VALSHE、6周年記念で数々のサプライズをファンに届ける「VALSHE Sixth Anniversary Live OUROBOROS –FANG&TAIL–」DAY1「-FANG-」公演レポート

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9月23日と24日の2日間にわたり、東京TSUTAYA O-WESTにて「VALSHE Sixth Anniversary Live OUROBOROS –FANG&TAIL–」が開催された。そのタイトル通り、ちょうど6年前のこの日に『storyteller』でデビューを果たしたVALSHEの歩みをたどる記念すべき内容となった。ここではDAY1(23日)「-FANG-」の模様をお届けする。

振り返ること1年。VALSHEはデビューからちょうど5周年の日にベストアルバム『DISPLAY -Now & Best-』をリリースした。そして今年はライブ当日が金曜と土曜というファンが集まりやすいタイミングで6周年を迎え、7年目をスタートさせることとなった。アニバーサリーの日付に恵まれた彼女だ。客電が落ち、スクリーンにはライブのイメージロゴが浮かび、SEとともにメンバーがステージに現れる。そして黄色い歓声が飛んだ先には、レッドとブラックのトップス・黒のパンツ・シルバーのスニーカーを纏ったVALSHEがいた。後のMCでも話していたが、“お祭り”のライブらしく、ふだんのコンセプチュアルな衣装ではなくカジュアルなパンクファッション姿でファンの前に姿を現した。

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オープニングを飾ったのはライブハウスらしいヘヴィな音を強調した「Myself」。ゴリゴリしたベースにグルーヴ感が漂い、間奏では早速壇上からオーディエンスを煽りにかかり、落ちサビでは客席から合唱のレスポンス。つづいてはファストなナンバーの「拘束」。イントロからギターとベースがステージ前列に出て煽ると観客から興奮の声が上がる。アグレッシブなアタックで、キーボードとギターがアイコンタクトをしてキメを作るなど、ステージ上の距離感の近さを感じさせる。クラップや拳を上げるシーンなど、ファンの反応もとても良い。つづく「doubt」では横ノリの楽曲。ときに苦悶の表情を浮かべつつ歌い上げるVALSHEの姿が印象的だった。

ライブタイトルをコールし、バンドのかき回しでファンを煽る最初のMC。「ついに6周年、やってまいりました」に合わせてすかさず会場からは「おめでとう!」の声が飛ぶ。「ひとりひとり思い出を持ってきてくれていると思います。それに寄り添えるような楽曲をこの二日間にかけてたっぷりやっていくので、思い思い楽しんで帰って下さい!」と宣告した。服装について「今までで一番カジュアルだと思うんだけど、どう?」には「カワイイー!」の声が飛ぶ。

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つづいてはイントロが流れるやいなや歓声が上がった人気曲「NEVER LAND」。可愛い声と仕草、柔和な表情を見せ、暗転後そこから「graffias」へと繋ぐメドレーの構成となり、ピアノの音が切なく鳴り響く中、切々と歌い上げた。その雰囲気を引き継ぐような「Another Sky」では高らかに手を差し伸べ、パッと明るい表情を見せる。観客はそれに聴き入り、バンドとのアイコンタクトをした後、落ちサビをエモーショナルにしめくくった。

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中盤で印象的だったのは「REVOLT」。ハンドマイクを持ち直すとアグレッシブなナンバーに合わせ、スピーカーに足をかけ、ステージ上を歩き回り、コールアンドレスポンスをキメるどこまでも熱いパフォーマンスが繰り広げられた。ステージから彼女が捌けて映し出されたのは、それぞれの作品について、当時彼女が語ったコメントの欠片を繋いだ音声だった。VALSHE序盤のリリース曲のアートワークは、いわゆる顔出しをしないイラストを中心とした構成になっていた。この日はセットリストがその前半3年間の曲で構成されていたにもかかわらず、そういう形で活動していたことをつい忘れそうになっていた。それはこの日あまりにもVALSHEがライブパフォーマンスをモノにして、ファンがそれを自然に楽しんで馴染んでいたためだった。ステージに戻ってきたVALSHEはブラックのインナーにスペーシーな柄のナポレオンジャケット、そして黒ブーツという出で立ち。「PLAY THE JOKER」を情熱的に歌い、観客を煽りステージを支配するかのような堂々たるパフォーマンスだ。

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2度目のMCで「あっという間といえばあっという間だし、長かったと言えば長かった。だって小学生が中学生になる時間だから。このよくある例えを言う日が来るなんて」のコメントに観客は笑いつつも、すかさず「おめでとう!」の声と拍手が飛ぶ。デビュー当時から聴いているという熱心なファンも大勢来ているようだ。VALSHEが「普段やらないような曲もやろうと思って」と語り、アコースティックアレンジのゾーンへ。その準備をしているバンドメンバーそれぞれにも声援が飛ぶ。椅子に腰を下ろし優しく歌い始めたのは「Moon -reveal-&-sequel-」。途中、宙を見上げ手を伸ばし、マイクから20cm以上も離してハイトーンを披露するドラマティックな構成は観客の心を掴んだに違いない。スパニッシュなギターの音がインパクトのある「clematis」はイントロから歓声が湧く。手拍子を受けて満足気な表情だ。「6年いろいろなことに挑戦する中で大人なテイストで歌っていくことも覚えて」とのコメントに続けてしっとりと「蒼ノ夏雨」を披露した。

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この日のセットのスペシャルさを表したうちのひとつは終盤に4thシングルの「4 FELIDS」収録曲、「Leopardess」、「ライオンとチョコレート」、「Tigerish Eyez」の3曲が続けて披露されたことだろう。「Leopardess」の軽やかなリズムに乗せたきらびやかなサウンドは彼女のルーツの一端を感じさせ、その雰囲気を引き継いだ「ライオンとチョコレート」では、初のバンド形式での楽曲披露に会場は熱狂した。そして「Tigerish Eyez」のときはバンド全体としてのパフォーマンス力が発揮された。とにかく派手に、そしてヒートアップさせて会場をひとつにしようという意志が強く感じられ、VALSHEのマイクスタンドを外したときの不敵な表情、そしてしゃがんで前列の客にタッチする姿に魅了されたファンも多いことだろう。ラストは「BLESSING CARD」。客席とコールを交えて熱狂の渦の中、本編を終えた。

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大熱狂のアンコールの後、マフラータオルを持って現れたVALSHEはさわやかに、楽しげに「Responsive」を熱唱する。その後のメンバー紹介はアットホームな空気の中、ドラムスの生田目勇司(なまちゃん)がVALSHEと入れ替わり、「RIOT」を1コーラス披露するというサプライズ展開。貴重なVALSHEのドラムを見ることができたファンはこの日の“お祭り”をより強く実感したことだろう。さらにスペシャルな時間は続く。新曲を初披露するとVALSHEが言った瞬間、歓喜の声が湧き、前列のファンのなかには抱き合って喜んでいる人もいた。ファンへの感謝をより強く伝えるアニバーサリーライブの場でのこうした光景はVALSHEのモチベーションに影響を与えたことだろう。「MONTAGE」という骨太なロックで「格好良い!」と声が飛び早くも好評が期待できる。MCで「超(×8)最速で」と前置きしていたように、この曲のリリースはしばらく先の予定だ(2017年2月予定)。ファンには何よりのプレゼントになったことだろう。オーラス前にはファンに対し6年を述懐し感謝するコメントを寄せ大きな拍手を受けてから「これからもよろしく!いっぱい楽しいことやっていこうな」と宣言した。

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「一緒に歌ってくれますか?」と会場コールしてから始まったアンコール最後の楽曲「shout of JOY」では、感動的なイントロの時点から会場の光景は左右に動く手で満たされ、会場にマイクを向け合唱をしたりと祭りの終わりを楽しげに飾る。最後に改めて感謝を述べアニバーサリーライブの初日を終えたVALSHEに温かい拍手が向けられ、さらに会場アウトロの「Myself」でも自然とファンたちの合唱が始まるなど、演者と観客の双方がこの日のテーマを作り上げるまさにOUROBOROS(円環)の名に相応しいライブに仕上げられていた。

Text By 日詰明嘉

「VALSHE Sixth Anniversary Live OUROBOROS -FANG-」
9月23日((金)【東京】TSUTAYA O-WEST

<SET LIST>
1.Myself
2.拘束
3.doubt
4.メドレー(NEVER LAND、graffias)
5.Another Sky
6.jester
7.Vessel
8.Paradise Cage
9.Dead to the World
10.REVOLT
11.PLAY THE JOKER
12.vulgar gem
13.Deserve
14.Moon -reveal-&-sequel-
15.clematis
16.蒼ノ夏雨
17.メドレー(AFFLICT、Fragment)
18.Leopardess
19.ライオンとチョコレート
20.Tigerish Eyez
21.BLESSING CARD

<ENCORE>
EC1.Responsive
EC2.MONTAGE ※新曲
EC3.shout of JOY

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