様々な挑戦に満ちあふれた、意欲的なライブ・イベント!みみめめMIMI“視聴覚アカデミー”レポート

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12月10日、原宿アストロホールにてみみめめMIMI初の自主企画イベント“視聴覚アカデミー”。対バンとして声優アイドルグループ・i☆Risを迎え、ライブに朗読劇にと多種多様な魅力を届けてくれた。

アカデミーは、朗読の授業から開講。

まずは本日のイベントを主催するみみめめMIMIよりタカオユキが登壇し、挨拶。続けてi☆Risより茜屋日海夏が登壇。みみめめMIMIの楽曲をイメージして創作されたオリジナル・ノベル『憧れパンデミック』第2話の朗読会をスタートした。
今回この2組の顔合わせとなったきっかけは、タカオと茜屋がアフレコを通じ親交を深めていたということ。とはいえ舞台上での共演は初めてで、若干の緊張の面持ちは見られたものの、ごはんやショッピングなど、ふたりの仲の良さの伺えるプライベートトークが次々と展開されていった。
そうして“友達同士”の空気が醸成されてから、朗読劇がスタート。配役的にも親友同士のふたりのエピソードということで、関係性はバッチリ。普通の少女を、あくまでも普通に演じていくふたり。ありふれた切なさを気丈な態度で覆う茜屋演じるエリと、その気持ちを慮りつつもやり方がわからずもどかしさを露わにするタカオ演じる“私”とのやりとり自体は、中盤に“私”の妄想を挟みながらも実にありふれたもので。それでいて演じるふたりは感情を押し付けることなく、スッと聞き手の耳に入ってくるようにキャラクターの想いを表現していた。視聴覚アカデミー、まずは最高の滑り出しである。朗読後、内容について「すごく緊張したんだけど、台本をもらったときにすごく惹き込まれて。エリちゃんと主人公の関係も私とユッキーみたいなところがあって楽しかった(茜屋)」「ひみたす(=茜屋)は本当に裏表がなくて、本当に励まされるところがすごくかぶってた(タカオ)」と振り返っていた。

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アガらないわけがなかった、凱旋公演

タカオユキによる開会宣言を経て、先にステージに立ったのはi☆Ris。まずは「Happy New World」でみみめめMIMIのファンにご挨拶。思い返せばアガる曲しかなかったこの日の彼女たちのセットリストの、口火を切るのにふさわしい楽曲だ。
週の半ば、疲れなんかぶっ飛ばして最後まで盛り上がっていきましょー!」とのリーダー・山北早紀の言葉を受けて届けたのは、最新シングル収録の「Special Kiss」。i☆Risの楽曲のなかでもとびきりキュートな楽曲をお見舞いして、みみめめMIMIのファンをとりこにしにかかる。実は1年前、デビュー1周年記念ライブをこの原宿アストロホールにて開催していたi☆Ris。この日披露された楽曲がすべてここ半年で発表された楽曲ということもあり、そのときとはまったく違うスケール感の振付に、そのうえステージサイズに合わせつつコンビネーションはまったく崩さないという、クオリティの高さに心から唸らされた。さらに続けて、この曲とは180度違った表情を見せる「ココロノヲト」を披露。とてつもなく激しいダンスをこなしながら生でハモる彼女たちの魅力は、みみめめMIMIのファンにも伝わっただろうか。

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MCで、改めて共演に至るまでのエピソードを語る茜屋。『ノラガミ』で共演してから仲良くしていた茜屋とタカオはかねてからステージ共演を熱望していたとのことで、「まさかこんなに早く実現するとは思ってなくて、すごくうれしい」と語っていた。
さて、ここから会場内のボルテージをさらに上げにかかるi☆Ris。「きっと初めましての人でも盛り上がれる曲」と山北が予告して歌い始めたのは、この夏の鉄板ナンバー「Make it!」。そして最新シングル表題曲「ミラクル☆パラダイス」を続けざまに披露。i☆Ris自体は知らなくとも、きっとアニメファンなら聴いたことがあるであろう『プリパラ』のOPテーマ2曲は、正直盛り上がりが段違い。会場は、記者として普通に立って観覧していただけでも汗ばむほどの熱気に包まれていた。不意に訪れた1年ぶりの凱旋。それが成功だったことは、誰も何も言わずともこの会場の熱気が伝えてくれていた。

自身の設けた場で、最大限の“挑戦”

さて、いよいよみみめめMIMIの出番。DJうこっけいを引き連れてinterudeとともに入場し、デビュー曲「センチメンタルラブ」からスタート。こちらも彼女独特のスタイル、立ったままでの弾き語りはリスナーにそのエモーショナルさを伝えてくる。MCにて「今回は“視聴覚アカデミー”ということで皆さんはクラスメイトです!」と告げ、「みみめめ!」「MIMI!」のコール・アンド・レスポンスをクラスメイトと交わす。そうして会場をみみめめ色に塗り替えたところで、シームレスに「瞬間リアリティ」へと移行。弾き語りオンリーという、i☆Risとは対照的にある種ストイックに見えすぎてしまいそうタカオのパフォーマンスも、うしろでDJうこっけいが飛びどころを煽ってくれるおかげで、初心者や対バンであるi☆Risのファンでも楽しみやすい雰囲気ができあがっていた。

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MCでは朗読会の振り返りやi☆Risの出演への感謝もしつつ、改めてこの“視聴覚アカデミー”について「自分たちがトライする場を作りたくて企画した」と、その趣旨を説明。とはいえクラスメイトを楽しませたいという心意気に変わりはなく、「楽しんでいく準備はできてますかー!?」「もっともっと声出せますかー!?」と煽ったところで、畳み掛けるようなラッシュがスタートする。

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エモーショナルに、髪を振り乱しながら弾き歌う「お絵描き」を対バンライブでやること自体がまさしくその“挑戦”を体現。さらに「兎ナミダ」ではポップさ・キュートさを存分に見せつける。もちろんダンスなどのパフォーマンスはないものの、歌声と鍵盤、そしてVJでクラスメイトへアピールし続ける彼女の魅力は、きっとi☆Risファンへも伝わったことだろう。そしてちょっぴり切ないバラード「no more love song」へ。みみめめMIMIも、このブロックで自身の持つ幅の広さを精一杯アピールしていた。

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ここでMCでひと息。続いては“トライする場”にふさわしく、まだ製作中の楽曲を披露するという大変レアな機会を設ける。「1,2,少女」と名付けられたこの曲は、希望に満ちあふれたアッパー・チューン。ネガティブな気持ちも包み隠さず届けてきた彼女が、全力で“希望”を歌うということ、さらにみみめめMIMIのイメージキャラ・MIMIの描かれた三角フラッグを振りながらタカオ自らがステージを盛り上げるという光景、そのいずれもがまたまた大きな“挑戦”であった。2コーラス目明け、彼女先導で沸き起こったクラップで一体になっていた会場は、どんどん“自然に人を巻き込んでいけるアーティスト”になっていく彼女の現在進行形の成長を投影していた。

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そしてこの日の朗読会のモチーフとなった「閃光ハナビ」を披露。ポップさも持ちつつ爽やかに歌い上げる彼女の歌声は、茜屋の演じたエリの姿とドンピシャで重なる。朗読会で増幅されたイメージを持ったクラスメイトたちは、もうすっかり彼女の歌声に惹き込まれている。そんなタイミングでラストの曲として彼女が繰り出したのは、キラー・チューン「サヨナラ嘘ツキ」。もう一段上の盛り上がりをみせるフロアを目にしつつ、先ほどまでとは真逆の荒々しさとひとかけらの縋るような想いを歌声に乗せ、心の内を絞りだすかのようなパフォーマンスを見せる。それを大熱狂で迎えるクラスメイトは、音と歌声に任せてとにかく全身でこの曲を楽しんでいた。彼女がステージから去ったあとに「ユッキー!」と惜しむ声が絶えなかったことが、その何よりの証拠であろう。

この光景こそが“視聴覚アカデミー”

その声はいつしかアンコールの声に変わり、さらに「みみめめ!」「MIMI!」の掛け声へと変化する。そんななか、まずはタカオが再登場して呼び続けてくれた声へと一礼。そして「みみめめMIMIとi☆Risだけのコラボを観てみたくありませんか!?」と呼びかけ、クラスメイトとともにi☆Risを呼びこむ……が、「みんなのとびきり大きい声が聴きたくて、ちょっと意地悪しちゃった(笑)(茜屋)」とのちょっとしたいたずら心で出てこないi☆Ris。「もっと大きな声で!」とのタカオの先導のもと、より大きな声を受け今度こそ登場。なかでも茜屋は、とりわけいたずらっぽい笑みを浮かべながら登壇していたのだった。
今日は私もメンバーになった気分で」と語ったタカオを、メンバー全員の合議で「7人目のi☆Ris(代打・イメージカラー:ピンク)」と認定したところで、この2組だからこそ歌えるナンバーとして『ONE PIECE』の初代OPテーマ「ウィーアー!」をカバーすることに。かつてi☆Risがカバー・アルバム『カバ☆リス』で歌ったこの曲で、アストロホールはアンコールにふさわしいお祭り騒ぎに。アルバム収録時よりもさらに成長したi☆Risメンバーが主旋律はもちろんのこと生ハモでも楽曲を彩れば、2サビでは「You wanna be my friend?」のパートでタカオと茜屋が肩を組みながら歌唱。まさに耳から目から楽しむアカデミーにおける一体感を象徴する、素晴らしい光景だった。

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熱狂の1曲が終わり、i☆Risを代表して山北が「今日は初めてのご対面だったんですけど、もう家族みたいな感じで。本当に楽しくて。i☆Risのパートでも、初めての方たちも盛り上がってくださって、あらたな可能性も感じましたし、また二組でイベントとかできたらうれしいです!」と感想を述べ、降壇。最後にステージ上に残ったタカオがこの日にかける想いのたけを語ってくれた。
“視聴覚アカデミー”を開くことが決まってから今日までがあっという間で。本当にいろいろ考えてくださったスタッフの皆さんと足を運んでくださったファンの皆さんのおかげで開催することができました。本当にありがとうございました。今日の物販のクリアファイルに、制服を着ているMIMIちゃんと同じ衣装を着て収まる、という挑戦もしてみました。私からの“挑戦”という愛なので受け止めていただけたらうれしいです。今日お配りした“みみめメダル”は、これからメダルを集めた人だけが交換できる特別なものを作ろうかなと思っているので、ぜひ集めていってください
そして最後に重大発表。2015年3月3日、“MIMIの日”に“視聴覚アカデミー Vol.2”の開催が決定!また違うチャレンジを行うという誓いと感謝の想い、そして「また会いましょう!」との言葉を届け、タカオの長い一礼とともにこの日のアカデミーは閉講となった。

まさに「耳と目両方で楽しんでもらう」ために、“対バンライブに朗読劇を組み込む”という珍しい開催形態をとった今回のアカデミー。ある種対照的なパフォーマンス・スタイルをみせる2組のアーティストが、最後には見事に融合していたという結果が、この開催形態が間違いでないことを証明しているようだった。
すでに開催が発表された次回は、同様に対照的なアーティストを揃えるのか。それとも比較的近い指向性のアーティストを揃え、さらに積極的な楽曲コラボを行うのか――次回、3月の開講までわくわくは止まらなさそうだ。

Text by 須永兼次


●イベント情報
みみめめMIMI『視聴覚アカデミー』
2014.12.10@原宿アストロホール
【SET LIST】
●i☆Ris
1.Happy New World
<MC>
2.Special Kiss
3.ココロノヲト
<MC>
4.Make it!
<MC>
5.ミラクル☆パラダイス
●みみめめMIMI
1.センチメンタルラブ
2.瞬間リアリティ
<MC>
3.お絵描き
4.兎ナミダ
5.no name love song
<MC>
6.1,2,少女(新曲)
7.閃光ハナビ
8.サヨナラ嘘ツキ
-Encore-
EN1.ウィーアー!(i☆Ris カバーVer・全員歌唱)

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