1stアルバム『Welcome!』リリース記念 Fuki Commune始動インタビュー!実力派HR/HMシンガーがアニソンに“参入”した理由とは?

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アニソン“らしさ”を時間軸からの構成に見る。松本梨香の魂を継ぐ王道の主題歌が完成!

――そしてアニメ『怪盗ジョーカー』主題歌「輝く夜へようこそ!」ですが、Maoさんが「アニソンとはなんぞや?」とじっくり考えて作ったというエピソードのある曲だそうですね。

Fuki 今回のプロジェクトにあたって、最近のアニメソングってどんな曲が多いんだろうとMaoくんのなかでいろいろ考えを巡らせ、水樹奈々さんとかGRANRODEOさんとかの曲をいろいろと研究したそうなんです。もちろんMaoくんもアニメを見るので彼なりにインプットして、その上でいくつかフレーズを作ってくれました。そのときに「ホントにアニソンっぽい」と思ったものが、実際に「輝く夜へようこそ!」として選ばれました。

――その判断した基準、Fukiさんの持つ「アニソンらしさ」というのはどんなものでしょうか?

Fuki 先ほど、「アニソンは音楽性の区分けではない」と申しましたが、とはいえ「アニソンっぽい」と感じさせる特徴はやっぱりあると思うんですよね。何がそうさせるのかと最近考えたのですが、それは90秒であるという枠組みにあるのではないかなと。つまり、曲のテンポはある程度似てくるし、メロディが展開していく時間の区切りも“型”が生まれ、そうした“縛り”によってアニソンらしさが生まれるのかなと思います。特にオープニング曲ならば、歌がすぐ聴こえた方がいいからイントロは短めになるとか、サビ前にブレイクがあったりとか、映像と合わさって印象に残るようなキメが多いとかですね。そうした細かい要素がいくつも積み重なって、「アニソンっぽさ」をリスナーが感じるのかなと。

――メタルだとイントロがすごく長い楽曲もありますが、それそのままではアニソンとして成立しないですし。

Fuki そうなんです。最近Maoくんが作ってきた曲も、まさにイントロが42秒で、すごく格好いいんだけどアニソンにならないよねって話しをしていて(笑)。アニメ・ソングって歌と歌詞が大事なので、イントロは短くして歌を90秒のなかになるべく詰め込んでいるというのも特徴だと思います。「輝く夜へようこそ!」は歌から始まって、ポップなイントロが短くあって、サビの前にちょっとしたブレイクがあるという、まさに様々な要素が組み合わさった王道アニソンっぽいなと感じたんです。

――構成要素を時間軸から割って図るという切り口は非常に納得がいきます。

Fuki あと、最近はメタルっぽい伴奏だけどクリアな声の女性ボーカルというのも多くて、それは最近のアニソンらしさの特徴ですね。

――それも何故なんだろうなと思っていました。Fukiさんもそのひとりになるわけですが。

Fuki 最近は、大きなアニソン・オーディションの開催やニコニコ動画の存在によって、ソロの歌手がよりフィーチャーされやすくなっている時代だと思います。そして、バトル物のアニメ作品も人気ですので、こうした作品に合うハードなサウンドと、シンガーを組み合わせるという作り方が増えているのではないかなと。

――例えて言うなら藍井エイルさんが『Fate/ZERO』の主題歌を歌うように。

Fuki そうですね。もしかしたら彼女がそのトレンドを作ったと言えるのかもしれません。LiSAさんとか鈴木このみさんとか、それぞれの個性をお持ちで、こういう流行を作った方たちだと思います。そして定形がひとつ見えるとさらに道が開けて、ニコ動とかオーディションからの採用が多くなるという。

――その意味で間口が広い時代でもありますね。

Fuki そうですね。でも一方で、時代的に作品もシンガーも回転が早くなっています。ハードなサウンドに女性のクリアなボーカルという流行りも、2020年代にはまた変わっているんだろうなという気がします。

――デビューの間口は広くても、それ以降の楽曲なりライブ・パフォーマンスなりでサヴァイブしていく必要がある。

Fuki LiSAさんも鈴木このみさんもライブパフォーマンスがすばらしいですし、それを聴くリスナーも耳が肥えています。その意味で、生き残っていくには大変な時代かもしれませんね。

――「輝く夜へようこそ!」に話を戻しますと、『怪盗ジョーカー』は原作がコロコロコミック掲載作品ということで、児童層がメイン視聴者になるかと思います。そうしたリスナーに向けて歌詞の作り方についてはどんなポイントがありましたか?

Fuki まずキーをちょっと低めに設定しました。私の得意とするのはもう半音から1音上なのですが、小学生がカラオケでこの歌を歌いたいと思った時に、そこまで振り切ると歌えないかなと思って。これは自分の曲としては大きな決断だったと思っています。あとは歌詞の言葉遣いを主人公の少年らしく、ヤンチャでお茶目で天才肌でという色々な要素を盛り込み、彼の性格や口調を考えつつ書いていきました。歌詞にひらがなが若干多いのも特徴かな(笑)。

――歌い方はいかがでしたか?

Fuki 格好いい少年の感じを意識しつつ、メタルの太い声になりすぎず、そしてちょっと可愛らしいところもあるようなところを念頭に置きました。ちょうど自分がよく観ていた夕方のアニメでいうと、『ポケットモンスター』の主題歌を歌われていた松本梨香さんを意識した部分もありますね。

――松本梨香さんは『ポケモン』もそうですし、JAM Projectにも参加されたハードロックシンガーという側面もあり、その両面をFukiさんが受け継いでいる部分もありますね。

Fuki 松本さんも大きなリスペクトがあるシンガーですので、そう言っていただけるとうれしいです。実は松本さんとは事務所も同じで、何回かお会いしたことがありますので、こういう形で歌わせていただき10年越しの夢が叶った感じです。10代の頃からずっとアニメソングを歌いたかったので。

――Fukiさんは、ずっとアニソンを歌いたかった方だったんですか。

Fuki はい。実はそうなんです。私は周りの人と環境にすごく恵まれていて、自分で運が良いとずっと思っているんです。というのも、高校生の時にバンドを始めようと思って地元の楽器屋さんに貼ってあったメンバー募集で出会ったのがLIGHT BRINGERのベースのHibikiくんなんですよ。最初に出会ったミュージシャンが天才だった。こんなに運が良いことはありませんよね。そしてバンドがメジャーデビューに至ったのも私達のライブを見て気に入ってくれた方が事務所を紹介してくれたという、人と人との縁というか出会いのおかげで進んでいったことなんです。バンドを始めてから、アニソンを歌うまで10年近く経っていますが、トントン拍子というかそこに“寄り道”はなかったと思っています。必要なことや経験すべくして経験したことばかりがあって、今ここにいるという感覚です。

――道筋は順調でもその過程での苦労というのもおありだったのでは?

Fuki 忘れているだけなのかも(笑)。私、ポジティブなところがあって、やっているときに辛いと思ったり、もっと早く結果を出したいと思ったこともありましたが、今思い返すとそのときの経験がなかったら今の私にはなっていなかったでしょうね。その意味で、振り返った時に無駄だった経験も挫折もなかったなと。メタルバンドをやってなかったら絶対に今の歌い方になってなかったし、もし私がデビューして数年の時点でアニメソング歌手になっていたとしたら、今頃はもう引退していたかもしれない。今、たくさん経験を積んで10年経ってアニソンを歌わせてもらったというこの道筋は、自分にとって決して“寄り道”ではなかったなという認識です。

心地よいテンション感で構成+新カバーを盛り込んだ“お披露目”ワンマンライブに

――アルバムでは曲順構成にも悩まれたそうですね。

Fuki ライブのセットリストを考える時も同じ悩みがあるのですが、聴いている人のテンションに寄り添う曲順にしたいんですよね。ライブだったらテンションを上げる曲を2~3曲続けて、MCを挟んでバラードを歌って……という形でテンションを作っていきますよね。それに似ています。自分でもプレイリストを作って、波みたいなものを作って並べ方を試行錯誤して、最終的にこの形に決まりました。タイアップ曲を一箇所にまとめるという案もあったのですが、それだとアルバムとしての流れが良くないので、そういう考えは一度取っ払って曲順としての良し悪しで決めました。最後に明るい曲で終わるというのは当初から決めていました。その方が聴いていて自分も気持ちいいですし、もう一回アルバムを最初から聴こうという気持ちになれるんです。

――7月30日に開催されるワンマンライブではそうしたテンション感をリアルに体験できるわけですね。

Fuki はい。このアルバムだけだと11曲しかないので、他にもアニソンのカバーとかセルフカバー的な曲とかファンの人が喜んでくれる構成を考えています。みんなのテンションが上手く保ち続けることができるようにしたいと思います。

--今回の作品で新たに知ったファンの方もいるかと思います。どんなパフォーマンスを目指しますか?

Fuki 『怪盗ジョーカー』から知ってくれた方は、このシルクハットの衣装を見たいだろうなとか、見た目のところからどうしようかなと考えています。着替えを盛り込むとその時間をどうするかセットリストも変わってきますし。今まで自分がバンドのフロントとしてやっていた雰囲気とたぶん変わらないと思いますが、いらっしゃる方のどのくらいの方が始めて私をご覧になるのかで、また比重の置き方も変わってくると思います。当日、幕が空いてお客さんの顔を見て決めてもいいかもしれないですね。今までですと、大学生くらいの男性と、もっと上のメタル好きのおじさまの二極が多かったのですが、去年、Sound Horizonに参加してからは女性も増えてきましたし、「月が満ちる前に」もありますし、『怪盗ジョーカー』は女性ファンも多いそうなので、これをきっかけに女性の方もいらしていただけたら嬉しいですね。

Interview & Text By 日詰明嘉


●リリース情報
Fuki Commune 1stAlbum
『Welcome!』
6月22日発売

【初回生産限定盤(CD+DVD)】
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品番:VIZL-976 価格:¥3,600+税

【通常盤(CD)】
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品番:VIZL-64585 価格:¥3,000+税

<CD>
01. Welcome to my dream – Instrumental –
 作曲:Mao 編曲:Mao
02. 月が満ちる前に
 作詞:Fuki 作曲:Mao 編曲:Mao&若井望
03. 輝く夜へようこそ!
 作詞:Fuki 作曲:Mao 編曲:Mao&若井望
04. I’ll never let you down!
 作詞:Fuki 作曲:Mao 編曲:Mao
05. 僕が生きる世界
 作詞:Fuki 作曲:Mao 編曲:Mao&若井望
06. 朝な朝な
 作詞:hotaru 作曲:onoken 編曲:onoken
07. 狂い咲け雪月華
 作詞:一ノ瀬貴妃 作曲:MACARONI☆ 編曲:MACARONI☆
08. 青い季節に
 作詞:Fuki 作曲:Mao 編曲:Mao
09. Liberator
 作詞:Fuki 作曲:Mao 編曲:Mao
10. 未来
 作詞:Fuki 作曲:Mao 編曲:Mao
11. Sail on my love
 作詞:Fuki 作曲:Mao 編曲:Mao

<DVD>
・輝く夜へようこそ!(Music Video)
・メイキング

●イベント情報
6月26日(日)14:00~ ディスクピア日本橋店イベント・フロア
内容:ミニライブ&サイン会 集合時間:13:45
7月1日(金)18:30~ ゲーマーズ秋葉原本店
内容:ミニライブ&握手・アナザージャケットAお渡し会 集合時間:18:00
7月2日(土)16:00~ SHIBUYA TSUTAYA 2階特設会場
内容:2ショットチェキ撮影会&チェキサイン会 (衣装B) 集合時間:15:40 2Fエレベーター横集合
7月3日(日)15:00~ とらのあな秋葉原店C 4F イベントフロア
内容:ミニライブ&握手・アナザージャケットBお渡し会 集合時間:14:30
7月10日(日)19:30~ dues新宿
内容:2ショットチェキ撮影会&チェキサイン会 (衣装B) 集合時間:19:15~ ※4F入口先頭

※参加方法、詳細はこちらでチェック!

<チェーン別オリジナル特典>※特典はなくなり次第終了となります。
タワーレコード全国各店/タワーレコードオンライン限定特典
Fuki CommuneオリジナルB2ポスター
TSUTAYA RECORDS全国各店/ TSUTAYA オンラインショッピング限定特典※TSUTAYAオンラインショッピングはご予約分のみ対象。
Fuki Communeオリジナルトレーディングカード3枚セット
ゲーマーズ全店/ゲーマーズオンラインショップ
Fuki Communeオリジナルブロマイド 
とらのあな全店/とらのあなWebSite通販
Fuki Communeのヴォーカル教則DVD-R「月が満ちる前に」編
ディスクユニオン全店/ディスクユニオン・オンラインショップ
Fuki Communeのヴォーカル教則DVD-R「輝く夜へようこそ!」編

各特典ともに数に限りがございます。お早めにご予約ください。
一部、特典の取り扱いのない店舗もございます。予めご了承ください。

●ライブ情報
『Fuki Commune Oneman Live ~Fuki Fes.~』
会場:TSUTAYA O-WEST
16:30 開場 / 17:00 開演

チケット発売中
料金:スタンディング 4,000(税込)
ドリンク代:入場時ドリンク代別途必要
年齢制限:3歳以上チケット必要

(問)DISK GARAGE(平日12:00~19:00) 050-5533-0888

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