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2015.11.10

歌にトークに、ノンストップでファンを魅了!“羽多野 渉「覚醒のAir」発売記念フリーライブ in トレッサ横浜”レポート

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10月18日、声優・羽多野 渉が5thシングル「覚醒のAir」の発売記念フリーライブをトレッサ横浜 南棟1Fイベント広場にて開催。同月14日にリリースされたばかりのニュー・シングルを引っさげてのフリーライブでありながら、短い時間のうちに自身のアーティストとしての、そしてパーソナルな要素を詰め込んだイベントを展開した。

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優先観覧エリアはもちろんのこと、ショッピングモールの通路を挟んだ後方、さらにはステージの上手側・下手側まで観客であふれかえっていたこのフリーライブ。開演時間を迎えて羽多野が呼び込まれると、トレッサ横浜に黄色い声援がこだまする。ステージに上がり、まずは「横浜、日曜の昼下がり、お騒がせ致します!」と第一声を届ける。

羽多野自身、トレッサ横浜には実は弟が横浜に住んでいた時期に一緒に来たことがあるようで、「自分の来たことがある場で、まさかステージに立たせていただけるとは」と改めて喜びをあらわにする。そんな“何かと横浜と縁のある”羽多野、話題をその横浜が舞台であり、自身もメインキャストとして出演しているアニメ『ハマトラ』へと移す。劇場版やSDアニメ化が決定している本作への期待も語りつつ、「今回は『覚醒のAir』のイベントとは言いながらも、思い出深い過去の曲も歌っていきたいな」と続けた彼がこの日最初に歌ったのは、その『ハマトラ』のEDテーマ「Hikari」。楽曲自体は作品の雰囲気に沿ったシリアスなものなのだが、超満員になるほど詰めかけたファンが振り上げる手を眼前にし、羽多野の笑顔が止まらない。昼間のイベントということもあり数こそ少なかったペンライトも、ブルーに輝く。また、大サビ前の間奏では、ていねいなお辞儀のようなヘッドバンギング、通称“おじバン”がある旨を説明。少々笑いも交えつつ、観客とともに行う。そうして笑いも交えつつ、ライブスペースの一体感をさらに高めていった。

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曲が終わっても、とにかくこの場に立っていることがうれしくて楽しくて仕方なさそうな表情の羽多野。LIVE DAM STADIUMの“あにそんボーカル”用にこの「Hikari」を再レコーディングしたエピソードや「月は人工建造物」という“都市伝説”など、自身の好むエピソードを「僕こうしてステージに立って歌ってるけど、ド級のオタクなんだ!」と言い放って喋り続ける。たまらずスタッフから巻きが入るという展開も、リリースイベントにしては珍しいものではないだろうか。

ここで少々トーク内容は真面目な方向へとスイッチ。音楽活動をスタートした際の思い出を語り、「今日は初心に帰るつもりで歌います」と歌唱へ。その曲はもちろん、デビュー曲「はじまりの日に」。デビュー曲の選考時に、集まったたくさんのデモを耳にした羽多野が、イントロを耳にした瞬間「この曲歌いたいです!」と感じた温かなナンバーを、今度は柔らかな歌声に乗せて届ける。ファンもそれを、クラップで温かく受け止めていた。また、2コーラス目のBメロ「君と僕の絆は」というパートでは、腕でサーッと観客をさらうジェスチャーをしながらこの日集った観客を一度に見渡す。改めてこれだけの人々に応援されているということを実感し、曲前の宣言通り「初心に帰れた」のではないだろうか?

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さて、話題はいよいよこの日のタイトルにも掲げられた「覚醒のAir」と、その曲がオープニングを飾る、放送中のTVアニメ『Dance with Devils』へ。ここで前述のペンライトの色は、作品のムードや本作中で羽多野が演じる立華リンドを連想させる赤一色となり、羽多野も「覚醒のAir」の歌唱へと移る。

これまで2曲と同じくその場の楽しさから来る笑顔も見られたものの、むしろ攻撃的な面の強い楽曲にバッチリ気持ちが入ったパフォーマンスが印象的なこの曲でのステージング。その証拠に、ここぞとばかりのキメどころではかっこよさを前面に打ち出し、要所要所での狙いすましたような観客への煽りも織り込む。それが凝縮されていたのが、大サビ直前の聴かせどころでもある、キス音だ。生で、ステージの中央からぶわっと広がっていくような甘い音に、今度は悲鳴にも似たすさまじい黄色い大歓声が響く。そのまま最後までスタイリッシュにキメてみせた羽多野。最後にはステージ中央でターンして、見事にフィニッシュ。長い間鳴り響き続けた拍手は、そのパフォーマンスへの満足度を直に反映したものだろう。そんな反響を受けた羽多野自身も、思わずシャウトしてしまう。「トレッサ来てよかったー!」と。

最後に、「外の空間が見える状態で歌うのは初めての経験で、気持ちよく歌わせていただきました。特に『はじまりの日に』を歌いながら光が射してくる光景が見えて、すごく気持ちよかったです!」とこの日の感想を語り、最後にファンをバックに記念撮影。撮影中もそのサービス精神からか羽多野のトークは止まらず、さらに同時に様々なポージングも見せる。その仕草や姿勢を観たファンからは、今度は「かわいいー!」との声が飛んでいた。

その後、ステージ上ではポスターのお渡し会が開催。短い時間ではあったがそれぞれのファンが笑顔で羽多野と会話し、また羽多野もそれに笑顔で応える。さながらお渡し会という名の、笑顔と笑顔の交換会が行われているようでもあった。

これまでのシングル表題曲とはガラリと違う雰囲気の楽曲「覚醒のAir」で、またあらたな魅力を私たちに届けてくれた羽多野 渉。来年2月には、本作やこれまで歌ってきた数多の楽曲を引き連れて、ワンマン・ライブで川崎CLUB CITTA’に、再び神奈川に帰ってくる。この日、幾度となく真摯に自身の楽曲やファンに向き合う姿を見せてくれた羽多野。彼がその姿勢のまま進み続ければ、4ヵ月後には間違いなく、もう一段“覚醒”した羽多野 渉を見られることだろう。

Text by 須永兼次

“羽多野 渉「覚醒のAir」発売記念フリーライブ in トレッサ横浜”
2015.10.18@トレッサ横浜 南棟1Fイベント広場
<SET LIST>
M1.Hikari
<MC>
M2.はじまりの日に
<MC>
M3.覚醒のAir


●リリース情報 
TVアニメ『Dance with Devils』OPテーマ
「覚醒のAir」
発売中
【アーティスト盤(CD+DVD)】
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品番:EYCA-10582/B
価格:¥2,100+税
【アニメ盤(CDonly)】
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品番:EYCA-10583
価格:¥1,500+税
<CD>
01 覚醒のAir
02 Synchronic
03 The Late Show
04 覚醒のAir(instrumental)
05 Synchronic(instrumental)
06 The Late Show(instrumental)
<DVD>
01:覚醒のAir (Music Video)
※初回封入特典
2016年2月7日開催羽多野 渉単独ライブ優先申込券

●ライブ情報
羽多野 渉ワンマンライブ
2016年2月7日(日)【川崎】CLUB CITTA’
【昼の部】開場 13:30/開演 14:30
【夜の部】開場 17:30/開演 18:30
※会場、時間は変更になる可能性があります
チケット 5,800円(税込)
※ スタンディング/整理番号入場/1ドリンク別途必要
※3歳以上有料
チケット発売日など詳細はオフィシャルサイトにて随時発表

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