『リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード』公開記念!主題歌担当、大原ゆい子インタビュー!

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TRIGGERが2013年に送り出した『リトルウィッチアカデミア』の続編『リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード』が10月9日より2週間限定で全国の映画館で上映される。その主題歌「Magic Parade」を歌うのは、これがデビューとなるシンガー・ソングライターの大原ゆい子。すがすがしい歌声と、「笑いの沸点が低いとよく言われるんです」という絶えない笑顔が魅力の彼女を、リスアニ!WEBが読者にいち早く紹介する。

普段は暗い曲を歌うことが多いので、「爽やかに明るく、爽やかに明るく」って思いながら歌いました

――オーディションによって主題歌アーティストが選ばれたということですが、審査はどんな感じで臨みましたか?

大原ゆい子 あの、東宝の方々が並んでいて……。

――ですよね(笑)。

大原 (笑)。そこで課題曲を2曲と、自分で作った曲をアコギで1曲歌いました。前作は拝見していたので、そのイメージはできていたんですけど、「こう歌おう」というのはなく。繕っても自分しか出てこないと思ったので、いつものように暗い感じで歌いました(笑)。

――合格の知らせは直接来たんですか?

大原 そうですね。東宝の方から「この日、空いてる? ちょっとお話したいんだけど」っていうフランクな連絡が来ました。そこで「こういう形で活動していくんだよ」っていうお話をいただいたので、私も「あ、そっか」みたいな感じで。だから、「合格!やった!」っていう感覚はなくて。曲が決まってレコーディングが始まると少しずつ実感が出てきましたけど、なんか、ホントに私でいいと思ってくれているのか、それがまだ分からなくて。

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――手ごたえを感じない?(笑)。

大原 いえ、あの、皆さんがすごくいい方で、話しやすいがゆえに、というところで。すごく「一緒に頑張ろう」っていう感じが伝わってきています。

――レコーディングしてみた感想はいかがでしたか?

大原 生(楽器)のオケでレコーディングするのが初めてだったので、すごいと思うと同時に「自己満足ではダメなんだな」って思いました。曲を提供してもらったり、いろいろな方が演奏してくれたり、そこで「自分の歌はどうなんだろう」って感じてしまったので、もっと歌って、自分が納得できる歌をちゃんと歌えるようにならないと、って思いました。

――次のレコーディングで一番克服したい反省点というと?

大原 もうちょっと体力を(笑)。私のミスが多かったので何度もテイクを重ねたんですけど、そこでへばって、ついていけなくなりそうな自分がいたので。今、親が買った腹筋ワンダーコアを、テレビ見ながらやってます。

――曲に対してはどんな印象を受けましたか?

大原 すごく爽やかなアニメですし、ほうきで空を飛ぶ感じとか、荒削りな主人公の想いを込めやすい曲だと感じて。そういう気持ちを考えながら作られたのかなって想像しながら歌っていました。ただ、アニメ・ソングは好きなんですけど、自分の曲は正反対なぐらい暗い曲ばかりで。レコーディングまではどうやって歌えばいいのか、不安でいっぱいでした。でも、練習に付き合っていただいて、何度か歌っているうちに、自分らしいところを出したいというのが出てきて、こういう風に歌いたいというのも見えてきました。レコーディング当日にはもう、「よし、歌おう!」って気持ちでした。

――アニソンはよく歌っていたんですか?

大原 アーティストさんの曲だと、私は聴くのも歌うのも暗い曲ばかりで。でも、アニメの曲だと私も楽しく歌えるし、みんながノッてくれるので、カラオケでも率先して入れていました。『名探偵コナン』が大好きだったので小松未歩さんの「氷の上に立つように」とか、GARNET CROWさんとか。小学校のときは休み時間に、『コナン』のコンピレーションCDの曲を片っ端から友達と順番に歌っていく、っていうのをやっていて。

――『コナン』フェスを開催していたんですね。

大原 はい。「じゃあ、次の休み時間は私がこの曲で」って感じで。アニソンだとあと、『おねがいマイメロディ ~くるくるシャッフル!~』の主題歌とか、『マイメロ』の曲もよく歌ってました。それから『ドラえもん』とか『クレヨンしんちゃん』とか『ちびまる子ちゃん』とか、そういうアニメが好きなんです。

――今回の主題歌は歌ってみてどうでしたか?

大原 自分が明るい曲を歌って、それを聴いてもらうことなんて想像していなかったんですけど、歌ってみたらすごく楽しかったです。新しい発見でした。

――歌うときにポイントにした箇所はありますか?

大原 “夢見ることを忘れないで”が歌っていてもいちばんグッと来てたんです。(主人公の)アツコも夢を持ってこの学校に入ってきて、私も夢を持って音楽をずっと続けているので、そこは強い気持ちで歌いました。

――作曲のMANYOさんからはどんなディレクションを受けましたか?

大原 「爽やかに明るく」とは言われました。だから暗くならないように、「爽やかに明るく、爽やかに明るく、爽やかに明るく」ってずっと考えてました。でも、MANYOさんは否定されることはおっしゃらなくて、温かい目で見守ってくれていました。

――大原さんが歌うときのアドバイスをするとしたら?

大原 私もそんなに……まだまだ勉強中なんですけど、やっぱり楽しく歌うことが一番ですね。Aメロとかは特に。あと、私はサビにガッツを入れちゃうタイプで、今回のレコーディングでも「もっとふわっと」というのも言われたんですけど、サビに思いを込めて歌うのも楽しいんじゃないかと思います。

――映画を観ての感想も教えてもらえますか?

大原 自分の曲が最後に流れると知っていたので、映画館の音響で聴いたらどう聴こえるのかとか不安で、集中して観れないかと思っていたんですけど、始まったら観入ってしまいました。アツコが飛ぶシーンでは(体を左右に倒しながら)「ハッ! ハッ!」って感じで体が動いてしまって。隣に座っていた人に「なんだ、この人」みたいに見られてたと思います(笑)。でも、映画館で自分の曲が流れたら絶対うれしいとは思っていましたけど、実際にかなうとは思っていなかったので。しかも、デビュー曲で。タイアップも無理だと思っていたので、全部が同時に、しかもこんな素敵な映画でかなったので夢みたいです。

――カップリングの2曲は大原さんが手がけられました。

大原 はい。『リトルウィッチアカデミア』は三人の友情がいっぱい描かれているんですけど、私もすごく大切な友達がいて。数は少ないんですけど(笑)。「世界のどこかで」はそんな大切な友達と会った次の日に書いた曲です。アツコ達に重なる部分もある曲だと思います。海外に行ったり、国内でも離れたところで頑張ってたりという、ずっと切磋琢磨してきた友達が聴いてくれたらうれしいし、そういう友達がいる人が聴いて、自分も頑張ろうと思ってもらえる曲にしたかったんです。「星に雲に揺れる木々に」は、「(カップリングに)入れたい曲ある?」って聞かれたとき、どうしても入れたいと思った曲なんですけど、「この曲はダメでしょ」って言われるのが怖くて……。でも、恐る恐る出したら、「いいんじゃない?」って。ポイッと入れてもらえました(笑)。

一同 (笑)。

――そんなやっつけのはずは(笑)。入れたい気持ちが強かったのはなぜですか?

大原 この曲は少し前に作ったんですけど、最初はほかの方が歌詞を書いていたんです。おとぎ話風のシンプルな感じだったので、それに合わせたメロディにしようと思って曲を作り始めたら、できたメロディが自分の中ですごくしっくり来て、「歌いたい」という気持ちになりました。「だったら歌詞も自分がしっくり来るものが」と思って自分で詞も書きました。

――歌詞にはどんな思いを?

大原 その頃、眠れなくなることが多くて、眠れないと、隕石が落ちるんじゃないかとか、明日死ぬんじゃないかとか、変な妄想ばかりしてしまうんです。だから、ひとりぼっちで夜を過ごす人が聴いて、安心してもらえれば、と思って。私が音楽を続けている根本もそれで、たくさんの人たちに寄り添ってもらえる曲を歌えたら、と思っているんです。私は坂本 九さんが好きで、坂本 九さんってほかの方が作った曲でも聴く人をジーンとさせたり、その曲を歌いたくなったり弾きたくなったりなる、そんな歌手だと思っていて。私もそうなりたいと思っています。もちろん、自分で作った曲でもいいんですけど。

――この場所でやりたい、みたいな夢ってありますか?

大原 場所ですか? うーん……。プラネタリウムがすごく好きでよく行くんです。だから、上映中に流れる音楽とかやってみたいですね。渋谷のコスモプラネタリウムがお気に入りなんです。なのでコニカミノルタさんにぜひ(笑)。

――武道館とかそういうのはないんですね(笑)。

大原 あ、そうですね。すみません、東京ドームとか言えばよかったですね(笑)。

――全然全然(笑)。じゃあ、星空の下でライブとか。

大原 歌えればどこでも。でも、外も夜も好きなのでいいですね。神社とか。

――高校野球がお好きと聞きましたので入場行進曲とか。

大原 いいですね。坂本 九さんの曲も何度か使われていますよね。高校野球もスポーツも大好きです。兄が野球をやっていたのでキャッチボールはやっていました。

――じゃ、始球式とか?

大原 できたら「ウワー♪」ですね。私は、歌や歌詞や曲で飾らない自分を表現したいし、ありふれた生活を描くことでどこかの誰かが「今日も頑張ろう」と思うような、そんな誰かの生活に寄り添える歌をうたっていきたいんです。そういう気持ちで音楽を続けています。

INTERVIEW & TEXT BY 清水耕司


●リリース情報
『リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード』主題歌
「Magic Parade」/大原ゆい子
10月7日発売
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品番:THCS-60079
価格:¥1,200+税

<収録曲>
1.Magic Parade (「リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード」主題歌)
2.世界のどこかで
3.星に雲に揺れる木々に
4.Magic Parade(Instrumental)
5.世界のどこかで(Instrumental)
6.星に雲に揺れる木々に(Instrumental)

●作品情報
『リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード』
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10月9日より2週間限定公開

【スタッフ】
監督・キャラクターデザイン・作画監督:吉成曜
脚本:島田 満
美術監督:金子雄司
色彩設計:垣田由紀子(T2スタジオ)
撮影監督:土田栄司
編集:坪根健太郎
音響監督:渡辺 淳
音楽:大島ミチル
主題歌:大原ゆい子「Magic Parade」(TOHO animation RECORDS)
アニメーション制作:TRIGGER
製作:GOOD SMILE COMPANY
配給:東宝映像事業部

【キャスト】
潘めぐみ、折笠富美子、村瀬迪与、日笠陽子、志田有彩、村川梨衣、上田麗奈、日髙のり子

©2015 TRIGGER/吉成曜/GOOD SMILE COMPANY

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