リスアニ!WEB – アニメ・アニメ音楽のポータルサイト

REPORT

2014.08.14

ナンジョルノの、忘れられない一日。“南條愛乃Birthday Eve acoustic live event”レポート

int-140814-001-c001

声優・南條愛乃のバースデー前夜ライブイベント“南條愛乃Birthday Eve acoustic live event”が、2014年7月11日(金)、渋谷・duo MUSIC EXCHANGEで開催された。南條愛乃ソロ名義の曲をはじめとして、カバー曲も多数交えて披露された、充実のアコースティック・ライブイベントの模様をレポートする。

南條愛乃の誕生日まであと4時間半に迫った夜のこと。20代として過ごす最後のひとときに、ソロ名義での歌手活動として初のワンマンライブ・イベントを開催する。本人にとってもファンにとっても最高の時間になるに違いない……開演前から会場はそんな予感に満たされていた。

int-140814-001-c002

やがて場内は暗転し、オープニング演出として「blue」が流れる。2012年12月にリリースされたソロデビュー・ミニアルバム『カタルモア』でも先頭を飾るこの曲の最後は、ウィスパー・ボイスのコーラスによる“birthday of my life…”で締めくくられる。まるでこの瞬間のために用意されていたかのような最高のオーバーチュアに導かれるようにして、バンドメンバーと南條が入場した。

int-140814-001-c003

そんなライブの開幕を飾ったのは「Precious time」。南條自身初のシングルとなった「君が笑む夕暮れ」のカップリングとして、さらに単独レギュラー番組『南條一間』の後期OPテーマとして、ファンにとっては馴染み深い1曲だ。明るく優しいポップスに乗せて、この瞬間がみんなにとって貴重なひとときになりますように……そんな祈りを込めるかのように、ライブが始まった。

int-140814-001-c004

MCでは「20代最後の南條をとくと目に焼き付けてください!」と本公演にかける意気込みを語りつつ、当日の天気についても触れた。この日は兼ねてから台風の接近が心配されていたが、朝は快晴。意気揚々とライブに臨んだ南條だったが、夕方頃から天気が一変して雨模様に。「(会場に)移動するときだけ晴れ女だよ……」と嘆いて会場を和ませながら、普段のトークと変わらない、リラックスしたムードを作っていた。

 

名曲カバーからの、「君が笑む夕暮れ」

int-140814-001-c005

ちなみに南條愛乃ソロ名義の楽曲は、ミニアルバム『カタルモア』と、シングル「君が笑む夕暮れ」の収録曲を合わせた計8曲となっている。「光」「リトル・メモリー」も歌った南條が「もう持ち歌から3曲も歌ってしまったので」とはにかみながら、ライブはカバー曲のコーナーへ。南條が各所で好きだと語ってきた奥華子の「ガーネット」と、坂本真綾の「僕たちが恋をする理由」。そして声優の仕事を始めたばかりの頃に聴いて励まされていたというw-inds.の「TRIAL」を披露した。この3曲の間は椅子に座りながらの歌唱となり、それぞれの曲に深い思い入れを込めながらも、終始その歌声は優しい雰囲気をまとっていた。

int-140814-001-c006

ライブの中盤では、いよいよシングル曲「君が笑む夕暮れ」が披露される。この曲にはふたつのバージョンがあり、TVアニメ『東京レイヴンズ』の前期EDテーマとして流れたものに加え、それにアコースティック・アレンジを施したもうひとつのトラックが、同シングルに収録されている。今回はアコースティック・ライブということで後者が来ると思っていたが、意外にもライブで披露されたのは前者寄りのアレンジだった。この曲の間は、キーボードの渋谷有希子がベースを抱えながら演奏。イントロ、間奏やAメロなど“静”の部分ではキーボードを、サビなど“動”の部分ではベースを弾き、さらにはコーラスまで歌うという圧巻の立ち回りで南條を支えていた。ステージは夕暮れのような優しいオレンジの光に彩られ、ほんの少しの切なさと、目いっぱいの幸福感に満たされて、南條はこの大切な1曲を歌い切った。

int-140814-001-c007

「君が笑む夕暮れ」のアウトロで俯いた南條は、曲が終わるや否や間髪入れずに「トークコーナー!」とコール。開演前に集められたアンケートに、南條が回答していく形で進行する、ラジオのような形式で楽しいトークが展開された。「声優になっていちばん幸せだったことは?」との質問に、「……今日ですかね」と回答したときの大歓声は、まさに今この瞬間にしか生まれないもの。そして女性のファンから「どうしてそんなにかわいいんですか?」と聞かれて顔を真っ赤にするひとコマもあり、その歓声はさらに大きく膨れあがっていた。

SHARE

RANKING
ランキング

もっと見る

PAGE TOP