REPORT
2015.07.24
文化放送 超!A&G+で放送中の「A&G NEXT GENERATION Lady Go!!」の番組イベント「Lady Go!! fifth date 〜キミと私の時代〜」が、7月12日に渋谷公会堂で開催された。
このイベントは、普段の放送では月曜から金曜までの曜日毎にパーソナリティーをつとめる上坂すみれ、小松未可子、大久保瑠美、高森奈津美、三上枝織の5人が、一同に会するというなんとも豪華な内容。
通算5回目のイベントとなる今回、5人は“マリンスタイル”をテーマにした思い思いのファッションで登場。
さっそく三上の「“海をイメージした衣装”というテーマを水着のことだと思っていた」というボケへのツッコミを皮切りに、ラジオそのままの賑やかなクロストークが繰り広げられていく。
まずはそれぞれが進行役となっての、各曜日コーナーの出張版。
小松が進行する火曜日の「何見るか、ifでしょ!」など、既に終了したコーナーも織り交ぜて展開していく。
出演者全員が百戦錬磨のラジオパーソナリティなだけあって、コーナールールギリギリの回答を攻める者、進行役を放置して遊び倒す者、進行役なのに遊び倒す者など、実にキレのある息の合った立ち回りが繰り広げられた。
曜日共通のテーマコーナーである「get Lady Go!!」では、「巨大ハチ公を捕まえろ」という指令のもと、5人が協力して、台車に乗った巨大な前足、後足、尻尾を正しいフォーメーションに整列することに。
尻尾を担当した上坂が、4人の後ろを駆けずり回り、他のメンバーに労わられるという一幕もあった。
「Lady Go!!」イベント恒例の朗読コーナーでは、「Lady Go!!20周年記念 20thデート」を題材に出演者5人が未来の自分を演じるというテクニカルな光景が展開された。
ステージ背景のスクリーンには、番組と連動した漫画作品『みならい女神 プルプルんシャルム』著者、キダニエルによる5人の描きおろし似顔絵が映し出されるが、こちらも現在の姿と20年後の“老け顔”の2パターンが用意されるという徹底ぶり。
ここでも誰からともなく老婆の演技で遊び始め、それが5人全員に伝染していく様子で客席の笑いを誘っていた。
朗読は番組20年の歴史を振り返るという設定のもと、5周年記念ムック本出版、10周年記念ドーム公演、ハリウッド映画化など、「そんなまさか」なエピソードが次々と語られ、夢オチながらリスナーとしては「そうなったらいいなぁ」という感想を抱かずにはいられない内容だった。
朗読コーナーの後、出演者たちが一旦退場し、今回販売されたイベントパンフレットのメイキング映像が流れ始める。
ラジオではコメディ方向にポテンシャルを振り切っているが、5人とも撮影の際にはそのフォトジェニックぶりを遺憾なく発揮しており、映像を観ながらちょっとドキドキしてしまった。
メイキング映像が終わると、衣装チェンジした5人が登場しライブコーナーがスタート。
6月に発売された番組の新テーマソング「Proglession」と「A Little Magic」の2曲が披露された。
OPテーマの「Proglession」は、タイトル通りポジティブに前進するようなアップテンポの曲を5人揃っての振り付けとともに元気いっぱいにパフォーマンス、そしてEDテーマの「A Little Magic」はそれぞれがステージ上のセットに腰かけ、ミドルテンポのバラードをしっとりと歌い、客席もペンライトを揺らして聴き入っていた。
ライブが終わり、最後に5人が順番に感想を述べていく。印象的だったのは、メンバー全員がスタッフやリスナーも含めたこの番組に関わる全ての人々を、家族のように感じていると述べていたこと。
5年間続くレギュラー番組ということもあり、それぞれ特別な思い入れを持っていることが見て取れた。
締めくくりに、出演者と観客による「Lady!」「Go!!」の掛け声でステージの幕が下り、5回目のデートは無事終演となった。
……かのように思えたが、ここで再度ステージの幕が上がる。
するととそこには、さっきまでとは打って変わった真剣な表情の5人が。
そこで彼女たちの口から語られたのは、10月2日の放送をもって、「A&G NEXT GENERATION Lady Go!!」が終了するという発表だった。
予想外のシチュエーションで聞いた予想外の言葉に、客席からは大きなどよめきが起きる。
これまであの手この手でリスナーを驚かせてきた番組だけに、初めはドッキリだと思っている観客もいたことだろう。正直なところ、自分もそのひとりだった。
しかし涙ながらに自身の言葉でこの事実を伝える5人の様子で、一瞬にして客席は状況を理解し、水を打ったように静まり返っていく。
あまりにもショッキングな発表を終え、去っていく彼女たちを見送ったあと、来る10月18日に舞浜アンフィシアターにて番組の卒業イベントが開催されることも発表された。
どうやらこの5人が見られる最後の機会となるこのイベントは、番組5年間の歴史をともにしてきたリスナー諸氏には必見のステージとなりそうだ。
Text By 市川太一(クリエンタ)
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