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INTERVIEW

2014.03.11

『ガンダムビルドファイターズ』新OPテーマを担当!「wimp ft. Lil’ Fang (from FAKY)」BACK-ONインタビュー!

流行ったらやめる!BACK-ONの音楽の自由度

 

――『ガンダムビルドファイターズ』のストーリーとBACK-ONの突き抜けるポジティブな楽曲は相性がいいですよね。

GORI BACK-ON自体が、考えすぎないグループというか、基本ポジティブなんです。いいものであったり、面白いものがあれば、みんなで話し合いをしながら作り上げていく。今回の『ガンダムビルドファイターズ』もガンプラで戦うシーンは熱いんですけど、人は死ぬことはないし、仲間たちとの交流があったり、青春モノなので、そういう意味ではすごく相性が良かったのかもしれません。

――音楽的にBACK-ONって自由ですよね。みなさんどんなアーティストに影響を受けたんでしょうか?

SHU 影響を受けたアーティスト……みんなバラバラだし、自分だけでもいろいろあって何をメインにしてきたらいいのか分からないなぁ。

GORI 普通ベーシストだったら、あのバンドのあのアーティストに憧れて、というような入り方だと思うんですけど、その時代、時代にあったいいものを持ってきている。

SHU その時々に自分たちに流行りがある。もともと僕的な音楽に入るきっかけは、90年代のグリーンデイやパールジャム、ニルヴァーナなんですけど、最近はギタリストなのにロックとか全く聴かなくて、オールドスクールなHIPHOPとかを聴いていたりしていますね。

――ギタリストなのに!

TEEDA そう、僕はラッパーなのに、最近のお勧めのHIPHOPある? ってギターのSHUに聞きますからね。

――みなさんが影響を受けた90年代って音楽のジャンルという垣根がない時代だと思っているんですけど、BACK-ONはまさにその流れを音楽的に昇華していますよね。

KENJI03 90年代ってどんな人間がどんな音楽を聴いてもいい空気があって、こういう音楽を聴くのならこういう格好をしていなきゃいけないよね、というのがなかったと思います。音楽とスタイルを一緒にしなきゃいけない、ということに僕らとしてはまったくこだわらないんですよね。

SHU EDMって最近流行っていますけど、今更だろうと(笑)。

TEEDA 流行ったらやめる(笑)。

KENJI03 流行りだけじゃなくて、本当はルーツ的なものってあるんだと思うんですけど、それ自体が固定化していないっていうか、4人ともなんでも聴いていますから。

――アニメの主題歌を担当することによって、BACK-ON自体が変わってきていることってあるのでしょうか?

TEEDA 無いっていったらウソになると思うけど、やっぱりアニメやゲームの主題歌をやるようになってから、こんな絵がつくんじゃいのか、こういう映像が流れるんじゃないのか、っていうイメージから曲を作りやすくなりましたよね。

――流れる絵まで考えられるんですね!

GORI せっかくアニメのタイアップということで、曲を作るのであればクリエイティブにはしたいと思っています。本当ならアニメーションを作る奴が仲間にいて、デザイナーが仲間にいたりすればいいのに、ということをイメージしています。1つのチームでやっているというか。曲の発注が来ました、だから曲を作りました、というのではなくて、一緒に作り上げていきたいという気持ちがあるんです。

SHU 僕らは音楽的な器が広い、というと言い過ぎかもしれないけど、普通のバンドでは合わせられないところもBACK-ONは合わせられてしまうところがある。このバンドだとこういう曲しかしないよね、っていうことがあるかと思うんですけど、かっこいいものは取り入れたいし、柔軟に対応できてしまうんですんよね。

GORI だから、急にHIPHOPの曲ができても、それが面白いと思える。

KENJI03 でも、まわりに「こいつら流行りに乗ったな」と思われたくない(笑)。

――結成から12年目になりますが、常に変化を目指している?

GORI 初期衝動で音楽やバンドをやってる人たちって、ファーストやセカンドアルバムで燃え尽きちゃったりすることが多いと思うんですけど、俺らがここまで続けられるのは、「これも面白い、これも面白いよね」って常に新しいものを探してるからだと思うんです。だから、R&Bシンガーと一緒にやってみる、ということにも「それ面白くね?」ってすぐに思えるし、そういったことを踏まえた上で曲を作り出すから、固まることがない。

SHU R&Bシンガーと一緒にやるってなった時に、「俺らロックバンドだろう!」なんて言い出したりはしない(笑)。

GORI それってどうやるの? っていうところから始まるんですよね。

SHU 2番目以降の個性のないバンドにはなりたくない。

KENJI03 Lil’ Fangと一緒にやってみると、お互い全く違うのですごく影響も受けたしね。

TEEDA だから、BACK-ON名義の曲なのに「wimp ft. Lil’ Fang (from FAKY)」の歌いだしをLil’ Fangにお願いしていますからね(笑)。それもみんなをびっくりさせたいというのがあるんです。それにこれまでラップのところは自分一人で歌っていたんですけど、今回の「wimp ft. Lil’ Fang (from FAKY)」ではハモってもらったりして、それもレコーディングで「やってみない?」って言ったらすごく面白いものになった。

――カップリングの曲についてもお聞きしたいのですが、「Traumatic」はまた「wimp ft. Lil’ Fang (from FAKY)」とは方向性が違う曲ですよね。

TEEDA 「Traumatic」って実は結構前に出来ていた曲なんです。BACK-ONってポジティブな曲が多いんですけど、モヤモヤした気持ちから抜け出せないということを歌った曲ですね。「Traumatic」は、もうちょっと自分たちの濃い部分を入れてもいいんじゃないかっていう部分もあって。このCDの中でBACK-ONってポジティブだけじゃないんだぜって言いたかったり、『ガンダム』のバンドでしょ? って言われたくない部分もあったりと、いろいろな気持ちがあって入れた曲ですね。

――では最後にお約束ですが、BACK-ONとして2014年はどのような展開を考えられてますか?

GORI 今年はBACK-ONとしてすごく飛躍できる年だと思っているので、音楽面だけじゃなくて面白いことができればと思っています。

TEEDA BACK-ONというよりも個人的なことですけど、4人の中の一人として自分の能力を高めてBACK-ONに、そしてファンに還元していきたいです。

KENJI03 曲についての挑戦はかなりしてきたので、今年はライブだったりに挑戦していきたいです。

SHU 今年は『ガンダムビルドファイターズ』という、かなりインパクトがある出来事があったのでなかなか難しいかもしれませんが、今年の後半はそれよりももっとインパクトのあることができればと思っています。

Interview & Text by 林信行(slf)


【Profile】
バックオン
2002年に幼なじみのTEEDA(MC)、KENJI03(Vo、Gt)、SHU(Gt)、GORI(B)の4人を中心に結成。2008年にGReeeeN、High Speed BoyzのJINとの合体音楽ユニット『BAReeeeeeeeeeN』で話題に。さまざまなアニメ・ゲームの主題歌を担当しており、幅広い層に支持されている。

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[CD収録曲]
01 wimp ft. Lil’ Fang (from FAKY)
02 Traumatic
03 wimp
04 wimp ft. Lil’ Fang (from FAKY)~instrumental~
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