かわいいだけじゃない!内田 彩“アップルミント〜Baby, Are you ready to go?”レポート!

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5月22日、五反田ゆうぽうとホールにて内田 彩初のワンマンライブ”アップルミント〜Baby, Are you ready to go?”が開催された。その初日公演の様子をお届けする。

ライブタイトルに冠された1stアルバム『アップルミント』と言えば、ガーリーなギター・ロックからメルヘンチックな三拍子まで多彩な楽曲で構成された名盤。ステージにはバンド・セット、中央に一段高いステージ、その階段脇の台上には様々な小道具が用意してあり、どんなライブになるのかと否応なしに期待が高まっていく。

場内が暗くなり、いよいよ開演というところでBGMと共にスクリーンにはりんごのマーク。固唾を飲んで見守る中ステージを見守るなか、せり出しで内田 彩が飛び出して曲がスタートした。

「ファーストライブにようこそー!楽しんで行くぞー!」

1曲目はもちろんアルバム表題曲「アップルミント」。赤と青を基調として、頭には赤いリボンを飾った衣装で、間奏では客席にコールを煽りつつ、元気いっぱいに歌い踊る。何度も披露されている曲なだけあって、待ちかねたように力いっぱいレスポンスする客席も熱い。間髪いれずに2曲目の「オレンジ」。エモーショナルなメロディが印象的な4つ打ち曲だが、サビのキュートなサイドステップや笑顔で高音を響かせるステージングを見ると、正統派のアイドル・ソングでもあるのか! という発見があった。続く「Merry Go」では小道具の中からペンライトをチョイス。しかし最初ペンライトの使い方がわからずに「どう使うの?」と客席に聞いたり、間奏では「次何色にしようかな……じゃあ白!」「みんな真似して色変えて!」と自由に振舞うステージングが内田 彩らしい。多幸感溢れる曲調と、色とりどりに移り変わる客席のサイリウムが一体となって、夢のようなひとときだった。

最初のMCでは「ついにこの日がやってきてしまいました」と1stライブの感慨を語る内田 彩。「リハーサルをやるまで本当に本番なのかな?と思っていたけど、会場に集まるみんなの顔を見て実感が湧きました」と、ファンとの結びつきで生まれたライブであることを感じさせる

オケで4つ打ち曲を披露してきた前半部、続いてはほんわかした曲調とアグレッシブな歌詞のギャップが激しい「キックとパンチどっちがいい?」。ファンを前にして初披露というこの曲では、彼女の叩くタンバリンに合わせて客席がクラップ。壮絶な別れ話の修羅場をひたすらかわいく歌うこの曲、“早く目の前から消えて!”と内田 彩さんが歌うと客席から歓声が上がったのが印象深い。続いての「泣きべそパンダはどこへ行った?」での小道具は、パンダのパペット。曲に合わせて首を振ったり、小さな手でクラップしたりというパペットの表情付けがかわいらしいが、曲の最後にはパペットを放り捨ててしまう。本曲はメルヘンチックながらもどこか暗い含みを持たせた歌詞になっているのだが、こうした“かわいいだけじゃない”というギャップは内田 彩そのものでもあるのだと実感する。

前半部ラストは、そんな彼女の持ち味のひとつの極致でもある「ピンクマゼンダ」。楽曲の不思議な浮遊感と、かわいらしくも深遠なテーマ感を感じさせる歌詞がアルバムでも異彩を放つ本楽曲。ステージ演出では全体的にライトを絞って、逆光の中歌いこみ、ドラマチックに展開する二番サビ前ではパパッとライトが瞬いて一気に明るくなるなど、ライティングによる世界観の作り方が際立った。曲が終わり、アウトロが余韻を残すなか、再度逆光を浴びながらステージを去る演出はたまらない。

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衣装替えを挟んでの後半部は、バンド編成でのギター・ロック・チューンを中心に披露。

叩きこむようなハイハット・カウントから「Breezin’」がスタート。内田 彩は白と淡いミントグリーンのスカートを基調と、ティアラを頭に載せた衣装で、ステージ中を駆け回って行く。

続くMCでは今回の衣装を“白雪姫(改)”と“アップルミント(改)”だと説明。以前もあった衣装の改良バージョンということで、恒例の”回り”でキュートな衣装をお披露目していた。またバンド編成について、「バンドと一緒に歌うのは長年の夢だった」とうれしさをにじませる。「ここからはピリッとかっこいい内田 彩を見せられればと思います!」と意気込んでの次の曲「ONE WAY」。切なく鮮烈なラブ・ソングを、マイクスタンドを掴んで入り込んで歌う。まさに“かっこいい内田 彩”そのものだ。続く「Sweet Rain」はピアノが効いた切ない恋の思い出の曲を、どこか晴れやかな笑顔で歌う。「リスアニ!Vol.19」のインタビューではこの曲について「切ない想い出じゃなく、いい思い出なんだと発見した」と語っていたが、まさにそれを実感させるステージングだ。こうした演技のように心情を作り込む歌い方はほかの曲でも表情や仕草にあらわれていて、彼女の中での曲の捉え方がわかって非常に面白い。

「Growing Going」では内田 彩振り付け隊長直々にタオルを使った振り付けをレクチャー。曲中でもステップを踏みながらノリノリで歌い、ずれたティアラを邪魔とばかりに台上に置くシーンには感じ入って思わずガッツポーズをしてしまった。

「本編最後の曲です。盛り上がって行くぞ!ドーナツ!」という曲コールから「ドーナツ」のミュートからボルテージを上げていくイントロがスタート。最後のみんなでジャンプでは勢い余ってつまづきながらも、「じゃあねー!」と笑顔で本編を締めくくった

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アンコールにはミントグリーンのライブTシャツを着て登場。ゲーム『チェインクロニクル』で、自身がパーソナリティを務めるラジオ番組「チェンクロラジオ」の紹介から、同番組のテーマソング「Three Hearts」を歌った。同じくパーソナリティを務める緑川光、今井麻美と歌うこの曲を、内田 彩ひとりのバージョンで歌うスペシャル・バージョン。劇中ではふたりのお姉ちゃん役なのを反映してか、大人びた雰囲気の歌唱を見せる。

そして「もう知ってる人もいるかもしれないけど」と言いつつ、彼女の口から待望の2ndアルバム『Blooming!』が発表された。スクリーンには本アルバムのアートワークが映し出され、沖縄での撮影について「どしゃぶりだったけど、撮影しようとしたら太陽が差し込んできたの!すごいでしょ!」と語られた。そして2ndアルバムから初のバラード曲という「ハルカカナタ」を初披露。しっとりとしたギター・バラードで、「母と娘のバラード。旅立つ娘に頑張れという曲」と紹介するこの曲に、客席は聴き入っていた。

さらに「バラードだけじゃ物足りないでしょ?」と、再びバンド・メンバーを揃えて表題曲「Blooming!」を披露。ブラスの効いたロック・チューンであり、1stアルバム表題曲の「アップルミント」に対応した歌詞になっているという。聴いた印象では、踏み出した一歩が実るような内容だろうか。文句なくノれるアッパー・チューンに、会場も大盛り上がりだった。

楽しかったライブもいよいよ大詰め。内田 彩は「最初はソロデビューしたくないって言ってたんですけど、こんな素敵な景色が見れるんならソロのほうもより力を入れてできればいいと思います!」とソロ活動に意欲を燃やす。また昨年5月22日に「アップルミント」をレコーディングしてソロ活動がスタートしたという話から、“ほぼ一周年”の感慨を語り、最後は再び「アップルミント」。しかもバンド・バージョンだ! 盛大なテープが会場に降り注ぐなか、最後はジャンプで〆……つつ、やはり盛大に着地に失敗。それをみんな笑顔で見守る感じが、最高に彼女のライブらしかった

6月4日には1stソロ・ライブの感想や、2ndアルバム『Blooming!』への意気込みを内田 彩本人が語るニコニコ生放送の特番も予定されている。アルバム詳細も発表されるとのことなので、ライブに行った人も行かない人もぜひ観てほしい。

Text By 大用尚宏


内田 彩1stライブ”アップルミント〜Baby, Are you ready to go?”
5月22日(金)【東京】五反田ゆうぽうと
セットリスト
M1..アップルミント
M2.オレンジ
M3.Merry Go
〈MC〉
M4.キックとパンチどっちがいい?
M5.泣きべそパンダはどこへ行った?
M6.ピンクマゼンダ
M7.Breezin’
〈MC〉
M8.ONE WAY
M9.Sweet Rain
M10.Growing Going
M11.ドーナツ
〈MC〉
EN1.Three Hearts
〈MC〉
EN2.ハルカカナタ
〈MC〉
EN3.Blooiming!
〈MC〉
EN4.アップルミント

●放送情報
内田 彩 1stライブ打ち上げ&2ndアルバム「Blooming!」発売記念特番
日時:6月4日(木) 21:00〜
出演:内田 彩
番組視聴はこちらから

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