ

ちなみに今回の企画では、アニメ主題歌に限らず声優/アニソンアーティストのアルバム収録曲もピックアップしている。こちらの楽曲たちは作品との関連性まで考える必要はなく、曲単体を解釈すればよい。逆に言えばコラボレーションする相手がいない分、こうした楽曲たちはアニメ主題歌以上に歌い手の個性がにじみ出る。
変わらぬミュージカルへの愛情と、声優としての“語り”にこだわった高垣彩陽の『individual』。内田真礼は「ギミー!レボリューション」で獲得したロック✕ポップネスをさらに進化させ、元気いっぱいの『PENKI』を作り上げた。μ’sとは異なる楠田亜衣奈のイノセントな透明感が凝縮された『Farst Sweet Wave』にも要注目。
2015年もあっという間に師走に入り、もう残すところわずかとなった。この冬の思い出の楽曲を、ぜひこのリストを通じて見つけてほしい。

 

Text By 西原史顕

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