三様の個性と魅力の歌声が山々に木霊したマチ★アソビvol.15「avexスペシャルBIZANLIVE!」レポート

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徳島を中心としたアニメイベント「マチ★アソビvol.15」眉山山頂特設ステージで10月11日、avex所属のアニメ・声優アーティストによるライブステージ「avexスペシャルBIZANLIVE!」が行なわれ、『ハッカドール』から高木美佑、奥野香耶、山下七海、かと*ふくの加藤英美里と福原香織、「Wake Up, Girls!」から吉岡茉祐、永野愛理、田中美海、青山吉能、山下七海、奥野香耶、高木美佑が登場してライブを繰り広げた。

ニュースアプリ『ハッカドール』から生まれたTVアニメ『ハッカドール THE あにめ~しょん』からは、ハッカドール1号役の高木美佑、ハッカドール2号役の奥野香耶、ハッカドール3号役の山下七海が登場。3人はオープニングテーマ「Touch Tap Baby」の新衣装姿で登場して、「Touch Tap Baby」を披露した。

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新衣装はシルバーにキャラクターのイメージカラーをあしらった大人っぽいデザインで、目立つのはキャラクターカラーのハイヒールの足元。クールなデザインの衣裳と合わせるとシルエットがすらりとしてとてもきれいだ。ハイヒールは振付にも生かされていて、サビの「タッチタッチ」に合わせて、後ろにキックしたヒールに触れる振り付けがあったり。以前山下がお気に入りだと語っていた肩をさわる振付など、アップテンポな曲調に合わせてダンスもリズミカルだ。山頂の開放的なステージで大観衆に囲まれて、素晴らしいクオリティのステージだった。ステージを終えた3人は初公開から間もない曲のコールがぴったりなことに、嬉しさと驚きを見せていた。

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かと*ふくは2ndライブのイメージカラーだったティファニーブルーの衣裳で登場。最高にハッピーな自己紹介ナンバー「My Friend」でステージをスタート。歌前に2人からお願いがあったこともあり、客席からの「えみりん!」「かおりん!」の連呼や「かと*ふくいぇー!」のコールの声もだんだん大きくなっていった。

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そして今回のステージでは、11月25日に発売されるかと*ふく3rdアルバム「Wonder Tale 〜スマイルとハピネスと不思議な本〜」より「王宮裁判」を初披露した。ステージは凛とした「静粛に。これより王宮裁判を開廷する!」の台詞と共にスタート。Elements Garden×RUCCAらしい疾走感に、オリエンタルなテイストと重厚さを加えたテイストの楽曲は壮大な宮廷と重々しい雰囲気の法廷のイメージが浮かんでくるようだ。声音を変えてちょっとルナティックになったり、朗々と歌い上げたりと、様々な物語を凝縮した感じだ。

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「Wonder Tale 〜スマイルとハピネスと不思議な本〜」は、アリスの世界に迷い込む物語を1枚のアルバムで表現するコンセプトアルバム。それだけにアルバム全体が楽しみになる初披露だった。

そして最後は再びかと*ふくらしく。 彼女たちの象徴的な楽曲である「あっぱれ!瞬間積極剤」で、最高にハッピーに締めくくった。積み重ねた来た2人の良さと新しい魅力を見せた2人は、来年もマチ★アソビに来たいと希望を込めて語っていた。

ラストに登場は劇場版『Wake Up, Girls! 青春の影』公開も記憶に新しい「Wake Up, Girls! 」が7人揃ってステージへ。何度かマチ★アソビに参加している『Wake Up, Girls! 』だが、青山と永野は今回が初参加! ようやく全員が揃って万全の「Wake Up, Girls! 」を見せるのに、眉山山頂の広場をぎっしりと観衆が埋めた野外ステージは最高の舞台だ。数ある楽曲の中でも最も運動量が高いハイテンポナンバー「7 Girls War」で、目まぐるしいポジションチェンジと共に見せる個性の洪水は最高の名刺代わり。吉岡と青山の高らかなソロパートが山々と空に吸い込まれていく感じは屋外ならではの気持ちよさだった。

立て続けの「極上スマイル」の冒頭、センターポジション最前に立つ田中が腰を落として客席を覗き込む仕草がとても堂に入っていて、パワフルかつキュートだ。そして「極上スマイル」といえばWUG有数のコール曲。「豊作豊作!」といった独特のコールの大合唱は、ここは「Wake Up, Girls!」だとしか思えないほどの一体感だった。

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吉岡が「やっと7人揃ったで!」と力強く叫ぶと、MCに入った7人はいつも以上にテンションが高い。そして地元凱旋の山下は、慣れ親しんだ地元にメンバーが全員いることを不思議に、そして嬉しく思っている様子だ。ステージがある広場から山頂に続く、はるか遠くの階段にいる観客からも反応があることにメンバーは大はしゃぎだ。

MC明けの一曲目は「ワグ・ズーズー」。スピンオフ作品『うぇいくあっぷがーるZOO!』主題歌だが、今夏のツアーではメンバーと客席が一緒に楽しめるように振付が追加されてパワーアップした楽曲だ。披露前にメンバーから振付指導があったのだが、前方の観客のほとんどがすでに振付をマスター済なことに、ツアーを一緒に戦ってきたワグナーの頼もしさを感じた。振付パートの前の吉岡の「行くよ?」「ラストー!」の合図の声が本当に楽しそうだ。近くから改めてこの曲を見ると、端の高木をメンバー全員が指差すようなパートでのメンバーそれぞれが、笑顔だったり、びっくりした顔だったり、本当に表情豊かなのが印象に残った。

「ワグ・ズーズー」のステージ途中に阿波踊りっぽい振付が入ったのだが、ステージ後には青山の踊りがどうにも様にならないことと、やはり地元の山下の上手さに話題が集中。

山下がその場で阿波踊りの女おどりを見せる嬉しいサービスもあった。

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そして締めは当然、劇場版『Wake Up, Girls! 青春の影』主題歌の「少女交響曲」だ。この曲は『Wake Up, Girls! 青春の影(前篇)』と『Wake Up, Girls! Beyond the Bottom(後篇)』の物語を反映して、山下七海と田中美海がメインになるパートがかなり多い。(演じるキャラクターが)若い世代の2人がフォーカスされるのは物語的には必然だが、山下が20歳を迎え、祝福ムードにあふれた今回のマチ★アソビでのステージの締めくくりで彼女が前面に出るのは嬉しい偶然だ。山下と田中の気持ちが乗ったソロから(そう、今日は田中もすごく気合と調子が充実して感じられた)、2人が手をつないだトンネルをメンバーがくぐっていくシーンはいつも以上に楽しさにあふれていた。

昨年の秋、台風による日程変更などで立つことができなかった眉山山頂のステージで、3組がそれぞれに個性と良さを存分に見せた、掛け値無しにいいライブだった。

Text By 中里キリ

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