brilliant roadの始まりの地に、いざ凱旋。“復活!angelaの原点!最初で最後の!?路上ライヴやります!! In けやき広場”レポート

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11月14日、angelaがニュー・シングル「DEAD OR ALIVE」の発売を記念したイベントをさいたまスーパーアリーナに隣接するけやきひろばにて開催。インディーズ時代から彼らがよく路上ライブをしていたこの地での、言わば凱旋公演が行われた。

この日は小雨交じりだったのにもかかわらず、ステージの設置された1Fはおろか、2Fの吹き抜け周辺もぐるりとファンが囲む。急遽スタッフの計らいで設置されたテント状の屋根が優先スペースのファンを守るなか、いよいよライブがスタートする。

その姿に違わず、この日はさながら「ファフナー祭り」!

『蒼穹のファフナー』のアルヴィス制服を身にまとって登場したangela。まずは「けやきひろばー!あなたはそこにいますか!?」とのatsukoのシャウトから「イグジスト」を披露する。客席との距離の近さもあってか、定番の観客へマイクを向けてのコールや客席全体への目くばせなどでファンのテンションを引き上げる。この1曲で、このステージを目にするどこの誰もが、一瞬たりとも目を離したくないと思ったことだろう。ラスサビではKATSUも前方に出てきてギタープレイを繰り広げ、さらにファンを湧かす。そして曲明けの「みんなー、ただいまー!」というKATSUの第一声や、そこに返すファンからの「おかえりー!」の大歓声に、“ふたりのけやきひろば”が帰ってきたことを実感できた。

続くMCでは、矢継ぎ早に他ユニットの名前を名乗ってボケ倒したりと、なかなかにフリーダムなステージングを繰り広げるatsuko。彼女からのいきなりのフリに対する“ぢぇらっ子”の対応力も素晴らしい。そんななか「(「DEAD OR ALIVE」の)インストアだけど、1曲だけインディーズの曲を歌ってもいいですか?」と呼びかけると、喜びとうれしさの入り混じった大歓声が観客からはあがる。

この会場で歌うのに選ばれたのは「雪」。ただでさえ冬のはじまりさえ感じられるこの季節ならではのラブバラードだったのに、小雨交じりで吐く息が白くなるほどのこの日の寒さ、まるで天気がふたりに合わせてくれたかのような巡り合わせを感じた。ファンもここはじっと聴き入り、寒空の下ならではの空気感を存分に味わっていた。

かと思えば続く「ホライズン」では再び激しいサウンドで場内を湧かす。歌声もさることながら、ギターソロでふたりが背中合わせになってその瞬間を楽しんでいるさまを見せたりと、視覚の面でもファンを楽しませることを怠らないステージングを見せる。

続くMCでは、けやきひろばのステージにこの日再び立つきっかけとなったのが、今年のアニサマの出番直前に「もう一度立ちたい」という話が出た、という裏話を披露。「それもこれも、私たちがいい人たちだからです!(笑)(atsuko)」と冗談も交えながら、けやきひろばで路上ライブをするにあたって昔からお世話になっていた職員の方とのエピソードを、感謝の気持ちも込めつつ語る。

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そしてこの日最後の曲「DEAD OR ALIVE」へ。ファンであればあるほどおいしく感じられる、随所に『ファフナー』のエッセンスが散りばめられた楽曲自体もさることながら、パフォーマンスもこの場の全員を巻き込んでいくようなパワフルさと巧さを兼ね備えたもの。それを培ってきたであろうこのけやきひろばで堂々とそんなステージを披露するふたりの姿は、恩返しには十分すぎた。

……と、曲明けに降壇した直後、誰からも呼ばれる前に「アンコールどうもありがとう!」と再度登場するatsuko。歓声と笑いがステージを包むと、KATSUがすかさず「12年前からこんな茶番やってたんですよ」とツッコむ。そんな和やかな雰囲気のなか、ここで2016年5月21日、angelaのデビュー日に記念ライブを開催することを発表。詳細は後日発表となるが、「ちょっと変わった場所になる(atsuko)」との言葉もあり、今後の情報にも要注目だ。

さて、重ね重ね触れてしまうがこの日は小雨。「濡れるときにはタオルが必要(atsuko)」との言葉から、「angelaをangelaにした(atsuko)」タオル曲「Shangri-La」でライブを締めくくる。色とりどりのタオルを引き連れて、昨年スーパーアリーナの中で繰り広げた会場全体での盛り上がりを、今度は逆にけやきひろばに持ち込んだ。こうして『ファフナー』とふたりの歴史をともになぞったところで、ライブは無事終了。最後にステージ中央で固く握手とハイタッチを交わす光景は、戦友が笑顔で互いをたたえ合う瞬間そのものだった。

なお、ライブ後には観客を前にした公開取材も行われた。その模様も合わせて、以下にお届けする。

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――十数年ぶりのけやきひろばでのステージですが、感想としてはいかがですか?

atsuko 当時は皆さんと同じフラットなところでやっていたんですが、今はこんなに素晴らしいステージに立てて、たくさんのお客さんに感動しています。

KATSU angelaが進んでそのステージに立つことによって、応援してくれているみんなに「あ、前に進めばいいんだ!単純なことなんだから」っていうことを伝えたくて。今回は「DEAD OR ALIVE」の裏のテーマを体現させてもらいました。

――そんな新曲2曲を本日披露された感想をお願いします。

atsuko どちらもシリアスでアップテンポで歌詞の内容はおどろおどろしいんですが(笑)、練習もしていないのに「痛い!」というコール・アンド・レスポンスが完璧で、皆さん日常でいろんな“痛い”を経験してるんだなぁ、と感じました(笑)。

KATSU 「ホライズン」も気持ちよかったです。ただ、angelaの曲を聴いて「不穏だ」とは言わないでください(笑)。

――その「DEAD OR ALIVE」にこれまでの『ファフナー』の楽曲のモチーフを散りばめた思惑とは?

atsuko 「ネタ切れ」って思われたらどうしようという話はあったんですが(笑)、聴いてくれた皆さんには「angelaがこうして過去も入れてくれた!」っていう反響をいただけたので、うれしいです。

KATSU はじめから携わらせていただいている『蒼穹のファフナー』へ、angelaにしかできないことを考えた結果、いろんなモチーフを使った集大成を、『ファフナー』に感謝の想いを込めてぶつけてみよう、とこういう曲になったんです。

――今日は『ファフナー』の衣装でご登場ですが、本作への想いをお聞かせいただければ。

atsuko 本当に不思議な作品ですよね。今2004年のTVシリーズを観ると、当時とは違う想いが出てくるし、すごく主人公たちが幼くさえ見えて。でも当時はそんなことは感じなかったり、現在の『EXODUS』を観ると、同じ主人公たちの成長が見えて。長く観れば観るほど胸に突き刺さるものが多くて、本当にこの作品とともに生きてきたな、と思います。

KATSU 『ファフナー』の曲は、アニソンと言うよりangelaを作ってくれた“ファフソン”と呼んでいるんです。angelaのコアの部分なので、狙って作るものじゃなくて自然に導き出されてくるものなんですよ。

――では、今後の目標をお伺いしてもよろしいですか?

atsuko まず年末のライブを今年の集大成として、来年のことがいろいろ決まり始めているのもとても幸せなことだと思うんです。なので、目の前のことを積み上げることが、大きなものに繋がっていくのかな、と思っています。

KATSU やっぱり僕たちの原点ってストリートなんだ、って感じました。曲の作り方やパフォーマンスも路上から教わったということをひしひしと感じたので。だから「自分たちはストリートミュージシャンだ」って心の中でハングリーな部分を持ち続けていて。このステージに帰ってきて、それが正解だったんだな、っていうのがわかりました。なのでこれからもそのハングリー精神を持ってライブをしていって、またここでライブをしたいですね。

――ありがとうございます。ちなみにスーパーアリーナのステージは踏まれましたが、逆に今日のように野外でのライブだとどんな会場でやってみたいですか?

atsuko 私は“ぢぇらフェス”みたいなものを苗場のようなところでやるという夢がありまして。仲のいいお友達のアーティストと一緒に出て、キッズエリアやシルバーエリアとか、打ちたい人向けエリアや女性エリアを作って、うしろの方にはのんびりとブルーシートを広げて観られるエリアもあって……老若男女楽しめるようなフェスをするのが夢です。みんなが幸せになれるような野外ライブをしたいです!

ファンへメッセージ

atsuko これからもファン歴にかかわらず皆さんが楽しめるライブをしていきたいです。でもそのためにはまず素晴らしい楽曲がないといけないので、これからも誠心誠意楽曲を作り続けていきたいと思います。

KATSU 「一歩一歩進めば、必ず目的地に到達する」ということをangelaなりに表現できるよう、これからも一歩一歩着実に、みんなの心に響くような楽曲を作り続けたいです。

最後にファンをバックに記念撮影を行い、サイン会を開催。ふたりとも、ファン一人ひとりと温かく接する時間をとても大事にしていた。幾度となく「スーパーアリーナまでの数十メートルの距離が、近いようで遠かった」と語ってきたangela。その距離を詰め、大型フェスのトリを見事務めたのちに踏んだけやきひろばのステージからは、言葉にできない感慨も多分に受けたことだろう。この懐かしくも新鮮な経験を胸に、angelaはこれから私たちにどんなワクワクをくれるのか。これからも一歩を踏み出し続ける彼らから、目が離せなさそうだ。

Text by 須永兼次

“復活!angelaの原点!最初で最後の!?路上ライヴやります!!「DEAD OR ALIVE」発売記念 路上ライヴ&サイン会 In けやき広場”
2015.11.08@さいたまスーパーアリーナ けやきひろば1階プラザ

【SET LIST】
M1.イグジスト(『蒼穹のファフナーEXODUS』第1クールOPテーマ)
<MC>
M2.雪(※angelaインディーズ時代の楽曲)
M3.ホライズン(『蒼穹のファフナーEXODUS』第2クールEDテーマ)
<MC>
M4.DEAD OR ALIVE(『蒼穹のファフナーEXODUS』第2クールOPテーマ)
<MC>
M5.Shangri-La(『蒼穹のファフナー』OPテーマ)


●イベント情報
angelaの「ミュージック・ワンダー★大サーカス2015~10th Anniversary~」
12月28日(月) ・29日(火)
17:00開場 18:00開演
国際フォーラム・ホールC

チケットSOLD OUT

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