VALSHE、ファンクラブイベント”storyteller 歌劇演舞~the final chapter~”レポート

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VALSHEの二度目のファンクラブイベント”storyteller 歌劇演舞~the final chapter~”が7月5日、Zepp Tokyoにて開催された。彼女の最初のオリジナル盤である『storyteller』とその続編を、芝居を交えながら展開していくという、ミュージカルともひと味違ったシアトリカルなステージ。歌手としてはもちろん役者、ストーリー・テラーとしてのVALSHEの姿に詰めかけたファンは酔いしれた。ここでは夜公演の模様をお届けする。

ファンクラブイベントライブで充実の歌劇演舞を成功させたVALSHE

開演の前には舞台袖からピーターパンのウェンディとティンカー・ベルが登場し、公演に際しての注意事項を演劇形式で伝えるという演出があり、そこから『storyteller』の世界へと誘うVALSHEのナレーションが鳴り響く。幕が開くとVALSHEはえんじ色の宮廷風の衣装を身にまとった姿で登場。ダンサンブルなミドルナンバーの「Myself」を披露し、黄色い歓声を浴びる。そのまま語り部の位置につき、肉声でピーターパンをモチーフとした物語を読み聞かせ、幻想的な世界へと導く。先ほど登場したウェンディとティンカー・ベルが今度は舞台上で芝居を行なっていると、そこにVALSHEは語り部として舞台に立ち、芝居を交えた演出から、ダーク・ファンタジーな楽曲の「NEVER LAND」へとつなぐ。続いては親子の絆を描いた朗読劇を交え「Yours」を、そして感動的なスロー・バラード・ナンバー「graffias」へと展開し、朗々と歌う姿に観衆からは惜しみない拍手が鳴る。

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続いては中世を時代背景としたと思われる長編芝居で、VALSHEは男役のクリスとしてステージに立ち、姫であるエラと愛の物語を演じる。ここでの注目は姫を抱きとめた瞬間のクリスの豹変ぶり。礼儀正しく情熱的な王子に見えたクリスが突如として裏の顔を見せ、危険な雰囲気を漂わせながら「doubt」の流れへ。歌詞の世界を拡大するかのような強烈な舞台演出は来場したファンにとって今後この曲を聴く度に思い出される記憶に残る一幕だったに違いない。続いて舞台はガラッと雰囲気を変え、「偏見の目から抜け出したいサークル」というコメディ風の現代劇に。アドリブを各所に入れるなど会場を爆笑にさらったあとは力強いロックナンバーの「拘束」の熱唱で観衆は総立ちに。VALSHEも男役然とした姿で煽り大いに盛り上がる。さらに語り部として一幕目を総括した後、スポットに照らされミディアム・バラードの「nameless story」を繊細に温かく歌い上げた。

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第二部では衣装も舞台もダークな雰囲気になり、最初は「七つの大罪」をモチーフとした長尺の芝居。芸能界の裏側を垣間見せる不思議な空間で、好奇心と他人の秘密をさぐる7人の駆け引きが展開され、そのなかでVALSHEはゲームマスターとしてトリックスターを演じる。その語る姿はこれまでになく凄みのあるもので、役者としての彼女の新しい側面を見られた。刺激的な芝居からはファンクなリズムの「HIDE & LEAK」をキャストの演技をバックに熱っぽく歌う。次の舞台は孤独のロマの少女をモチーフにした歌で激情を前面に出して歌う「Roma」。ストーリー性の高いこのシリーズだが、目の前で楽曲をモチーフとした芝居を構築することでよりその意図が直接的に観客に届く。次の芝居も同じく、VALSHEは和装で悲劇に挑戦。この舞台の演出家である橘U子先生が演じる羽根を持つ一族の母と少年の芝居を見事に演じきり、和のフレーバーを盛りこんだアップテンポな「羽取物語」を歌った。

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不気味な散文詩の朗読を挟み、「セミステージ」を熱唱してから、旧約聖書カインとアベルの物語をモチーフにした「CAINCOMPLEX」ではワルツのサウンドに乗せてハイトーンを効かせたクリアな歌声からアルトの歌声までを使い分けて劇的に聴かせた。つづくデジタルロックナンバー「WISHLIST」では再び拳を振り上げ会場をひとつにする。ストーリーテラーとして物語を締めた後、誰かに語りかけるようなナレーションを挟み、最後に「Separation」をしっとりと歌い上げた。カーテンコールでは「RPG」に合わせてキャストが再登場し、ステージ上はその楽曲とともに大きな拍手に包まれた。

最後にVALSHEは「自分のスタート地点である『storyteller』をこうしてお見せできたことをうれしく思います。『storyteller』は終わりますが、また新たなストーリーを紡いでいけたらと思います。次は夏のツアーでお会いしましょう!」と力いっぱい挨拶をした。大勢のキャストとともに舞台に立った彼女にとって、今回のステージは表現者として濃密な経験であったに違いない。これからステージにおけるパフォーマンスはもちろん、ボーカルワークの端々や様々な手法を使って表現する世界観に、この日の彼女がさまざまな形で表れることを楽しみにしたい。

Text By 日詰明嘉

VALSHE OVER THE HORIZON 2ND CONTACT
storyteller 歌劇演舞 -the final chapter-
2015.07.05 Zepp Tokyo
セットリスト
<第1部>

1.Myself
2.NEVER LAND
3.Yours
4.graffias
5.doubt
6.拘束
7.nameless story
<第2部>
8.HIDE & LEAK
9.Roma
10.羽取物語
11.セミステージ
12.CAINCOMPLEX
13.WISHLIST
14.Separation
カーテンコール
15.RP


●リリース情報
VALSHE Best Album
『DISPLAY-Now&Best-』
9月23日発売
<CD>※全共通楽曲
DISPLAY
crash! -REBIRTH-
Myself
REVOLT
jester
PLAY THE JOKER
AFFLICT
Fragment
Tigerish Eyez
BLESSING CARD
Butterfly Core
RAGE IDENTITY
TRANSFORM
marverous road
TRIP × TRICK
ジツロク・クモノイト
君への嘘
全17曲

【初回限定盤(CD+DVD+ブックレット)】
品番:JBCZ-9019 
価格:¥4,000(税込)
※三方背仕様
※ブックレット付き 
<DVD> 
・「DISPLAY」MUSIC VIDEO
・Making of 「DISPLAY」 

【Musing盤(CD+ブックレット)】
品番:JBCF-9006 
価格:¥13,000(税込)
<特典内容>
※LPサイズスペシャル・パッケージ仕様
※三方背BOX 収納
※ブックレット付(LPサイズ撮り下ろし写真、書き下ろしイラスト、歌詞を掲載)
※音楽ポータルサイト”Musing”のみでのお取り扱いとなります。
※オリジナル特典では、コミックがついてきます!

【通常盤(CD)】
品番:JBCZ-9020  
価格:¥2,800(税込)
※全共通封入特典
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