昼はビターでロックなうっちーだぜ!“内田彩 CONCEPT LIVE 【Bitter Kiss】/【Sweet Tears】”レポート【Bitter Kiss】編

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2016年5月28日、TOKYO DOME CITY HALLにて“内田彩 CONCEPT LIVE 【Bitter Kiss】/【Sweet Tears】”が開催された。これは声優・内田彩が2月にリリースした2枚のコンセプトアルバムをモチーフにしたライブ。昼の部は「Bitter Kiss」と題してロックコンセプトで、夜の部では“Sweet Tears”と題してEDMコンセプトでのライブが行われた。この記事ではまず“Bitter Kiss”のライブレポートをお届けする。

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いつも見せないかっこいいうっちーの“攻めた”ライブ

アルバム『Bitter Kiss』は、今までの内田彩のイメージを打ち壊すような激しいシリアスロックをテーマに作られた一枚だ。エレポップをテーマにした『Sweet Tears』と合わせて、昼夜で全く違うコンセプトのライブをやってみよう、というのが今回のうっちーの新たな挑戦なのである。昼の“Bitter Kiss”は生バンドの演奏をバックに、かっこいい内田彩を魅せてくれた。

幕が開くと、ステージの上段に置かれた豪奢な椅子に座ったうっちーが登場。そのまま「「afraid…」を歌い始める。これはアルバムでも1曲目に収録された楽曲だ。

もうこの時点で、このライブは会場は観客のサイリウムで真っ赤に染まっていた。物憂げな表情で「afraid…」とささやくと、大きな歓声が巻き起こる。続いて2曲目の「シリアス」で初めて椅子から立ち上がって階段を降り、ステージのセンターへ。大きな動きを見せず、内に秘めた情熱を身体全体で表現するように歌う。

そして、「ついにこの日がやってきてしまったかという感じです。“Bitter Kiss”はかっこよく、熱く激しいライブにしていきたいと思いますので、みなさん楽しんでいってください!」と最初のご挨拶。「今日はへらへらしないって決めました。いつもは見せられないような顔を見せられたらなと思います」……と言いながらもすでにへらへらしてしまっているというのが彼女のキュートなところだ。

とは言え、曲となると表情は一変してシリアスに。続いての曲は「Like a Bird」。これは2ndアルバム『Blooming!』に収録された楽曲で、後の『Bitter Kiss』へとつながる萌芽のような情熱的な曲だ。マイクスタンドを使って歌い上げていく。4曲目「MELODY」に続き、5曲目の「最後の花火」。この曲は激しく、そして切ない。同じロックテイストでも、曲ごとにさまざまな表情を見せ、違った色へと染め上げていく。間奏ではこの日初めて観客を激しく煽る動作を繰り出し、会場のテンションはさらに高まっていった。

その後、バンドのメンバー紹介があり、「今回もこの強力なメンバーさんの元、ちょっとがんばって、かっこよく……ううっ、やっていこうと思います」と、ちょっとうめくように弱々しく宣言するうっちー。「普段こんなにへらへらしてるから、楽曲の中だけではせめてかっこよくいようと、レコーディングとかもがんばったんだけどね。がんばって、顔を引き締めて、ライブをしていこうと思うんですけど、もうすでに脱線してる感はありますよね(笑)」と言いながら、“ゲロマズなお茶”を飲む(喉にいいとスタッフが作ってくれたらしい)。曲とのギャップがすごいが、それでこそうっちーだよね、と妙に納得してしまう。

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定番曲でタオルを振り回して大騒ぎ!

さて、ここからはアルバム以外の曲を歌う“おなじみゾーン”へ。代表曲のひとつともいえる「Blooming!」の前奏がかかると、会場はカラフルに染まっていく。歌詞にある「カラフルな花」とかけて観客が思い思いの色のサイリウムを振っているらしく、その変化の速さにうっちー自身も驚いた表情だ。

次はコンサートグッズのタオルを準備して、「Growing Going」を歌う。1stアルバム『アップルミント』に収録された曲で、みんなタオルを振り回すタオル曲。いつもよりロックっぽく歌ってはいるが、おなじみの曲だけあってコールもバッチリ揃っていて、歌い続けてきた曲ならではの良さがあった。

8曲目「キリステロ」は前奏からうっちーが煽って「オーオオオオー」の叫びを合唱。挑発的な曲で、サビで首を掻っ切るポーズがかっこよくキマる。

そろそろライブも終盤へ。「まだみんな大丈夫? 私は意外と大丈夫じゃないんだけど(笑)」と言いながら、ちょっと落ち着いた曲の「ONE WAY」を歌う。10曲目は「Ruby eclipse」はギターが前面に出た曲で、生バンドの良さが遺憾なく発揮されていた。

そして最後の曲は「絶望アンバランス」。これはアルバム『Bitter Kiss』でも最後に収録された曲。結局、アルバムの曲順はそのままで、間に既存の曲を挟み込むというセットリストになっていた。このことからも『Bitter Kiss』の世界観をそのまま膨らませて、ライブとして再構成したというコンセプトがはっきり感じ取れるライブだった。歌い終わると、「ありがとう」とひと言だけ残して彼女は舞台から去っていく。

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表現者としてのこだわりが感じられたコンセプトライブ

うっちーコールの中、黒いライブTシャツ姿で再び登場した彼女。アンコール1曲目は「ドーナツ」だった。ここまでずっとステージのセンターから動かずに歌っていたのだが、この曲では初めて両サイドまで走って激しく客を煽り、最後はみんなでジャンプ。今までの作り込まれたステージから一転して、ここでは素顔の内田彩がかなり前面に出ていた。「みんなの声がよく聴こえるなーと思ってたら、イヤモニするの忘れてた」と笑顔で話し始める。うん、やっぱりいつものうっちーだ(確信)。

ここで「嬉しくも悲しい」お知らせ。コンサートのパンフレットが早くも売り切れたらしい。夜の部だけに来るお客さんは涙目であろう。このパンフレットはアルバムに引き続き、ナミッキーことヘアメイクアーティストの双木昭夫氏が携わっている。双木氏の起用はうっちー本人が強く望んだもので、この作り込んだ世界観を表現するのに欠かせない存在だったようだ。ライブはステージの上だけで完結するのではなく、パンフレットの写真、衣装、メイクも含めて成立するのだというところに、表現者としての内田彩のこだわりが垣間見える。なお、6月に行われる初のツアーのパンフレットでも引き続き双木氏がメイクを担当しているとのことだ。

「今日はちょっとかっこよかったー?」と問いかけると、会場からは「うっちーかっこよかったよー!」と期待通りの答えが返ってくる。そして最後の最後の曲は「私は絶対これがいい」と言って選ばれた「キリステロ」をもう一度歌った。前奏の叫びもさっきよりも大きな声で大合唱。でもうっちーは「もっともっと!」とさらに煽りを入れてくる。そして「アマクナイヨ!」という歌詞のところをシャウトしたのだが、なぜか叫んだ後にものすごい照れてしまう。えっ、何それかわいすぎるんですけど!

そんなわけで、アーティスト・内田彩として表現の幅の広さを見せつけるとともに、普段のキュートなうっちーの姿も十分堪能できた“Bitter Kiss”。「今日はみんな最後すっごいかっこよかったです。ありがとう!」とかっこよくキメた後、「夜の部もよろしくね~」といつものうっちーの表情に戻ってステージを後にした。

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内田彩としてはここまでずっとテンションが上がりっぱなしというライブは今までなかったので、観客の熱度もいつになく高く、終演後もしばらく冷めやらない様子だった。しばしのブレイクを挟んでの夜の部、“Sweet Kiss”はどんな違った表情を見せてくれるのだろうか。続いてのレポートをお楽しみに。

Text By 金子光晴

“内田彩 CONCEPT LIVE 【Bitter Kiss】/【Sweet Tears】”
【BitterKissの部】
2016年5月28日(土)TOKYO DOME CITY HALL

<セットリスト>
M-1 afraid…
M-2 シリアス
M-3 Like a Bird
M-4 MELODY
M-5 最後の花火
M-6 Blooming!
M-7 Growing Going
M-8 キリステロ
M-9 ONE WAY
M-10 Ruby eclipse
M-11 絶望アンバランス

En-1 ドーナツ
En-2 キリステロ

【Sweet Tears】編はこちら


●ライブ情報
内田彩 三十路記念イヤー企画

AYA UCHIDA Complete LIVE ~COLORS~
8月13日(土) 日本武道館にて開催
※開場・開演時間、チケット発売情報など詳細は後日発表予定

AYA UCHIDA LIVE TOUR 2016 ~a piece of colors~
6月5日(日)17時開場 18時開演 仙台PIT
(問)ニュース・プロモーション 022-266-7555(平日11:00-18:00)
スタンディング ¥7,000(税込)※別途ドリンク代必要
6月19日(日)18時開場 19時開演 NHK大阪ホール
(問)キョードーインフォメーション 0570-200-888
全席指定 ¥7,500 (税込) 
6月26日(日)17時開場 18時開演 パシフィコ横浜 国立大ホール
(問)オデッセー 03-5444-6966(平日11:00-18:00)
全席指定 ¥7,500(税込)
※3公演ともに5月29日(日)一般発売

内田彩 BIRTHDAY EVENT
7月23日(土) Zepp Namba(大阪) 13:00開演
(問)キョードーインフォメーション 0570‐200‐888
7月24日(日) Zepp Divercity(東京) 14:00開演/18:30開演
(問)ディスクガレージ 050‐5533‐0888
一般発売中

●イベント情報
ACROSS FESTA!!8.322+0.001 ANNIVERSARY
7月23日(土)夜公演 開場17:30  開演18:30
有楽町よみうりホール  ※内田彩の出演は23日夜公演のみです。

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