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INTERVIEW

2015.07.24

第1回【吉岡茉祐 インタビュー】

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リスアニ!WEBスペシャル企画「『Wake Up, Girls!』全部見せちゃうぞ!」の第1回。『Wake Up, Girls!』は7月20日から東福阪仙を回る2ndライブツアーがスタート。8月末には「Animelo Summer Live 2015 -THE GATE-」に出演、そして9月と12月には新作劇場アニメ『Wake Up, Girls!続・劇場版 前篇「Wake Up, Girls! 青春の影」/ Wake Up, Girls! 後篇「Beyond the Bottom」』が公開…と、まさに『Wake Up, Girls!』尽くしとなる2015年後半だ。そんな熱い夏が始まる直前の「Wake Up, Girls!」センター、島田真夢役の吉岡茉祐に話を聞いた。

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役柄の成長と自分の成長がリンクしていると感じるのは『Wake Up, Girls!』ならではですね。

――まずは今の吉岡さんから見た「島田真夢」がどんな子かを教えて下さい。

吉岡茉祐 私から見た真夢、でいいんですよね。私、ツアーとかイベントで、キャラクター同士が話す影ナレ(キャストがステージにいない状態でのナレーション)の脚本を書かせてもらうことが多いんです。その時は「島田真夢の目から見たメンバーの印象」とかを考えるんです。最初の頃に比べるとメンバー同士の仲が深まって、一対一の会話が書きやすくなりました。
その上で島田真夢個人を見ると、ひよこが本当に好きなんだな、とか。おかあさんやおばあちゃんのことを本当に大切にしているんだなといったことを感じます。真夢は好きなものに対してはとことん没頭できる子で、基本的に根が優しい子なんだと思います。真夢は元々「I-1 club」という別のトップアイドルグループのセンターで、今は「Wake Up, Girls」のメンバーなんですが、もし私が同じ立場だったら真夢のように昔の仲間と仲良く出来るかな、とたまに考えます。真夢はよしめぐ(吉川愛)とも変わらない親友として仲良くしているし、自分が「I-1 club」を追われることになったきっかけの芹香ちゃん(黒川芹香。TVシリーズ第9話の過去エピソードに登場)のことも、今でも大切に思っていると思うんです。人や、好きなものをなんでも大切にするのが島田真夢で、私は真夢のそういうところから学ぶ日々です。

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――そんな真夢が自分に寄って来ているな、あるいは自分が真夢を意識しているな、と感じることは?

吉岡 それはやっぱりひよこですね。真夢はひよこが大好きなんですが、私の家にもひよこグッズが確実に増えていってます。今かばんを開けたら、筆箱がひよこです。持ち歩いている化粧ポーチもひよこです。うちにあるクッションとか壁にかかっているストラップとかもひよこです。だんだん部屋がひよこの黄色に侵食されてる感じがあります(笑)。
そして、逆に真夢に影響しているところを一番感じたのは実はスピンオフの『うぇいくあっぷがーるZOO!』で、はじめのころと後半でライオンのマユの性格がぜんぜん違うんですよ。当初のマユのベースは、『Wake Up, Girls!』最初の劇場版の頃の、おっとりしているけど意志が強い女の子だったと思うんですね。それがだんだん“黒い”感じのキャラクターになっていくので、初めて見る人はこんな子だっけって思ったんじゃないかと思うんです。あの“黒さ”はもしかして私に影響されているのかな……? と思います(笑)。山本監督は私たちのエピソードをどんどん脚本に取り入れてくれる方なので、『続・劇場版』の真夢にも、よく見ると私らしさが入った変化があるかもしれません。そのあたりは上映を楽しみにしてください。

――『続・劇場版』前篇のアフレコはもう済んでいるとのことですが、久々の『Wake Up, Girls!』本編のアフレコはどうでしたか?

吉岡 いい緊張感があるスタジオだと思います。でもキャラクターたちとも結構な期間つきあってきて、昔みたいなガチガチな感じは無くなってきました。自分の中にキャラクターの軸がブレない形であるので、役にはスッと自然に入ってマイク前に立てました。あとは、丹下社長役の日高のり子さん、松田さん役の浅沼晋太郎さんのような大先輩と会話するときも最初ほど緊張はしなくなりました。

――山本寛監督からの駄目出し、アドバイスなどはありましたか?

吉岡 あいかわらず厳しく指導いただいてます。印象的だったのは、「七人での会話がきちんと(会話の)芝居になっていない」と言われたことです。一対一なら会話になるのが、わちゃっとするとまだ会話っぽくならないのが今の課題のひとつなんですね。監督からは「七人での会話がぎこちないけど本当にお前ら仲いいのか?」とも言われました(笑)。

――仲いいんですよね?

吉岡 仲いいですよ!(笑)。

――今回は劇場版ということで、慣れ親しんだTVシリーズよりはアフレコ時間もかなり長かったのでは。

吉岡 なので今回は2日間に分けての収録でした。初日でできる限りやりきって、録りきれなかった分を翌日に、という感じでした。

――吉岡さん自身の近況も伺いたいのですが、役者としてや学業なども含めて最近いかがですか?

吉岡 『Wake Up, Girls』の新しい展開が増えると共に新しい役が決まったりして、声優として役者として、少し幅が出てきたかなと感じています。学生としては大学二年生になって、きちんと勉強しないといけない科目が増えて、机に向かっている時間が増えたかなと思います。この記事が出る前後はテスト真っ盛りなんですが、実はライブがある日とテストが重なってしまいそうで、かなりピンチです(笑)。週末にも試験ってあるんですね。

――最近は劇団「SOLID STAR」さんの舞台「ヨビコー!~ You be cool! ~」「ヘブンイレブン!!」に出演されるなど、舞台演劇にも精力的に参加しています。

吉岡 3月の「ヘブンイレブン!!」では今までにやったことがないような、馬鹿でおちゃらけた役を演じさせてもらいました。楽しかったです。

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――『Wake Up, Girls!』オーディション以前から『らき☆すた≒おん☆すて』などの舞台経験がある吉岡さんですが、『Wake Up, Girls!』の島田真夢として活動するようになってから、舞台での自分が変わったなと感じることってありますか?

吉岡 まず真夢ちゃん自体が、長く演じている内に変わってきたなと感じることが多いんです。笑顔を見せてくれるようになったことであったり、9月に公開される『続・劇場版』でも違う一面が見えたり。そんな色々な真夢を演じている経験が、他の舞台などでも生きていると感じるし、逆に真夢を演じるときに別の役を演じた引き出しが役に立ってるな、と感じることもあります。いろいろリンクしているのが面白いなと思います。

――役柄の成長と自分の成長がリンクしているのは『Wake Up, Girls!』ならではですね。

吉岡 本当にそうだと思います。それを一番強く感じるのはやっぱりこの作品です。

――この夏は2ndツアー、アニサマ出演、そして『続・劇場版』前後篇公開など、去年以上の怒涛の日々が続きます。

吉岡 正直流れの早さに自分の反応が追いついていなくて、「そういえばその話この前聞いたな」みたいな感じです。『Wake Up, Girls!』に関わり始めた頃はメンバーがずっと一緒に練習していて、みんなが集まって「今度こんなことをやります」みたいな発表を一度に聞くことが多かったんですが、今はメンバー個人の活動も増えていて、それぞれが別のタイミングで話を聞いたりするので、実感を持ちにくいのかもしれません。

――それこそひとつひとつが、イベントなどで「目玉大発表ドドン!」と出てきておかしくない話ばかりですからね。

吉岡 そうなんです。実感があってもなくてもいつか当日はやってきてしまうので、自分でもなんとか感覚を早い流れのテンポに合わせようと意識している感じです。そこにさっき話した学業との両立もあるので、今は実はわりとカツカツな感じです(笑)。今こそ頑張らなきゃいけない時だな、と思います。

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