新曲から名曲まで、時間と心を繋ぐ名ライブ!meg rock [ jet setter, jet lag tours ♥ tartans’ turn ep.1 / meet the tartans ! ] レポート

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2014年12月28日、meg rock [ jet setter, jet lag tours ♥ tartans’ turn ep.1 / meet the tartans ! ] が、TSUTAYA O-Crestにて開催された。もはや年末の恒例となった本公演、定番曲からうれしいサプライズまで、メグロッカー(=meg rockのファン総称)にとってちょっぴり遅めのクリスマス・プレゼントでいっぱいのライブとなった。

2014年の曲から16年前の曲まで、のっけから全力全開!

20世紀FOXのファンファーレに続き、ダース・ベイダーのテーマとともにバンド・メンバーが、そしてmeg rockが入場。いったい何が始まるのか?高まるワクワクとともに演奏がスタートした1曲目は、なんと「Catch You Catch Me」!“グミ”として歌った、彼女のデビュー曲でのスタートに、会場はいきなり大興奮。

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ときにいたずらな表情も見せながら、マレットで太鼓を叩きながらメグロッカーたちを先導する。実はこの曲「日本ではじゅうロック(=16)年ぶりに歌った!」とのちのMCで語られ、しかもこの日のオーディエンスの中にはその時のステージを観ていたという人も。そんな驚きだらけの1曲に続く「レジへGO!」では、ステージのお立ち台に上がって、オーディエンスとコール&レスポンス!フロアのみならず、彼女自身もここでテンションUPする。まるでアバンタイトルから正OPテーマへと続いてきたかのような2曲。そこで盛り上がるメグロッカーを目にした彼女の顔に、「mighty roller coaster」ではうれしさがにじむ。2014年も無事このライブを開催でき、メグロッカーもみな最高の表情を見せてくれているからこその表情だ。

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熱気に包まれた会場に、キラー・チューンでさらなる熱を投入していくmeg rock。まずは「apple crisp」で、彼女の歌声に合わせてまたフロアが揺れ始める。続く「incl.」ではテンポこそ若干落ち着いたものの、サビになればフロアから手が挙がり、逆にステージを煽り始めるほど。かと思えば手を挙げずとも体を揺らして楽曲にノるメグロッカーの姿もあり、それぞれのスタイルでmeg rockのステージングを楽しんでいた。そんなフロアに向けて、ミドル・ナンバー「wish」でとりわけ強く想いを込めるひと幕も。もちろんメグロッカーは、その想いをしっかり受け止めていた。

怒涛の6曲を経て、ここでちょっとひと息。今回のライブのテーマモチーフであり、自身お気に入りの柄でもある“タータンチェック”について語りつつ、“メグロッカー=タータンズ”になる、このタータンシリーズでのライブの複数回開催への野望ものぞかせていた。と同時に、夏に台湾ではライブを行ったものの、年末ではあるがmeg rockにとって国内では2014年初ライブとなったこのライブ。改めて、年の瀬土壇場にメグロッカーと「あけおめぐロック!」と言葉をかわす。

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meg rockのライブ恒例の“おむすびタイム”を経て、仕上がりも万全になったところで、ライブを再スタートさせたのは新旧鉄板曲。楽しく跳ねざるを得ない「ベビーローテンション」でアガりきったメグロッカーは、もちろん2サビ直前に「め・ぐ!」コールをピタリと揃える。センターのお立ち台で全身でそれを受け止めたmeg rockは、最高に気持ちよさそうで、お返しとばかりに名曲「clover」を繰り出す。色褪せないこの曲をこの場で聴けたことこそが幸せであり、もしかしたらこの日の“clover”はmeg rock自身を指していたのかもしれない。そしてレジェンド2曲に続けて歌われた「star」は、あらたに作られていく伝説の1ページ。再びお立ち台に登った彼女は、今度はメグロッカーにとっての“star”として歌い続ける。

2度目のおむすびタイムののち、この年の大晦日に放送されたTVアニメ『憑物語』のOP/EDテーマの作詞を担当したことを報告。『<物語>シリーズ』OPテーマの作詞は一貫して手がけてきた彼女だが、EDを担当するのは『恋物語』の「snowdrop」以来。そんな数々の楽曲たちを生み出してきた2014年を「体感以上の曲数だった」と振り返っていた。

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と、このトークの流れから、“(ほぼ)2014年提供楽曲のセルフカバー・メドレー”がスタート!。『Fate/stay night[Unlimited Blade Works]』OPテーマ「ideal white」にはじまり、流田Projectへの提供曲「distance」に、TVアニメ『ソウルイーターノット!』OPテーマ「monochrome」と多彩なナンバーが続く。鋭さが売りな楽曲たちも、彼女の歌声もあってか少し甘みを帯びていずれもmeg rock色にアップ・デイトされていた。とりわけEDMナンバーである「monochrome」がバンド・サウンドで再現されたことは実にレアで、存分に踊るフロアのメグロッカーが、記者席からはうらやましく見えるほど。さらに前述の『<物語>シリーズ』より『花物語』OPテーマ「the last day of my adolescence」なども披露し、最後はTVアニメ『キルラキル』OPテーマ「ambiguous」でバッチリ締め。計8曲・15分近くにもおよぶロング・メドレーを見事やりきった。しかも、直後のMCで「パワーを溜めて、1日1回!」と語るほどの全力さで。

11年ぶりにやってくる、メロキュアイヤー。

そしてうれしい告知がもうひとつ。2015年夏頃をメドとして、彼女と岡崎律子とのユニット・メロキュアの、既存の全楽曲をひとつにまとめたアルバムを制作予定との発表が!アルバム『メロディック・ハード・キュア』には未収録の、サントラのみに収録されている楽曲など入手困難な音源も存在するため「『聴きたい!』って思っても、ハードルが高いでしょ?」と、「初めての人も『メロディック・ハード・キュア』しちゃうような1枚にしたい」と、改めて意欲を示してくれた。

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そして、彼女が歌ってくれたのは、そのメロキュアの「1st Priority」。きっとこの曲をこの場で初めて聴いたメグロッカーも数多くいただろうが、そんな人へと長くこの曲を愛してきた人々からバトンが渡され、名曲は多くの人の心に残り続けていく。
meg rockが作り上げた曲のあとは、今度は岡崎が産み出した名曲「Agapē」。奇しくもライブ翌日は岡崎の誕生日。彼女のいる場所までこの声と祈りが届くよう、清らかな声で歌い上げるmeg rock。思わず胸にこみ上げるものがあったメグロッカーも多かったのではないだろうか。後奏は、自らの声とリーダーの声を重ねるかのように、最後の最後の1音まで大事に奏で切る。フロアは静かで、でも熱い拍手に包まれたのだった。

meg rockの音楽で繋がれる、心と心。

続いてのMCでは、自らのソロでのリリースについて語るmeg rock。ソロ曲の制作にあたり「自分が不器用だからか、なかなか時間と心の調整が上手くできず」にもどかしい思いをしていた彼女。でも煮詰まって「自分の音楽って?」と悩んだとき、何度も大好きな音楽に迷いの世界から一瞬で連れ戻してもらっていたという。だからこそ「そんな瞬間を歌にしたいし、いつの日か自分の歌もそういう存在になれたらすごくうれしい」と、力強く語る。そんな想いで生み出された曲が、ライブの2日前に配信された新曲「heart」だ。

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曲に込めた想いをひとすくいでも多く届けようとする彼女は、懸命で、しかもポジティブに必死だった。そこには悲壮感はなく、あくまでもポップに心と心を繋げることに全力。そんなこの曲でライブ恒例の「meg rock合唱団」を結成。

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フロアを2チームに分け、それぞれメロディを覚えていく。最初はバラバラだった両チームも、繰り返すごとに統率がとれて笑顔でハモれるようになり、それを受けてmeg rockが歌ったときこそ、“ステージ側とフロア”ではなく一人ひとりの心がつながった瞬間だった。

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さて、ライブはここからラストスパート。ハードなロック・ナンバー「NNN (ノリにノっているノゥミソ) 」では跳ねながら太鼓を叩き、「everybody jump ! 」と煽って始まった英詞曲「play loud」でそのスピード感のまま走り抜ける。そして上がりきったボルテージを、本編ラスト曲「笑顔の理由」にすべてぶつける。この場に集う人々の笑顔の理由は、間違いなくmeg rock。そして彼女自身のそれは、やはり眼前に集うメグロッカーだろう。サウンド的にも盛り上がりつつ、ラストに互いの関係性を示唆する楽曲を置くという構成の巧さも、最後に改めて光るライブだった。

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一旦降壇したmeg rock。最高の盛り上がりのまま、鳴り止まぬクラップに呼ばれて再登場した彼女は、ライブグッズのタータンチェックのラグランを身にまとって見事に「タータンズ」の仲間入り。続けてバンドメンバーをひとりずつ呼び込み、Q&A形式でそれぞれの人となりも紹介していった。その後はチケット半券を使った抽選会や、オーディエンスとの記念撮影などを行い、しばしゆるりとした時間が流れたところで、いよいよライブもラストスパートへ。

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アンコール1曲目は、こちらもミニ・アルバム『ラブボ』から名曲「この左手は君のもの」。メグロッカーが振り上げる手も、いつしか左手に揃っていた。

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そしてオーラスは「slight fever」。間奏のシャウトは、meg rock・メグロッカー一体となって叫ぶ。

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そうしてこれまでよりもさらに熱を帯びたフロアを前に、最前列とは直接ハイタッチ、後方にも「気持ち届いてます!」と言葉でハイタッチ。誰も彼もが年の瀬に出し切ったステージは、「2015年も、よロックしくお願いします!」の挨拶、そして”ハートマークと投げキッス”で幕を下ろしたのだった。

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MCの随所で、2015年は自身としてもよりアグレッシブな活動を行うことを期待させてくれたmeg rock。毎年恒例となっている彼女の年末ライブだが、今回のこのタータンシリーズでのワンマン“tartan’s turn”は“ep.1”と銘打たれた。きっとたくさんのメグロッカーが、早い時期に“ep.2”が観られる日を心待ちにしていることだろう。そのときはまた、タータンチェックで埋め尽くされたライブ会場を目にすることができるはずだ。

Text by 須永兼次


 meg rock [ jet setter, jet lag tours ♥ tartans’ turn ep.1 / meet the tartans ! ]
2014.12.28@TSUTAYA O-Crest

【set list】
01. Catch You Catch Me
02. レジへGO!
03. mighty roller coaster
04. apple crisp
05. incl.
06. wish
07. ベビーローテンション
08. clover
09. star
10. 【セルフカヴァーメドレー】

 ideal white(綾野ましろ)
 distance(流田Project)
 monochrome(Dancing Dolls)
 檸檬色(でんぱ組.inc)
 恋の記憶(中川翔子)
 the last day of my adolescence(神原駿河(CV:沢城みゆき))
 azurite(petit milady)
 ambiguous(GARNiDELiA)

11. 1st Priority
12. Agapē
13. heart
14. NNN (ノリにノっているノゥミソ)
15. play loud
16. 笑顔の理由

<encore>
01. この左手は君のもの
02. slight fever

【新曲情報】
meg rock “heart” iTS 限定先行配信中!
http://www.megrock.com/rls_heart/
https://itunes.apple.com/jp/album/id951593689
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