さまざまな可能性を見せた20歳の小倉 唯。最後は涙も……。小倉 唯1st LIVE TOUR「High-Touch☆Summer」レポート!

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2016年7月9日から8月14日、小倉 唯1st LIVE TOUR“High-Touch☆Summer”が行われた。千葉、愛知、大阪、群馬と巡った小倉 唯初めてのソロツアー。今回の記事ではツアー2日目ながら千秋楽のような雰囲気となった、千葉・幕張メッセイベントホールでの7月10日の公演の模様をレポートする。

小倉 唯と駆け抜ける初めての夏!

小倉 唯は昨年、パシフィコ横浜で1st LIVE“HAPPY JAM”を行っているものの、ソロでのツアーは今回が初めて。さらに規模の大きい幕張メッセイベントホールで始まり、出身地の群馬で終わる。この日程からも、アーティストとしての小倉 唯のより一層の飛躍が期待されたツアーと言えるだろう。

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オープニングの映像が流れた後、ピンクのリボンがついた衣装でステージの上段から小倉が登場する。髪型はポニーテール。最初の曲は「Happy Strawberry」だ。「みなさん、“High-Touch☆Summer”へようこそ!」という彼女の微笑みに、魅了されてしまった観客が大きな歓声とコールで応える。1曲目からこの盛り上がりはすごい。
続く曲は「パンドラ♡ショコラ」。3曲目の「Tinkling Smile」では花道を通って会場中央に設置されたセンターステージへ。ここで大量のシャボン玉が舞うという演出が用意されていた。ステージを回りながら歌う彼女の姿と相まって、とってもほんわかした雰囲気になる。

曲が終わると最初のご挨拶。「こんなにもたくさんのみなさんが私のことを応援してくださってるんだなって実感してます!」と大勢の観客にまず感謝を述べる。今回のツアータイトル“High-Touch☆Summer”の由来は、「この間、発売したシングル『ハイタッチ☆メモリー』のハイタッチと夏っていう……そのまんまなんですけどね(笑)」「ハイタッチを重ねるようにみなさんとの熱い夏の思い出や、みなさんとの絆をどんどん高めていければいいなという思いでつけました」とのことだった。
そして衣装について言及すると、オープニングの映像でもセーラー服を着ていたのだが、一つ目の衣装もセーラー服を意識したものだそう。高校時代はブレザーだったので、セーラー服に憧れがあったと語る。

続いての「おねがいBe with you」はツアー初披露の曲。そして「thx!!」は掛け声も、手でハートマークを作る振り付けもラブリーで、とろけそうな曲だ。

ここで小倉はいったん舞台から下がり、ムービーが映される。伊豆の水族館でのロケで、彼女がアザラシやイルカと触れ合うというハートフルな内容だ。クライマックスはアザラシのサクラコちゃん(11歳・メス)にほっぺにキスをされるところ。メスでよかった(?)。きっとこの夏の下田は、サクラコちゃんにキスされに行くファンが殺到することだろう(笑)。

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ムービーが終わると、衣装替えした小倉が登場。今度は白いドレスで、一転して大人っぽい装いに。6曲目「Raise」は最初、ピアノの前奏が入るというアレンジだったが、途中で一気に激しいテンポへと変わって会場もヒートアップ。「Get over」、「TO BE ALIVE」と熱い曲が続いていく。4人のダンサーたちとの激しいダンスも見ごたえがある。すると小倉がダンサーたちに手を引っ張られ、一瞬のうちに赤いスカートと白いチューブトップに衣装が早替わりした。

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ダンスパートの後、ダンサーの紹介があって、続く曲は「ライアーシープ」、「ガーリッシュエイジ」。ここもダンスのうまさが引き立つナンバーが続く。それに衣装のせいもあって、なんだかすごい夏感があるゾーンだった。

いっせーので君(唯)とだけ!最後は唯ちゃんとハイタッチ☆

夏感のある曲の後、小倉は舞台裏に下がって、またムービーの続きを上映。今度は伊豆でダンサーたちとバーベキューをするという、こちらも夏らしい映像だった。
しかし、タダでバーベキューができるわけではなく、ゲームをクリアすると食材がもらえるというルールである。オープニングの映像がアイドル映画のような清いものだったのに、この幕間の映像はなぜかバラエティ感がある(笑)。スイカ割り、テーブルクロス引き、早口言葉など、いろんなゲームをやらされた結果、なんとかおいしそうなバーベキューにありつけることに。無事に楽しい夏の思い出を作ったのだった。

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……という映像を観客が指をくわえて観終ると、小倉本人が登場。今度はなんとも夏らしい浴衣をイメージした衣装に替わっている。伊豆の思い出などを一通り語ると、次の曲は「PON de Fighting!」。実はこの曲、事前にYOUTUBEで振り付け動画を公開しており、みんなで踊ろうという趣向になっていたのだ。ほとんどの観客はちゃんと予習してきたようで、「みんなよくできましたー!」と小倉先生からお褒めの言葉をいただけた。

12曲目「いつだってCall Me!(Summer time ver.)」は、「みんなのところに行きますよー!」とトロッコを使って会場内を移動しながら歌う。幕張メッセイベントホールはかなり広い会場なのだが、トロッコに乗ると客席との距離がものすごく近く感じられる。観客の「唯ちゃん」コールも響き渡っていた。

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ちなみに、彼女がソロでトロッコに乗るのは今回が初めてだそう。「みなさんの顔、本当によく見えました!いい笑顔してましたね!」とトロッコの感想を述べた後、再び話題は伊豆でのロケの話に。晴れ女の彼女だが、今回は雨が降ってしまって予定が変更になってしまったのだという。ただ本人はあくまで晴れ女と主張したいらしく、「あれは雨じゃない」「ラムネが降ってきた」と意味不明な証言をしていた(笑)。本当はパラグライダーに挑戦する予定だったらしく、残念がっている。
「パラグライダー乗ったことある人いる?やっぱり鳥みたいな気分になれるのかな?そうでもない?(笑)。そうだよね……」などと、観客とコミュニケーションをとりながらトークで笑いを誘う。ユニット・ゆいかおりでのライブ経験が豊富にあるとはいえ、初めてのソロツアーとは思えないMCで心をつかんでいた。

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13曲目は「A Lovely Tea Break」。その次はアニメ『城下町のダンデライオン』のキャラソンである「Search Light(桜庭らいとソロVer.)」で、ここでまた衣装を早替え。今度は白い帽子に水色のドレスといういで立ちだ。
あっという間に残りはあと2曲。ラスト前は『城下町のダンデライオン』のEDである「Honey♥Come!!」。「ハニカムー!」の大合唱が会場に響き渡る。

そして、最後の曲はもちろんツアーの冠にもなっている「ハイタッチ☆サマー」!曲が始まると小倉はすぐマイクを客席に向け、「いっせーので君とだけ!」と最初のフレーズをみんなで叫ぶ(なお「いっせーので唯とだけ!」という声も聞こえた)。
この曲は今年5月に発売されたばかりの新曲。しかし、観客のテンションが尋常じゃない!間奏で客席に向かってハイタッチする姿もかわいいし、そして何よりキュートな彼女の魅力が遺憾なく発揮される曲でもある。おそらくこの曲は彼女にとっての代表曲、ライブでの切り札的な存在になっていくであろう。そう思わせるほどのパフォーマンスを見せ、ラストを飾ったのだった。

新しい小倉唯、これからの可能性を感じてほしい!

観客からのアンコールに応え、小倉が再び姿を見せる。衣装はライブTシャツで、髪型はツインテールになっていた。
アンコール1曲目は「Baby Sweet Berry Love」だ。これは彼女の2ndシングルで、とっておきという感じの人気曲。彼女も曲の途中でテンションが上がってしまったのか「みんな大好き!」と観客に向かって叫ぶ。そして、曲が終わると「みんなに告白しちゃった」と恥ずかしそうに言うのだった。

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「今回のツアーは約1年ぶりのソロ・ライブ。前回は10代最初で最後のソロ・ライブということで、1stライブなのにとっても大きなステージ、昼夜公演という大きなハードルを越えてのスタートでした」「昨日、今日と2日間の公演を終えて、正直とってもとっても楽しかったです!」……そんなことを語るうちに、声に少しずつ涙が混じっていく。「今日、泣く予定全然なかったんですけど……」と言う彼女。これは安堵の涙だから心配しないでと言いつつも、涙は止まらない。

彼女は今年、20歳という節目の年を迎えている。「もっともっと上に行くために、この1年はすごく悩んだり葛藤したり……でもその分、お仕事に力を注いだりして、これからもがんばっていきたいと思える人たちやキャラクターに出会えた1年だったと思っています。今回のライブでは、みなさんに今までの小倉 唯だけじゃなく、新しい小倉 唯、これからの可能性を感じてもらえるような私をみなさんに伝えられたらいいなと思って、パフォーマンスを一生懸命させていただきました」と20歳の彼女が、今回のライブにかける思いを語りかける。

「これからも一歩一歩ではありますけれども、自分らしく、小倉 唯らしく、私にしかできない表現で、みなさんの心に届く、そんな気持ちでこれからの仕事を頑張っていきたいと思っているので、皆さん応援よろしくお願いします!今日は本当に本当に幸せな一日でした!みなさんどうもありがとうございました!」。まるで千秋楽のような挨拶に、観客は鳴りやまない拍手で応える。

アンコールの最後の曲「FUN FUN MERRY JAM」を歌い終えると、トロッコに乗って別れを惜しむように観客一人ひとりの顔を見てご挨拶しながら場内を一周。そして最後は、生声で「がんばりー」「まめ大福ー!」とお約束の挨拶をしてライブは幕を閉じるのだった。

いつもはとにかくかわいいイメージの小倉 唯だが、今回のツアーでは20歳になった彼女の大人っぽい顔、情熱的なダンス、バラエティ感のある映像、観客の心をつかむMC、そして最後には感動の涙と、いろいろな姿を見ることができた。だが、さまざまなパフォーマンスを見せながらも、小倉 唯という存在はあくまでブレることがない。そんな彼女のポテンシャルを見せつけられたようなライブだった。

Text By 金子光晴

小倉 唯1st LIVE TOUR「High-Touch☆Summer」
7月10日(日)幕張メッセイベントホール
セットリスト

M-1 Happy Strawberry
M-2 パンドラ♡ショコラ
M-3 Tinkling Smile
M-4 おねがいBe with you
M-5 thx!!
M-6 Raise
M-7 Get over
M-8 TO BE ALIVE
M-9 ライアーシープ
M-10 ガーリッシュエイジ
M-11 PON de Fighting!
M-12 いつだってCall Me!(Summer time ver.)
M-13 A Lovely Tea Break
M-14 Search Light(桜庭らいとソロVer.)
M-15 Honey♥Come!!
M-16 ハイタッチ☆メモリー

EN-1 Baby Sweet Berry Love
EN-2 FUN FUN MERRY JAM

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