今この場所だから歌えた「みくナナデビュー!」!!3rdライブへと夢が広がる「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS SUMMER FESTIV@L 2015」東京公演レポート

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『アイドルマスター シンデレラガールズ』の夏フェス「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS SUMMER FESTIV@L 2015」東京公演が8月2日、舞浜・アンフィシアターで開催され、大橋彩香(島村卯月役)、福原綾香(渋谷凛役)、原紗友里(本田未央役)、黒沢ともよ(赤城みりあ役)、大空直美(緒方智絵里役)、山本希望(城ヶ崎莉嘉役)、青木瑠璃子(多田李衣菜役)、五十嵐裕美(双葉杏役)、高森奈津美(前川みく役)、松嵜麗(諸星きらり役)、三宅麻理恵(安部菜々役)、武内駿輔(ブロデューサー役)らが出演した。

アンフィシアターは『シンデレラガールズ』にとって初めての単独大型ライブ「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 1st LIVE WONDERFUL M@GIC!!」が開催された思い出の場所。開演直前にはアニメ『シンデレラガールズ』でプロデューサー役を担当する武内駿輔がサプライズで登場。「共にプロデュースを頑張っていきましょう。いよいよサマーフェスティバル、開幕です!」とイベントの開幕を告げた。オープニングではキャスト一同が、アニメ『シンデレラガールズ』1st SEASONオープニングでキャラクターたちが着ていた「マイファーストスター」衣装で登場。「Star!!」TVサイズでフェスの始まりを飾った。

今回のイベントはライブパート以外にトーク、朗読劇も行なう総合イベントだ。7月よりアニメ『シンデレラガールズ』2nd SEASONがスタートし、2日前に第16話が放送されたばかりということもあり、トークパートでは「今」ならではの話題も。大橋が2nd SEASON冒頭の卯月のナレーションと1st SEASON冒頭の高垣楓たちの台詞を重ね、「卯月も先輩になったんだと思いました」と語ったのにはなるほどと思わされた。福原は高垣楓やシンデレラプロジェクトのメンバーのひたむきさ、一生懸命さを強く感じたとのことだ。だが一番盛り上がったのはほんの40時間ほど前に放送されたばかりの第16話について。菜々とみくの関係、李衣菜と木村夏樹の関係について爆笑のやりとりを行いながらも、高森は「菜々ちゃんとはうさぎと猫でずっと一緒に何かやりたかった。(菜々と三宅を)公私ともにリスペクトしています!」と同じ事務所に所属する三宅について語っていた。アニプレックス・高橋宣伝プロデューサーの許可により行なわれた今後のアニメ『シンデレラガールズ』についてのトークによれば、どうやら来週第17話は城ヶ崎姉妹と赤城みりあの内面にまつわるドラマがあるようだ。第18話以降については言葉が慎重になる一同だったが、大空と五十嵐が「(キャラクターたちの関係性が)尊い…」、松嵜が「言いたい言えないけど、良いんだよ!」と語るなど、キャストにとっても思い入れが深い展開が待っているのが感じられた。

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イベント中には、神崎蘭子役の内田真礼、川島瑞樹役の東山奈央、十時愛梨役の原田ひとみ、アナスタシア役の上坂すみれ、新田美波役の洲崎綾、三村かな子役の大坪由佳たちからのVTR映像も。東山と原田が「わかるわぁ~」「そんな退屈は対決で解決!」と作中のバラエティ番組「筋肉でドン! Muscle Castle」の口上をリアルで再現したり、上坂と洲崎がラブライカポーズを取ろうとしてお笑い感を出したり。中でもある意味出演者以上に場をさらったのが大坪由佳で、マシュマロキャッチ界の女王・大坪由佳として「生涯現役」「負けていられない」などのフレーズを連発して爆笑を集めていた。映像自体はコミカルなものが多かったが、あとで福原が「今日来られなかった仲間も映像で一緒に、1stライブの場所に来られて嬉しい」と語っていたことにプロジェクトとしての意図と想いを感じた。

バラエティコーナーはアンフィシアターの回転するステージを活かし、「new generations(原、福原、大橋)」「凸レーション(松嵜、山本、黒沢)」「アスタリスク(高森、青木)」「ウサミン×CANDY ISLAND=ウサミンアイランド(五十嵐、大空、三宅)」の4チームが順番にお題をジェスチャーでアピール。プロデューサー役の武内の正解を引き出したユニットがワンポイントという企画がメインだ。青木と高森が終始よけいな動きを見せていて、笑いに貪欲なのが印象的だ。正面に来た出番のユニットがアピールしている間も、他ユニットはなんとか武内の意識を誘導したり気を散らせようとしたりする。「舞踏会」のお題に対して、ウサミンアイランドの五十嵐たちが大相撲の取り組みっぽい動きで撹乱していたのは爆笑だった。だがポイントについては結局うやむやになり、最後はマシュマロキャッチ界の女王(設定)・大坪由佳にとって「マシュマロとは?」という問いに正解したチームが勝利ということに。大坪が出した正解は「マシュマロは食事ですね。結局食べ物なんで」。「マシュマロは飲み物」と答えた凸レーションチームが正解となり、本気で駆けまわりハイタッチをかわして喜ぶ松嵜たちだった。

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朗読コーナーは今日の出演者たちが安部菜々が脚本を描き下ろした劇にメンバーが挑戦するというものだったが、冒頭から「みりあが色々な歴史の人物や有名な人と一緒にお芝居をしたら?」という時事ネタが入ったり、莉嘉がお姉ちゃん(美嘉)のモノマネをしたり、プロデューサーがジュピターの男性アイドルを思わせる名乗りをしたり…と、イベントならではのネタ満載のもの。メインのお芝居はジョーム将軍と戦う「346戦隊デレンジャー」と、諸星組と前川組が全面戦争を行なう広島抗争地獄変「極道の姫たち」の2本立て。「デレンジャー」で必殺技の346ファイナルシュートを放つ時の音楽が、「おはよう!!朝ご飯 REM@STER-A」だったのは笑ってしまった。この曲は約8年前に作られた戦隊物風のアレンジで、アイマス3周年ライブでは765プロの下田麻美と平田宏美、そしてスーパーゲストの串田アキラが熱唱したというある意味伝説的な曲だ。コミカルな演技の中でも「ヤクザの姐さんを頑張って演じるきらり」に徹していた松嵜は流石の一言。全般的にとにかくネタ満載で、夏フェスは面白くて楽しいお祭、ということだろう(話自体は卯月の天使力できれいに締めた)。

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発表コーナーではアプリ『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライト ステージ』に20曲以上の楽曲と50人以上のアイドルが登場すること、リアル346プロ企画の第一弾として、『シンデレラガールズ』とJリーグチーム・サガン鳥栖がコラボすること、そして今回の夏フェスの物販物を受注生産通販することなどが発表されていた。

待望のライブパートは全員揃っての「Shine!!」からスタート。ライブで、そしてフルサイズの「Shine!!」はこのイベントが初披露だ。新たに明かされた歌詞の世界からは、これから先のアニメ『シンデレラガールズ』の行く末がぼんやりとイメージできた。振付も王道感があるが、時折鞭のように腕をしならせる動きのキレの良さが印象的。ラストまで聴いて印象的だったのは、いわゆる「落ちサビソロ」的なものがあまりなく、全員、もしくは数人でのハーモニーがずっと続くこと。これはアニメ全員曲の多くに共通しており、「全員が主人公」というアニメ『シンデレラガールズ』のコンセプトを反映したものに感じられた。

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ユニット曲はこれまでリリースイベントなどで披露されてきたものの、4つものユニットが続けてステージを行なうのはこれが初めて。凸レーションの「LET’S GO HAPPY!!」は、ぴこぴこしたサウンドに乗せて3人が楽しそうに名乗りを上げていくパートがとてもかわいい。面白かったのは縦に3人が並ぶところで、先頭の黒沢がちっちゃくしゃがみこみ、山本を挟んで後ろに立つ松嵜がステージの階段を2段上がることで、凸レーションらしいサイズの凸凹感を出していたことだ。きゅんきゅん、がおがお、きらりんの3つのパワーと共に繰り返されるキュートなコール&レスポンスは凸レーションならではの個性だった。

CANDY ISLANDの「Happy×2 Days」は、先ほどのバラエティコーナーと同様に、大坪のかわりに三宅が加わったウサミンアイランドver.。普段のメンバーとは少し勝手が違ったようだが、3人でハーモニーを響かせながら、杏のソロラップパートを生で決めていく五十嵐はすごいの一言。大阪でのオリジナルメンバー勢揃いにますます期待が高まった。メンバーによれば「Happy×2 Days」の最後、杏が「ひぇっくしゅん!! …うぃー」とやるパートでは会場にお約束として大爆笑してほしいそうなので、大阪のプロデューサーにはいいリアクションを期待したい。

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アスタリスクの「ØωØver!!」は、イントロを超ロングにアレンジして、青木と高森が会場を真ん中で左右に分けての「にゃー!」vs「ロック!」のコールアンドレスポンス合戦に。「にゃー! にゃー!」コールをしながら嬉しそうにしっぽを見せる高森がキュートだが、「かわいい猫ちゃんのポーズをしながらごろにゃーって言って! かわいくない!」と、Pちゃんへのハードルは高い。最後は2人一緒になっての会場とライブビューイングをめいっぱい盛り上げて本編へ。西武ドーム以来、アスタリスクが『シンデレラガールズ』の盛り上げ隊長のポジションが見えてきた。

ユニットラストはもちろん、new generationsの「できたてEvo! Revo! Generation!」。ポップで若さと前向きなエネルギーがはちきれそうな曲だが、アニメ第6話でデビューライブを納得できないものにしてしまったつらい記憶、そして第13話で一回り大きくなった3人のステージを見た上でのライブは、なんだか体験に厚みが出たように感じる。未央を演じる原が真ん中に立って笑顔を弾けさせている様子を見ると、アニメ後半で何があってもきっとこの3人は大丈夫、と感じる物語感のあるステージだった。

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ある意味もっともこの日しか体験できないステージになったのが、三宅のソロ曲「メルヘンデビュー!」だ。おなじみのイントロとともにステージに登場したのは、三宅とみく役の高森! スペシャルゲストの「ななちゃん、自分を曲げちゃだめにゃ!」「うさちゃんねこちゃんでメルヘンデビューするにゃー!」と、イベント直前に放送された最新第16話での安部菜々と前川みくの物語を取り込んだ“みくナナデビュー!”ver.のステージを披露。今このタイミングにしかできない、アニメと連動して一体化したステージに、会場全体の「ミミミンウーサミン!」の大合唱が響く。それに答えるように「いつかはアニメの主役になるにゃー!」と楽しそうに叫んでいた高森はステージ後「夢が叶いました」と語っていたのだった。

本編のラストを飾ったのは、アニメ『シンデレラガールズ』2nd SEASONエンディング「夢色ハーモニー」。物語の区切りと寂しさをたたえながらも、明日へとつながる希望を感じさせるこの曲は明るく楽しい今回の祭りの締めにはふさわしい楽曲だ。だが、アニメ第13話の夏フェスとつながったステージとして見るなら、やはりシンデレラプロジェクト14人の絆の結晶である「GOIN’!!!」は欠かせない。アンコールの「GOIN’!!!」で会場をオレンジ一色に染め上げると、最後は『シンデレラガールズ』全体のテーマソング「お願い!シンデレラ」で締めくくったのだった。

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イベントラストには、プロデューサー役の武内が「同僚の皆さまに企画書を持ってきました」と語り、11月28日・29日に幕張メッセ国際展示場で『シンデレラガールズ』念願の3rdライブ「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 3rd LIVE シンデレラたちの舞踏会 Power of Smile」を開催することを発表した。このライフタイトルは、アニメで今まさに武内Pとアイドルたちが実現を目指している企画そのもの。アニメとイベントが現在進行形でリンクしていくやり方の集大成としてのライブを楽しみに待ちたい。

Text By 中里キリ

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