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2014.02.12

全力以上の全力の清々しさ。「7 Girls War」初披露の『Wake Up,Girls!』ワンフェス2014冬ステージレポート!

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2月9日、幕張メッセで開催された“ワンダーフェスティバル2014冬”にて、放送中のアニメ『Wake Up,Girls!』のステージイベントが行なわれ、吉岡茉祐、青山吉能、田中美海、山下七海、高木美佑、永野愛理、奥野香耶Wake Up,Girls!(以下WUG)メンバーが登場した。

 

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最初にWUGが登場したのは、フィギュアメーカーの合同ブース“WONDERFUL HOBBY LIFE FOR YOU!! 19(以下W4U)”でのミニライブステージ。彼女たちにとってワンフェス、そしてW4Uのステージは、半年前の前回、初めて公の場に完全新人としてお披露目された思い出の地だ。WUGの“センター”島田真夢を演じる吉岡茉祐が「私たちは夏のワンダーフェスティバルで初めてステージに立ったんです」と語れば、“リーダー”七瀬佳乃役の青山吉能が「あの時より成長したステージをお約束します!」と力強く宣言。7人の立ち位置やパーソナリティが、どこかキャラクターにかぶる部分があるのは面白い。前回は山本 寛監督や先輩の加藤英美里、福原香織らと一緒の出演だったが、今回は7人自身が中心となってステージ進行を行なった。

 

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半年前のお披露目ステージでは持ち歌はなく、アニソンカバーによる構成だったが、今回は劇場版とTVアニメで歌ってきた彼女たち自身の楽曲を、会場やニコニコ生放送を通して見つめる多くの人に披露する晴れ舞台となった。半年前は卵たちの懸命さを強く感じたが、今回の一曲目「タチアガレ!」は顔つきや動きのキレにプロとしての成長を感じる。象徴的楽曲である「タチアガレ!」は前半は吉岡、後半は青山にロングソロがあり、このユニットのセンターとリーダーであることを明確に主張している。そのパフォーマンスは劇場版『Wake Up, Girls! 七人のアイドル』作中のライブそのまま。これについては田中美海が「劇場版のライブは私たちが踊った動画を絵に落としこんで作ってるんです」と裏話を披露。歌い終えた高木美佑は「半年前は緊張で客席なんて見えなかった」と嬉しそうに客席に集まったファンを見回していた。

 

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続けての披露は、TVアニメ『Wake Up,Girls!』のEDテーマ「言の葉 青葉」。こちらは激しいダンスはなく、手話のようなイメージの舞うような動きと共に、合唱のように歌声に想いを込める。メンバーが“大切な何か”を受け渡していき、それぞれのやり方で寄り添ったり、慈しんだりするようなフリが非常に印象的だ。全員の元を渡った想いを受け取った吉岡が、6人が見つめるなか独唱を披露。そこから全員のハーモニーにつなげていく流れは非常に美しい。

 

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そしてライブを締めくくったのが、ライブ初披露となるTVアニメ第3話からのOPテーマ「7 girls war」だ。青春感あふれるサウンドに乗せて、メンバーそれぞれに“らしい”振りを交えたソロがある自己紹介的ソングでもある。奥野香耶が「NOと言えるジャパニーズ」に合わせてお茶を飲む仕草を見せたり、田中美海は「いつも努力と根性で」で歌舞伎のような見栄を切ったり、と見せ所は様々。しかし7人で激しく歌い踊りながら、めまぐるしいポジションチェンジを繰り返すのを違和感なく見せるのは相当な練習量が必要だろう。TVアニメでは今まさにその苦労が描かれているだけに、つい感情移入してしまう。

 

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何よりも圧巻だったのは間奏のダンスパート。短い尺の間に畳み掛けるように、くるくる回る群舞、Y字バランスや側転、宴会芸っぽいもの、超絶ダンスソロなどが交錯しながら行われる。それぞれの経験や能力を織り込んで、個性を表現するために考えられたフリだ。激しいダンスと生歌の間奏で大技まで繰り出すと、途中で流石に疲労の色や小さなミスは出る。しかしここまでむき出しの頑張りを見せられると、こちらも応援せずにはいられない。落ちサビ前の「7つの星に変わる」で吉岡の影から全員が顔を出し、とびっきりの笑顔で7つの星(7本の指)を示すのは隠れた注目ポイント。全てを出し尽くす全力ステージは、一度見れば忘れられない輝きで、メンバーからも「楽しかった……」「全部出しきっちゃった……」という呟きが漏れていた。

 

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ライブステージ終了後のWUGは、今後関連グッズやプライズが発売されるセガプライズブースに登場。こちらのステージはトーク中心で、メンバーは用意されたグッズを取り合いながら大はしゃぎ。UFOキャッチャー対決に挑戦したりと盛り上がりを見せていた。「言の葉 青葉」や「7 girls war」のPVを見ながら内容を語るコーナーでは、「言の葉 青葉」はワンカットでの撮影だったためミスが許されない大変な撮影だったこと、吉岡が後ろ向きに歩いて列に入るところでぶつからないようにポジショニングが大変だったことなどが語られていた。

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締めの挨拶では高木が「『Wake Up,Girls!』、どんどんがんがんがんばっていくのでよろしくお願いします!」と元気よく語っていたが、彼女たちの今後の頑張りにも注目せずにはいられないステージだった。

Text & Photo by 中里キリ

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