岸田教団&THE明星ロケッツ、TVアニメ『GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』OPテーマ「GATE~それは暁のように~」リリース記念インタビュー

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昨年12月にアルバム『hack/SLASH』をリリース、今年3月にはワンマンライブと勢いに乗る岸田教団。そんな彼らがTVアニメ『ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』のOPテーマを担当!現代兵器とファンタジーが織りなす異色の物語に向けて、今の彼らが送りだす楽曲とは?話を聞いた。

――3月にZepp東京でワンマンライブを経てのリリースとなりますが、ライブのご感想は?

岸田 「Zepp東京が埋まった!」って感じでしたが、この規模のライブというのは今までなくて、派手なライブのセットを用意してもらったんですよ。それを見てたら「いつの間にかこういう大きなライブができるようになったんだな」という風に少し意識は変わりましたね。「俺偉くなったな」って(笑)。

――ライブセットが実感するポイントだったんですね。

岸田 ほんと初めてでしたね。リハーサルでレーザーライトを手でさえぎろうとしたらもちろんスタッフさんに怒られたり、事前に「光を反射する鏡を蹴らないでください」と注意されていたんですが、本番開幕で蹴っ飛ばしてしまいました(笑)。でも有名な人たちはこういうライブをやっているんだなって思って、メジャー感のあるライブをすることで刺激を受けました。これからは偉い人の言うことをちゃんと聞いていこうと思います。

――(笑)。

岸田 偉い人っていうのはこういうことが出来る力を持っている人たちのことを指すんだなと。そんなことを思った矢先に作った曲がこの「GATE 〜それは暁のように〜」で、周りから見たら何も変わってないように見えますが、僕の心境が少し変わっています。

――原作はご存知でしたか?

岸田 僕は「小説家になろう」系の小説をそこそこ読んでいて、「GATE」が投稿されていた「Arcadia」も前から知っていました。二次創作SSとかもあったじゃないですか。実際にこの『ゲート』という作品を読んでみて、あの文化圏の世界観だな、と感じたのが第一印象です。

――その理解の仕方、流石ですね!原作をご覧になっての曲作りだと思いますが、ポイントは?

岸田 最初ワーナーさんからはポップで明るくしてくれと言われたんですが、画面に戦車だったりヘリや銃が出てくる作品じゃないですか。その中で“ポップで明るく”と言っても負けてしまうだろうなと予想したんです。それで最初はオーダーをまったく無視して提出しようとしたんですが、マネージャーから「悪いことは言わないからオーダーに沿ってもう1曲作ってください」って言われたので、それも一緒に送ったら案の定オーダーに従った曲が採用されました(笑)。

――(笑)。そういうところから爽やかでポップな仕上がりになったんですね。

岸田 そうです。これはテレビアニメ側の人間の意図通りです。ただどれだけキャラクターをかわいく描こうが、背景に荒野がバン!と広がった時点でインパクトで負けちゃうじゃないですか。キービジュアルが公開されたときは「このビジュアルだったら爽やかな音楽のほうが合うだろう」と思ってたんですが、いざタイトルロゴの後ろに戦車が出てくるとやっぱり強かった(笑)。

――アウトロの繰り返しに合わせてキャラと階級章が交互に出るのとかもインパクトありますよね。

岸田 そうなんですよ。自衛隊が出てくるので絶対にそうなってしまうんですよ!

――(笑)。逆に登場するキャラクターが多いので長めのイントロやアウトロがマッチしてたと思います。

岸田 最初は単純にポップでキャッチーな曲だったんですが、サビ終わりでこのまま終わるのも……と思ったので入れました。あととりあえず「ウォー!」って叫ぼうと思いました(笑)。みんなで「ウォー!ウォー!」と言っていれば若干ミリタリー感出るのでは?と。それでも戦車だったり兵器のビジュアルのインパクトが強いので、もうちょっと派手にしたほうが良かったかなとは思ってます。

――歌詞のイメージは?

岸田 主人公・伊丹耀司のイメージです。年齢のせいもあって、あまり積極的な主人公ではないんですよね。「できる限りのことはやってみます」といったキャラクター性で、17歳の伊丹だったらこんな事は言わないと思いますが、30歳超えていると自分の身の程も知っているだろうと。そういうところを重視しました。今放送されているアニメの17歳くらいの若い主人公って、その子にとってはリアルな悩みが表現されているんですが、見ていると意外とストレスを感じるんですよね(笑)。ただ僕の心が狭くなっているだけだと思うんですけど……。『ゲート』ではそういう部分で大人な主人公がしっかり描かれていると思います。

――MVのイメージはどんなところから出てきましたか?

岸田 これはLUNA SEAです(笑)。最初にいろんなイメージが出てきたんですが、予算をはじめとした事情でどんどんなくなってきて、最終的にロックバンドらしく撮ろうということでこういうMVに仕上がりました。

――諦めた中にはどんな案があったんですか?

岸田 最終的に残っていた案として「戦車」がありました。もちろん別に迷惑をかける気なんて欠片も無かったんですが、今世間でも自衛隊の話は少しシビアなタイミングなので。

――このアニメ自体についてもそういう話がありましたね。

岸田 「タイミング的に狙ってるのか?」って話もありましたが、アニメってずっと前から準備してる作るものなので当り前ですけど、全くの偶然ですからね!世間の人には狙ってるように見えるものが全部狙ってると思うなよと言いたい!(笑)MVの撮影自体はいつもどおり、毎回お願いしている監督さんに撮影していただいたんですが、今回実は西野カナさんやB’zの撮影をしている偉い方だと初めて知りました。今まで何度も一緒に仕事していて上手いなーとは思っていたんですが、技術がある人って偉いんですね!

――(笑)むしろそれを知らなかったんですね。

岸田 実は岸田教団に関わっている周りの人たちってみんな思ったより腕の立つ人が多いんですよ。レコーディングエンジニアの人もUNISON SQUARE GARDENをミックスしている人で、一時期売上のTOP10のうち6曲ぐらいこの人のミックスだったりしてすげぇなと。今も「シュガーソングとビターステップ」と「GATE」がituneのランキングでトップ10入りしてるので2曲入ってますね!ていうか「シュガーステップ」は前期の曲なのでどれだけ残ってるんだよという感じですが。やっぱヒット曲は違うなと思います。田淵さんすげーなって。

――そんなに思うところあったんですか?

岸田 僕はパッと聴きではあの曲そんなに興味なかったんですけど、ふとした瞬間に口ずさんでてちゃんと歌詞も覚えてるんですよ。「ヒット曲ってこういうことか!」って気が付きました。こういうのって狙ってできるものでもないんですよ。田淵さんもこういう方向性でずっと作り続けて今爆発してるという感じだと思いますし、方向性を曲げてどうなるもんではないので、はやく俺のターン来ねぇかなと思います(笑)。

――(笑)「GATE」もランキングはずっと上位ですし売れてる方ですよ!いろんな曲を作ってく中でアニメとハマったりして頭ひとつ抜けることもあると思います。

岸田 あれもマジックですよね。自分では絶対にしないことをオーダーによって曲を作っていく段階で開かれる扉がありますから。だから「俺ってどう見えますか?」って他人に聞くのが早いんですよ。自分のことをよく知っているのは自分を客観的に見ている他人なので。

――一方、カップリングの「EGOISTIC HERO」ですが、こちらはどんなイメージで作曲されましたか?

岸田 この曲がさっき言った「オーダーを全く無視して提出した」もう一曲です。この楽曲も僕の中での『ゲート』のイメージで、兵器や荒野のイメージして作ってました。『パシフィック・リム』見ながら(笑)。少しやり過ぎたかな、と後から反省してるんですが、兵器が出てきても、美少女が出てきてもこの2曲で完璧に補完できていると僕は思っています。

――そういう意味ではものすごい『ゲート』愛に溢れたシングルですね。作詞を担当したのはichigoさんですが、岸田さんから見て歌詞はいかがですか?

岸田 完全にDQNですね(笑)。ichigoさんが本来持っている地元の修羅の感じが出ています。自分が失敗するなんてこれっぽっちも思っていないタイプで、「出来なかったことなんてないよ」って思っているやつが書きそうな歌詞ですね。前向きといえば聴こえはいいけど、前向きというか思慮が浅いと言いますか。だからこそ、この歌詞のようなストレートの良さもありますね。ichigoさんの歌には非常に合っているので、僕が書いても表現できないし、歌詞としては流石だと思っています。

――この2曲を並べるとおふたりの世界観の違いが見れますね。リリースイベントも開催予定とのことですが、何をするんでしょう?

岸田 ライブ無しのトークイベントなので、今話していることの延長線上ですね。僕は横にichigoさんがいるからといって手はゆるめません。ichigoさんからも「お前の中二病は理解できない」って言われてますから(笑)。でも中二病は言ってしまえば夢ですよ。「10代の頃に中二病に被れなかった奴は情熱が足りない。30過ぎても中二病の奴は思慮が浅い」という感じで、通るべきときに通っていないとダメですから!

Interview&Text By 大用尚宏(クリエンタ)


●リリース情報
TVアニメ『GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』OPテーマ
GATE~それは暁のように~
発売中
【初回限定盤(CD+DVD)】
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品番:1000573377
価格:¥1,800+税

【通常盤(CD)】
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品番:1000573379
価格:¥1,200+税
<CD>
1. GATE~それは暁のように~(TVアニメ『GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』OPテーマ
 作詞・作曲:岸田 編曲:岸田教団&THE明星ロケッツ
2. EGOISTIC HERO
 作詞:ichigo 作曲:岸田 編曲:岸田教団&THE明星ロケッツ
他全4曲収録予定
<DVD>
「GATE~それは暁のように~」MUSIC VIDEO

【アニメ盤(CD+DVD)】
int-1508292200-c003
品番:1000573378
価格:¥1,500+税
<CD>
1. GATE~それは暁のように~(TVアニメ『GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』OPテーマ)
2. GATE~それは暁のように~ (TV size)
他全3曲収録予定
<DVD>
TVアニメ『GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』ノンクレジットOP映像

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