REPORT
2016.09.12
トリを飾ったアイドルマスター シンデレラガールズ！ そして閣下のサプライズが……
休憩をはさんで、後半最初に登場したのはデーモン閣下。アニメ『テラフォーマーズ リベンジ』主題歌、「PLANET / THE HELL」で驚異的な高音の伸びある歌声を我らに与え、高笑いと共に去っていかれた。すると続くZweiは「地獄の底から立ち上がれ！」と叫んで「Red Zone」を披露。
ギタリスト・山本陽介がアニサマでは珍しいインスト曲「The Beginning」を演奏すると、ZAQが登場して「カタラレズトモ」、「割レル慟哭」とアニメ『コンクリート・レボルティオ』の楽曲を連続で歌う。
続いて「この相棒と最高のアニソンを」とピアノを弾き始め、「hopeness」（アニメ『紅殻のパンドラ』OP）をすばらしいテクニックで聴かせる。さらにその後は、山本陽介feat.玉置成実による「ALL-WAYS」も飛び出す『コンレボ』ゾーンとなった。
さて、ここで雰囲気が一変。村川梨衣がデビュー曲「Sweet Sensation」を歌ったのだが、「君が好き」という歌詞でのポーズが大層かわいい。りえしょんかわいいかよ！曲が終わると、今度は相坂優歌が再登場。「Sweet Sensation」がアニメ『12歳。～ちっちゃなムネのトキメキ～』のOPだったので、「中学二年生ぐらいの曲を歌わないか」とのこと。そう、中二といえばこのアニメ、『中二病でも恋がしたい』EDテーマ「INSIDE IDENTITTY」をりえしょん×相坂くんのコラボで熱唱！ふたりの中二病ポーズもバッチリ決まっていた。
次に登場したのは7年ぶりの出場となるSuara。そしてアニサマ初出場の時に歌った「キミガタメ」を9年の刻を超えて再び熱唱するという感無量のステージとなった。
AKINO with bless4はまず「エクストラ・マジック・アワー」で20人のダンサーを引き連れてのパフォーマンスを披露。そして、なんといってもピアノとコーラス隊のみで歌った「Genesis of Aquarion」のゴスペルver.が圧倒的で、彼女たちの歌声だけで観客を引き込んでいく。しかもそこからおなじみの「創世のアクエリオン」の通常バージョンに移行して、2万7000人で「愛してる！」の大合唱である。これは熱い！
2010年にシークレットゲストとして登場して以来のKOTOKOは、「→unfinished→」を歌い上げると1曲だけで退場。「えー！」という悲鳴が会場に響く中、劇場版『アクセルワールド』の映像が流れ、今度はKOTOKO×ALTIMAとして再登場！「PLASMIC FIRE」をこの盛り上げ上手なメンバーで煽りまくり、観客は熱狂したのだった。
そこからALTIMAのステージになるのだが、ここで重大発表が……。「ALTIMA、活動休止」。5年前、アニサマで誕生したALTIMAが今年のアニサマで充電期間に入る。チーム全員で話し合った結果、ここで一旦区切りをつけるという決断に至ったという。最後はみんなで盛り上がって締めくくりたいということで、最後の曲に選ばれたのは「CYBER CYBER」。この曲ではKOTOKOが再登場し、i☆Risらこの日出演のアーティストも登場して花を添えるというALTIMAへのサプライズも行われた。そして、ステージを降りるとエンディングにも登場せず、美しい引き際を見せたのだった。
会場のモニターに時計が映し出され、0時の鐘がシンデレラの登場を告げる。1日目のトリはアイドルマスター シンデレラガールズだ。アニサマの歴史上、作品発のユニットがトリを飾ったのは初めてのこと。作品から生まれたユニットとしては異例ともいえる息の長い活動で、アニサマの歴史を動かした。彼女たちのシンデレラストーリーが実を結んだ結果といえるだろう。センターステージから11人が登場して、「M＠GIC」を歌う。メンバー紹介では高森奈津美によるデーモン閣下リスペクトのセリフ「貴様らを猫ちゃんにしてやろうか！」も飛び出して大きな歓声を浴びていた。
続いてはスペシャルメドレー。まず原紗友里＆黒沢ともよという編成で「ミツボシ☆☆★」。高森奈津美＆青木瑠璃子の＊（アスタリスク）による「ØωØver!!」。まさかの飯田友子＆佐藤亜美菜の“王子と姫”デュエットによる「Tulip」。そしてアニサマで聴けるとは思わなかったTriad Primus（福原綾香、松井恵理子、渕上舞）による「Trancing Pulse」。笑顔が素敵な大橋彩香＆大坪由佳のCuteコンビによる「S(mile)ING!」で締めくくった。
「GOIN’!!!」は二組に分かれてトロッコで会場内を回る。そして最後はもちろんこの曲、「お願い！シンデレラ」。
さて、アニサマの最後はテーマソングを歌うエンディングとなるのだが……。アニサマの伝統として、トリを務めたアーティストがエンディングで進行を務める。ということは、今回ははっしー（大橋彩香）が「せーの」の号令をかけることに……。もちろん、彼女が歴代最年少の進行役である。奇しくもアニサマ歴代最年長のアーティスト、デーモン閣下（10万53歳）と同じステージに立つことになった。
エンディングではデーモン閣下が話題のスーパーマリオのコスプレで登場するというサプライズを仕掛けた。さすが最後まで持っていく閣下でございます。GRANRODEOのKISHOWは「アニサマはいろんな人の人生に刺さっている」と感慨深く語ったが、おそらく今回のアニサマで数年ぶりの返り咲きしたアーティストが多かったためだろう。初出場、復帰、活動休止と、さまざまなアーティストの物語を垣間見た初日となった。
大橋は当然ながらかなり緊張が伝わってくる進行ぶりだったが（あんなに緊張しているはっしーは初めて見た）、無事に大役を務め、今年のアニサマのテーマソング「PASSION RIDERS」で初日は幕を閉じた。
Text By 金子光晴
“Animelo Summer Live 2016 刻-TOKI-”1日目
2016年8月26日（金）さいたまスーパーアリーナ
セットリスト
M-01 愛をとりもどせ!! / デーモン閣下×GRANRODEO
M-02 TRASH CANDY / GRANRODEO
M-03 アウトサイダー / GRANRODEO
M-04 Ripple Effect / 春奈るな
M-05 Overfly / 春奈るな
M-06 Shining Star-☆-LOVE Letter / 井口裕香
M-07 Lostorage / 井口裕香
M-08 カラフルストーリー / every♥ing！
M-09 ゆめいろ学院校歌 / every♥ing！
M-10 セルリアンスカッシュ / 相坂優歌
M-11 純真Always / 田所あずさ
M-12 ブルーウォーター / 田所あずさ×i☆Ris
M-13 Ready Smile!! / i☆Ris
M-14 Re：Call / i☆Ris
M-15 めざせポケモンマスター～OK!～ライバル！～タイプ：ワイルド～めざせポケモンマスター / 松本梨香 with bless4 feat. i☆Ris
M-16 innocent promise / TRUSTRICK
M-17 Recall THE END / TRUSTRICK
M-18 DEAD OR LIE / 黒崎真音 feat. TRUSTRICK
M-19 Believe / 玉置成実
M-20 Belief / May’n
M-21 ヤマイダレdarlin’ / May’n
M-22 ノーザンクロス～ユニバーサル・バニー～射手座☆午後九時 Don’t be late～ライオン / May’n
M-23 PLANET / THE HELL / デーモン閣下
M-24 Red Zone / Zwei
M-25 The Beginning / 山本陽介
M-26 カタラレズトモ / ZAQ feat. 山本陽介
M-27 割レル慟哭 / ZAQ
M-28 hopeness / ZAQ
M-29 ALL-WAYS / 山本陽介 feat. 玉置成実
M-30 Sweet Sensation / 村川梨衣
M-31 INSIDE IDENTITY / 村川梨衣×相坂優歌
M-32 不安定な神様 / Suara
M-33 キミガタメ / Suara
M-34 エクストラ・マジック・アワー / AKINO with bless4
M-35 Golden Life / AKINO with bless4
M-36 Genesis of Aquarion～創聖のアクエリオン / AKINO with bless4
M-37 →unfinished→ / KOTOKO
M-38 PLASMIC FIRE / KOTOKO×ALTIMA
M-39 Burst The Gravity / ALTIMA
M-40 CYBER CYBER / ALTIMA
M-41 M@GIC☆ / アイドルマスター シンデレラガールズ
M-42 ミツボシ☆☆★～OωOver!!～Tulip～Trancing Pulse～S(mile)ING! / アイドルマスター シンデレラガールズ
M-43 GOIN’!!! / アイドルマスター シンデレラガールズ
M-44 お願い！シンデレラ / アイドルマスター シンデレラガールズ
M-45 PASSION RIDERS / アニサマ2016出演アーティスト
(C)Animelo Summer Live 2016/MAGES.
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