“好きっ!”に満たされたハッピーバースデー!三森すずこライブツアー“大好きっ”東京公演レポート

声優・三森すずこのライブツアー“大好きっ”の東京公演が、2014年6月28日(土)、TOKYO DOME CITY HALLにて開催された。この日は三森の誕生日でもあり、6月14日(土)から大阪と名古屋を回ってきたツアーの最終公演とバースデー・ライブを兼ねる、記念すべき一日になった。ここではその昼の部の模様をレポートする。

今年4月にリリースされた1stアルバム『好きっ』を引っさげてのライブツアー名は“大好きっ”。2013年4月にソロ・デビューした三森の集大成となる本公演は、アルバム『好きっ』と同じ曲順でセットリストが組まれていた。これはアルバムの曲順が季節の移ろいを意識したひとつの物語になっており、ライブはその世界観を完成させるためのものだったからである。ステージ上には、お伽話の世界に出てくるような森の中のお城を思わせるセットが用意され、開演前からライブへの期待を高めていた。

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そんな本公演の先頭を飾ったのは、アルバム『好きっ』でも1曲目に位置する「グローリー!」。大きなフラッグを掲げた4人のダンサーが入場し、その旗がステージセットの中央を指し示す。その先の扉が開き、“さぁ全力投球で”という歌い出しとともに、マーチングバンド風の衣装をまとった三森が登場。タイアップ作品の『ダイヤのA』を意識した、高校野球大会の開会式のような勢いで会場を盛り上げた。続く『マイリトルポニー~トモダチは魔法~』OPテーマの「夢見る!信じる!未来叶えて!」では、同作のキラキラとしたイメージに乗っかるかのように、客席からもハイテンションなコールが送られる。OPを飾ったこの2曲だけでも、曲名に「!」が4回登場するが、ライブ冒頭から会場を熱く盛り上げようという試みは見事大成功。客席のミモリアンたちからも、“みもりん”に出会えたうれしさと胸の高鳴りがひしひしと感じられた。
3曲目は軽快なバンドサウンドの「サンシャインハーモニー」。オーバーオールにニット帽という、ペインターのような衣装のダンサー陣と一緒にステージを駆けまわり、間奏ではハケを持ってスクリーンに当て振りで太陽のマークを描いた。続くデビューシングル曲の「会いたいよ…会いたいよ!」では、大きなピンクのリボンをあしらった衣装に早着替えをし、ステージには巨大なハート型の風船が投げ込まれる。“会いたいよ!”と何度も言う三森の歌声に合わせて、客席でハートが何度も上下にふわふわと舞い上がる光景は圧巻だった。

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やがてライブは、三森も大好きな季節、夏の空気をまとい始める。再びショートパンツスタイルの衣装に早着替えをして披露したのは、リズミカルなダンスチューン「みんなでイエー☆オーッ!!」。ここではみんなが一斉にタオル回しをしながら、曲名の通り、みんなで「イエー、オーッ!」と叫んで、熱量たっぷりの一体感で会場が満たされていく。続く「サマーバケーション」では、ビーチパラソルとサングラス姿のダンサーが三森に麦わら帽子をかぶせて、夏真っ盛りの雰囲気を演出。次に披露された2ndシングルの「約束してよ?一緒だよ!」も夏の曲だが、その最後のサビでは、水色のペンライトの光が一斉にオレンジに変わった。その光景はまさにサンセットビーチ。夏真っ盛りの暑い季節から、徐々に残暑の漂う初秋へと移り変わっていくのが感じられた。
そして季節は秋から冬へと移ろっていく。三森が自らの作詞(YADAKOとの共作)で家族への感謝を込めた「スイートホーム」を優しくていねいに歌い上げたあとは、離れ離れになった人への想いを歌う「私…見守ってるよ!」で客席に紙飛行機を投げ込んだ。ラブソング「恋のキモチは5%」にはどこか甘酸っぱい雰囲気が漂っているし、雪景色の中の恋模様を歌った打ち込みポップス「大切なキミ」になると、切なさ成分がかなり強く感じられる。そんな哀愁も「全部受けとって、強く抱きしめて。」と言われれば、むしろ幸せの一部に思えてしまうのだから、この構成はお見事と言うべきだろう。その後のMCでは、ソロ・デビューからこの日に至るまでを振り返り、「ここにいるミモリアンの皆さんの愛の力のおかげです!」と感謝の気持ちを露わにした。

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そんな三森にとって初のTVアニメ主題歌シングルとなった「ユニバーページ」(『アウトブレイク・カンパニー』OPテーマ)がライブ本編最後に投下されると、待ってましたと言わんばかりに、会場中のミモリアンがウルトラオレンジのサイリウムを一斉に炊き始める。間奏で三森がバレエ風の振り付けを披露していると、なんとステージの天井から羽が降ってくる演出が。この公演のハイライトと言っても良い盛り上がりと、ファンタジックでどこか幻想的な余韻を残しながら、三森はステージをあとにした。

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アンコールに応えて再登場した三森は、またもや衣装をチェンジし、ライブTシャツと、花をちりばめた可愛らしいスカートのルックに。MCでは会場中からの「誕生日おめでとう!」の声に、つい涙ぐんでしまうひとコマも見せつつ、新曲となる「せいいっぱい、つたえたい!」について、Bメロの3拍子パートでのコール方法を伝授した。実際にその曲を披露すると、早くもその箇所では「パン、パン、フー!」のコールが熱く返されて、三森とミモリアンの信頼がまたひとつ深まっていった。
そして本当に最後の曲として三森が選んだのは、二度目の「会いたいよ…会いたいよ!」。サビで三森がマイクを客席に向けたのに合わせて、「会いたいよ!」の声が満場一致でステージに届けられる。最後に三森が「私のこと好き?」と聞くと、ホール中からの「大好き!!」の声が。三森とミモリアンが、お互いの「好き!」を打ち返し合うライブステージの昼公演は、大団円で幕を下ろした。

Text by 山中貴幸


Mimori Suzuko LIVE TOUR 2014“大好きっ”SETLIST
2014.6.28(sat)@TOKYO DOME CITY HALL

M01 グローリー!
M02 夢見る!信じる!未来叶えて!
M03 サンシャインハーモニー
M04 会いたいよ…会いたいよ!
M05 ミライスタート
M06 みんなでイエー☆オーッ!!
M07 サマーバケーション
M08 約束してよ? 一緒だよ!
M09 スイートホーム」
M10 私…見守ってるよ!
M11 恋のキモチは5%
M12 大切なキミ
M13 全部受けとって、強く抱きしめて。
M14 ユニバーページ

EN1 せいいっぱい、つたえたい!
EN2 会いたいよ…会いたいよ!

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