TVアニメ『俺物語!!』OPテーマ「未来形Answer E.P.」リリース記念、TRUSTRICKスペシャルインタビュー

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昨年のデビューから早くも2枚のアルバムをリリースしツアーも盛況で非常に勢いを感じさせるユニットのTRUSTRICK。神田沙也加にとって待望の“アニソン・デビュー”となった「FLYING FAFNIR」を経てのアニソンへの向き合い方、放送中のアニメ『俺物語!!』OPとなっている「未来形Answer」とC/W曲「highness」の楽曲制作の様子、さらにJ-POPにこだわる想いとライブへと取り組み方を言葉にしてもらったスペシャル・インタビュー。発売中の『リスアニ!Vol.21』では紹介しきれなかった、インタビュー完全版をここでお届け!

 

『俺物語!!』のOP映像は、観る前に頭に浮かんでいたものとほぼ一緒で、
私たちとスタッフさんの想いが繋がった感じ(神田)

――いきなりですが、神田さんは「リスアニ!」読者とお聞きしましたが本当ですか?

神田沙也加 はい!もちろん大好きです。『アイドルマスター』がめちゃくちゃ好きなのでいつもタワレコで買ってました(笑)。

――ありがとうございます! 前作「FLYING FAFNIR」で初めてアニメ主題歌を担当されましたが、TRUSTRICKの中でアニソンとはどのような位置付けなのでしょうか?

神田 キャリアで見るとある種、異色に見えるかもしれないのですが、私としてはすごく馴染みのあるものです(笑)。ただ自分の曲としてやれるとは思ってもみなかったので、これもTRUSTRICKという形態ならではかなと。

Billy アニソンって人を振り向かせる要素が濃縮されたジャンルだと思ってるんです。初めてアニソンというものに挑戦してみて、曲の作り方についての考え方が変わったところがあります。いろいろ聴いてみて、アニソンは結構振り切ってプレイするべきだって思えたので、自分なりにギターの奏法とかは挑戦してみたんです。例えばサビ部分ではずっとタッピングしちゃえ、みたいな(笑)。

――神田さんの中で、アニソンへの見え方も変わりましたか?

神田 はい。大事なものだということに変わりはないんですけど、アニメの第一話が流れたときに、それが自分たちの歌だっていうのは、アニメファンとしての自分にとっては信じられないことなんですよ。鳥肌が立つほどうれしくて毎回録画して20回ぐらい観ています!

――『俺物語!!』の作品はご存知でしたか?

神田 私は決まってから読みました。『このマンガがすごい!』のランキングにずっと入ってたので、やっぱり注目されていた作品なんだなと思いました。

――『このマンガがすごい!』がサラッと出てくるのがさすがです(笑)。

神田 ありがとうございます(笑)。本当にゲラゲラ読めるマンガで、ジャンルとしての新しさもすごく感じました。それに凛子ちゃんの私服がカワイイんですよ。等身大の女の子が持ってるワードローブでできる、高校生らしい素朴なところがかわいらしくて。さらに凛子ちゃんはお菓子作りが趣味ということで、それって女の子はみんな本当は趣味にしたいんですけど、大変なんですよ(笑)。凛子ちゃんはおっとりしてるけど行動力があるし、自分が男性だったら彼女にしたいなと思います。

Billy 凛子ちゃんの芯の強さはリンクするところがあると思うんですよね。だからこの作品にTRUSTRICKを選んでいただいたことに感謝すると共に、運命的なものを感じています。

――今回の「未来形Answer」はどのように制作をされましたか?

Billy 最初に神田さんからシンセのメロとピアノの伴奏というシンプルな状態で渡されたものを、メロディを理論的に整理したり手直しをして、そこからアレンジをして歌詞をつけていくというやりとりを何度も繰り返しました。

神田 Billyは甘辛のバランサーなんです。別冊マーガレットで連載をしている作品でピュアラブストーリーなので、どうしても私は凛子目線でかわいらしい歌詞を書いちゃうんです。そこにギターを結構重ねていってもらいました。

Billy 原作コミックを呼んで、登場人物の感情を音にできたらというのがあって。まずは力強いバンド・サウンドで猛男くんの男らしさを表現しつつ、そこにファンシーというかポップな歌詞とメロディを載せて、それを凛子ちゃんに例えながら完成形に向けて近づけていきました。

――バンド・サウンドについていうと、ギター・ソロも長めにとっていましたし、骨太のファンに向けてもアピールできそうですね。

Billy そうですね。僕自身がキュンとできる軸があったうえで表現して、TRUSTRICKらしさが出ればいいなと思って。なので参考にしたのが、古いニューウェーブ・パンクとかギター・ロックだったりするんです。’70年代のニューヨークにテレヴィジョンっていうバンドがいて、ギター、ベース、ドラムといった各パートのフレーズがそれぞれ歌いながら絡み合ってすごく格好いいんです。前作の「FLYING FAFNIR」がメタル寄りのサウンドを意識したので、今回はそうじゃないものでギターのエッジ感が立っているサウンドということで、最初に思い浮かんだのがテレヴィジョンとか、もうちょっと新しくなるとソニック・ユースとかダイナソーJr.。いずれもギターが前面に出ているバンドを土台にして、爆音の中にかわいいボーカルがいるみたいにしたいなと。

――作詞についてはどのように?

神田 読んでるうちに、主人公の猛男って確かに個性は強いけど結構理想の男性像かもと思えてきたんです。かっこいいし真っ直ぐだし強いし、私も投げられてみたいって(笑)。身長差も含めて、絵面的にもかわいいカップルだったので、行く先をあたたかく見守れるような曲にしたいなと思いました。

――歌入れはいかがでしたか?

神田 メロディが浮かんだときにイメージがすごくできていたので本当に早かったです。サビで伸ばす音を、「追いつけ”なーい” 追いつき”たーい”」と、ア音を高音部に持ってこようと決めてあったので、それでスコーンと開ける感じ。イメージとしてはオープニングが始まったときにほかのことをしていた人をキャッチするという感じをイメージしました。

――放映をご覧になっていかがですか?

神田 初回、意外と早くオープニングが始まったので「もう?!」って心臓が跳ね上がって(笑)。観る前から私の頭のなかにはOP映像が浮かんでいたんですけど、それと実際に流れたのがほとんど一緒で。キメの部分とか歌詞にあるお菓子のモチーフも使って頂いて本当にうれしかったです。私たちと制作スタッフさんの想いが繋がったという感じです。

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