VALSHE復活! 4thミニアルバム『RIOT』リリース記念インタビュー

int-0727-main

2016年に始動したばかりのViCTiMが見舞われた突然の一時活動休止。だが、VALSHEはそこで歩みを止めようとはしなかった。このタイミングで4thミニアルバム『RIOT』のリリースによって“VALSHE復活”を示すことが今、彼女の何よりの決意表明だ。制作においてこの状況をどのように考えて、何を込めたのか、じっくりと語ってもらった。

“VALSHE復活”4thミニアルバム『RIOT』発表に込めた思い

――今回の4thミニアルバム『RIOT』は、これまでとは違う周囲の状況での制作になったかと思います。まず制作に至るまでの状況と心境について教えていただけますか?

VALSHE ViCTiMの活動休止についての経緯はご報告した通りのもので(http://lineblog.me/valshe/archives/1055330627.html)、4月の冒頭に実際に自分自身が継続は不可能だと判断して、スタッフさんにも報告したあと、皆さんにお伝えいたしました。minatoとはずっと活動をしてきたので、いつかこういう日が来るだろうなということは前々から思っていました。それがこのタイミングで来たことについては自分の中で消化は早かったのですが、率直にショックだったこともあり、はじめて自分の心が立ち止まってしまい、呆然と過ごした3日間がありました。ただ、そういう感情がありつつもどこかで別の自分としては「この休止をただの休止にしたくない」という思いも強くありました。そのなかでその時「自分は曲が作りたい」という気持ちであったり、この状況でなければ生まれなかった楽曲というものは絶対にあると考え、それをひとつの作品にしたく、今回の『RIOT』というアルバムを作るということをスタッフさんと共有してすぐに作り始めたという格好です。

――その段階で全体のコンセプトは見えていましたか?

VALSHE そうですね。「RIOT」、つまり「暴動」をテーマにアルバム全体を作っていこうということは最初から決めていました。今回、minatoと一緒に歩みを止めてもいいという選択肢もありはしたのですが、自分としてはまったくその考えは浮かびませんでした。そして音楽を作りたいという欲求が自分の原動力になっているということを自分自身、改めて思い知りました。「暴動」という強い言葉になっているけれども、これは心のなかの暴動。自分自身が自分のために起こしていたい「暴動」というテーマです。テーマに対してこれしかないと思って作ったので、いつも以上にアルバムをどう作るかについて悩まなかったし、そこに葛藤というものは一切ありませんでした。

――アルバム制作は具体的にどのように進めていきましたか?

VALSHE まずアルバムテーマを決めたあと、ジャケットが思い浮かびました。そのあと、ミュージックビデオに収録されているグラスの画面のコンテを切って、ジャケットのラフを描いてきました。曲はそのあとでした。自分にとってビジュアルワークとサウンドはすごく密接で、自分自身が音を俯瞰するためにストーリー先行で曲を作ったり、MV先行で曲を作るということはこれまでにもありました。今回のサウンドプロデュースを担当してくれているshunさんは、もともとViCTiMのサウンドプロデュースをしてくれていたり、VALSHEの1stライブから監修してくれていた方です。つまりこれまでVALSHEが見せてきたサウンド感、そしてViCTiMで新たに採り入れたサウンド感、それをもってどう復活の場面で活かしていきたかったかを見続けてくれていたので、それがこの短い期間でいつも通りの形で作れた一番の要因だと思います。

――ViCTiMを経たから出せるようになったこととは?

VALSHE デジタルを中心にやってきたVALSHEがViCTiMを経て生の音を体感したことですね。ViCTiMを経験しなかったら自分はそこまで生の音に重きを置かなかっただろうなと。もともと自分の好きなロックサウンドがViCTiMを通して広がったと感じた部分を、ソロになった時に出せるようになったので、二足の草鞋を履いてみようと思いました。

――ではそれぞれの楽曲について解説をしていただければと思います。

VALSHE 「RIOT」の歌詞は活動休止を経て感じた自分の気持ちや、その当時の心情をストレートに落とし込みました。その出来事を経ての自分の選択について最新の決意表明に近いようなタイトルになったなと思います。歌詞の中の「Q and A」の部分は今の自分だからこういう答えになるという意図も含まれているので、きっと3年前なら違うアンサーになったでしょうし、それをコールアンドレスポンスの形で問いかけにすることが自分にとってはすごく意味のあることでした。

――「COUNT DOWN」は従来のVALSHEさんのデジタルサウンドに比重をおいた楽曲になっていますね。

VALSHE これはこのアルバムで唯一、ViCTiMの活動休止以前に書いていた楽曲です。もともとデビュー前にVALSHEが今後どういうサウンドでやっていこうかと考えていた時に、作曲者のdorikoが提案してくれた曲で、その時に自分がとても気に入って、だからこそ簡単に出したくないと思って、出すべき時がきっとくるからその時まで置いておきたいといったら6年経っていました。これまでの5年間でVALSHEがやってきたサウンド感でかつ、これからもやっていくんだという曲を入れたいと考えた時に、それが一番出せるのがこの曲かなと思い、収録を決めました。なので、この曲を聴いた時に「VALSHEが作ってきたデジタルサウンドってこうだよね」という感じが濃縮されていると思うし、歌詞についても、もともとそのピースをminatoが当時書いていて、そこにはVALSHEの根底にある考え方やものの味方とか活動スタンスが詰まっています。このアルバムにおいて、最新の感情をフィーチャーした「RIOT」や「MONOLOGUE」に至るまでには根底に「COUNT DOWN」のようなVALSHEもいるんだというところを比べてみてもらうという意味でも、この楽曲は絶対にここに入れなくてはいけないという気持ちで収録しています。レコーディングはめちゃくちゃ嬉しくてテンションが高かったです。

――「MONOLOGUE」はしっとりと歌い上げるさまが印象的でした。

VALSHE 「RIOT」が怒りの感情を前面に出している楽曲だとしたら、この曲はその真裏、喜怒哀楽で言えば哀であったりとか、切なさとかそういう部分にスポットを当ててつくった楽曲ですね。休止を受けて自分が感じたことだったりとか、その時の心境や思ったことは、聴く人にとっても生きていればきっと経験するようなことだなと感じたときに、こちらの感情もつくっておきたいなと思って作った楽曲です。次の「PANIC ROOM」は、「COUNT DOWN」が過去5年分のVALSHEのサウンドのど真ん中を抜いたものであるならこの曲は最新のVALSHEがデジタルサウンドをつくったらこうなるという楽曲ですね。編曲者の方は同じなんですけど、どういうふうにアレンジしてほしいとか発注内容から変えてお願いしました。

――「RADICAL COASTEЯ」は先ほどのshunさんが共同で作曲に携われています。

VALSHE この楽曲は自分自身やったことがなかった作曲の方法で、shunさんにこの枠でどういう楽曲を作りたいということを話した上で、そのイメージに合うコードをつくってもらってそれを自分が受け取ってメロを付けるという工程で作っています。ライブを意識した楽曲で、このアルバムの中では異色なポジションというイメージにしていたのですが、実際に自分だけで完結するよりもすごく新鮮なものができました。歌詞も普段通りではなく、違う一面を出したいなと思って書きました。ライブをやっている時の自分は難しいことを考えずに、お客さんといることを楽しむことに終始しているので、その時ならこういう曲を歌えるなとイメージしながら書きました。書いている時も深夜のテンションだったと思います(笑)。

――そしてアルバムの最後を飾るのが「LUCKY DAY」。

VALSHE これはファンの方へのメッセージソングです。この楽曲はライブでいうところの最後に歌う位置づけになるのですが、その第三弾を作りたかったというのがもうひとつの理由です。それは去年から決めていたことで復活に際してやりたかったので。今回の「RIOT」というアルバムを作って、そのきっかけや自分の心情をファンの人達にある程度包み隠さずご報告している分、心配もしてくださっているでしょうし、不安な思いをしているかと思います。そうしたときにアルバムを聴いていただいて、この曲が最後にあることそのものが、自分からのある種のメッセージになっているんじゃないかと。ですので、最後に置くことは最初の段階から決めていました。歌詞もストレートに作っていて、それは5年間の中ではやらなかっただろうなと思うし、歌おうとしなかっただろうけども、今なら飾らずに素直に歌える位置づけの曲でもありますね。今でなかったら出てこなかった言葉もたくさん入っているし、今だから歌おうと思ったんだろうなという感じが自分でもしています。

――DVDにはメイキング映像も収録されるそうですね。

VALSHE ジャケット撮影とミュージックビデオの撮影の様子や、制作の様子を見てもらえるかなと思います。今回は「RIOT」という緊迫感のあるタイトルになっているので、メイキングでは和気あいあいとした制作の模様を見て楽しんでもらえたらいいなと思います(笑)。自分にとって制作というのは、いつ何を作っている時も楽しいものなので、どうあっても楽しくしていますね。今回、MVではバンドメンバーが一緒になって撮影をしているので、人数が増える分うるさくなっています(笑)。

――そして7月末から8月にかけてライブが控えています。今までとはまた違った位置づけになるのでは?

VALSHE タイトルは「EMERGENCY CODE:RIOT」ということで、もちろんこのアルバムをテーマにしています。昨年もツアーで色んな所を回らせてもらったのですが、それもベストのツアーということだったので、今回のような発売直後にひとつの作品と密接な形のツアーは初めてですから、自分自身すごく楽しみにしています。健やかな暴動(RIOT)を目指しつつ、この夏思い切りみんなで暴れられたらと思っています。

INTERVIEW & TEXT BY 日詰明嘉


●リリース情報
4th mini アルバム『RIOT』
7月27日発売

【初回限定盤(CD+DVD)】
int-0727-001-c001

品番:JBCZ-9027
価格:¥3,000(税込)

<DVD>
「RIOT」MUSIC VIDEO Making of 「RIOT」

【通常盤(CD)】
int-0727-001-c002
品番:JBCZ-9028
価格:¥2,200(税込)

【Musing盤(CD+グッズ付き)】
int-0727-001-c003

品番:JBCF-9007
価格:¥4,500(税込)

<グッズ>
「EMERGENCY CODE:RIOT」MEMBER’s ARMBAND
※音楽ポータルサイト「Musing」のみでのお取り扱いとなります。

<CD>※全形態共通
01.silencio
 作曲:VALSHE
02.RIOT
 作詞・作曲:VALSHE
03.COUNT DOWN
 作詞:VALSHE/minato 作曲:doriko
04.MONOLOGUE
 作詞:VALSHE 作曲:VASLHE
05.PANIC ROOM
 作詞:VALSHE 作曲:VALSHE
06.RADICAL COASTEЯ
 作詞:VALSHE 作曲:VALSHE/Shun Sato
07.LUCKY DAY
 作詞:VALSHE 作曲:VALSHE

●ツアー情報
VALSHE LIVE TOUR 2016 「EMERGENCY CODE:RIOT」
7月29日(金) 開場18:15/開演19:00
大阪 umedaAKASO
お問い合わせ先:サウンドクリエーター 06-6357-4400v
7月30日(土) 開場16:30/開演17:00
愛知 SPADE BOX
お問い合わせ先:サンデーフォークプロモーション 052-320-9100
8月7日(日) 開場16:15/開演17:00
東京 TSUTAYA O-EAST
お問い合わせ先:ディスクガレージ 050-5533-0888

チケット
スタンディング:¥6,000(税込)
※未就学児は入場不可となります。
※ドリンク代が別途必要となります。
※整理番号順の入場となります。

関連リンク

この記事に関するキーワード

この記事を書いた人