3月22日、AnimeJapan 2015内GREENステージにて“『ニセコイ:』ラジオ公開録音イベント”が開催。『ニセコイラジオ:』の初回となるステージでは、パーソナリティを務める桐崎千棘役・東山奈央が、『ニセコイ:』より登場する新キャラ小野寺 春役・佐倉綾音を迎え、仲睦まじくも作品・ラジオの色を感じさせるステージを届けてくれた。

定番の挨拶「ほげー！」からスタートした当イベント。「“誰ねる”が来るの？」と煽られたところで佐倉が登場し、朝一番のステージということで「みんな起きてる？」と観客に対して心配な表情ものぞかせながらも、自身はギリギリまで寝ていたことを告白する。

このステージが佐倉にとっての『ニセコイ:』初ステージ。だが、春役としては4月3日発売の原作第17巻付属のOVAには登場しており、アフレコ自体への参加はすでに済ませている佐倉。2期からのレギュラー参加にあたって「アフレコ現場の空気感ができあがっているのでは？」と不安に思った佐倉は、春としての芝居の引き出しを多く用意していったとの裏話を披露。だが「収録が順調に進んでいってホッとした」と語り、それは杞憂に終わった模様。東山も「バッチリだったってことだよ！」と太鼓判を押すが、当時の佐倉としては「原作も読み込んで気合を入れていったので、かえって『大丈夫かな？』って心配だった」と感じていたようだ。

続いて、そのOVAの場面写を見ながらトークを展開。まずは小咲に抱きしめられている春の姿に「（花澤）香菜さんに抱きしめられてる！」とふたりは大興奮。佐倉は「なんか大勝利」とご満悦。東山も「よかったねあやねる！」と喜びを分かち合う。OVAはAパートが銭湯、Bパートが温泉のエピソードとなっているので、そのほかにも肌色多めの場面写が続き、タオルや湯気の“仕事”っぷりにふたりが感嘆する場面も。

続いて『ニセコイ:』のPVが上映。現在公式サイトでもPVを視聴できるので、間近に迫った放送開始まで、ぜひこちらでより期待を高めていってほしい。さらに、1期のEDを飾ったキャラソンに加え追加楽曲4曲を収録した『NISEKOI BEST SONGS』の発売も決定。こちらはリリースイベントも開催されるとのことなので、ぜひ公式サイト等の情報をチェックしてほしい。

さて、ここからはラジオのコーナーに突入。まず“ヒトコト:”では、原作に春が初登場したページの吹き出しを空欄にし、大喜利を展開していく。ネタ披露前に、最初に佐倉が原作通りのセリフを実演することとなったが、ファンが“小野寺 春”の第一声に触れられたのはこの場が初めて。『ニセコイ』ファンにはたまらない瞬間で、セリフを聴いたファンからは喜びとともに大きな歓声が挙がっていた。

その後は東山・佐倉自身が考えたネタを披露。「始まる前から春を汚したくない」と語っていた佐倉だったが、自らなかなか際どいネタも投稿。「モノローグを噛む」というネタでは、佐倉の噛み方にツッコんだ東山が「例えば？」と逆襲され、東山バージョンを披露することに。「にゃ」などを多用したかわいめの噛み方に、客席からは歓声が上がる。

続いて妄想好きの東山が妄想を繰り広げるコーナー“モウソウ:”では、「一緒に妄想してくれる？」との東山の言葉に食い気味で「するするするする！」と飛び込んでくる佐倉。事前にきっかけだけを打合せて、東山を女役、佐倉を男役にしてラブラブカップルを演じる。“顎クイ”をする瞬間のふたりの照れや、迫られたときの東山のはしゃぎっぷりが見どころだ。

　

企画にトークに盛りだくさんだった公開録音もそろそろお開きの時間。ゲスト・佐倉から改めて「今日は春として初めてステージに立たせていただきました。アフレコが始まるのをすごく楽しみにしています。アニメのクオリティは本当に高く仕上がっていて、相変わらずのパワーで2期をお届けできると思うので、ぜひ楽しみにお待ちください」と2期への意気込みが語られた。そして東山も「『ニセコイラジオ:』は新コーナーもあるので、皆さんぜひ、いろいろ送ってくださったらうれしいです。アニメも4月10日を皮切りに各局でスタートです。またあやねるにもラジオに遊びに来てもらえたらうれしいな！」と続け、ステージは終了。なお、この公開録音の模様は、公式サイトにて配信が決まっている。

大好評だった1期を受けての2期。その中において新キャラである春はストーリーのスパイスとして“春一番”を吹かせることができるのか？これまで登場してきたキャラの心模様と合わせて、ぜひ2期においてご注目いただきたい。

Text by 須永兼次

関連リンク

• TVアニメ「ニセコイ:」公式サイト