男・木谷高明がいつか見た夢のステージ。「ブシロード7周年記念ライブin横浜アリーナ」第一部「ブシロード7周年記念ライブ」レポート!

2014.05.25

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“ミルキィホームズライブ~冒険☆ミルキィロード!!&ブシロード7周年記念ライブin横浜アリーナ”5月24日、横浜アリーナで開催された。
同ライブは二部構成で、第一部は愛美、小野正利、黒木智子(CV:橘田いずみ)、Suara、鈴木千尋&サエキトモ、DAIGO、奈々菜パル子(CV:徳井青空)、新田恵海、BUSHI★7(DAIGO、YOFFY(サイキックラバー)、IMAJO(サイキックラバー)、Suara、橘田いずみ、三森すずこ、森嶋秀太)、三森すずこ、μ’s、LiSAが出演する「ブシロード7周年記念ライブ」、第二部はミルキィホームズシスターズ、南條愛乃、明坂聡美が登場する「ミルキィホームズライブ~冒険☆ミルキィロード!!」という構成だ。今回は第一部「ブシロード7周年記念ライブ」をレポートする。

 

第一部:ブシロード7周年記念ライブ

 

開演時刻、スクリーンに「1000年に一度の逸材棚橋弘至」の姿が映し出されると、きらびやかなレーザーとともに新日本プロレスの棚橋選手が登場。赤いサイリウムに照らし出された棚橋が「会場の皆さん、愛してまーす!」の叫びで開幕を告げる、ブシロードならではのオープニングとなった。この時点で会場は超満員。ブロッコリー時代から横浜アリーナという大会場に挑戦してきた木谷社長にはうれしい成果だろう。

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ライブのオープニングアクトは、初っ端からμ’s!TVアニメ『ラブライブ!』第1期OPテーマ「僕らは今のなかで」は、会場後方まで存在感が伝わってくるパフォーマンス。大会場での経験値と会場の期待度の高さを見ても、会場のギアを上げるのにこれ以上の存在はないだろう。

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「No brand girls」で花道を進みながら客席と交流したり、「タカラモノズ」ではゴンドラで会場全体を練り歩いたりと今日のμ’sは楽しさに重点を置いた構成。ブシモで展開されている『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル』用の楽曲なだけに、普段のライブではなかなか観ることができない非常にレアなステージだった。

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今回のライブは「Vanguard Fight」や「Break your spell」など『ヴァンガード』楽曲を歌ったサイキックラバーや、巨大な羽を背負い、ダンサーたちを従えた外連味たっぷりのステージングを見せたDAIGOなど、ブシロード作品には欠かせないメンバーたちの色が濃い。

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最近すっかりブシロードファミリーの感があるSuaraも、彼女の従来のイメージに比較的近い「Fly away-大空へ-」での透明感と、サイキックラバーと組んだ「Card of the Future」での疾走感あふれる歌唱との落差で魅せていた。だがやはり、7周年ならではの存在といえば、DAIGO、YOFFY、IMAJO、Suara、橘田いずみ、三森すずこ、森嶋秀太というブシロードオールスター選抜が組んだスペシャルユニット「BUSHI★7」だろう。

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ライブのトリを務めた「BUSHI★7」は、紹介映像に合わせて黒いスーツ姿のメンバーの姿が一人ずつスポットで浮かび上がる演出で登場。「V-ROAD」では橘田や三森もかなり抑えたトーンで歌っていることもあり、DAIGOを中心とした低音のハーモニーが美しい。IMAJOの唸りを上げるギターソロも相まって、非常にスタイリッシュなステージングだった。

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7周年を迎えたブシロードだが、その社名はアニメ企画『熱風海陸ブシロード』に由来する。10年以上前に立ち上がった同作の企画だが、企画に関わっていた作家の吉田 直氏の夭逝など様々な要因によって長い休眠期間があった。その後、日本青年館(ルーンエンジェル隊3rdコンサート後に行われた決起集会)で木谷氏が新会社の立ち上げを発表する際、「いつの日か、必ず『熱風海陸ブシロード』という作品を完成させる」ことを亡き吉田氏に誓った意志が込められた社名であり、同作の主題歌「熱風海陸ブシロード」はそのままミルキィホームズが歌い継ぐ“社歌”となった。

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そして昨年末、TVアニメスペシャルとして『熱風海陸ブシロード』が放送されたとき、企画立ち上げからは10年以上が過ぎていた。作品完成後最初となる今回のブシロードライブには、同曲のオリジナル歌唱メンバーP・K・Oの3人を代表して、サエキトモ鈴木千尋が登場。「俺たちが元祖だから!(鈴木)」「熱風海陸ブシロード」を熱唱した。その意味合いが若いファンにどれぐらい伝わったかはわからないが、まさに木谷社長の執念と情熱が実現したステージだ。まさか間奏でおなじみのキッダーニ男爵が登場して、不思議な感動を覚える日が来るとは思わなかった。

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だがステージとしては、やはりサエキのイケメンボイスと鈴木の軽快な歌声に、鳥海浩輔のハスキーで甘やかな音が加わってこそのP・K・O。いつか3人揃っての歌唱にも期待したいところだ。ライブの後半には小野正利がスーパーハイトーンボイスでまさかの二度目の「熱風海陸ブシロード」を披露し、会場を圧倒する一幕もあった。

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今回のライブではミルキィホームズオーディションの落選からの地道な努力でボーカリストとして大きく成長した愛美や、80年代アイドルの香りを残す声優アーティストとして独自のカラーを手に入れた三森すずこ、キャラクターソングや「Gigant Girls」としての歌唱でミルキィとはまったく違う表現を見せた橘田いずみ徳井青空など、ブシロード生え抜き組の変化と成長を強く感じた。

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そこに、ブシロードのカードゲームコンテンツ関連楽曲を歌う実力派、新田恵海の優しい歌声や、客席の一人ひとりを射抜き、自身の世界に巻き込んでいくようなLiSAのステージが加わることで、ライブとしての厚みがグッと増しているように感じられた。

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ブシロードが関わり、あるいは育て上げたアーティストたちがそれぞれの魅力を発揮した、7周年を冠する横アリライブにふさわしい時間だった。

Text by 中里キリ

ミルキィホームズライブ~冒険☆ミルキィロード!!&ブシロード7周年記念ライブin横浜アリーナ
2014.5.24@横浜アリーナ

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