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2015.07.27

【WF2015[夏]】もう一度制服で原点のステージへ。「Wake Up, Girls!」がワンフェスオープニングアクト!

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7月26日、千葉・幕張メッセにて開催された「ワンダーフェスティバル2015[夏]」内の「WONDERFUL HOBBY LIFE FOR YOU!! 22」ステージにて、オープニングアクトとして『Wake Up, Girls! 続・劇場版』のミニライブが行なわれ、高木美佑(岡本未夕役)、 山下七海 (久海菜々美役)、田中美海 (片山実波役)、吉岡茉祐 (島田真夢役)、永野愛理 (林田藍里役)、奥野香耶 (菊間夏夜役)、青山吉能 (七瀬佳乃役)が登場した。
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今回のステージは9月25日より2週間限定で全国公開される『Wake Up, Girls!続・劇場版 前篇 青春の影』をアピールするためのものだ。しかし、「Wake Up, Girls!」にとってワンダーフェスティバルにはもうひとつ大きな意味がある。まだ誰にも知られていなかった「Wake Up, Girls!」がはじめてファンの前でお披露目されたのが2年前の「ワンダーフェスティバル2013[夏]」の、同じステージだった。当時から厳しいレッスンを積んではいたものの、オリジナルの持ち歌はなし、正式なステージ衣装もなし。当時公開されていたメインビジュアルのキャラクターたちに似た制服姿で「もってけ!セーラーふく」と「ハレ晴レユカイ」を披露したのだった。

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奇しくも前回と同じように劇場版アニメの公開を控えたタイミングで行なわれたステージで、「Wake Up, Girls!」の7人はあの日と同じように制服姿でステージに登場した。今回の制服は最初に公開された『劇場版 Wake Up, Girls! 七人のアイドル』劇中で、キャラクターたちが着ていた冬制服がベース。ふたつの意味での原点としての制服を着ての登場だ。自己紹介の中にもそれぞれの個性が出るようになり、何よりそれに応える大歓声があるのが一番の違いだろう。

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ミニライブのオープニングナンバーは「7 Girls War」。今でもセンター・吉岡がライブでは一番体力的に厳しいかもしれないと語るハードな曲だ。ポジションチェンジを繰り返しながら全力で歌い、踊り、跳ぶ。そこに自分たちで様々な合いの手を入れるからさらにキツい。ワンフェスで初めて「7 Girls War」を歌った時はかなり息が上がっていたことを後日聞くと、お客さんが曲を覚えて一緒に合いの手を入れてくれるようになったらだいぶ変わると思う、と語っていたのを覚えている。今日のステージはオープニングアクト。早朝から並ぶ必要があったり、客席にいるだけでも大変な朝一番のステージで、「Wake Up, Girls!」の前では2年前の何倍もの観客が声を涸らしてメンバーたちを支えていた。それに応えるように、2年間で様々な経験を積んだメンバーのパフォーマンスは頼もしく、輝いていた。

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MCでは当然2年前の思い出も。山下が「(緊張で)頭の中が真っ白でもやの中で歌ってた」と語ると、メンバーたちも口々に「わかる!」と同意していた。グッドスマイルカンパニーから会場物販された『Wake Up, Girls!』ラバーストラップの紹介や、9月25日より公開される『Wake Up, Girls!続・劇場版 前篇 青春の影』の紹介もなめらかだ。「今回の劇場版ではWUGちゃんたちが東京に来るんです(永野)」「ほくほくと育ったWUGちゃんが東京の波に揉まれます(波に揉まれるダンスを見せる田中)」と、劇場版の気になる内容に関するトークもあった。

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そして続・劇場版に関するトークを受けて歌うのは、『Wake Up, Girls!続・劇場版 前篇 青春の影』主題歌「少女交響曲」だ。2ndツアー開幕の大阪会場で初公開されたばかりのこの曲を他会場に先駆けて披露するのは、ワンフェスという場所を特別に思えばこそだろう。交響曲調のイントロに乗せて、ブルーライトの中踊り、舞う姿はそれだけで新しい何かが始まる予感を感じる。曲調もダンスも違っても、間違いなくこの曲は「タチアガレ!」を継ぐ楽曲だ。ボーカルの頭は、山下と奥野のデュオ。背中合わせで制服で歌う奥野の姿を見ていると、2年前、最年長で小柄な奥野が全力で歌い踊っている姿を思い出す。しかし、今歌っているのはこれから始まる新しい物語の主題歌だ。2年前を思わせる制服と新しい楽曲という取り合わせが実現したのは、ワンフェスという特別で特異な場所ならではだろう。“高鳴る胸の鼓動制服でそっと隠して”の歌詞と衣装がリンクするのもなんとなく楽しいが、ツアーではアイドル衣装により「アイドル」らしさを感じるのに対して、今日は制服の少女性でまた印象が変わったように見えた。

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ラストのMCの中では、「お客さんすごく増えた…」「すごく嬉しい…」という呟きがメンバーから漏れた。それは開場から時間がたって続々とステージ付近に駆けつけてくれた観客のことであり、この2年間のことでもあるだろう。最後の曲はもちろん、『Wake Up, Girls!』はじまりの曲である「タチアガレ!」だ。数限りなく歌ってきたこの曲には盤石の安定感があるが、一年半前の冬、初めてこの曲をライブで聴いた時に感じた特別な何かは、今も全く色あせていない。本当に久しぶりの制服姿での「タチアガレ!」で、そのことを改めて再確認できたのは大きな収穫だった。思い出の場所で原点と進化を確かめて、彼女たちの熱い夏は始まったばかりだ。

Photography & Text By 中里キリ 

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