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2014.07.03

武道館という新たな“未来”へ!Kalafina “君の銀の庭” Special LIVE 2014 レポート

Kalafinaのワンマン・ライブ「“君の銀の庭” Special LIVE 2014」が、2014年6月26日(木)に、TOKYO DOME CITY HALLにて開催された。Kalafinaがこの会場を訪れたのは、2013年の「“Consolation” Special LIVE 2013」以来になる。本公演のMCでは日本武道館でのワンマンライブ公演の決定が発表され、この場にいたファンにとっては忘れられない瞬間が生まれた。以下、その模様をレポートする。

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いきなり目を引いたのは、深窓の洋館を思わせる、雰囲気たっぷりのステージセットだった。開演とともにステージが幻想的な光に包まれ、その中からWakana、Keiko、Hikaruの3人が登場。始めに「misterioso」でKalafinaの歌の世界に引き込み、すかさずライブタイトルにもなっている「君の銀の庭」を披露し、早くもクライマックスを演出する。アニメ映画『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語』で主題歌を飾ったこの曲は、TVアニメ版EDテーマの「Magia」とは対照的に、魔法少女の「少女らしさ」が強調されている一方で、傍らにはどこかダークな雰囲気が顔を覗かせている。ワンマン・ライブでこの曲が聴けるのを待っていた、その気持ちを物語るかのように、歌い終えたあとには会場中から大きな拍手と大歓声が上がった。

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Kalafinaの楽曲には、聴く者を「ここではない、どこか」へ連れて行くかのような、圧倒的な世界観がある。そしてライブでは、3人の歌声が織りなすハーモニクスや、超一流のサポート・ミュージシャン陣による迫力の生演奏によって、楽曲の密度が何倍にも増幅され、その場にいる人たちの全身に染み入ってくる。3rdアルバム『After Eden』の表題曲「Eden」や、ライブ用にアレンジされた「Door」、そしてデビュー・シングルの「oblivious」など、これらのすべてが、どこか壮大な自然風景のひとつを切り取ったかのよう。まるで美しい絵画に心打たれるときのような、理性を超えた感動がそこにはある。

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一方でMCになると、Kalafinaの3人は非常にくだけた雰囲気のトークを展開する。平日夜の開催にもかかわらず満員の客席を見て、喜びを隠せない様子の3人は、これからの夏のプランについて楽しく話すあまり、つい脱線しすぎてしまうほどだった。そしてまた歌い出した途端に雰囲気が豹変し、あの世界観を呼び込んでくるのだから、Kalafinaのライブは面白い。

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今回のライブの最たる特徴は、ステージと客席のセッティングにあった。TOKYO DOME CITY HALLはただでさえステージと客席の距離感が非常に近い会場なのだが、今回そのアリーナ席はオールスタンディングに設定され、そこにはステージから花道と張り出し舞台(いわゆる“でべそ”)が伸びていた。つまり、スタンディングの観客がひしめく客席の、真ん中ギリギリにまでKalafinaが踏み込んでいけるようになっていたのだ。その仕様がもたらす臨場感は、10曲目の「neverending」から存分に発揮され始めた。アコースティック・ギターの音色が響くなか、3人は花道から張り出し舞台に移動。互いに背を向けて並び立った3人を、ライトの光が幻想的に照らしだし、まるで遠い異国の地にやってきたかのような雰囲気を演出していた。

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そして、TVアニメ『Fate/Zero』2ndシーズンOPテーマ、始まりに至る物語を歌った「to the beginning」が流れると、また客席のテンションが急上昇。いわゆる光物、ペンライトの類を持たないKalafinaのファンたちは、天に向けて力強く伸ばした手を振ることで、その興奮を表現していた。「destination unknown」では特効のスモークが噴出し、3人がステージを自由に駆けまわる。荘厳なクワイアがひときわシリアスな雰囲気を醸し出す、4thアルバムの表題曲「consolation」を歌い終えたときには、割れんばかりの大歓声と拍手が巻き起こる。さらにテンションを上げるために投下された「音楽」では、ギターの是永巧一や、バイオリンの今野 均によるソロ演奏にも会場が沸き立つ。そして本編最後には、4thアルバム『consolation』の最後を飾る幻想的なバラード「ひかりふる」「夢の大地」を立て続けに披露。まるで万華鏡のような光に包まれながら、Kalafinaの3人が一旦ステージを後にした。

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アンコール明けのMCでは、7月16日に発売されるベスト・アルバム『THE BEST “Red” / “Blue”』について触れられた。デビューから6年半が経ったKalafinaの、積み重ねてきたもののひとつひとつが結集した2枚のベスト・アルバム。その感謝の気持ちを伝えながら、『THE BEST “Blue”』に収録される予定の新曲「heavenly blue」をサプライズで初披露。この曲はTVアニメ『アルドノア・ゼロ』のOPテーマになるとのことで、今後にもさらなる期待が高まるところだ。

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そして最後に重大発表が。ベスト・アルバムのリリース後、なんと2015年2月28日(土)と3月1日(日)の2日間に、日本武道館でのワンマンライブが決定したとのこと!ステージを取り囲むすべての客席から、この日いちばんの大歓声と拍手が浴びせられ、3人がそれを全身で受け止めながら、感謝の気持ちを語る。最後の曲として披露されたのは、アニメ映画 劇場版『空の境界 未来福音』主題歌の「アレルヤ」。“未来へゆく”という歌詞のリフレインには、これからさらに飛躍していくKalafinaの、未来への希望が込められていた。

Text by 山中貴幸

Kalafina “君の銀の庭” Special LIVE 2014
2014.06.26 TOKYO DOME CITY HALL

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